妹と幼馴染が強すぎるので、釣りと料理スキルに極振りしたかったです(手遅れ)   作:初見さん

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 短いです。


二刀流と黒龍と白龍

【楓の木】は第四層を攻略する為に龍退治に向かう事になった。白い龍で雷系統の攻撃をしてくるという情報やダンジョン形式ではない話を聞くと、大したことは無さそうである。

 

「これはもう勝ちだな」

「私は【竜殺し】のスキルを持っているから地上で攻撃役にまわろう」

 

 クロムやカスミは話を聞きながらそんな会話をする。コウヨウは話を聞きながら、刀をいくつか装備して、それをしまってを繰り返してどの刀で戦うかを決めていた。

 

「メイプルがいれば大丈夫でしょう。俺は適当に木刀で挑もう」

「コウヨウの言う通りだね……ってなんで木刀なの?? 僕も戦うよ、何もしないのは嫌だしね」

「カナデがそういうなら頑張ってくれ。俺はまぁ、サリーの後ろに隠れてる」

「何で!?」

「ドラゴンとか怖いし」

 

 コウヨウの言葉にお前の方が怖いと突っ込みたくなったクロムとカスミだが何とか言葉を飲み込んだ。それを聞いていたユイとマイは少し考えながら下を向いていた。疑問に思ったメイプルは2人に聞くと……

 

「今回のクエスト、師匠に任せたらどうですか?」

「ユイの言う通りです。コウヨウさん、龍に勝てるのは龍だけですよ!」

「へ? 俺?」

「あ! そっか!! お兄ちゃん、私に作戦があるんだけど……」

 

 ユイとマイの言葉に閃いたメイプルはコウヨウに作戦を伝えると彼は苦笑いしながらこう伝えた。

 

「お前ら……サボるつもりだろう?」

「私達はお兄ちゃんを攻略する為に観察するだけだよ」

「確かにコウヨウに負けるのは悔しいからね」

「面倒だなぁ……まぁ、いいか。『終焉の産声を上げながら闇の王は天を舞い、世界を蹂躙する』ってラグナロクに書いてたし」

「コウヨウ……そろそろ私を恥ずかしめるのはやめて欲しいな(ハート)」

「「サリーが書いたんだろ(でしょ)」」

「この兄妹絶対いつか泣かしてやる」

 

 ☆

 

「グギャァァァァァ!!!」

「ウラァァァァァァ!!!」

「何あの絵面怖いんだけど……やはり我のラグナロクは正しかった?」

「お兄ちゃんも言ってたけど厨二のサリーが1番生き生きしてるかもしれない」

「コウヨウとメイプルの成長に突っ込むのは、俺はもうやめたよ」

「味方なら良いわ、味方なら……」

「敵だったら僕達が食べられちゃってるかもね」

「「コウヨウさん(師匠)カッコいいです!!!」」

「私は普通……私は普通……私は普通……うん……私は普通だ……大丈夫……おかしく無い」

 

 そうして【楓の木】は龍退治に向かったのだが、開始早々龍が2体になった。1体は今から倒そうとしているボスの龍。もう1匹は……コウヨウが変身した龍である。

 ボスの白龍と味方の黒龍(コウヨウ)は全力で激突する。それを見ていたみんな(メイプルと弟子双子以外)は呆気に取られながらその戦いを見ていた。ちなみにカスミはお経の様に自分は普通だと思い込んでいる。

 

「ギャァァァァァ!!」

「危ないよお前!!? 急に電気玉撒いてくるんじゃねぇ!!」

 

 龍の姿でも喋れるコウヨウは白い龍に文句を言いながら炎を吐く。電気と炎が激突しながら大災害の様な有様になったステージでカナデとイズが何とか魔法で攻撃してくれる。コウヨウにも少しばかり当たるが、別に気にしない。このまま白き龍を叩き落とす。

 

「今だ!! カスミさん! クロムさん!!」

「ナイスだコウヨウ!!」

「ありがとうコウヨウ!!」

 

 コウヨウはボスを床に叩きつけてそのまま固め技で動けなくする。その後に待ち受けているのはカスミを筆頭にした攻撃組の集団リンチであった。

 結局その白龍は集団リンチによって粒子となったのだが、一応メイプルの作戦を伝えるとすれば……

 

「お兄ちゃんが龍に変身して倒しちゃえばみんな疲れないよね!!」

「俺が疲れるじゃねぇか」

 

 何の作戦でも無かったのである。ただコウヨウが疲弊しただけだった。その代わり、その後の鬼退治のボスである鬼に関しては、コウヨウを後ろに立たせて、メイプルとサリー筆頭に集団リンチで彼を休ませたのは【楓の木】の優しさによるものである。

 

「救済など無いのよ……私の慈悲は一切無いわ……貴方も聞こえるでしょう? これから逝く先で聞こえる死者の声が……」

「お兄ちゃんもうサリーと厨二のコスプレして写真会やったら?」

「何で私も一緒なの!?」

「お兄ちゃんがこうなったのはサリーが元凶なんだからね?」

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