妹と幼馴染が強すぎるので、釣りと料理スキルに極振りしたかったです(手遅れ)   作:初見さん

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二刀流とイベント反省

「なぁ、サリー。NWO内では本当に釣りだけしていて良いのか?」

「うん、コウヨウがいれば良いよ。コウヨウがいれば……それで……いいの……もう何もいらないのよ……」

「本当に申し訳なかったサリー」

 

 一応伝えておくとだ。ギルド対抗戦で【炎帝の国】は滅び、イベントは終了した。因みに【楓の木】は3位と言う結果になった。コウヨウはミィ達からせめてものお礼とお詫びということで、生きて【楓の木】に届けられたので、ノーダメージは出来なかったが、未だノーデスである。戻った後、しっかりと事情を説明して、怒られたコウヨウだが、イベント終了後、サリーと沢山デートすることでひと段落ついたのだ。

 現実では何回かデートをしたが、NWOはまだだった。しかも初デートがコウヨウお気に入りの釣り場で釣りをすることであり、彼はサリーの事を不思議に思った。

 

「せっかく、付き合ってからNWOで初デートなのに……つまらないんじゃないか?」

「うーん、最近現実世界で動き過ぎて(健全デート)疲れた(健全デート)のもあるし、なによりコウヨウがNWOでどんな事をやって来たのか想い出話も聞きたいんだよね」

「釣りしかしてないぞ?」

「そうじゃなくて……あの双子女狐……じゃなくてユイやマイと会ったこととか、どんなクエストをしたのかとか、ユイとマイの事とか、私もメイプルとの話をするから、ユイとマイの事の聞かせてほしいな。ユイとマイが何でそんなにコウヨウに懐いているのかとか」

「ユイとマイばっかじゃねぇか……それなら話そうか。ついでに釣った魚は、後でギルドに持って行って料理しよう」

「ウワキハゼッタイユルサナイ」

「しねぇよ」

 

 そう言って、お互いに思い出話をしながら、釣りを楽しむサリーとコウヨウは初めて付き合った割には、緊張もせずに会話が弾んだ。

 

「だいぶはなしたが……これが俺の全てだ」

「化物じゃん」

 

 コウヨウの言葉にサリーはたった一言で返したのだった。

 

 ☆

 

「「ただいま、メイプル」」

「おかえり! お兄ちゃん、サリー!」

「あ、私を殴った人……!! どうしてここに……ってそうだ、メイプルの兄だからか……」

「こんにちは、フレデリカさん……先日はすみませんでした。今日はどうしてここに?」

「え? この人誰??」

「お兄ちゃんだけど?? お兄ちゃん、この人達は私がフレンド登録して連れて来たんだよ!」

「コウヨウ! 会いたかったぞ、この前は本当にありがとう」

「ミィさん気にしないで下さい。俺が勝手にやった事なので」

「え? 誰?」

「だからお兄ちゃんですって……」

「ミィはコロス」

「やめなさいサリー……メイプル止めとけ」

「コウヨウ、久しぶりだな」

「ペインさん、こんにちは。その節はお世話になりました」

「次は勝つぞ」

「ははっ、ご容赦下さい。俺はただの釣り師です。ライバルはメイプルだけにしてください」

「え……何あれ……キャラ違くない? めっちゃオラオラ系だったじゃんあいつ……」

「フレデリカ、あれが本来のコウヨウだよ」

 

 サリーとコウヨウが釣りから帰って来たらすでにメイプルとフレンドになった【炎帝の国】(ミィ、ミザリー、マルクス)と【集う聖剣】(ペイン、ドラグ、ドレッド、フレデリカ)の主力メンバーがここにいた。

 フレデリカはコウヨウの腰が低い態度に驚きを隠せないので何度かツッコミを入れたが、サリーやメイプルなどの【楓の木】メンバーでは普通の事である。サリー曰く、本気で怒ったら怖い通り越して地獄を見るらしい。

 

「お兄ちゃんは私達やお友達に悪い事する人には容赦ないからね」

「じゃあアレはただ本気で怒ってたって事……? にしてもやり過ぎでしょうが!?」

「闇に惑いし魂を地獄に送っただけです。あ、そういえばサリーと釣りして来て、結構大量に釣れたので今からイズさんと料理作りますね」

「コウヨウさんが作るのですか?」

「ええ、料理スキルは最大なので失敗はほぼ無いかと」

「その強さで料理も出来るのかよ……まさか俺とドレッドが一撃で絞められるなんて思わなかったけど……」

「パワー」

「いや、おかしいだろ……」

 

 ミザリーの問いに答えを返したコウヨウだが、ドラグは呆れながら単純にコウヨウに脱帽している。彼はイズの元に行って、料理を作りみんなに配る。

 その間にメイプルは前のイベントのハイライトを再生している。それを見ながらみんなは盛り上がっている。

 

「あー……これあの夜の……私の失態がー! というか殴られたー!! あの時マジでお腹痛かったんだからね!?」

「顔じゃなくて良かったと思って下さいね」

「失態というか仕方無いんじゃないか? まさか【楓の木】に情報がない仲間が来るとは思わなかったし」

「サリーに手を出すやつは俺が殴る」

「俺達は【楓の木】で待機していたがすげぇな……あの集団をほぼ壊滅させてる……」

「っていうか魔法跳ね返したりとかしてあまり気がつかなかったけど……なんで途中で魚? なんなのあの武器?」

 

 マルクスの言葉に『秋刀魚』と『太刀魚』だと言って、実際に武器を見せるとみんなの目が虚に変化した。魚だ。そんな言葉しかみんなは出ないが、マイとユイはその強さを知っているので、目が虚になるのは回避できた。

 

「もうちょっと元気だったらフレデリカもいけてたんだけどなぁ」

「サリー、無理するな。最悪俺がお前の為に出る」

「いいよー!? 今度は2人に魔法を当てる! 絶対当てる! というかアンタに殴られないようにするからね!」

「別に【楓の木】に手を出さなければ殴りませんよ。後、俺はコウヨウって言います。後、サリーはまた睡眠不足になったらメイプルの部屋に監禁するから」

「何で私の部屋!?」

「流石に俺の部屋は……いや、別に良いけど」

「コウヨウの部屋に監禁されたいな」

「サリーみたいな厨二病ノートはねぇぞ」

「やめて!?」

「何それめっちゃ見たい」

「フレデリカさんには見せるより語る方がいいかもしれません……『アトランティスの……」

「やめろコウヨウぅぅぅ!!?」

 

 とりあえず黒歴史サリーを放っておいて、もしかしたらフレデリカは自分の名前を知らないのでは無いかと疑問思ったコウヨウはメイプルの兄ですと改めて何度目かの話をフレデリカに告げた。その瞬間、やはりこの中の多くの人からは本当だったんだと驚きの声が上がった。

 

「マジでメイプルの兄かよ……この妹にしてこの兄ありだな」

「自慢のお兄ちゃんです!!」

「あ、メイプルが映った。まだ人型なんだな」

「七匹になるんだろ、知ってるぜ」

「自慢の妹です」

 

 思い出すだけで辛いと男性陣は言っているが、コウヨウは1人メイプルみたいに化物にならないとペイン達に勝つのは無理だなと言葉を発した。

 

「兄妹揃って化物になるのはやめてくれ」

「でも、そうしないとメイプルやサリーには追いつけそうにない。俺は釣り師だが、このゲームはサリーに勧められたのもあって、2人に追いついて楽しくプレイしたいからな」

「蹂躙の間違いでは?」

「斬りますよ?」

 

 コウヨウの言葉にマルクスが突っ込みを入れるが、メイプルは普通にプレイしていただけだと。コウヨウは普通に釣りしていただけだと伝えた。突っ込む人が倍になっただけだったが。

 

「こ、コウヨウ……今度、一緒にクエストに行っては貰えないだろうか?」

「は?」

「ミィさん? 何か欲しい素材ありました?」

「い、いや。少し君の実力を観察したくてな。ほら、前の戦いでは完膚なきまでに叩きのめされたのもあったから敵を観察したいんだ」

「は?」

「俺を見ても参考になるか分からないですよ?」

「ミィがコウヨウを誘惑してる……」

「サリーは落ち着け。頭撫でてやるから」

「わふぅ……」

「犬かよ」

「はは……お前達仲がいいんだな……まぁそりゃ、俺やドレッドをぶっ飛ばすくらいだしな。次元が違うだろうよ」

「ペインも斬り刻まれた時はとんだ番狂せが起こって呆気に取られたよ」

「本気で強かったよ。またやりたいな」

「嫌です」

「断るなよ!?」

 

 普通にペインの誘いを断ったコウヨウにドレッドも突っ込む。コウヨウからすればそういう意味ではなく、自分よりも強いメイプルやサリーを見た方がいいのではというか意味だったが、彼以外の人はコウヨウこそが1VS1最強なのではと錯覚するくらい強かったという。

 

「コウヨウは私の物です」

「リア充爆発しろ」

「やめろ火遊び女」

「遊んでないぞ!?」

「【炎帝】のミィを火遊び女呼びする人初めて見た」

「コウヨウって……マジでヤバイ奴なのでは?」

「ただの釣り師です」

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