三好in東方Project(仮)   作:フォークロア

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第一話 再び目覚めし者、幻想郷へ

 

 

 

 

 

 かつて、日本を破滅から救った三好将和。その将和もとうとう老いには勝てず、妻夕夏と共に永眠した。

 

 

 

 

 

 

 

「夕夏、あの世でもよろしく頼むよ」

「任されたわ貴方」

「暫くしたら私もそちらに行きますよ」

 

 

 

 

 

 

 

 息を引き取った二人に美鈴は涙を流しながらそう呟くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

老衰による静かな死――それは、三好将和にとって穏やかな終幕だった。

かつて日本軍人として太平洋戦争を講和で終わらせ、歴史を変えた男。

その功績は神々の目にも留まり、彼の魂は新たな世界へと導かれる。

 

「お前の功績、見事だった。褒美として、次なる世界での生を許そう」

 

神の声は、どこか人間味を帯びていた。

 

「因みにどの世界へ?」

「幻想郷だ」

「あっ(察し)。なるほど」

 

将和は目を細め、静かに問い返す。

 

「因みに弾幕ってのは、野球みたいにバットで打ち返せたりする?」

「理論上は可能だが、魔力や霊力の性質による。万能ではない」

「なら、ゼルダのリンクの装備一式をくれ。特にマスターソードは頼むぞ」

「銃火器はいいのか? そちらの方が使い慣れてると思うが」

「殺し合いは禁止のスペルカードルール、だろ? それに、弾薬の補充もできん。幻想郷に合った装備の方がいい」

 

神は笑いながら頷いた。

 

「よかろう。勇気のトライフォースもつけといてやる」

 

こうして、三好将和は二度目の転生を果たす。

目を覚ました先は、霧深き幻想郷――その境界に立つスキマ妖怪、八雲紫が待ち構えていた。

 

「幻想郷へようこそ」

「こちらこそ、八雲紫。俺は三好将和、見てのとおり人間外来人だ」

「事情は聞いてるわ。よかったら…博麗の巫女、やってみない?」

禰宜ねぎの間違いだろ。働き口に困ってたところだ。衣食住が保証されるなら、異変解決は請け負おう」

「契約成立ね」

 

その後、博麗神社に赴いた将和は、そこで一人の少女と出会う。

赤と白の巫女装束に身を包み、どこか気だるげな瞳をした少女――その名は博麗霊夢。

 

「あなたが新しい…巫女? いや、禰宜?」

「三好将和だ、よろしく頼む。共同生活になるらしいな」

 

霊夢は将和をじっと見つめ、ぽつりと呟いた。

 

「あんた…不思議な能力を持ってるのね」

「どんな能力なんだ?」

「それは…まだ、わからない」

 

こうして二人の生活は始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝の博麗神社は、静かで心地よい風に包まれていた。

境内の木々が揺れ、鳥のさえずりが響く中、将和は縁側で雑巾を絞っていた。

 

「霊夢、床拭き終わったぞ。次は…台所か?」

「うん、ありがとう。私は洗濯物干してくるから、炊事はお願いね」

 

霊夢は巫女装束の袖をまくり、洗濯籠を抱えて裏庭へ向かう。

その背中は、戦う巫女というより、どこか家庭的で柔らかい雰囲気を纏っていた。

 

(ま、異変がなきゃ家事が日常になるわな……)

 

将和は台所に立ち、薪をくべて火を起こす。

マスターソードは神棚に立てかけられ、まるで日常に溶け込んだように静かに佇んでいた。

 

「…でもまあ、戦場よりも、こっちの方が落ち着くな」

 

味噌汁の出汁をとりながら、将和はふと呟いた。

霊夢が戻ってくると、湯気の立つ朝食が並んでいた。

 

「…意外と手際いいのね。軍人って、料理もできるの?」

「戦地じゃ自炊が基本だったからな。あと、神社の生活は意外と性に合ってる」

 

霊夢は少し笑って、箸を手に取った。

 

「…悪くないわね、こういうの」

 

将和と霊夢は、お互いに家事を分担しあいながら順応した生活を送っていた。




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