三好in東方Project(仮)   作:フォークロア

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第三話 紅霧の空、剣と札の誓い

朝焼けが幻想郷を染める頃、博麗神社の空は異様な紅に染まっていた。

空気は重く、視界は霞み、まるで世界が血の霧に包まれたかのようだった。

 

「これは…異変ね。久しぶりに来たわ」

 

霊夢は空を見上げ、眉をひそめる。

将和はその隣で、マスターソードを背に静かに立っていた。

 

「異変ってのは、こんな風に始まるのか」

「ええ。紅霧は吸血鬼の仕業。たぶん、紅魔館のレミリア・スカーレットね」

 

将和は霊夢の横顔を見つめる。

その瞳には、迷いも恐れもなかった。ただ、幻想郷を守る者としての覚悟が宿っていた。

 

「行こう。俺も一緒に行く。剣が必要なら、使ってくれ」

 

霊夢は一瞬、驚いたように将和を見た。

そして、ふっと笑う。

 

「…頼もしいわね。じゃあ、私の背中は任せたわよ」

 

二人は空へと舞い上がる。

霊夢の「空を飛ぶ程度の能力」を将和は共有させて貰ってるので、空中飛行は自由自在だった。

霊夢は御札を操り、将和は剣を構えて、紅霧の中を突き進む。

道中、妖精たちが霧に惑わされ、暴走していた。

将和は剣で弾幕を打ち返し、霊夢は札で浄化する。まるで、剣と札の舞踏のようだった。

 

「将和、右から来るわ!」

「任せろ!」

 

将和は霊夢の声に反応し、剣を振るう。

霊夢は弾幕が来ないその隙に、夢符『封魔陣』を展開し、敵を一掃する。

二人の連携は、まるで長年の戦友のようだった。

やがて、紅魔館の門が見えてきた。

その前に立っていたのは、銀髪のメイド――十六夜咲夜であった。

 

「おや、珍しい組み合わせですね。巫女と剣士。お嬢様が喜びそうです」

 

霊夢が前に出る。

 

「咲夜、レミリアに伝えて。異変を止める気がないなら、力づくで止めるって」

 

咲夜は微笑みながら、懐中時計を取り出す。

 

「では、少しだけ時間を止めさせていただきますね」

 

時が止まる。

だが――将和の剣が、時の狭間を切り裂いた。

 

「なっ…!? 時の停止を…破った…?」

「俺の剣は、時空を越える。ゼルダの世界で学んだ技だ」

 

鬼に金棒とはこういうことだろう。

ことに退の剣の異名は伊達ではなかった。

咲夜は驚きながらも、笑みを深める。

 

「面白い…では、全力でいかせていただきます」

 

紅魔館の門前で、激しい弾幕勝負が始まる。

霊夢と将和、そして咲夜――三者三様の美しい戦いが、紅霧の中で繰り広げられる。

咲夜との激戦が続く中、紅魔館の門が突如、轟音と共に開かれた。

 

「待ちなさい、咲夜さん! その戦い、私も加わります!」

 

紅 美鈴が駆けつけた。

その姿は、門番としての誇りと、仲間を守る強い意志に満ちていた。

 

「美鈴…来たのね」

 

霊夢が目を細める。

将和は剣を構え直し、二人の気配を読み取る。

 

「二対二か。面白くなってきたな」

 

美鈴は拳を握り、気を練る。

その周囲に、龍の気が渦巻き、地面がわずかに震えた。

 

「私は門番として、紅魔館を守る。それが私の役目!」

 

咲夜が時計を構え、霊夢が札を展開し、将和が剣を振る。

四者四様の戦いが、紅霧の空の下で始まった。

札とナイフが交差し、拳が風を裂き、剣が空を斬る。

幻想郷の美しさと激しさが、まるで舞踏のように織りなされる。

美鈴は将和に向かって突進する。

拳に宿る気は、龍の咆哮のように鋭く、重い。

 

「はああっ!」

 

将和は剣を構え、瞬時に踏み込む。

 

「見切った…!」

 

マスターソードが、美鈴の胸元をかすめるように斬った――その瞬間、彼女の動きが止まった。

 

「うっ…!」

 

だが、血は流れなかった。

美鈴は驚いたように、自分の体を見下ろす。

 

「斬られた…のに、痛くない…?」

 

将和は静かに答える。

 

「この剣は、悪しき心を持つ者しか斬れない。お前には…その心がなかった」

 

美鈴は目を見開き、そして――自分の衣服が斬れていることに気づいた。

 

「きゃっ…! ちょ、ちょっと…!」

 

胸元が露わになり、彼女は顔を真っ赤にして慌てて隠す。

霊夢は咲夜を倒した直後で、将和と美鈴の様子を見ていた。

そして、静かに――じと目を向ける。

 

「…何やってんのよ、将和」

「いや、違うんだ。狙ったわけじゃ…!」

 

美鈴は胸を覆いながら、そっと後ろに下がる。

咲夜も苦笑しながら、時計をしまった。

 

「ふふ…美鈴らしいわね。でも、助かったわ」

 

霊夢はため息をつきながら、札をしまう。

 

「異変はまだ終わってないけど…とりあえず、ここは収めましょうか」

 

将和は剣を納め、空を見上げる。

紅霧はまだ晴れていない。だが、確かな絆が、そこに生まれていた。

 




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