妹と幼馴染が強すぎるので、釣りと料理スキルに極振りしたかったです(手遅れ) 作:初見さん
「メリークリスマス、理沙」
「メリークリスマス、紅葉」
そう言って2人はプレゼントを交換する。現実世界で2人はクリスマスデートと称して、外で街を見回ってプレゼントを探した後、理沙の家で料理を食べて過ごしていた。妹の楓は最近付き合い始めたが、現実世界で会えないカナデに会うため、家の中でNWOデート中だ。実際は紅葉に頼めば現実の
「これ、私が欲しかったゲームソフト!!」
「やっぱりマフラーよりそっちなのな」
「え? あ!? ごめん紅葉! このマフラー可愛いよ!!」
「ははっ、ありがとう。理沙は……刀のキーホルダー?」
「うん。やっぱり紅葉と言ったら刀かなって……嫌だった?」
「全く。なんならカバンにつけておこう。後、財布も良い色だ。ありがとう」
「本当は手袋あげようと思ったけど、紅葉手はポケットに入れてるから要らないかなって」
お互い、分かっていると紅葉は笑う。昔からの幼馴染で今は恋人。理沙も紅葉もお互いの好きな事や苦手な事は分かっているのだ。
「メイプルは上手くやっているのかな?
「さぁね? でも、紅葉は良いの? カナデに任せて」
「ああ。今度、紹介するよ」
「え? それってどういう……?」
ゲームの話なので楓をメイプルと呼んだコウヨウと彼の紹介という単語に対して疑問に思ったサリー。紅葉がカナデと現実で会っているのは紅葉とかなでしか知らないのだ。
「まぁ、そんな事より、一杯どうだ?」
「何でそんなおじさんみたいな事を……しかも炭酸ジュースじゃん」
「雰囲気は大事だろ」
「まぁ、確かに。親もいないクリスマスに2人きりの男女……何も起こらないはずもなくって言うしね」
「キスなら理沙が望めばいつでもするけど?」
「顔真っ赤だけど!?」
そういう事じゃない……訳でもないが、理沙としてはもう一歩踏み込んでも良かった。だが、紅葉の顔を見てそんな気持ちも薄くなる。彼が自分とそういった性的な事をするのは卒業してもまだ先な気がすると、本気で思った。
「はぁ、紅葉と愛を確かめるのはもう少し先かぁ」
「愛? 俺は理沙を愛しているが?」
「そうじゃなくて……いや、それで良いよもう」
結局このクリスマスは性の6時間だか8時間にはならなかったが、2人の距離は確実に縮まっていったのはいうまでもない。
「そう言えば、俺も卒業か。早いな」
「確かに……でも、学校違っても会うでしょ?」
「当然だ。また弁当作ってあげるよ」
「私も料理しようかなぁ……」
「私が作ってあげるよー……なんてな」
「やめて……メイプルが勝手にクエスト行って私より強くなっていたあの絶望感を思い出すから……」
「理沙も強いだろ」
「紅葉は後で刺すね」
「何でさ!?」
☆
「メリークリスマスみんな……ってあれ? メイプルはどうした?」
「そういえば師匠もいませんね?」
「メイプルはインフルエンザです。毎年の事です」
「えっ!? サリーさんはログインしても良いんですか?」
「メイプルがインフルエンザにかかってもコウヨウが面倒見てるだけだから大丈夫。コウヨウってメイプルが毎年インフルエンザにかかるのに何故かあの人だけかからないから」
ログインした【楓の木】のメンバーは2人を心配しながら、サリーの言葉に安堵した。だが、クロムは申し訳無さそうにみんなに聞いた。
「じゃあ……今日はどうする? 五層に行くのは今度にするか?」
「いや、メイプルとコウヨウなら問題無さそうだから行こう」
サリーの自信満々な言葉に対してみんなは頷く事にしたのだった。
その後、サリーの強かったという言葉のみで探索した本条兄妹は勘違いして別の【最強】である白い鬼を叩き潰すのだが、それはすぐの話である。
「そこそこ強かったなあの鬼」
「そうだね、まさかボスじゃ無いなんて……」
「まぁ、頑張ってまた挑戦すれば良いだろ。ところでよ、俺のスキル修正されたわ。弱くなる方で」
「本当!!? やった!!」
「メイプル俺泣くよ?」
【豪傑にして英雄】
4倍から2倍に下方修正しました。
これでコウヨウの最高火力は【極天二刀】1.5×【首輪】2×【居合極】2×【豪傑にして英雄】2の12倍である。でも強いだろ普通に。
「お兄ちゃんを倒せる日も近い!」
「ムサシが最強だから大丈夫です」
「うっ……ムサシ……修正かからない?」
「キュルルルン?」