わぁ、わんわんおだぁ!
ケルベロス「ガブッ」
「」
ヴェルディ「バトンは受け取った。帰れ」
ケルベロス「♪」
ヴェルディ「ではどうぞ」
緋乃Sido
博麗神社に・・・。
何で俺を誘うんだ?
なんで、・・・なんて考えても無駄か。
うーんとわざとらしく首を傾げる俺に、ネリアは笑った。
「答えは決まってると思うんだけれど?」
「まあそうだよ。住みたい。そこに、本人たちの承諾があるか聞きたいんだが」
「さぁ?どっちだろうね?君から見て僕が悪人に見えるならとってないかもだし、善人に見えるならとってるかも」
いやらしい質問をするものだな、こいつは。
俺にそういう質問をしたって意味もないのに。
「俺は全員、悪も善もないと思っている。誰かを善人と言ったら、比べられている悪人もいるってことだ。それはあまりにも不平等だと俺は思う」
「へぇ・・・。なんでだい?なんで、そう考える?」
「・・・自らの経験からってだけだ。人はみんな人を蹴落として高みへ登っていく。蹴落とされた人はただそれを見ているだけ。あんまりだろ?」
「君も人だろ?」
ネリアは笑いながらそう言った。
俺はそれに対して同じように笑って返す。
ふと、ネリアの顔から笑顔が消えた。
察したのだろうか?まあ、どうだって構わない。
「君が『そう』だとしたら、彼も——?」
「どうだろうな、んで神社にどうのって話だったな。どーするかなー」
「来ないのかい?」
「まあ、あんたらほっとくのも怖いしついて行くよ。あんたがあんたの言う悪人じゃないことを祈ってるさ」
「ははっ、そりゃどうも」
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ノアSido
「俺の任務はどうなる?ノア」
「今のところ保留みたいだね。一時的に天界へもどれっていう声もあったみたいだけど、結界の話をしたら落ち着いたみたい」
「そうか・・・あのご貴族共が俺への決定を出すわけね」
「あの空間と永遠亭は繋がらないのに、天界へは繋がるなんて変なの」
「ご丁寧に天界の輩がなんか手ェ回してんじゃねぇのkぶぐっ!」
「うっさい!」
「こっちは仕事の話してんだが?!」
ヴェルディは未だにジルちゃんに引きずられている。
まあ、いわば自業自得、だね。
「ところで、ノア。あんた、こいつみたいにはなってないの?」
「んー?ああ、僕は大丈夫。ヴァルみたく羽はもろいけど・・・。まあどうせのこと、穴ぽっかりのところから何かが侵食して行ったんじゃないかな?」
「ふーん。そっ。じゃあ紅魔館いくわよー!」
「おー」
「・・・くだらね」
ヴァル・・・お口は災いのもと、だよ。
つぶやいた瞬間、ヴァルはジルちゃんにまた制裁されていた。
(フラン、どうしてるかな。泣いてるかな?怒ってるかな?・・・壊して、ないといいな。僕との約束、覚えてるのかな・・・)
ヴァルは誰よりもフランを愛していたはずなのに、急に離れたあげく緋乃に「あげる」といった。
まるで 物 のように。
(変なの。大事なはずなのに、捨てちゃうだなんて。この世界に来て、誰か代わりの子でも見つかったのかねぇ)
僕はふとジルちゃんを見やる。
引きずるのをやめたらしく、ヴァルと並んで歩くその姿。ヴァルも決して邪険に扱わない。
(あー、こりゃ黒だな。しかし本人は気づいてないというパティーン)
聞こえないように嘆息し、肩を竦める。
あの時はどんな会話をしていたっけ。今こそ彼らは喧嘩腰で話している気がするけど。
僕がくる前のヴァルは、レミィに聞いたところ、本当に「僕っぽかった」らしい。
(僕っぽいヴァルねぇ・・・それもいいけど、急な態度変更はフランも驚いたろうなぁ)
クスリと笑ってヴァルをみる。
ヴァルは不愉快そうに顔を背けて言の葉を紡ぐ。
そんな態度にまたジルちゃんは訝しげにする。
(なんか、似てる気がするなぁ。どこ、となんて聞かれても答えられないけどさ)
ヴァルとジルちゃんが盛り上がる。
まあ、その内容は喧嘩であるため、『青春』なんてものではない。
むしろ、二人の間にそういう感情はないようにすら錯覚する。
いや、無いのだろう。これから先ずっと、なんていう断定なんてできないけど、きっとそうだ。
(・・・あ、紅魔館だぁ)
二人という現実から目を逸らし、僕はどこか上の空なまま目に入ったものを繰り返し心の中でつぶやく。
僕はここに来ていいのだろうか・・・なんて葛藤こそないものの、(というかそんな葛藤はヴァルや問題児くんたちに任せる。あ、妖真くんもかな)どことなく『久しぶり』と感じさせるその真っ赤さは、僕を満たすようにそこに存在した。
「・・・い、ノア?」
「んー?なにさ、レ・・・ミィ・・・ごめん、レミィの声はそこまで野太くないよ」
「黙れ。何と勘違いしてんだ。お前の知るレミリアなんて、ここの幻想郷にはいないだろう?」
「う、うん。あー、そうだったね」
僕は笑う。
ヴァルも苦笑い。それを見て、ジルちゃんはいたたまれない、というか気まずそうに顔をうつむかせる。
「さぁ、ジルちゃん。紅魔館にいこうよ!」
ジルちゃんの手をつかんで、僕は飛び上がった。
白い羽を伸ばして。
パシィッ
「・・・?」
「おい、離せ」
僕の手に手を乗せて、ジルちゃんを抱え上げるヴァルがいた。
「お前の正の気は悪魔どもに影響を与える。それは逆もだ。お前が悪魔に近しくなるのはよくないだろ。こいつに触っちゃダメ。絶対」
「けちー。自分が独り占めしたいからって」
「んなわけあるかっ!!
「え、ちがうのー?」
「ちげーよ!」
ぽかーんとするジルちゃんに、僕は笑いかける。
ヴァルに視線を送り、手を離したヴァルがジルちゃんに声をかけ、先導するかのように前を飛ぶ。
僕らは顔を見合わせて、同じように飛んだ。
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理桜Sido
緋奈ちゃんに聞きたいことがあるのに、聞けずじまいで白玉楼に戻ってきてしまった。
気になることが多すぎる。俺も、俺自身のことでどうしようもないのに、この上彼女のことまで気になり出してしまうともう止まらないなぁ。
(うーん、あまりよろしくないぞ)
幽々子さんはすでに中へ入っている。
緋奈ちゃんももう中に入ろうとしていて、行動してないのは俺だけだ。
どうせなら、あの変な空間の中で聞きたいこと聞けば良かった。何て後悔。
(・・・後悔先に立たず、なんていうけどな。穴の中での緋奈ちゃんの行動とか、能力とか、・・・あと少し日常的な会話もしてみたかった)
俺がどうしようか迷っていると、緋奈ちゃんが俺を見上げてくる。
・・・まあ、いっかなんて思考を投げ出した俺は、緋奈ちゃんのひたいにキスして中へ入っていく。
あ、ちょっと恥ずかしいなこれ。
(・・・慣れないと。俺は誰かの恋人なんだし・・・あれ?『誰か』って?緋奈ちゃんじゃ–———)
つい首をかしげてその場で考えてしまうも、庭がふと目に入り、その思考は飛んで行った。
綺麗な庭だよ、本当に。
「・・・俺はどうしたいんだか」
家出したいのか、残りたいのか。
はたまた、『誰か』に後押しして欲しいのか、声をかけて欲しいのか。
(・・・どっちでも、いいよね。別に)
視界に入らないよう顔を庭から逸らすと、俺はまた歩く。
(なんでだろう、とても、忘れてるっていうのが辛い。・・・もうしわけない)
肩にふんわりと乗る重み。
それはセツのものだった。
セツは何も言わず肩の上で丸くなって寝てしまった。
(・・・今日は、いろいろあったからなぁ)
セツを撫でて、俺も俺が案内されていた部屋に向かう。
よう、夢を見れますように。
緋乃が敵軍になりそうになったけどまあ気のせいだよね。
緋乃「おうっ。何でかしんねぇけど、やっと俺の差別・贔屓嫌いが発揮したな!」
あれ書く方めっちゃめんどくさいんだよ?
お前の行動と矛盾する!矛盾しないようにしなきゃいけない!ってね。
緋乃「ドンマイ」
まあ自業自得だけどさ。
ヴェルディ・ノアはもうジルシーアさんの手足となれ。以上だ。
ヴェルディ「・・・」
ノア「りょーかーい」
理桜くんに至ってはもう「君何がしたいの?」だからね。
恋人だと思ってるんならそれっぽい行動とかさぁ!
理桜「まあ、妖夢さん相手だったらガツガツいってやってもいいけど、緋奈ちゃんはどうも訳ありっぽいからね。なんとも言えないね、それは」
ううん、まあそうですよね。
というわけで・・・うちもペットで返す?
ヴェルディ「ペット」
ノア「わんっ!」(犬に化ける)
能力の使いすぎダメ絶対。
狐火くんGO~。
狐火「作品違うけどいいかな・・・では運んできます!ああもう、霊夢様に叱られる~~!」
ヴェルディ「・・・あいつ、苦労してんな」
まあね、ああいう役所、書いてて楽しいから。
ではでは、ヴェルドールさんに回しますね~!
また次回!