あ、はいども。
(やべぇまた会っちゃったこの人に)
理桜Sido
腐敗・・・。なんだろう、どことなく似た何かを知っているきがした。
何で今それを感じ取るんだか。
腐敗ってことはつまり・・・まともに人と触れ合うような状況を避けなければいけないということなのだろうか。
そんな、ことで・・・。
「・・・嫌いになる?馬鹿げてんじゃないっすか」
ポツリ、つぶやいてしまう。
嫌いになるはずがない。見ず知らずであるはずの俺を決して追い出そうとはしなかったから。
・・・寧ろ嫌われてもいいはずだ。勝手に家出しようとして。
八雲さんがハテナを浮かべて俺を見てくる。
「・・・え?」
「止めることができないから?腐ってしまうから?それは嫌いになる理由になるんですか?!・・・それに——緋奈ちゃんが孤独?!あり得ないよ?!そんなの・・・」
ギュッと手を握りしめ、俺は叫んだ。
八雲さんは、苦しそうに顔を背け言った。
「実際、そうなのよ・・・?」
「んなもの信じてたまるか!!じゃあ俺が一緒にいる!腐っても、絶対に見捨てたりしな———」
「そういう問題じゃないのよ」
幽々子さんの声が、沸騰したような俺の頭を冷水をかぶせたように冷やした。
しばらく幽々子さんを見たのち、俺はうつむいて唇を噛みしめる。
のんびりとした声音ではなく、どこか凍てつくような声音。
現に今、俺の背筋は凍っている。
「・・・制御できなくて、彼女自身を蝕んでいる。そう、私は言ったわよ?」
「・・・あ」
「あなたにどうこうできるレベルの話ではない。わかる?」
「でも、俺は・・・」
視線が俺を貫く。幽々子さんのものだ。
・・・出る幕ではない、ってことだよな。
「ただ、一緒には居て欲しい。それだけよ」
「・・・それは、もちろん、だけれど」
俺にはイマイチ腑に落ちないところがあった。
———救う手が無い?なぜ?
能力を封じる技術はないのか?それを腐敗させてしまう?
だんだんと、俺は緋奈ちゃんがわからなくなってくる。
・・・とても、困った人のようだ。
関わらないという選択肢は無いから関わるしかない。いや、関わり続けることでしか、今の俺は生きていけないだろう。放っておけないのだ。彼女を放っておいたらなにがあるかなんてわからない。それに、ネリアのこともある。緋奈ちゃんが死ぬようなことになって欲しくない。
なんでここまで心配するのかはわからない。
でもなぜかそれは、・・・誰かへの反面教師のように思えてしまう。
決して道を踏み外して欲しくない。
どうしてなんだ?俺自身理解できないのだから、誰にもわからないのだろう・・・。
セツはわかりそうで怖いが。
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ヴェルディSido
上空を飛ぶ。
痛みはない・・・さすが、博麗の巫女。仕事の結果が良い。
札まみれになってなんだか中二くさい(と、緋乃ならばいうだろう)がまあいい。気にせずとも、次第に治るか・・・羽ごと消えるだろう。
自分が自分で思ったことを理解できず、「ん?」と思うが気にせず。
そのこともあってか、少々上機嫌になりながらも永遠亭を目指す。
俺はあたりを見渡しながら竹林へ割ってはいる。とりあえずまっすぐ進んでみる。
途中で邪魔してきた妖怪どもはトマホークでなぎ払いながら。
「・・・んー、めんどくせぇな」
ガシガシと頭を掻きながら竹をよけて進む。
いやはや、永遠亭の前にゃ迷いの竹林があるということを、今の今まで忘れていたのだ。
それにしても、あの声の連中はいないな・・おっと、聞かなかったことにしていたんだっけか。
・・・ふと目に入ったのは、三人の男女の姿。
そして、そのうちの二名は白く大きな羽を持った男。女は蝙蝠の羽を持っていた。
ん?もう一人はって?あえていうなら特に書くことはない。ただ、俺はあの叫びを聞いていたならきっと名前はわかっただろうがなぁ・・・。
「・・・って俺は誰に向かって説明してるんだ?まあ、無視でいいか」
そういいながらその場を離れる。
「ああ!ヴァル!」
普通に見つかった。
無視して進む。すると、金属音が耳を痛める。
「ぐぅ?!」
「おい、無視すんなよヴェルディ」
「・・・お前、ら?!」
改めて三人を見る。
緋乃に、ノアに、・・・ジルシーア。
さっそく会っちまうとはな。
俺はその場を降りてゆっくり近づく。ジルシーアには目もくれずに。
「よう」
「ったく、なんでここに・・・帰るぞ?!」
「残念だったな、俺はすでに任務であの世界へ戻れないんだよ」
緋乃は俺の言葉を聞いて驚いたような顔をする。
そもそもが、あの世界を訪れたのも任務だ。
任務にそぐわぬ行動をとったがために、もう同じ過ちは犯せない・・・。
わかって、くれるだろうか。
「はぁ?!フランはどうするんだよ!お前のこと、大好きで・・・・」
ピシリ、俺の何かが悲鳴をあげる。
あいつの名前を出すな、出すなよ・・・。
「・・・お前にもなついていたようだ。やるよ」
「てめぇ・・・っ!!」
逆上した緋乃が俺に掴みかかってくる。
俺は抵抗しなかったために、勢い余って後ろへ倒れこんでしまう。
「そのまま大人しくしてろ!一発殴って・・・!」
「緋乃くん、そこまでそこまで。ジルちゃんにお礼言ってないでしょ」
「・・・ああ、そうだったな」
「用は終わりか?なら俺は行かせてもらうが」
「・・・勝手にしろよ」
「また、連絡するネェ」
緋乃とノアに見送られて・・・・とはいかなかった。
ジルシーアがこちらを見ている。
「・・・じゃあな」
「・・・ま、待って!」
俺の腕をつかんだジルシーアは、心配と言った様子で口を開こうとする。
「邪魔」
言葉を聞きたくない一心で俺はその腕を振り払って言ってやる。
・・・・・・心が痛い。フランの名をあいつらに出されたからなのか?
彼らになにさせたかったんだろう。
そう疑問を抱きました。
ちなみにジルシーアさんだけど・・・きっと見つけたから助けていたのではないカト。
そしてそろそろ緋奈さんに起きていてほしい・・・(汗
こいつらいつ付き合うんだろうと思ったり思わなかったり。
じゃあヴェドールさんにドーン!(バトンを投げる)