記憶喪失問題児と紅い実験者   作:Lan9393

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幽魅華「はい、バトン」
ヴェルディ「おう」

幽魅華さんのお話には触れられなかったので、緋乃、理桜、ヴェルディの三人の視点をどうぞ。

理桜「タイトル通り、ぐっすりだけどね。僕とヴェルディは」
ヴェルディ「・・・ったく」
理桜「まあいいんだけどねぇ」
ヴェルディ「はあ、・・・どぞ」


二十三話:覚悟、そしておやすみ

緋乃Side

 

「俺は、どうすればいい?」

 

その問いに、俺はすぐ答えることができなかった。

ネリアが、なぜ俺にそれを聞いたか。

理解し難い。理解ができない。

 

「・・・じゃあ、なんで俺に聞いたんだ」

「はっ?」

「お前なら、問答無用で俺を殺したろ?なのに、何で聞くんだ?」

「そんな、の」

 

ネリアの瞳が揺れ動く。

ここまで哀し気な表情をして帰ってきて、この質問。

しなければならない理由と、したくない理由がある。そうだ、だから彼は聞いた。

しかし、ネリアは言葉を発さない。

 

「・・・お前が、どうしてもしたいっていうなら俺はおとなしく殺される。俺は、俺は・・・。今、生きたい理由がここにないから」

 

確かにネリアの目を見て告げた。

俺は、助けたかった。

それが、・・・その哀しみが俺を殺して解消されるなら。

 

———俺は、それでいいかな、なんて思った。

 

——————————————————

 

理桜Side

 

  胸騒ぎがする。

俺には何のことかはさっぱりわからないけれど、ただそう感じた。

ふと素振りの手を止め、背後を見やる。

誰もいない。

今は夜。

俺は一人残って素振りをしていた。

型通りじゃ実践では使えない。

時折違う動きを混ぜて行った。

弱い。弱いからこそ、やらなければならない。

あのセツを相手に、ギリギリで負けてしまった。

あいつも自分自身を弱いというからか、なお焦りが強まる。

強くならなければあいつらに勝てない。

強くならないとあの強大な殺気の前で膝をついてしまう。

 

「・・・無いもの見ても仕様がない」

 

前を向いて、ただ剣を振るう。

俺には何もかもが足りない。

覚悟も、意識も、思いも、記憶も、全部、全部。

足りない、もっとあればいい。

しかし、それらは全て剣を振るう理由。

理由があっても、結果に伴う実力がなければならない・・・・。

何で急にこんなことを思い始めたかは自分でもわからない。

だけれど、俺が、俺は・・・俺も、弱い。

そう思ったからには、強くならないといけない。

 

「・・・緋奈ちゃんを守る。出来れば元の世界へ帰る。妖夢さんに会ってごめんを言おう。きっと、きっと許してくれる」

 

ボソリ、とつぶやく。

しかしそれだけでは足りない。

 

「・・・だから、そのためには緋奈ちゃんの外敵をすべて排除。それから俺の邪魔するやつも排除。・・・しなきゃ、自分が許せない」

 

刀を握って、ザクリと自らの足を傷つける。

痛い、痛いけど、耐えないといけない。

きっとこれよりも痛いことがある。

きっと、きっと。

 

「・・・なにいってんだろ、俺。だめだな、なんかおかしなスイッチ入った。今日はもう寝よっかなぁ。んー、・・・まあ続けるか」

 

また素振りを始めた俺は、何を思ったか重力を操作し、枯葉をふわふわと浮き上がらせて移動させて、人形を作り出した。

人形というのはいびつで、今にも壊れそうなものだが。

俺はそれを切り伏せる。しかし、同時に人形は後ろへ下がった。

能力と体を同時に使う。

なかなか、俺には難しい。

 

「・・・重符『————』ッ!!!」

 

声にならない声で叫んで、俺は地に伏せた。

 

・・・目が開かなかった。

・・・うとうとと、微睡む。

・・・朝までの記憶は、無かった。

 

——————————————————

 

ヴェルディSide

 

  思うことはない。

悪魔なんか、想うことはない。

そんな風に思ってたのに。

俺は、俺は。

 

「・・・いつのまに、想ってたんだ」

 

あいつを、あいつらを。

 

「・・・ははっ、はははっ」

 

優柔不断すぎる。

俺は、迷っていた。

 

「・・・俺はなにがしてぇんだ」

 

紅燗緋奈を監視するために居辛いここを出るか。

それとも、ジルシーアに伝えるか。

・・・この世界とおさらばする方法を見つけて、あいつの——フランの元へ帰るか。

 

「・・・分かり切ってる答えだよな、んなの」

 

今できることを優先する。

そうだろう?そうすればいいんだろ、ノア。

 

「・・・実行するか」

 

俺は未だ混ぜ返ったようにぐちゃぐちゃな頭の中で、そっとドアを押し開けた。

ジルシーアの部屋はどこだったか。今の心境を伝えるため、俺は廊下へ出た。

記憶の彼方に追いやっていた情報を引っ張り出し、探す。

部屋の前へつくとノックする。

 

「・・・入るぞ」

 

しかし返事はない。

寝てるのだろうか?

 

「・・・まあいいか」

 

勝手に扉を開き入る。

鍵はかかっていなかった。

 

「・・・もぬけのからだな」

 

人の気配がしない。

俺はベッドに腰掛け、はぁと息を吐いた。

何だか拍子抜けだ。

せっかくの覚悟が台無しではないか、と。

気が抜ける。

と、不意に訪れる眠気。

なんだろう、この落ち着く感じ。

寝ていちゃダメだろう。寝てしまったら、きっと、きっとダメだ。

 

・・・意思とは裏腹に、眠気は俺を誘う。

 

「・・・くっ、・・・そ、ぁ」

 

せめて声を出せば眠気が吹き飛ぶんじゃないかと声を発すも、意味はなく。

まぶたは落ちた。




やっはー☆

理桜「そうだ、作者!」

ん?

理桜「この合作で、僕大技覚えるんだよねっ!」

うんまあ一応。
案はあるよ。
ってか大技使えないとあっちゅーまに死ぬだろ。

理桜「あははははは、そだね」
ヴェルディ「俺は」

君には本編になかった天力が(殴

ヴェルディ「・・・・ふんっ」
理桜「あー・・・あははー。じゃあバトン届けに行ってくるね!」

あっはーい。
では!お任せしました~。
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