妹と幼馴染が強すぎるので、釣りと料理スキルに極振りしたかったです(手遅れ) 作:初見さん
コウヨウは現実世界でメイプルにご飯を作ってからNWOにログインした。ギルドを覗くとサリーがいたので、メイプルは後で来る趣旨を伝える。サリーは理解したと言って、そのまま椅子に座っていたので、少しだけ揶揄う事にした。
「サリーちゃん」
「急にどうしたのコウヨウ?」
「何が好き?」
「コウヨウ」
「よりも?」
「紅葉」
「いや……そこはあ・な・たとかじゃないのか?」
「嫌だよコウヨウ以外の男を好きになるなんて」
「どのみち俺に向かって言ってるじゃん」
「コウヨウ好き……じゅるり」
「メイプルみたいに食おうとしてない?」
「食べたいよね、別の意味で」
「どう言う事だ?」
「教えない」
「サリーちゃん?」
「キャベツ」
コウヨウは頭を抱えた。その瞬間、メイプルが現実世界でご飯を食べてきたのでギルドにログインしてきた。
「やっほーお兄ちゃん、サリー」
「メイプルちゃん?」
「どうしたのお兄ちゃん?」
「何が好き?」
「カナデ」
「よりも?」
「カナデとのキス……って何言わせるの!?」
「揶揄うつもりで妹に聞いたら爆弾降ってきた」
「メイプル……いいなぁ……」
「こっち見るな謝るから」
コウヨウの負けである。因みにメイプルへの質問はコウヨウとサリーで行われ、その後現実世界でかなでと紅葉の会合(尋問)が行われた。
「かなで君」
「なんだい紅葉」
「何が好き?」
「メイプル」
「よりも?」
「メイプルのたまに見せるSっぽい顔」
「待ってめっちゃ気になる」
「そそるよ」
「かなで君怖い……」
「ひかないで紅葉」
☆
「お疲れ様で……って師匠が寝てる……」
「本当だ、珍しいねコウヨウさんがここで昼寝なんて」
ある日のギルド内でユイとマイはイズ特製のソファで眠っている姿を見た。
「師匠ー、髪撫でますよー……あ、サラサラしてる」
「ユイ何してるの!? コウヨウさん寝てるんだからイタズラはダメだよ」
「師匠の髪サラサラしてて気持ちいいよ」
「えぇ……じゃあ私は……コウヨウさんの隣で寝ようかな……」
最近コウヨウと一緒に居る時間があまり無かったのも事実なので、久しぶりに3人で昼寝したいと思ったユイとマイ。そのままコウヨウの両腕に抱きついて眼を閉じようとした……
「キュルル」
「あ……ムサシ? どうしたの?」
「珍しいね、師匠のテイムモンスターが私たちの前に現れるの……」
「オヤスミ」
「「え??」」
ムサシはそのまま消えたのだが、双子としては何が起こったのか全く分からなかった。
「今……ムサシ喋ったよね?」
「お姉ちゃんも聞こえた? もしかして言葉話せるのかなぁ?」
「「おやすみなさいムサシ」」
そう言って、すでに消えたコウヨウのテイムモンスタームサシに向かって、双子は返事をしたのだった。
「ほぅ、中々癒される空間だな」
「ん……??」
しばらくするとそんな言葉がコウヨウの耳に入ってきた。ふと眼を開けて手で眼を擦るとそこにいたのは桃色の和服に身を包んだカスミが視界に映った。
「あ……おはようございます……寝てました」
「見ればわかる。謝る必要はないよ、まだみんなログインしてないからな。それよりも……」
「おは容疑者、コウヨウ」
さっきまで寝ていただけなのになんの容疑者だ。コウヨウは寝起きの頭を回しながらカスミの隣にいたサリーの存在に気がついた。何故かオーラが黒い。
「サリー……俺は寝ていただけだ、お前の家のプリンはかえ……メイプルが買えばいいだろと言って食いつくいたぞ」
「とりあえずメイプルは殺そうかな。それよりもコウヨウはやっぱりロリコンヨウだったんだね」
「は?」
サリーの指を指した方を見るとそこにはユイとマイが気持ちよさそうにコウヨウの身体を抱きしめて寝ていた。いつの間にこんなに人が増えたのかと苦笑したが、まずはサリーの誤解を解こうと双子を起こす事にした。
「潜りこんだなこいつら……ユイ、マイ、起きろ。みんな来たぞ」
「うーん……師匠……まだ眠たいよぉ……」
「起きないとサリーに斬られるぞ」
「コウヨウさん……もう少し一緒に寝たいなぁ……」
「みんな来るから我慢しろ……ってサリー頼むからダガーしまえ」
「ロリコンヨウ」
「サリー、落ち着け、コウヨウが困ってるぞ」
サラッとコウヨウに対して敬語が外れて甘えん坊になった双子はお咎めなし。されどコウヨウは何故かサリーに怒られたらしい。
「俺は一人で寝てただけなんだが」
「コウヨウは女の子ホイホイだからそこら辺で寝ちゃダメ」
「そういえばこの前ミィと寝てたの見たぞ? あれは一体……」
「2人で釣りしてたら眠くなって昼寝しただけです。サリーには伝えたはずだが……」
「一緒に寝たのは聞いてない刺す」
「昼寝だけど」
「「師匠(コウヨウさん)ギルティです」」
名言を破壊するなとコウヨウは改めて双子に言葉の使い方を教える事になった。
「あ、そうだ……ユイちゃん、マイちゃん」
「「何ですか??」」
「何が好き?」
「「師匠(コウヨウさん)」」
「よりも?」
「「師匠(コウヨウさん)」」
「コウヨウ、死刑」
「アウトより酷い!?」
デデーン。なんて言うケツバットもどきの音が聞こえたが流石に罰が重い。結局サリーがコウヨウの膝の上、ユイとマイがコウヨウの腕にくっついて、みんなが来るまでそのまま昼寝したという。
「カスミさんはどこで寝ます?」
「刀の上かなぁ」
「カスミさんも人間やめてません?」
「ここまで口の中が砂糖まみれなのもアレだからな、それを噛み砕くくらいなら人間をやめるさ」
「ムサシ貸しますよ」
「キュルルン!!」
「どうやって寝るんだ?」
「棘付きベッドですけど」
「殺す気か!?」
「いえ、適当な所に鋭利な物ついてればムサシは何にでもなれます。だから、カスミさんの身体が付かないところに棘でもインテリアで付けとけば問題無いです」
「無茶苦茶だろ……」
☆
「コウヨウ君」
「はい?」
「何が好きかしら?」
「釣り?」
「よりも?」
「サ……リー……??」
「どうして疑問形なのかしら?」
「正直【楓の木】全員が大好きなので。サリーはサリーで別腹ですし」
「デザートみたいなこと言うのね……」
コウヨウが最近こんな事を聞いていると耳にしたイズは面白がって彼に聞いてみた。解答は望む物では無かったが、割と彼らしい。
「俺が本気でヤンデレルート入ってサリーが1番だったら俺多分【楓の木】滅ぼしますよ?」
「冗談で済まなさそうね……」
「まぁ、そうなったらムサシは俺に会わなかったでしょうけど」
「ムサシってどこまで強いのかしら?」
「ペインさんとタイマンしても勝てます」
本来のテイムモンスターなら不可能な事をムサシはやるのもあり、コウヨウが言った事も0%では無いと恐怖したイズ。ふと、ムサシが少し出てきてコウヨウに話しかける。
「キュルルルルル、キュルルルルルル、キュルルルルル」
「人になれば余裕ってやばいな……」
「言葉分かるの!?」
「何となくです。『あの若造はまだまだ主より修行が足りない』って……」
イズは彼のテイムモンスターを見てたった一つだけ確信した。このモンスターは……
「システム……じゃなさそうね……」
「さぁ? わかりません。でも、ムサシはムサシです。味方ならそれでいいでしょ?」
「え、ええ……味方ならいいわ、味方なら……」
「ヨロシク」
「おう」
「え? 今喋って……??」
因みにムサシはコウヨウが作るおにぎりが好きです。(刀モンスターとは??)一応口は小さいですけどある設定なので魚も食べます。