Re:ありふれた破壊者と魔王は世界最強   作:マサヒロ (旧名デイブレイク)

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追記 六課さん誤字報告ありがとうございます


PHASE-12 士脱走

 

士が目覚めてから三日、オルクスでハジメと香織が行方不明になってから六日が立った。

王城の空気は重苦しさに包まれている。

訓練場からは朝から夕方まで断続的に剣戟の音が響き渡るものの、かつての熱気に満ちた雰囲気はなく、どこか虚ろな影を帯びていた。

 

「…士、やっぱり行くの?」

 

雫は士の背中にそう問いかけた。

士はマシンディケイダーのシート下から工具を取り出しメンテナンスをしている。

その瞳は深い思索に沈んでいるようだった。

 

「ああ」

 

士は短く答えた。

 

「明日の早朝には出発する。……色々とありがとうな」

 

士は雫へと感謝を伝えると、マシンディケイダーのメンテナンスに戻った。

工具が金属に触れる乾いた音だけが、二人の間に漂う微妙な空気をわずかに掻き乱す。

暫くそうしていると、いつの間にか手は止まり士の新しい過去の記憶が鮮明によみがえる。

 

 

 

 

 

 

それは士が目覚めた次の日だった。

クラスメイト達は落ち着きを取り戻すものと、ショックで引きこもるものが半々で分かれている。

そして、士が目覚めた知らせを聞いた時クラスメイト達は自分達を命の危機に追いやった人間を晒し上げた。

 

 

「俺のせいで皆を危険な目に合わせちまってホントにすまねぇ!!」

 

土下座する檜山を見るクラスメイト達の目は絶対零度並みに冷たい。

それは当然で、メルド団長の指示に従わずに不用意にトラップを発動させ、自分達を命の危機に追い込んで、実際に二人が奈落の底に消えているのだから。

この事態を予想していた檜山は、士が目覚めたという知らせを聞いて直ぐに全員の前かつ、床に頭がめり込みそうな勢いで土下座した。

檜山の狙いは天之河の目の前での土下座である。

天之河は基本的に性善説と言う名のご都合主義で動いているため、自分が謝罪すれば確実に許されると予想したからだ。

そして、天之河が許すことでクラスメイト達からの許しも貰おうという算段である。

 

「……檜山」

 

天之河は床に頭を擦り付け、許しを請う檜山に語り掛ける。

檜山は何かされるのでは肩をびくりと震わせる。

 

「良く勇気を出して、謝ってくれた」

 

それを見た天之河の声は、罪を責めるものではなくむしろ慈愛に満ち溢れた声だった。

 

「お前の行動の結果、南雲は死んでしまった。それは理解しているな?」

 

「あ、ああ…」

 

檜山は額を擦り付けながらうなずいた。

 

「なら、二度と同じことをしないでくれ。次からはきちんとメルドさんの指示に従って行動するんだ。もう二度と、クラスメイトを死なせてしまわないように」

 

そう言うと、天之河は檜山を取り囲むクラスメイト達の方に向き直る。

 

「皆も思うところはあるかもしれない。でも、クラスメイトの死に何時までも囚われちゃいけない!前へ進むんだ!きっと、南雲もそれを望んでるはずだ!」

 

天之河が執り成したことで檜山に対する批難の声は少しずつ収まっていく。

薄々と檜山の魂胆に気付いていた雫と龍太郎は幼馴染を利用したことに嫌悪感を抱いていたが、それを証明する証拠が無いので悔しげに歯噛みしていた。

その瞬間、士の乾いた拍手が室内に響く。

その異様な雰囲気に皆の視線が集まった。

 

「いや~とんだ三文芝居だな。下らない、実に下らない」

 

士はニヤリと笑う。

士の冷徹な嘲笑が食堂兼サロンの大広間に響き渡り、その場に居合わせた全員が凍りついた。

檜山の背筋に冷たい汗が流れる。

 

「な、何を言ってるんだ犬飼!? 檜山も反省してるんだぞ!」

 

天之河が慌てて抗議する。

檜山もそれに同調するように顔を上げた。

 

「誰が頭を上げろっつたんだよ」

 

こめかみに血管を浮かべた士が、その言葉を遮るように後頭部を踵で蹴りつける。

強引に口を閉ざされた檜山の頭が、床を陥没させてめり込んでいく。

 

「つ、士?」

 

士の今までにないほどの怒りの炎に包まれているのを見て雫が呆然とした表情を浮かべる。

否、雫だけじゃない。

小学校時代から友達の幸利や浩介も見たことのないほど怒っている。

 

「……う…あっ、ぐあっ…」

 

地に伏す檜山の首を掴み上げ、自身の顔より高い位置へと持ち上げる。

檜山が呻き声を漏らすのも気にすることもなく、首を圧し折るように力を込めていく。

士は無言で冷徹な眼差しを浮かべながら、手に込める力を徐々に強くしていき、ギリギリと万力のように締まっていく。

 

「もうやめるんだ!」

 

檜山の首が圧し折れる音が鳴り響く寸前に、天之河が士の手首を掴んだ。

士は檜山の首を掴んだまま、天之河の方へと視線を向ける。

 

「邪魔をしないでもらえるかなァ……?」

 

「そういう訳にはいかない!これ以上、仲間を失う訳にはいかないんだ!士、君が悲しんでいるのは分かる。けど、八つ当たりはダメだ。仲間を傷付けるような真似はしちゃいけない!死んでしまった南雲もそんなことは望んでない!」

 

それを聞いた瞬間、士は檜山をその辺りに放り投げた。

投げ飛ばされた檜山は空気を求めるように喘ぎ、士は俯いて肩を震わせている。

士は肩を震わせながら低く笑った。

最初は小さく、次第に腹の底から湧き上がるような嘲りに変わっていく。

 

「は……ははは……ッ!」

 

士の笑い声が広間に木霊する。

それは優越感でも喜悦でもなく、純粋な嘲笑だった。

その冷徹な眼差しは天之河を射抜き、檜山を見下ろしている。

 

「はっ……はは…ッ!お前…あっさりとハジメを死んだことにしたが、それなら香織はどうなんだ?ハジメと同じ様に死んだのか?」

 

士の声は低く、それでいて広間の隅々まで届くほど通る。

檜山の首を掴んでいた時の圧迫感とは異なる威圧感が場を支配した。

 

「なっ!?俺はそうは言ってない!香織は無事だ!そして()達の助けを待ってるはずだ!!」

 

天之河が俺の部分を強調して反論する。

天之河は持ち前のご都合解釈で、ハジメは死んで、香織が生きていると考えているのだろう。

士は呆れて何も言えなくなり、そのままポケットに手を突っ込みツカツカと足音を立てて広間の入り口に向かう。

そしてドアの前で歩を止めて振り返り、毅然とした態度で言葉を紡ぐ。

 

「……確かに、あそこから落ちて生きていると思う方がおかしい、そんなのは百も承知だ。けど、俺はこの目でハジメの…二人の遺体を見たわけじゃあない。可能性は1%より低くても、確認していないならゼロじゃない……だから俺は信じるんだ。ハジメと香織は生きている」

 

それだけ言って士は自分の部屋へと戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後からは奈落の底に潜るために雫や浩介、幸利、龍太郎に愛子先生の協力を得て食料集めを始めた。

ただ、士は広間で檜山の首を絞めた問題行動とオルクス第65層で起こった事を聞き出すためにか呼び出されていた。

ただ、その時間の殆どは士とハジメの『仮面ライダー』の力についての尋問の時間が長かった。

まぁ、無理も無いだろう。

謎の植物(ジャマト)に寄生されたベヒモスを二人掛かりとはいえ倒した力だ。

そんな強大な力を量産できずとも、縛り付けておけば戦争の勝利が確実なものに近づくだろう。

だが士はこの力を誰かに委ねるなんて一切無い。

ただ、その際天之河は力を正義の為に使えだの、その力は勇者である俺の方が相応しいからよこせだの、士がいくら説明しても聞く耳を持とうともしなかった。

士がドライバーを渡さないと分かったら天之河の馬鹿は何をトチ狂ったのか、仮面ライダーの力は魔人族が士達人間族を洗脳するために作った物。

士達は既に洗脳されている。とほざき始めた。

勿論、クラスメイト達の大半は真に受けなかった。

ただ残りの半分は、『無能』が力を得たことに嫉妬して天之河に同調した。

その結果、士とハジメは悪人かつ裏切り者という結論にまとまりそうな雰囲気だ。

 

 

 

 

 

 

今に至るまでの過程を思い出してしまっていた士は、はらわたが煮えくり返り、その勢いのまま手に持っていたラチェットレンチを圧し折ってしまった。

 

「………ふぅ…」

 

圧し折れたラチェットレンチを手のひらに押し付けると、士は長く息を吐いた。

鉄片が皮膚に食い込む痛みが、逆に思考を冷静にさせる。

工具箱に散らばったメンテナンス器具を片付けて、ただでさえ狭いシート下にパンパンに詰められた保存食を押し込むようにしてしまい込んだ。

それでも入りきらなかった保存食は革製のバックパックの中に入れてある。

そんな荷物が大量に詰まったバックパックを背負い、士が立ち上がる。

 

「士…本当に一人で行くつもりなの?帰ってくるまで待ってるっていう選択肢は?」

 

雫の声には心配の色が濃く滲んでいた。

士は荷物を背負い直し、マシンディケイダーのキーを取り出す。

そして士は断言した。

 

「ないな」

 

今の士を取り巻く環境は危険すぎる。

 

「今の状況だと確実に俺は死刑、よくて洗脳教育による狂信者(エヒト様万歳!)にされるからな」

 

士は雫の方に向き直り首を切られるジェスチャーと祈りをささげるジェスチャーをした。

その表情は冗談めいているが、目は全く笑っていない。

 

「そんな…」

 

雫が言葉を失う。

 

「それに、加えるならアイツは最高最善の魔王になるために旅に出るはずだ。俺はそれに同行したい。俺達を呼んだこの世界を俺自身の目で見て、写真にしたいんだ」

 

士はそう言ってトータスに来た時から身に着けていたトイカメラを握りしめる。

そして、どこか迷っている雫を尻目にマシンディケイダーに跨ってヘルメットを装着してキーを装着した。

 

「待って!!」

 

その時、雫に止められた。

士はキーから手を放して顔だけ振り返ると、覚悟を決めた顔で雫が真っすぐと士を見ていた。

 

「何だ?雫?」

 

「私も二人の捜索についていかせてほしいの!」

 

雫の突然の宣言に士は固まった。

 

「……マジか」

 

「本気よ」

 

雫の瞳に揺るぎはない。

数秒の沈黙の後、士はヘルメットを外し、溜息と共に髪を掻き上げた。

 

「馬鹿かお前。少なくともハジメ達が居るのは65層よりも下、ベヒモス級のバケモンがウジャウジャ居るって考えるのが定番だろ」

 

「分かってるわ」

 

雫の声は凛としていた。

 

「な、なんだよ」

 

「『紅紫の破壊者』、なんてどうかしら?」

 

「……何?」

 

「他にも『世界破壊』って書いて『ブレイク・ザ・ワールド』とかどうかしら?」

 

「ちょっと待て、雫? 一体何を…」

 

最初は訝しい表情をしていた士も雫が面白そうに眺めているのに気が付く。

士は雫のその意図を悟り、顔から血の気が引いて真っ青になる。

脳裏によみがえるのはハジメや幸利、浩介と共に封印を誓ったリアル中学生時代の黒歴史。

記憶の奥深くに封印したそれが、「呼んだ?」と顔をひょっこり覗かせる。

 

「ふふ、じゃあ連れて行ってね」

 

「だ、だけど…」

 

「『破滅挽歌』、『復活災厄』…」

 

「分かった!分かったから!そんなに痛い二つ名はやめてくれ!」

 

羞恥心に大打撃をくらい発狂寸前となって士が頭を抱える。

足は小鹿のようにプルプル震えていた。

 

「あの…二人の生存確率上げるために出来るだけ早く支度してください……」

 

「もう出来てるわよ」

 

雫はそう言って足の影に置いておいたバックパックを手に取る。

 

「はえーよ、オイ……」

 

士は頭を抱えながら呟いた。

顔には未だ恥じらいの色が残っている。

雫の黒歴史弄り攻撃は、彼の精神に深刻なダメージを与えていた。

 

 

「そう言えば、どうやって迷宮まで行く気?士は外出が制限されてるから馬車も借りられないと思うけど…」

 

「策はあるが、どうするかな…」

 

士がそういうとガシャガシャと鎧を着た兵士の複数の足音がした。

そして、ドンドンと乱暴にドアが叩かれる。

 

「ここを開けろ!開けなければ無理矢理にでも抉じ開ける!」

 

そう怒鳴り声が聞こえた。

 

「不味いな…想像よりも向こうが動くのが早かったか……多分、俺を捕まえる気なんだろうな…クソッ!」

 

士がそう悪態をつく。

 

「5つ数える間に開けなければ突入する!ひとーつ!ふたーつ!」

 

中から返事のないことにしびれを切らした兵士達がカウントを数え始める。

 

「ヤバいな………」

 

ここで何もしなかったら、おそらく兵士たちは虱潰しに探し始めるだろう。

そうなれば抜け出すのも困難になる。

 

「私に任せて」

 

雫がそう言うと、部屋から出る。

 

「どうしたんですか?こんな時間に…」

 

「あ、使徒様!お騒がせして申し訳ありません!使徒様達を裏切った者を捕えよと命令が下りまして……ところで何故使徒様が裏切り者の部屋に…?」

 

裏切り者、という単語を聞いて雫が顔を一瞬だけしかめる。

だがすぐに取り繕い、士の部屋の反対方向を指さした。

 

「……彼とさっきまで話してて、此処に。あと彼は図書室に資料を取りに行くと言っていたので図書室に居ると思います」

 

「そうですか!情報、感謝いたします!」

 

兵士達は雫に敬礼すると、図書室に向かって駆け出す。

そのまま兵士達が廊下を曲がったことを確認して、雫が手招きする。

 

「分かった」

 

士は雫にヘルメットを投げ渡し、マシンディケイダーに刺さったキーを回してエンジンを始動させる。

 

「乗れ!」

 

「わ、わかったわ!」

 

雫は少しびっくりしていたがすぐに頷くとヘルメットを被り士の後ろに跨り、しっかりと士の腰を掴む。

 

「しっかりつかまってろ!」

 

士はマシンディケイダーのスロットルを全開にし、静寂の廊下に爆音を響かせた。

 

 

 

 

 

特に兵士達に遭遇することも無く中庭に到着した。

中庭から見える夜空は、雲一つない星空が広がっている。

 

「よし、ここなら…!」

 

俺はこの場所なら大丈夫だと確信し、意識を集中し始めた。

 

「そこまでだ!もう逃げられないぞ!!」

 

その時、天之河の声が夜の静寂を切り裂く。

士は舌打ちしながら周囲を見渡した。

篝火が焚かれ、松明を持った数百人の兵士たちが円形に二人を取り囲んでいる。

その中には檜山や、天之河に賛同したクラスメイト達も居た。

問答無用で士を悪だと決めつける天之河の物言いに士は呆れて溜息を吐く。

まぁ、士は天之河の事を仲間と思っていないのでどうでもいいのだが。

 

「雫!もう安心してもいい。こっちに来るんだ!」

 

天之河はそう言って両腕を大きく広げる。

あのバカ(天之河)の中では悪党に攫われたヒロイン(・・・・)を救出する感動的な場面に映っているのだろう。

天之河の眼には自信が漲っていた。

 

「ごめん光輝!私は香織達を迎えに行かなきゃいけないの!」

 

雫が堂々と言い放った瞬間、中庭に緊張が走る。

 

「な、何を言ってるんだ雫?南雲は死んだんだ!」

 

天之河は困惑と憤慨した様子で叫ぶ。

 

「そんな事無い!二人はきっと生きてる!だから私達が行かないと!」

 

「雫!香織は助けに行く!だけど、南雲は死んだんだ!その現実から目を背けるのは良くない!」

 

中庭に張り詰めた緊張が充満する中、天之河の表情が徐々に歪んでいった。

眉間には深い皺が刻まれ、唇が震えている。

ただ、雫の必死な言葉も頭お花畑な天然勇者サマには届かないらしい。

 

「光輝、お前は少し黙ってろ」

 

このまま平行線が続くかと思いきや、メルド団長が前に出る。

 

「士、頼むから指示に従って欲しい。俺からも悪い様にならないよう尽力する事を約束する!」

 

「……メルド団長、俺もメルド団長の事は信用しています。ですけど俺は人形ではなく一人の人間です。俺は王国のいや、教会の駒になってこの力を罪のない子供達を傷つけるつもりはありません!!」

 

「士…」

 

士の決意を聞いたメルド団長は苦渋を噛み砕いた声を漏らした。

 

「頼みます。そこをどいてください。俺達はハジメ達を探しに行きたいだけなんです」

 

士は誠意を持って懇願した。

だけどやっぱり空気の読めない奴はいるもので

 

「逃げられると思っているのか?」

 

天之河は剣を構えなおして士を睨む。

まるで犯罪者のような扱いだ。

 

「俺達がここを通すと思ったら大間違いだ!」

 

天之河のその言葉に、背後の兵士達が松明を高く掲げて鬨の声を上げる。

まるで野盗でも相手にするかのような殺気立った雰囲気だ。

士は思わず溜息を零す。

だが、次の瞬間目つきが変わった。

 

「逆に言ってやろう。その程度で俺達を止められると思っているのか?」

 

士はディケイドライバーを展開して、ライドブッカーから一枚のカードを取り出す。

そして、そのカードを取り出すとスロットに差し込み、サイドハンドルを押し込んだ。

 

「変身!」

 

【KAMENRIDE!W!】

 

士中心に風が吹き荒れ、右のソウルサイドが緑、左のボディサイドが黒のアーマーに変化し、首にはマフラーが装着された。

士は左手の人差し指で天之河を指刺すと、天之河の方を向く。

 

「天之河。さぁ、お前の罪を数えろ!!」

 

 

「罪だと…悪人はお前の方だろ!!」

 

天之河は顔を真っ赤にして、聖剣を構え突っ込んできた。

士は突風を巻き起こすと、馬鹿ごと士達を囲んでいた兵士を上空に吹き飛ばす。

 

「メルド団長、短い間ですがお世話になりました」

 

上空で舞うメルド団長に感謝を伝えると士はオーロラカーテンを完成させる。

そして、マシンディケイダーをフルスロットルで走らせオーロラカーテンに突入した。

 

「…我々は、選択を誤ったのかもしれんな」

 

それを見送ったメルド団長は、自嘲気味にそう呟き落下していくのだった。




(檜山の首が折れそうになる音)×2
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