妹と幼馴染が強すぎるので、釣りと料理スキルに極振りしたかったです(手遅れ)   作:初見さん

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絶対防御と女達の園

「そんな訳で男共が魚食ってる間、私達は女子会するから」

「フレデリカ急すぎるよ……それよりもコウヨウ可愛いよコウヨウ……ハァハァ……」

「サリーはそのお兄ちゃんの形したぬいぐるみどこか置いて行ってよ……普通に気持ち悪い……」

「というか、サリーは何をしてるんだ??」

「イズさんがサリーさんに師匠のぬいぐるみを作ったんです……そしたら……」

「ずっと話しかけていてサリーさんが怖いです」

「あの……サリーさんはいつもあんな感じなんですか?」

「ええ、そうよ……残念ながらね……」

「あ、カナデ、私とジュース一緒に運ぼう」

「僕は男僕は男僕は男僕は男……」

「カナデはカナデだよ?」

「カナデ、今日は諦めてメイプルに付き添ってやってくれ私はサリーを止める」

「カスミが言うなら……」

「コウヨウ、よしよし。私が頭撫でてあげるねー」

 

 一名普通に男性が混じっているが、フレデリカを筆頭に、サリー、メイプル、カスミ、ミィ、ミザリー、ユイ、マイ、カナデ……カナデ?? が女子会(強引)をしていた。男性陣から話を聞いたフレデリカはどうせ男達がいないならと、知り合いの女の子を引き連れて(言い方)女子会で女を取っ替え引っ替えするつもりである(言い方)

 

「男達は魚とか熱苦しいもの食べてるから、こっちはスイーツよ」

「コウヨウも食べる? はい、あーん……」

「サリーはいい加減戻って来い!?」

「嫌だよカスミ、私はコウヨウのために生きる女なの。デッドオアダイなの」

「それどっちも死んでないか?」

「「サリーさん怖いです」」

「サリーは偶に現実でお兄ちゃんの部屋でお兄ちゃんの枕抱きしめながら同じことしてます。後サリーは馬鹿ですからお願いします」

「そういえば幼馴染だったのよね、この3人」

 

 ちなみにサリーはコウヨウがいないので寂しい。だからこそイズにこっそり作ってもらったコウヨウ人形(頭の横に紅葉の髪飾り付きアレンジバージョン)の寝そべりと会話しながら遠い異世界に行き出したのだが、ミィ達がそれを止める。

 

「というか、コウヨウのこと好きすぎだろ……何でそんなに……」

「コウヨウがかっこいいからです。今も昔もかっこいいからです……ゲームは苦手で偶にショッピングモールとかで迷子の子供幽霊連れてくる人ですけど……」

「待って普通に怖いんだけど……」

「フレデリカ黙って。それでも料理出来て、優しくて、かっこよくて、私みたいにゲームしか取り柄のない引きこもり根暗貧乳女でもコウヨウはいつも遊んでくれるからめっちゃ好きです……メイプル? 誰が引きこもり根暗貧乳女だって?」

「私何も言ってないよね!?」

「サリーがそこまで自虐してあの腹パン男の事を話すなんて相当よね」

「フレデリカも私と変わらないじゃん」

「はぁ!? 貴方よりありますけど!? 私よりもメイプルの方が無いじゃん! 競う相手間違ってるんじゃないかにゃー!?」

「うーん、あまり話してないから遠慮してたけど……【暴虐】でこの人食べちゃっていいかな?」

「僕はそのままのメイプルがいいかな」

「ありがとうカナデ、大好き」

「そこの2人イチャつかないでくれ燃やしたくなる」

「「ついてないよ?」」

 

 リア充は爆発して欲しいミィである。正直女子会だから恋バナの一つ二つはするとは思ったが、ここまで爆速でリア充共の話を聞くと普通に嫉妬の炎に抱かれて消えて欲しいと思った。

 

「だからコウヨウさんがミィさんの事を火遊び女って言ってたんですね」

「ようしわかった、お前達の師匠を燃やしてやろう」

「師匠は貴方には負けないですよ?」

「こらユイ……ミィさんは歳上なんだからもう少し言葉を……」

「だって師匠負けないじゃん。お姉ちゃんだってそう思うでしょ?」

「そりゃ……そうだけど……」

 

 普通に失礼な発言をしたユイだが、彼女としては本気でコウヨウが負けないということを信じている。メイプルみたいにノーダメージでは無いし、サリーみたいに攻撃を完璧に避けたりは出来ないが、彼がノーデスであることもまた事実なのだ。

 

「ふん……今に見ていろ……いつかアイツを倒すのはこの私だからな」

「その前にメイプルに勝つのが先じゃない?」

「どうしてだサリー?」

「兄より優れた妹って存在しないから」

「サリー、刺すよ?」

「「メイプルさんも怖いです」」

「というかさ、せっかくの女子会なのにそんなバチバチにやり合ってどうするのさ……」

「「仲は良いよ?」」

「絶対嘘だろ!?」

 

 カナデの問いやカスミのツッコミがあったが、サリーとメイプルは割と悪友みたいな幼馴染であり、かなり仲は良かった。

 

「それよりもいいなぁ……私も彼氏欲しい……」

「フレデリカにはあの人がいるじゃん……えっと……斧使いの……ドラグさん?」

「はぁ? ドラグぅ? 無い無い……確かに一緒にパーティ組んで戦ったり、ダンジョン探索したり、街でケーキ食べたり、のんびり草木のエリアで一緒に眠ったり、私が怪我した時おんぶしてくれたり、お礼にご飯とか作ってあげたりしたけど……ってみんな何その目……」

「どう思うカスミ?」

「もはや確定だろそんなの……」

 

 本人に自覚無しである。一方で、口しか回らない女が1人……

 

「ミィ……マルクスがいつまでも私の事を見てくれないんです! どうにかならないんですかあの鈍感男!」

「ミザリー……お前もか……いや、自覚あるだけマシか……」

 

 もはや一歩踏み出せば聖女らしからぬ文句が飛び出しそうな【炎帝の国】ミザリーはミィに対してマルクスの文句を伝えた。ミィは苦笑いしながらも、最近の2人の様子に心当たりしかないので同感の言葉を口にする。

 

「サリーさん! どうやってコウヨウさんと付き合えたんですか!? 教えて下さい!」

「いや……私に言われても……正直なところ言いますけどコウヨウが私のことを好きすぎて困ってます」

「えぇ……サリーさんの思い過ごし……って訳ではなさそうですね……あのコウヨウさんの態度を見る限り」

「サリーの言ってる事は事実です。お兄ちゃん昔からサリーの事好きだってずっと言ってましたから」

「本当に昔からサリーの事好きだったんだな……」

「コウヨウさん一途でかっこいいです……」

「流石師匠、そこに痺れて憧れます!」

 

 サリーが自分に自信があるからという訳ではなく、コウヨウのサリーに対しての想いが一途すぎるのが2人が付き合えた原因というかきっかけだと彼女はミザリーに伝えた。マイもユイもミィも、そこまで自分を愛してくれる男が欲しいとも少し思った。

 

「うぅ……絶対振り向かせますからね……マルクス!」

「まぁ、ミザリーなら大丈夫だろう……いい武器があるからな……」

「ミィ……ミザリーさんのどこ見てるのさ……」

「いやぁ……立派だなぁと……」

「いや……分かるけど……ミィも大きいじゃん……」

「そうかな? メイプル……すまん、謝るから睨むな……」

 

 ミィはそう言って彼女の一部を見るのだが、メイプルがツッコミを入れる。この中でそこが大きい部類に入るミザリー。カスミやイズもそうだが、この女性陣の中ではそこに関して豊満な人がいるのもあり、ミィもメイプルも少し自分に自信を無くした。

 

「所でイズとカスミは好きな人いるの?」

「「いないけど、強いて言うならクロムだな(かしらね)」」

「「は??」」

「メイプル……もしかして僕やらかした?」

「うん。多分ギルティかも……」

 

 バストサイズの話が続いてめちゃくちゃ顔が赤くなったカナデは恥ずかしすぎて話題を逸らそうとしたが、それはこの空気を冷たくするだけに過ぎなかった……

 

「あらあら……ウフフ……」

「そうか……イズも……なるほど……ハハハ……」

「「笑ってるのにオーラが黒い」」

 

 メイプルとカナデは2人で声を合わせる。怖い。普通に怖い。普段は優しくて笑顔を絶やさないイズと、どんな時も冷静で大人びた雰囲気を出して落ち着いて対応出来るカスミ。どちらも頼れるお姉さんであり大人な2人が、今ここで火花どころか爆竹を散らす……いや、ワンチャン時限爆弾か……とにかく雰囲気がやばい。悪い意味で。

 

「イズとは争いたくはなかったのだがな……」

「私もよ……さて……どんな勝負をしようかしらね?」

「戦闘なら私が有利になってしまうからな……ここは私達が出来る事……料理とかはどうだろうか?」

「いい案ね……」

「とりあえず僕達が食べられるくらいしか作らないでね」

「私達巻き込まれるの決定してるの!?」

 

 結局大食い対決までは行かなかったが、お菓子を中断してカスミとイズのお料理教室(食べるだけ編)が始まったのは言うまでもなかった。

 

「そういえばカナデの好きな人って誰なの?」

「メイ……コウヨウかなぁ……」

「カナデ、後で決闘ね」

「僕生きて帰れそうにないかも」

 

 因みにカナデはメイプル直々に質問されたのでお前のことが好きなんだよとはいえず、適当に友愛として彼女の兄だと回答したらサリーに殺されかけましたまる

 

「メイプルを泣かせたら許さないからね……」

「う……うん……そのつもりだよサリー……」

「2人ともどうしたの?」

「カナデに抹殺宣言してた」

「本当にやめてねサリー」

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