妹と幼馴染が強すぎるので、釣りと料理スキルに極振りしたかったです(手遅れ) 作:初見さん
「ペインさん。ご無事でしたのね」
「当たり前だ、レリフルも問題は無さそうだな。流石は最強の二刀流」
「ムサシのお陰ですわ」
「本当にプレイヤー助け回ってたんだ……流石コウヨウ……」
「レリフルですわ」
ムサシに乗って移動している時に、テイムモンスターである白竜のレイに乗っていたペインとフレデリカを見つけた。ペイン達は30メートルの大剣に乗った4人を見てレリフルが本当にプレイヤーを助けに行ってた事を改めて尊敬する。
「【楓の木】だけではなく、【集う聖剣】も【炎帝の国】も、かなりお世話になりましたの。必要か必要ないかはさておき、わたくしが助太刀するのは当然ですのよ」
「ペイン、凶暴化したモンスターにあったぞ。本気のコウヨウでも2割残った」
「やはりか……嫌な予感はしていたが……そうか、コウヨウでも無理か」
「いや、私達でも半分すら削ること出来ないのだからコウヨウが2割までHPを削ったことに驚くべきだろう?」
「皆さん、今はレリフルですわ。というかいたんですのね」
「最近愛しのコウヨウが冷たいんだが……」
「火遊び女は眼中にねぇですわ」
「私は火遊び女ではないぞ!?」
そうツッコミを入れたのはレリフルが話していた【炎帝の国】ギルドマスターのミィである。真っ当なツッコミだった。ペイン達は確かにとミィが伝えたコウヨウの強さに対してあたかも盲点だったという発言をしたが、本当にツッコミたいのはコウヨウ呼ばわりされてるレリフルだ。
「そう考えたらコウヨウやべぇな……」
「だから、今はレリフルですわ」
「仮面付けてるから本当に分からなくなるよね」
「レリフル師匠!」
「よしよし、ユイは良い子ですわね」
「えへへ……これで私も師匠の側室……」
「コウヨウ気をつけろ!? この女年甲斐もなく黒いぞ!?」
「ユイを虐めないでくださいまし」
「師匠大好きです!」
「よしよしですわ」
コウヨウ以外がユイの邪悪を聞いて顔を青ざめたが、彼だけはユイの頭を撫で続ける。クロムとカナデのツッコミもレリフルにとってはただの会話に過ぎなかった。そうして、3匹のテイムモンスターが向かった先は……
「お兄ちゃん! ペインさん! ミィ! 一体何があったの!?」
「たまたま会いましたの……後、サリーから聞いたそちらの拠点に遊びに行きたいですの」
「え!? コウヨウさん……ですか!?」
「久しぶりですわねマイ。私はレリフル、真名はコウヨウですわ」
「やっほーレリフル。お兄ちゃんだから勿論いいよね? メイプル」
「いいよ!」
「軽いな……一応今は俺のギルドメンバーなんだが」
「そりゃ……お兄ちゃんとまた一緒にゲームが出来るので!!」
「照れますの」
「コウヨウがめっちゃ女の子の顔してる」
「だが男だ」
そう言ったメイプルに対してレリフルは少し戸惑いながら照れた、メイプルもサリーも、ゲームを辞めても辞めなくても彼の事は大好きなのだ。またゲームが出来るのなら嬉しい事この上無かった。マイは驚きながらもレリフルの仮面を外した姿を一瞬確認してから、レリフルに抱きついた。マイを撫でながら微笑んだコウヨウはさながら兄の様な、父の様な眼をしていたが、ユイとマイからすればいつこの男を幼馴染から奪還出来るのか機会を伺っているだけである。
「だってよ、お兄ちゃん……危な!?」
「惜しいですわ、二刀流なら確実に仕留めていたものを……」
「あ……相変わらず速すぎて見えません……」
「こらお兄ちゃん! ドラグさんになんて事するの!」
「お兄ちゃんと呼んで良いのはメイプルだけですわ」
「ドラグ、流石に今のはお前が悪いぞ」
「うっ……す、すまん……」
「わたくしも子供気無かったですわね」
「子供? それを言うなら大人気無いじゃないんですか??」
「ユイは知らないと思いますけど、わたくしがギルドとゲームを抜けたのはサリーがゲームばかりで恋人のわたくしに構ってくれないからちょっと拗ねただけですのよ」
「え? そんな理由だったんですか!?」
「あぁ……なるほどなぁ……」
全てを話す事はしていないがある程度レリフルの本心を聞いたユイは驚いて、クロムは何か納得したように頷いた。メイプルとサリーは少し罰が悪そうに、それでも少し笑いながら、ミィ達部外者に関しては呆れながらも恋人大好きな彼の話を聞いていた。
「今度は絶対離さないから」
「当たり前ですわ。わたくしも貴方と離れる気はありませんことよ」
「百合百合しいね、片方男だけど」
「カナデはどこで覚えてきたのそんな言葉!?」
カナデとメイプルが夫婦漫才をしながらサリーとレリフルは手を繋ぎながら、【楓の木】本拠地に向かったのだった。
☆
「ミィさん、下がっておやすみ下さいまし。ここはわたくしがお受けしますわよ」
「せっかくここで休ませて貰うんだ、何もしないわけにも行かない」
「律儀ですわね」
「私の助けはいらないと?」
「どうしてそう思考回路が隠キャなんですの……」
「な!? 私は隠キャじゃないもん!!」
「口調戻して下さいまし」
おしゃべりをしながらも、【楓の木】本拠地に攻めてくるモンスターを斬り刻んだり、燃やしたりする【炎帝】と女性版コウヨウ。
「【聖竜の光剣】!! お前達喋ってる場合か!」
「喋っててもどうにかなる相手なのでな!! 【殺戮の豪炎】!!」
「ギルドマスターに叱られたら……わたくしも本気を出すしかありませんわね……全モンスターを斬り刻むのとこの辺一帯を滅ぼすのどちらがお好みで??」
「「滅ぼせ! コウヨウ!!」」
「なんて野蛮なお二人ですの……しっかり捕まってて下さいね……【呪龍 ミラ・マキナ】、【メテオルーツ】!!」
ミィとペインのスキルだけでかなり壊滅しているのにも関わらず、コウヨウが複数の殺戮隕石を振り落とした。木が燃え、大地は裂け、草の1つも無くなり……モンスターは何事もなく普通に死滅した。奇跡など起こらない。
「もう世界の終わりだろこれ……」
「黒龍コウヨウと俺のレイ……どっちが強いか試してみたくなったな」
「俺の予想ではイベント後に修正どころか規制入ると思うのでペインさんに軍配が上がるかと」
「急に口調を戻すなコウヨウ」
そんな会話を3人で繰り広げた。
「ミィとペインもヤバいが……コウヨウが明らかに度を越しているんだが……」
「黒龍になって隕石って……なんか狩のゲームでそんなのいたな……」
「どのみち絶望のモンスターだったけどね……っていうか、ミラってもしかしてあのミラ……?」
「わぁ! みんな強いね!!」
「「「コウヨウ(さん・師匠)カッコいい!!」」」
因みにモニターで見ていたメイプルとサリー、ユイマイ以外のその他プレイヤーは口を開けて震えて眠ることしか出来なかったという。