妹と幼馴染が強すぎるので、釣りと料理スキルに極振りしたかったです(手遅れ) 作:初見さん
「それじゃあ、コウヨウとは仲直りしたんだね」
「うん……ゲームだったら我慢出来ないし」
「とりあえずは解決なんだな」
「後はお兄ちゃんを【楓の木】に戻すだけだね!」
カスミとカナデ、メイプルにサリーの4人はコウヨウが【集う聖剣】にいる事を知っていた。クロムやイズ、ユイマイの双子はコウヨウの事を知らない。言っても良かったのだが、コウヨウが自分で伝えたいから黙っていてくれとお願いした。
本戦で、絶対みんなに協力しに行くからその後に謝っておくとのこと。本戦中に混乱を招く事を避ける事にしたコウヨウだが、それでもやはり【楓の木】に隠し事は出来ないのもある。だからこそ、コウヨウには内緒で、元気にしているくらいは伝えておいた。
「コウヨウが無事ならそれでいい。メイプルやサリーは今は分からないけどコウヨウと0距離だから恐らく様子も分かるしな」
「そうね、コウヨウ君が何をしてても、彼は【楓の木】の一員であることに変わりはないもの」
「でも、師匠にはまた戻って来て欲しいです……」
「いなくなるなら、私達と本気で戦ってからいなくなって欲しいですから!」
双子はいつか、師であるコウヨウと戦いたいと本気で思っていたのもあって、彼との決闘を望んだ。本気で戻ってきて欲しいとは全員思っているが、双子のように声に出す事は出来なかった。本人の気持ちもあるからだ。
「コウヨウさんがどう思ってるか分からないですけど……私達はいつか師匠と戦いたいです。だから戻ってきて欲しい……だよね、ユイ」
「うん。同じ気持ちだよ、お姉ちゃん」
「ねぇ、ユイとマイはコウヨウを本気で倒す気なの?」
「「はい!!」」
「それじゃあまずは私とサリーを倒そうか! お兄ちゃん強すぎるから!」
「「メイプルさん怖いです」」
双子の純粋な言葉に【楓の木】は少し笑顔で、笑うのだった。
☆
「テイムモンスターの解禁?」
「ああ。予選では色々あって出すなと命じたが、今回は本戦。流石のコウヨウでも出さないと厳しいだろう」
「それはそうですね……ムサシ、わらし」
「キュルルルン!!」
「うぃーすー……ヒック……うぃーすマスター」
「1人酒飲んでねぇか!?」
「だってマスター最近ログインしてなかったしー、せっかく会っても使ってくれないー、飲まなきゃやってられないー」
「テイムモンスターが酒飲むなよ、これ全年齢版だぞ」
久しぶりに召喚(娘としてではなくテイムモンスターとして)したテイムモンスターの内1匹が酒飲んでる事態が起こったが、コウヨウはツッコミを入れて終わらした。
「ねぇ、なんでコウヨウだけテイムモンスター2匹いるの? 【虹の架け橋】ってテイムモンスター1匹だけだよね?」
「ムサシは【天下無双の指輪】なので関係無いですし、わらしに関しては指輪無しのクエスト報酬なので」
「天下無双の指輪って何!?」
フレデリカのツッコミはメイプルやサリーと同じであった。他の3人も珍しいテイムモンスターだと2匹を見たのだが、ムサシは恥ずかしがって姿を消して、わらしは……
「やめろーそんな目で私を見るなー……みぃ……るぅぅぅ……ナァァァァガガガガガギガガ!!」
「「「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」」」
皮膚が赤黒い目が3つの化物に変身した。ドレッド、ドラグ、フレデリカの3人はお互いの身体を寄せて大声で悲鳴をあげたが、ペインは呆気に取られながら溜め息を一つ吐いた。
「コウヨウなら1人でも大丈夫そうだな……」
「どう言う意味ですか??」
「お前が異次元だと言う事だ、テイムモンスター然りな」
「どう言う意味ですか??」
この日手の内を少しだけ明かしたコウヨウではあったが、正直対処法とか全く分からない【集う聖剣】のメンバーはコウヨウの全てを理解しても勝てない事を軽く悟るのである。