Re:ありふれた破壊者と魔王は世界最強   作:マサヒロ (旧名デイブレイク)

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どうもデイブレイクです。
リメイク前の続きを待っていた人には申し訳ありませんがもう自分の中でも何が何だか分かんなくなったり、超!!無理矢理ねじ込んだ部分とかがあるのでリメイクします。
これからはこっちを更新していくのでよろしくお願いします。


プロローグ 転生

 

「ぃよっっっっしゃぁぁぁぁああ!!!!」

 

彼は狂喜乱舞していた。

彼の見ていたテレビに放送されていたのは劇場版アニメ『機動戦士ガンダムSEEDFREEDOM』の第一弾予告編。

彼の好きなアニメ作品の続編であり、約17年間企画の止まっていて誰しもが忘れ去られたと思っていたものが復活したからだ。

彼は興奮に身を包まれながらも、家を出て今日の夕食と今制作中のガンプラに使うための塗料を買うために、近所の大型ショッピングモールへ向かって自転車をこいだ。

そして、彼が自転車で比較的車通りの多い通りの交差点を渡り始めた時、彼の身体が空高くに舞い上げられた。

全身が強い衝撃に襲われ、彼の意識はそこで途絶えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「初めまして。突然ですが貴方はお亡くなりになられました」

 

次に彼が目覚めたのは白い空間で、目の前に現れた美しい金髪と白い翼を生やした女性にいきなりそう言われた。

 

「…へっ?」

 

彼は素っ頓狂な声を上げて目を丸くした。

 

「……冗談だよな?マジで言ってる?俺が死んだって?」

 

彼は半信半疑で周りを見渡す。

確かに見慣れない真っ白な空間だ。

そして目の前には天使のような姿をした女性が立っている。

 

「残念ですが事実です。貴方は横断歩道で自動車事故に遭い、即死されました」

 

女性――天使は悲しそうな表情で言った。

 

「…嘘だ、嘘だそんなこっ……!」

 

言葉が詰まり、頭の中で直前の記憶が甦る。

信号無視の赤いスーパーカー。

急ブレーキの音。

強い衝撃。

そして宙に浮いた感覚。

だが、彼の身体には傷もなく、一滴の血も流れ落ちていない。

それらが彼の身体を駆け巡り、天使の言葉が現実であることを叩き付ける。

 

「…本当に、俺は、死んだのか…」

 

彼のその言葉に天使はバツの悪そうな表情で頷く。

彼は絶望し、崩れ落ちた。

 

 

 

 

 

「…あの、実はですね」

 

天使は表情を曇らせ、申し訳なさそうに視線を逸らした。

 

「本当は言うつもりなかったのですが……あなたが亡くなったのは我々側の不手際なのです…」

 

彼はその言葉に固まり、ぎこちない動きで天使の顔を見る。

 

「……え?」

 

彼は口をポカンとした表情で口をパクパクさせている。

それを見た天使は物凄い勢いで天使は深々と頭を下げる。

 

「実は天国事務局のリストに誤記がありまして……本来亡くなるはずだった命と入れ替わってしまったんです」

 

「おいおいおい!そんな人事異動みたいなノリで人の命を扱うなよ!」

 

彼は勢いよく立ち上がり、腹の底から湧き上がる怒りで声でまくしたてる。

天使は肩を縮こまらせて、「大変申し訳ございません」と繰り返した。

 

「私もこんな経験初めてで……」

 

「ミスったのはあんたじゃないのか?」

 

彼は疑惑の眼差しを天使に向ける。

 

「いえいえ!私なんか末端の案内係でしかありません。実は神々の中でも結構な騒ぎになってまして……」

 

彼女は咳払いをして続けた。

 

「それで、あなたには二つの選択肢があります。一つは輪廻の輪に戻り、全く新しい人生を始める。もう一つは……」

 

「もう一つは何だ?まさか蘇生ってわけにもいかないだろ?」

 

「はい。前世の記憶を持ったまま別の世界に転生していただくことも可能なんです」

 

「転生?」

 

彼の中で驚きと期待が混じり合う、そう言えばそういう小説よく読んでたなぁ…と彼が感慨深い気持ちに浸っていると、こういう系のお約束を思い出す。

 

「はい。二つまでなら好きな能力や物を受け取ることが可能です。貴方の場合ですと…『自分で制作したガンプラを実物大のガンダムとして召喚できる能力』と言うのはいかがでしょうか?」

 

「お、おおぅ」

 

彼の考えていることをナチュラルに読み取り、彼に能力の提案する。

だが彼は能力の提案に悩んでいた。

確かに『出ろぉぉぉぉっ!ガンダァァァム!!(指パッチン)』をするのはロマンがある、と言うか筆者もやりたい。

だが、ガンダムは18m級の大きさ、大体ビル6階分の高さがある。

周辺の環境次第では満足に戦う事は不可能に近いし、そもそも敵(仮)がそんな大きさと言うことも無いに等しいだろう。

だからと言って漢のロマンを捨てるのは愚の骨頂。

突然考えあぐねた彼の脳裏に電流が走る。

そして、天使を真っすぐと見て彼は答えた。

 

「ネオディケイドライバーとマシンディケイダーをください」

 

それを聞いた天使はちょっと意外だったのか、少し驚いた表情をしたが直ぐに笑みを浮かべ、

 

「分かりました。ではあなたの要望を神々に伝えてまいります。少しの間お待ちください」

 

天使はそう言うと、光に包まれて消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくすると再び同じ場所に現れる。

しかしその表情は疲れ切っている。

 

「あのぉ……大丈夫ですか?」

 

「いえ…あなたの要望は受理されたのですが…その、ネオディケイドライバー、と言うかディケイドの力についてなのですが…」

 

彼の背筋に冷や汗が走る。

もしや、何らかの制限が掛けられたのか?と彼は考え、手に汗をじっとりと掻き拳を濡らす。

それに気が付いた天使が慌てて訂正する。

 

「いえ!そうじゃないんです!神に、と言うか神々のほとんど全員が『ディケイドならオーロラカーテンは必須じゃ!』とほざきまして一部制限付きではありますが、貴方にオーロラカーテンの能力を付与することとなりました」

 

どうやら神様もオタクだったらしい。

 

「え? つまり神様…達?が勝手に能力追加してくれたってこと?」

 

彼が驚いて尋ねると、天使は疲労困憊の顔で首を縦に振った。

 

「はい…アイツ等が意味不明な理論を振りかざして…しかも議論が向こう側換算で三日三晩続きまして……」

 

天使の額には血管が浮かび上がっている。

どうやら彼女は神々の争いに巻き込まれて酷い目にあったようだ。

 

「それで…オーロラカーテンってどんな感じになったんだ?」

 

彼が恐る恐る聞くと、天使はため息交じりに説明を始めた。

 

「まず基本機能として『時間の壁を超えた移動』は除外されました。あれは本当に危険なので。それ以外の『並行世界への移動』『その世界の別の場所への移動』は変わらず使用可能です」

 

「ほうほう。まぁ、妥当だな」

 

バック・トゥ・ザ・フューチャーの主人公みたいに自分の母親が自分に恋するとかいうヘビーな展開はこれでスルーすることができるからだ。

 

「ただ……」

 

天使が声を潜めて続ける。

 

「一度使用すると最低二十四時間は再発動できないという制限が付きました。神々曰く『チートすぎる能力のリスク管理』だそうです」

 

「……なるほどな」

 

彼は眉間に皺を寄せた。

神々が『リスク管理』と称するのは理解できるが、二十四時間はあまりに長く感じる。

スマホのアプリなら何重ものアップデートをしてからようやく使えるレベルだ。

 

天使は額の汗を拭いながら続けた。

 

「さらに一つだけ重要な制限が…。オーラカーテンで移動可能な範囲は、あなたが既に接触している世界、もしくは知識として強く認識している世界に限定されます。つまり未知の惑星や世界へは飛べません」

 

「…なるほど。そこまで万能じゃないってことか」

 

彼の落胆を感じ取ったのか、天使は急にニヤリと笑った。

 

「でも心配無用です。貴方が知る限りのアニメや小説、特撮、映画、漫画作品等の世界への移動はほぼ保証されてます。」

 

彼は衝撃のあまり声が裏返った。

 

「…それってつまり『スターウォーズ』や『エヴァンゲリオン』の世界とかの『知ってる世界』に一日一回限定で移動できるって事か?」

 

天使は目を輝かせながらコクコクと頷く。

暫くして頭を抱えていた彼が思いだしたかのように天使に問いかける。

 

「ネオディケイドライバーや、マシンディケイダーはどうするんだ?赤ん坊のころから持ってるなんて不可能だぞ?」

 

天使はにっこりと微笑み、彼の質問に答えた。

 

「ご心配なく。アイテムは一般的に自我が確立させると言われている青年期……12歳ごろに貴方の元に送られます」

 

「分かった」

 

彼は了承して頷き、天使は疲れた表情を取り繕いながら微笑んだ。

 

「それでは……新たな人生への準備はよろしいですか?(are you ready)

 

「出来てるよ」

 

天使の問いかけに粋な返しをする。

天使は彼を見つめながら優雅に手を振り下ろし、彼の身体が少しづつ光の粒へと変わっていく。

そして、光がさらに強く輝いて彼の身体が完全に消えた

 

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