理桜「ありがとー」
ヴェルディ「・・・作者ー?どこだー?」
理桜「あれ?いないね・・・あ、緋奈ちゃんまったねー」
緋奈(あれ?理桜ってあんなノリだっけ・・・?)
理桜「?・・・あ」
妖夢「・・・」
ヴェルディ「察した。じゃあ、二十話どうぞ」
ヴェルディSide
『一ヶ月後、またここに来る。・・・逃げるな。男なら、女の愛を全て受け入れろ。どちらを選ぶもお前次第。・・・ジルシーアを泣かすなよ?』
選ぶ、だと?
悪魔と人を、比べて?
女の愛?そんなもの、あるのか?
飛んで近寄ってくる二人に、声もかけられず、俺はヨロヨロと地上に着地した。
というか、状況が理解できない。
あの閻魔だったかがあいつの・・・フランのスペルカードを使うわ、閻魔は意味わかんねぇこと言うわ・・・。
俺には何がなんだかさっぱりだ。
心配そうにこちらを見るジルシーアに、ただ頭を下げた。
それを見たジルシーアは不思議そうに首をかしげた。
「・・・さきほどは、すまなかった」
言葉を付け足せば、ハッとしたようにジルシーアは気づく。
俺は別に、お前が嫌いなわけじゃない。
それが、たった一言で伝わればいいのに、なんて。
「あれはただの一般論だ。俺が例外なこともある、と、伝えたかっただけなんだが」
「・・・可能性の話?」
聖奈が問うてくる。
それを見て、俺はうつむく。
しらない、そんなもの。
可能性だとか、関係ない。偶然なんてない、必然のみだ。
「・・・あなた、私のものになりなさいよ」
「なぜだ?」
「天使と悪魔が関わるのが異端だというのなら、私を選びなさい」
「・・・」
聖奈は俺の目の前に立ち、手を差し伸べてくる。
俺は、聖奈を見上げて、口を開いた。
「・・・まだ、選べない」
「はい・・・?」
「俺は、どちらが大切とかがわからない。好きになっても、冷めたら意味がないから」
あいつ、あいつだって、きっと冷めてたんだ。
ただ懐いてくるだけで、それだけで・・・。
「・・・ヴェル、ディ」
「すまない。今日は休むことにする」
俺は、少々よろけながら倉庫へ向かって歩き始めた。
ふと、肩が揺らされる。
そちらを向けば、暖かい感触が唇に。
「ッ!?」
聖奈だった。
何が起きたのかわからず、俺は目を瞬く。
「・・・もう一度いうわ。私を選びなさい」
「・・・じゃあ俺も言おう。今は無理だ」
少しばかり不機嫌になった聖奈が近づいてくる。
俺が別に慌てるわけでもなく、ただ聖奈が来るのを受け入れた。
———「だめっ!」
ぐいっと後方に引き寄せられる。
何が起きた?
後ろを振り返れば、そこにはジルシーアがいた。
「・・・」
「ま、まさかヴェルディ、そっちを選ぶの・・・?」
「あのなぁ・・・・」
急に選べだのいわれても、混乱するだけだっつーの・・・。
心の中で毒を吐いて、ため息。
なんで聖奈に気に入られたのか。
なんでジルシーアが聖奈相手にムキになるのか。
まったく、意味がわからなかった。
「・・・俺は帰る」
「えっ?待ってよ!」
俺についてくるジルシーアの頭を軽く撫でてやった。
えへへと目を細めるジルシーアに、なぜか父性が目覚めそうだった。
ふと、聖奈の方を向く。
・・・そこには、誰もいなかった。
——————————————————
理桜Side
「・・・力任せに振るなボケ」
「と言われましても」
力を使わずに振る方法なんて知らないよ。
そんな器用なわけじゃないのに・・・。
セツは、どこにそんな力があるのかはわからないが、ショタ・・・つまり、男の子になっていた。
本人に問うと、セツは幽霊らしい。
・・・ん?!つまり、身体無いってことだよね?!
「元々お前には出来ていたことだ。これくらいもできないようじゃ基本から叩き込むしかないか・・・」
「・・・構え方とか、そこら編を口頭で教えられても」
「ああ?!何のために俺がこの格好してっかわからねえのか?!」
「うん、だって君動いてないじゃん。手振りぐらいで」
俺もセツのやっていたように手振りをしながらセツに反論。
セツは踏ん反り返って、うなずいた。
「・・・確かにそうだ。まあ、あの時のお前は頭も柔らかかったからなー」
「今は硬いってことですかそうですか」
踏ん反り返るところなのか?そこは・・・。
俺は相手にするのが面倒になったので、一旦肩から力を抜く。
まず、魂魄流。
セツを見つめ、右手の刀をくいっと持ち上げる。
地面に刃を走らせ、セツを真下から切り上げる。
しかし、止められる気がして、体制を変えた。
空いていた左手を空中で握りながら刀を拾う。
重力を左手で操る。
「・・・重剣『黄泉処ノ恨ミ』!」
セツに思い切り重力をかけ、右手だけで振り下ろす。
重力を切り裂いて、まとわせて、死者の念すらまとわせるように。
・・・・しかし、切り裂いたような感覚はない。
「・・・うん、なかなか良くなったな。だがまあ、まだまだだな。幽々子に・・・いや、妖夢にも勝てないぞ」
笑みを浮かべたセツが『また』指で止めた。
やっぱりか。
俺は特にがっくりしたようにしてみせる。
「無茶だろ・・・幽々子さんに勝つなんて。重力が効かないんだよ?」
「ほら、威圧感とかは感じるだろ?」
「というか、なんで幽々子さんを目標に?」
「いや。強いだろあの人」
ケロリと述べたセツにため息が出る。
ムッとしたセツが腰から大太刀を抜いて俺の首筋にあてがった。
ど、どこからそんな獲物を?!
「さっさと力を抜け!」
「はーいはーい」
セツが叫ぶように言い放つと、俺はしぶしぶ動いた。
「・・・俺も、人のこと言えない、か」
そんなつぶやきは聞かないことにした。
妖夢「どうも。作者は現在しんみりしているためあとがきに参加出来ません」
理桜「まあまあ・・・じゃあ、ヴェルディのほうから」
ヴェルディ「寝たい」
理桜「そ、そう・・・」
妖夢「まあ、結果的にジルシーアさんの方に転がってくれなければ斬首刑ものですね」
ヴェルディ「」
理桜「ま、まあ・・・。でも、よかったのかな?聖奈ちゃんの性格」
妖夢「・・・そうですね。少なくとも、本人はヤンデレが抑え込まれて冷静な感じだよ、と作者が言っています」
理桜「ふむ・・・・」
ヴェルディ「ヴェルドールさんの寛大さによるけどな」
妖夢「そして、理桜さんのほうですが・・・。はっきり言って、戦闘の時、大部分がセツさん担当だと思うので意味ないかと」
理桜「言っちゃいけない!!」
ヴェルディ「そ、そうだぞ、もしかしたらセツが消えるとか」
ショタセツ「ねぇよ馬鹿野郎」
ヴェルディ「ほう・・・このガキ、天使様を足蹴にするとはな・・・?」
理桜「・・・とりあえず、届けてくるねー!」
妖夢「はい。ヴェルドールさん、よろしくお願いいたします。それでは!」