ヴェルディ「うわださ」
ひど・・・。
めっちゃ見事に足に当たったんですけど。
と、というわけで、どうぞ!
理桜Sido
緋奈ちゃんがもうすでに元気そうにこちらへきていた。
聞かれていたかどうか不安だった———ためか、目の前の状況が理解できなかった。
誰かがいて、誰かのせいで・・・・?
まあ、そんなよくわからないけど、よくわからない場所にきてしまった。
緋奈ちゃんが切羽詰まったように眉を寄せてこちらをチラリと見て、唇を噛んでいた。
どうしてそんな顔をするのかわからなかった。
(———なんだか、さっきから『わからない』だらけだ)
苦笑すると、緋奈ちゃんがびっくりしたようにこっちを見ていた。
現在は移動中だ。焦っているように歩く緋奈ちゃんと対象的にのんびりしてる俺の早さは同じだった。
それでも決して離れない距離。なるべく置いていかれたくないし・・・。
そんな時、俺は言った。
「緋奈ちゃん、無理しないでね?いざという時は俺なんて捨てて行っちゃっていいから」
「そんな、無理だよ!」
こっちを振り向いて言った。
・・・何で否定するのだろう?
緋奈ちゃんには生きてて欲しいから言ったまでなのに・・・。
彼女が、たとえ『孤独』になってしまうような能力の持ち主でも皆から慕われていたのは目に見えていた。
何処の馬の骨とも知らぬ俺より、彼女が生還したほうがみんなは喜ぶだろう。
それを考慮した上での発言なのに、緋奈ちゃんは「無理だ」と言った。
緋奈ちゃんが足を止めて俺をじぃっと見たと思ったら、ふいと前を向いて進んだ。
なんなんだろう、一体。
俺も置いていかれないようについていく。
【何かあっても俺が守ってやるよ、あいつを】
セツの声がする。
見ていたんだね、ずっと・・・。
俺が自分の肩を見やれば、セツが何食わぬ顔でそこにちょこんと居座っていた。
なんだって、そこにいれるんだろう?
緋奈ちゃんを見やって、セツを視界にいれない。
こいつの前で隙を見せたら乗っ取られるしなぁ・・・!
まったくもって、厄介な存在を連れていたものである。
「理桜!横に飛んで!」
「は?ふぉ、おおおお?!」
右へ飛ぶように身を捻ると俺の左側を吊り下げられた鉄球(トゲトゲ)が通り過ぎた。
肩に痛みが走る。んなもん気にしてられるかぁああああ!!!?
・・・うん、なんていうか、落石・鉄球とか落とし穴ってこういうところの定番ですよね。
うわぁ、改めてわかったよ。怖い。
緋奈ちゃんはホッとしたように俺の近くに寄る。
つぅっと流れ落ちた血。
それは俺の肩から流れ落ちていた。それを指で拭い、服で拭く(ダジャレでない)。
「・・・指示、出さなくて良かったんだよ?」
「・・・」
俺がいらんことを言ってしまったようで、緋奈ちゃんの心配そうな表情はなりを潜め、不安そうにうつむいてしまった。
・・・なんだか、ものすごい罪悪感。
「俺は平気。生き切るさ。家出しようとして巻き込んじゃった罪滅ぼしっていうか・・・まだ緋奈ちゃんとも、みんなとも一緒にいたいしね」
「理桜・・・そっか。とりあえず早く進もうか!」
「OK、今度はヘマしないよ!」
そう言い合って駆け出す。
緋奈ちゃんと離れなように、俺は緋奈ちゃんの腕をつかんで。
どことなく得られた安心感。
懐かしいような感覚。俺はつい笑みを浮かべてしまった。
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ヴェルディSido
「・・・安全、か?」
「そ、そうよ!」
「まあ別に構いはしないが。勝手に迷子やら・・・死なれても目覚めが悪いしな」
「・・・なによ、その言い方」
ジルシーアがジロリと睨んでくるが怖くはない。
レミリアの殺気の方が恐ろしいな。これは。
俺がそう冷静にしていると、胸ぐらを掴まれた。
・・・今度は、なんだというのだ。
「なんで、さっきっから突き放すような・・!」
「俺は天使で、お前が吸血鬼だからだ」
「・・・は?」
「それ以外に理由はない。いや、作るとしたら・・・」
ジルシーアを見下ろす。
怯えもせずただ俺を見つめ返した。
オッドアイの双眼が俺を映す。
やはり、綺麗な色だ。紅と緑・・・。
俺はそいつの目元に指を這わせてつぶやいた。
「・・・紅魔館の住民だっていうことだろうな」
俺が一度暮らした悪魔の巣窟。
どこの幻想郷も、紅魔館は必ず姉妹が住んでいるのだから困ったものだ。
・・・ノアの話によれば、だが。
俺自身、まぐれで張本人と出くわしてしまったのだ。
あの世界しかなかったわけではないのだが・・・。
忌まわしい悪魔どもの居住に好き好んで住む輩は大抵悪魔だ。
まあ俺は・・・どうなんだろうな。わからないわけだ。
「・・・なんでそれが理由に」
「自分で考えろ」
「・・・」
言い捨て、俺は後ろを向く。
感覚でわかる。ジルシーアはただ俺を睨んでいた。
全くもって理解ができない。
(俺はなぜこいつに——口付けたんだろう?)
俺は光が欲しかっただけなのに。なのに、なぜ。
思い出せば思い出すほど身が侵されているような気がしてならない。
俺が歩き出す。
しかしあいつは歩かない。
「・・・なにをしてる?」
「え?あ、い、行くよ?!」
「なんだというんだ・・・」
ハッとしたジルシーアはパタパタと駆けていった。
あいつと同じような・・・あの妹のような感じ。
俺はそいつについて行くように歩き出した。
お、お互いを引き合わせるイベントが思いつかない・・・。
その上、ヴェルディとジルさんは仲がこじれていくし・・・。
何がしたいんだお前らは!!!
・・・うーん。
ヴェルディ「どうした?」
どうやったら二組がうまくくっつくかなって。
ヴェルディ「・・・」
まあ、そんな状況に早々なってもね・・・。
誰か惚れたらそれに悶えさせますよええ!!
ヴェルディ「・・・ヴェルドールさん助けて」
え?!なんで?!
じゃあこのバトンをこうして&・・こうして・・・にとりさんにお願いして・・・。
じゃじゃーっん!輸送用ロボット~!
ではお願いします。
・・・・多分これ壊れるな。
ヴェルディ「今さらっと・・・?!」
では!
ヴェルディ「無視か!」
理桜「一人一人の話に触れなかったね・・・」