妹と幼馴染が強すぎるので、釣りと料理スキルに極振りしたかったです(手遅れ)   作:初見さん

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二刀流と本戦3

「イズ、無事だったみたいだな」

「ええ、貴方の顔を見たら元気が出てきたわ」

「マルクスも無事だったか」

「色々あったけどね……」

 

 クロムとミィとミザリーがイズとマルクスを見つけた。どうやらお互いに顔を見合ったところ、この場にいる5人とも無事らしい。イズはクロムの隣に近づいて、腕を組みながら嬉しそうに鼻歌を歌う。照れるクロムを見ていた3人は少しばかり【楓の木】でそう言う関係が起こっているのかと驚いたが、クロムがすぐに報告をする。

 

「そうだイズ、えっと……あれ、これ言っていいのか?」

「コウヨウなら無事だぞ」

「え!? コウヨウ君がいるの!?」

「コウヨウ!? ゲームに復帰してたの!?」

「女装してな」

「「え??」」

「女装してましたよ、しかもお嬢様口調でした」

「「は??」」

「残念ながら? まぁ、本当だ」

「「どういう事!?」」

 

 ミィ、ミザリー、クロムの報告にイズとマルクスは意味不明だと言わんばかりに声を重ねて驚き聞き返したのである。

 

 ☆

 

「どうしてわたくしがムカデなんかを相手しないといけないんですの!?」

「助けに来たと自分で言ったのなら文句言うなコウヨウ!!」

「今のわたくしはレリフルですわよ!!」

「俺はもう何がなんやらなんだが……」

 

 大ムカデの大群を相手にしながら話し続けるレリフルとカスミとシン。ムカデ退治をしていたカスミとシンを見て、すぐに上からモンスターを斬り裂いて分裂させたレリフルことコウヨウは、驚く2人を見ながら、助太刀いたすとお嬢様口調で声をかけたのだ。

 

「それでもわたくし虫は蜘蛛以外受け付けませんの!」

「それもどうかと思うぞ!?」

「蜘蛛は可愛いんですのよ!!」

「可愛いわけあるか!! というかお前この前俺の【宝剣】を跳ね返した女だな! 一体何者だ!?」

「レリフルですわ!」

「コウヨウだ!」

「どっちだよ!?」

 

 どっちもだとカスミは言うが、シンの理解は全く追いつかない。そんな中でムカデは大量増殖をし出したので、かなり面倒な事になっている。

 

「広範囲攻撃とかないと無理だな……これは……」

「わたくしにいい案がありますの」

「コウヨウ、それはなんだ?」

「レリフルですわ……まぁ、今からコウヨウにならないといけないのですけど……」

 

 そう言言って彼女は彼になる。装備を変えて、赤黒い刀を1本装備した。カスミはその刀を見た事がある。アレは……絶望を与える刀だ。

 

「その装備……お前マジでコウヨウかよ!?」

「舌噛むので喋らない方がいいですよ……【呪龍 ミラ・マキナ】」

 

 そうしてレリフルはコウヨウに、コウヨウは黒龍に、進化した。久しぶりに見る黒龍に懐かしさを感じるカスミと最初にメイプルが化物になったのを見た様な目と同じ死んだ目で彼を見つめるシン。

 

「全員焼き払えば良いんだろ? カスミさん、シンさん、背中乗って下さい」

「あ……ああ……」

「な、なんだこいつ……急に黒龍に……どうなってんだマジで!?」

「しっかり捕まってて下さい。マジで死にますから……【メテオルーツ】!!」

 

 そうしてコウヨウは黒龍になりながら新スキルを発動した。その瞬間黒龍の周りを囲むように超巨大隕石(火だるま状態)が数十以上の数が地上に落下した。地面に落ちた瞬間巨大な爆発をして辺り一面が炎の海に包まれる。

 ムカデの分裂はその炎で消し去られて、微塵も残らず消えていった。

 

「カスミさん、シンさん、刀のせいでHP10になっちゃったんで、回復ポーションだけ2本ほど頂いてもよろしいでしょうか?」

「「喜んでわけてやるから殺さないでくれ」」

 

 元に戻ったコウヨウがレリフルの姿に戻っている途中、カスミとシンから2本以上のポーションを用意されたのは言うまでもない。

 

「というかお前本当に何者なんだ??」

「コウヨウだぞ」

「いや、この前レリフルって……」

「コウヨウです。前に貴方に回し蹴りした者です」

「意味わからねぇ……」

 

 結局正体をバラしたコウヨウではあったが、何で女装してるのかはいまだに分からないシンである。

 

「安心してください。俺も女装してる意味はわからねぇ」

「「何でだよ!?」」

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