妹と幼馴染が強すぎるので、釣りと料理スキルに極振りしたかったです(手遅れ) 作:初見さん
「わたくしがお相手致しますわよ!! ってかまたこの格好ですの!?」
「そっちの方が似合ってるからいいんじゃない?」
「よくないですわ!! わたくしは男ですのよ!?」
「レリフル、来るぞ」
「無視ですの!?」
なんかもうどうにでもなれと思ってコウヨウことレリフル。面白そうだからと言う理由で勝手にこの格好を引き続き命じられた。
ぶっちゃけサリーとも仲直りして、メイプルとカスミ、カナデにはバレているので隠す必要も無いのだが、せっかくオーダーメイドで作ってくれた装備というのもあり捨てるに捨てられない。
レリフルはモンスターを次々と斬り刻んで行きながら本戦で本気を出している。
「しっかし似合うよなお前……本当に男か?」
「本気でおっしゃっているのでしたら貴方からリタイアさせてしまってもよろしいですわよドラグさん」
ドラグがセリフを言い終える前に彼の首に刀置いたレリフル。誰もが見えない速さである。
流石に両手をあげて降参するドラグだが、レリフルはドラグの背後まで一瞬で距離を詰め……
「よそ見厳禁ですわ……集中して下さいよ、本当に」
「わ……悪い……今のは確実に俺が悪かった……」
その後ろで構えてたモンスターに刃を突き立てた。結局レリフル達【集う聖剣】はダンジョンをクリアしながらイベントのメダルを集める事に集中したのだった。
☆
「どうして転移魔法がこんなところにあるんですの!?」
ダンジョンを攻略してすぐの事。レリフルは転移魔法に1人だけ引っかかり、1人で複数のモンスターを狩る事になった。だが、1人になった事によって出来ることが増える。
「ならば本気でやりますわ……ムサシ! わらし! 頼んだぞ!!」
「キュルルルン!!」
「私の拳が震えるぜー、真っ赤な血か胃ー」
「恐ろしい事言うなよ!?」
1人になれば、キャラ作りの必要はない。だからこそ、彼は本気でテイムモンスターと狩尽くせるのだ。この時間だけはコウヨウとして、敵モンスターの殲滅を試みたのだが、やっぱり彼が本気を出すまでもなく、モンスター30匹は3人(?)で一瞬で崩れ落ちた事をコウヨウしか知らないのである。
「というか、ここ洞窟か……少し疲れたし、今日はここで暖でもとるか……」
「私も見張るー」
「お前が見張ってくれるならありがたい」
運がいいのか悪いのか、出入り口は一つだけである。【楓の木】の神出鬼没のお散歩要塞である妹とかで無ければ基本外から何かしら姿を現すだろう。探索は明日にして彼女(彼)はテイムモンスターに見張りを任せて眠る事にしたのだった。
☆
「嘘だろ……マップで仲間の存在消えてる……メッセージも送れない……」
翌日、マップやメッセージの機能に制限がかかった事を知った。洞窟内で、昨日メッセージの一つでも送れば良かったと後悔したコウヨウがそこにいた。それでも、進まなければいけないと出入り口に入る。
「ヤバいの出たら恨むぞ……って出口早!?」
コウヨウが転移したのはわけわからん草原の所にある洞窟だったらしい。仕方がないとコウヨウはレリフルの格好ではあるが、ムサシに乗る事にした。
「正体バレても大丈夫だろ。もう隠す気ねぇし」
「キュルル!!」
「ムサシ、お願いする。先ずは知り合いと合流出来れば御の字、出来なくても、プレイヤーの味方出来るなら御の字だ」
そう言ってコウヨウことレリフル、ムサシとわらしの旅は始まったのである。
「全員食ってやるー」
「プレイヤーは殺すなよ、モンスター狩が大事なんだから」
「それよりもマスター、女の子になれー」
「なんでやねん……まぁ、この格好ですし……ボロが出るまでお遊びに付き合わせていただきますわ」
「アルジ、ニアウ」
「その刃へし折るぞテメェ」