思い出の機体(仮)   作:AMRAAM

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練習です。よろしくお願いいたします


一話

「模型部ってここ!?」

 

ガラリと勢い良く教室の引き戸が開く音と共に、綺麗な声が作業中の自分の背中にかけられた。 

振り返ると三年の女子の先輩が二人、部室としている教室に入ってきた。

中学に上がってきたばかりの自分でも知っている、我が校のマドンナだった。噂では芸能活動もしているらしい。

 

「確かに模型部はここですが」

「ガンプラの作り方って教えてくれる?」

「ガンプラですか」

 

話を聞くと所属している事務所から、ガンプラアイドルとしても売り出す話が出ていて制作の事を聞きにきたそうだ。 

確かにガンプラアイドルは一昔前にミホシ・キララが世界的に売れるきっかけになった事でも有名だか、それ故一般化して、いささか以上に売り方が古い気がする。

そしてそれ以上に問題がある。

 

「すみません先輩」

「何かな?」 

「自分ガンプラはそこまでやってなくて」

「「え!?」」

 

やはり驚かれた。世間では第二次ガンプラブームだのと言って「模型=ガンプラ」の認知が広まって久しく、自分のような実在物体模型、いわゆる「スケールモデル」をやっている人間は肩身が狭くなった。

 

この部活が「ガンプラバトル部」や「ガンプラ部」ではなく「模型部」なのもこの辺が理由だ。まぁガンプラを否定しているわけではないし、いかんせんこの学校の人はどちらも興味がないのか、部員は自分しかおらず、名ばかり同好会である。

教室使わせて貰えているのが奇跡に近い。

 

「もちろん普遍的な模型の作り方はお教え出来ますが」

「「もちろんおねがいします」」

「こちらとしても部員いなくてヤバかったので、これで言い訳が立ちます」

 

本当に先輩部員いなくて笑えなかったから。

自分としてもガンプラに手を出す良い機会かもしれない。

 

「申し遅れました。1-Cの宮下嶺也です」

「あたしは3-Bの新城夏希。で、こっちは…」

「常磐静香。3-A。よろしく。」

 

遅まきに自己紹介をして、一様入部届けも書いてもらう。

学校のアイドルと連絡先も交換してしまい、柄にもなくドキドキしてしまう。

 

「まぁガンプラというかガンダムについては一般的な知識位しかないので、一緒に勉強していく感じでおねがいします」

「大丈夫だよ。それに女子のあたしたちより知っていることは多いでしょ?」

「アニメはだいたい観てましたが…」

「なら平気でしょ!いちよー大会目指す感じで」

「今から大会目指すんですか?!」

「あくまでも出場する事をね。事務所も部活は禁止してないし」

 

お仕事優先って言われてるけどね~、なんて言っているけど男子の自分と組んで大丈夫なのだろうか?

 

これが自分がガンプラに関わったきっかけだった。

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