ヴェルディ「しらねぇよ」
少女「おーい!持ってきたよ~!」
あ、ありがとうございます!
ではいきましょう!
ヴェルディ(慣れたもんだな)
理桜Sido
「いってぇ・・・」
頭を抑えながら、俺は目を開けた。
落ちてる途中、咄嗟に抱き寄せて守ろうとしたのか、至近距離に、緋奈ちゃんの・・・・・@&¥&&¥98¥7?!(理解不能
俺らが落ちた穴は案外広かったようで、狭苦しい感じもしない。
俺は今四つん這いで、その下に緋奈ちゃんが・・・そう、つまり客観視すれば押し倒している、とも言えるのだ。
ああそう考えたら何か落ち着くわけもなく。
まあここから考えられるに、俺は緋奈ちゃんをクッションにしてしまったわけで、それだから緋奈ちゃんは頭を強く打ったのだろうか?
・・・あまりにも状況が状況すぎて、今動けない。
動くと緋奈ちゃんを起こしそうで。
うう、でも動かないと流石に・・・。
俺はしかたなく体を起こす。うん?しかたない?
「おっ?」
軽く、引っ張られる感覚。
今まで気づきもしなかったが、服の裾が握られていた。
落ちている時、握られてたのかな・・・?
体を退かすことも忘れ、ただ握られていた訳を考える。
(それよりも、見つかった時弁明しなくちゃいけないのは、この状況だ)
目が覚めたら押し倒されていました、なんて。
なんて・・・笑えないだろ常考!!
どうする、どうするんだ考えろ天守理桜!
「・・・ぅ?」
「あ、ひ、緋奈ちゃん・・・起きた~?」
「・・・り、お」
つぶやくように呼ばれた。
彼女は状況を理解したようだ。
「はい、なんでしょうか」
「どうしてボクは・・・」
「うん、ごめんね」
緋奈ちゃんは俺を見上げて言おうとするのを俺が謝って遮る。
困ったように緋奈ちゃんが口を開こうとするも、声を発する前に、ピタリと緋奈ちゃんが止まる。
うん?としばらく様子をみると、緋奈ちゃんは急に目を丸くし、キョトンとしたあと、パッと俺の服の裾を離し、そのままうつむく。
・・・なんだか、可愛いな、なんて思っちゃう俺は、そのまま気づかぬふりして立ち上がる。
ここで動揺してたことをバレちゃいけない。
緋奈ちゃんに手を差し伸べて起こしてあげる。
すると、緋奈ちゃんは上を見上げた。
明かり・・・っぽいのが見える。
「うわ、結構落ちたね」
「みたいだねぇ。さて、どうする?」
「どうするもなにも、飛べたりできないんだし」
「だぁよねぇー。・・・ところでさぁ」
「ん?」
俺はとりあえずいつも通りに接してくれる緋奈ちゃんを見た。
首をかしげた緋奈ちゃんは俺を見ると、先を促すようにそのまま待つ。
くだらないことだと笑い飛ばされるだろうか?
「・・・なんで、態度を変えないの?」
「?むしろ、何で変えるの?」
「俺が知りたいのはだいたい二つ。一つは、あんなことに巻き込んで怪我させちゃったのにってこと・・・二つ・・・目は・・・くだらないからやっぱいいや」
「え?!ちょ、そこやめるの?!」
聞けるわけないでしょうが!
「こんなところに二人きりなのに」って!よく考えたらセツも・・・セツ、も・・・?
あたりを見渡す。
居ない。
白いイタチはそこにはいなかった。
聞けない理由が消えましたはい。
「ねえ、理桜——」
緋奈ちゃんが、俺の肩を掴んだ。
なんだろう、この感覚。
まるで意識されてないような。そうするのが当たり前とでも思ってるのだろうか。
パシッ
俺は緋奈ちゃんの腕を掴んだ。
ビクリと、緋奈ちゃんの体が強張るのが見てわかった。
「一応、俺だって男であるつもりだよ?」
押し倒しているっていうのにも気づいてるのに・・・俺とこんな状況だっていうのに顔色一つ変えないで。
なんでこんなことでモヤモヤするんだろう。
イライラ、するんだろう。
「ほら、質問に答えてよ。なんで・・・態度を変えないの?」
「・・・それ、は」
ふと目が合う。
なんだか気まずかったからそっぽを向いてうつむく。
答えを聞くのが、少し怖かった。
ただの同情や、全くの無意識だとしたら———?
俺は、どうするんだろう・・・。
「・・・早く、早く・・・!」
揺さぶるように、俺は声をあげて緋奈ちゃんの腕を掴む手に力を込めた。
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ヴェルディSido
「・・・歩き詰めだろう。そろそろ休んだらどうだ?」
「いやだ。早く出たいから・・・」
「顔を赤くしたり不機嫌になったり・・・忙しいやつだな」
「あなたは、ここに来てからずっと無表情。ポーカーフェースでも・・・」
そこで言葉を切られる。
大体は読める。
笑顔をつくれだとか言われるんだろう。
俺はそれを聞く間もなく声を発する。
「生憎と俺は愛したやつ以外に向ける笑顔なんてないのでね」
ジルシーアは驚いたように目を見開き、どこか物悲しそうに眉を下げた。
・・・なぜそんな顔をするのだろう?
「あなた、友達いないでしょ」
「いると思うか?」
「ノアさんくらいの人なら・・・」
「あーはいはい、あいつは同僚な、同僚」
「そうなの・・・」
ったく、そもそも心配してやってたっていうのにこいつは・・・・。
はぁ、とため息をついてやる。
ジルシーアはこめかみを抑えてうつむいた。
「あなたはそうやって線引きをしているの?」
「もう昔の話だ」
「・・・」
俺が即答するとジルシーアはまた黙った。
『・・・ィ、・・・・える?』ジジ………。
「・・・ノアか」
「え?え?どこ?!」
「いや、なんでも・・・お前はここにいろ」
「え、ええ」
俺が道を外れる。
しかし、聞こえるのはジジ………という音のみ。
チッ、舌打ちをしながらもとの位置へ戻る。
そこにジルシーアはいなかった。
「?!お、おい?!」
「あ、こっちー!」
「・・・ジルシー・・・ア?」
声がした方を見やれば、先ほど俺らが渡った穴を覗き込んでいた。
なんとも理解し難い状況である。
手招きされて覗き込むと、そこには光る何かがあった。
「・・・・なんじゃありゃ」
「知らない。けど・・・けど、気になるなぁ」
「飛べないんだ。無理する必要が無い。諦めろ・・・どうせ、トラップだ」
「そっか・・・」
俺はジルシーアの頭を小突いて、また先へ歩き始める。
あれは、フェイクだ・・・。
ジルシーアも俺についてくるように歩いていた。
(俺がこいつを信用するには、まだ早い)
唇を噛み締めて、俺は先へ先へと歩く足を早める。
(紅爛緋奈・・・あいつの情報が欲しい。俺も仕事に移らなければならないし、な)
はぁ、とため息をついて天井を仰ぎ見る。
ノアの声は聞こえない。
カツ、カツという足音の身が響く。
——ポフンッ
軽めな音が聞こえたあと、俺の目の前にゾンビのようなものが現れた。
———まあ、即退場していただいたが。
ヴェルディ「なにしてんの」
え?手配。
理桜「なんの?」
ロボット製作。
二人「諦めろよ(ようよ)!」
えー・・・。
じゃあ、はい、理桜くん。
理桜「・・・バトンを届けろと?」
うん。
理桜「・・・」
ヴェルディ「では」
あれ?!