どうも!
と、いうことで、言っていいかな二人とも。
ヴェルディ「なんだよ」
理桜「うん?」
これ、ヴェルドールさん、大丈夫かなぁ?
ヴェルディ「そんなひどい内容なのか?!」
理桜「今すぐ書き直したほうがいいんじゃあ!!」
いや・・・ひどさって言ったらいつも通りだけど・・・。
話しの展開的にね・・・?
ヴェルディ「・・・いつものことだろ」
そっか。
それでは、どうぞ!
第三者side
「チッ・・・邪魔だな、これ」
そう言って理桜はまず倒れてきた竹を思い切り退かす。
それは彼の能力によって行われたもので、彼自身は竹に一切触れていないし、動いてもいなかった。
そこまでした彼は、肩を回して前に立つ緋奈を眺める。
うわごとのように、「コロス、コロス、キエロ、キエロ」とつぶやき続けるそれは異常そのもので、彼が見ている緋奈の姿とは大違いだった。
ボトボトとあたりに落ちる腐臭の塊を一瞥し、嫌な音を立てるのを聞いて、彼は苦い顔をした。
「厄介だな、やっぱ」
ため息をついてから、竹のなくなった道を進む。
緋奈はラフレシアから未だ弾を生産し続け、それは理桜のもとに落ちる。
しかし理桜は知らん顔で弾を重力で押し戻し、あたりへと落としていっている。
「・・・どうするつもりなの?」
「あ?・・・あー、あんま考えてなかった。まあ、どうにかするつもりではいる。・・・緋奈は――オヒメサマは傷つけねぇからヘーキだよ」
ニヤリと笑みを浮かべる理桜に、ジルシーアはぼんやりと彼の姿を見ていた。
その身にラフレシアの放った弾が迫っていることに気づかずにいると、ジルシーアの視界は真っ暗な何かで覆われた。
「おい、馬鹿!ボケっとするな。あいつの攻撃はこっちにもくるんだぞ!」
「そ・・・そうね。ごめん・・・でも、理桜が何とかするって言った以上、手出しはできないわよ・・・?」
「そうだな。だから見ているんじゃねえか、今」
「・・・・・・本当に、助けられると思う?」
ジルシーアの問いに、ヴェルディは目を丸くした。
その後、どこか考えているように表情を変えると、「さあな」と短くつぶやいた。
彼女はその言葉にどこかあきらめに近い何かを感じる。
「・・・だけれど、」
彼の言葉が続いた。
ハッと顔を上げたジルシーアは、まっすぐに彼らを見るヴェルディのことを見上げる。
「紅爛緋奈をどうにかできるのは、あいつしかいない。・・・・・・あいつには、何か考えがあるんだろ。それを信じるしかない」
「・・・それが、失敗したら・・・」
「紅爛緋奈は殺す」
「そんな?!」
「もとよりそれは俺の仕事だ。紅爛緋奈がおかしな行動をして周りに被害を及ぼすならば、粛清を与えてもいいだろう――俺はそう考えている」
視線は決して二人から離さないヴェルディの言葉。
「・・・そう」
ジルシーアは、そう返すしかなかった。
☆ ☆ ☆
ふと足を止め、行動を自粛させようと周りに威嚇弾をうつ理桜。しかし、それは何の意味もなく、緋奈の攻撃の手は緩まない。
そのことに気が付いた理桜は、舌打ちをした後に、『違和感』がする胸を押さえつけた。
「はは・・・俺は、なんもできねえでやんの・・・。・・・・・・・・・うっせえよ、俺の中叩くな」
ドン、ドン
内側からたたきつけられるような衝撃・・・いや、実際にたたきつけているのだろう。
そんな衝撃が病まずに、理桜は冷や汗を浮かべた。
「お前なら、あいつを助けてやれるってか?・・・ハッ、さすが、オヒメサマを進んで救おうとするだけのことはあるな、偽善者」
ドンドン!ドンドンドンドン!!!
衝撃は、彼の言葉が終わるたびに強くなっていく。
彼のいらだちも最高潮。
―――彼は、叫んだ。
「わかったようっせぇな!!!」
フッと目を閉じた理桜は、
「―――信じるぞ」
そうつぶやき、意識を失った。
☆ ☆ ☆
「コロス・・・・・・・・・コロス・・・」
まだつぶやき続ける彼女に気が付いた彼は、にっこりと笑みを浮かべた。
この場にふさわしくない、満面の笑み。
それは、見ていた者たちを驚かせた。
「ああもう」
笑みは絶えない。
「ダメじゃないか」
ゆったりとした歩き方。
しかし、彼は緋奈に近づいていった。
「・・・理桜?」
「何を、言っているの・・・?」
急に態度の変わった彼に、戸惑う彼らがつぶやくように問うた。
だけれども彼の歩みは止まらない。
彼は振り返りもせず、彼らに対する言葉を放った。
「ん?あはは、まあ黙っててよ」
殺気。
仲間ですらそのまま押し潰すぞ、というような圧力に、二人は身をこわばらせた。
「・・・・・・・・・緋奈ちゃん、そんな言葉を使っちゃだめだよ」
口調はゆったりしてるのに、どこか冷たく背筋を駆け巡る何かに、ヴェルディは動いた。
ジルシーアを抱え、その場を離れたのだ。
もちろん、ジルシーア本人はそれに反抗したが、彼の先ほどの殺気に反抗する気を一瞬くじき、安全かつ高い場所へ避難する。
「・・・コロス」
「うん、言われたとおりだ。言葉が通じやしないね」
くすくすと笑い、理桜はもっと距離をつめる。
距離が近づいてからは、理桜も真剣な表情に変わり、緋奈はとっさに弾幕を放った。
体を左に傾けると弾幕は彼の頬をかすめて過ぎ去っていく。
理桜は、緋奈にもう一度と声をかける。
「ほら、目を覚ましなよ」
バシュッ!
「うわっと、危ないなぁ・・・」
放たれる弾幕。それを後ろへ下がることでよけた理桜は、どこか考えるようなしぐさをし笑って告げる。
「言葉で言って通じないなら、ここで何言ったって無駄かぁ」
ポン、と手をたたいて、理桜はそんな言葉を吐き出す。
刹那、彼が走る。
しかし、彼の足元には弾幕が行き交う。
足をかすった弾幕もいれば、かすりもせずに地面に溶ける弾幕もいる。
容易くよけれるはずのものも、彼はよけずに直進した。
腐ってしまうかもしれないのに、何が彼をそうさせるのか――――。
それを知るものは、この場には誰もいなかった。
『あの親友』なら。
『彼女自身』なら。
何かを察することもできただろうに、それができない。
ヴェルディは、見ていて、何も感じなかった。
いや、感じることができなような戦いといえばよいだろうか?
片やうつろな精神で、ひたすらこの場の『
腕の中のジルシーアなら、何かを感じることはあるだろうが――――自分は、ない。
そんな風に思ったヴェルディは、小さく舌打ちをして、彼の行動を見守った。
「・・・捕まえた♪」
上機嫌な彼の声が聞こえる。
彼のほうを見やれば、彼は緋奈を抱きよせているではないか!
そんな状態でも、ラフレシアからは弾幕は生産されている。
「理桜!後ろ!」
「お前、馬鹿か―――!」
抱き寄せる手が緩むことはなく、弾幕がだんだんと彼らに近づいていく。
ジルシーアは結界を張ろうと手を伸ばし、そのまま弾幕を防ぐようにと理桜たちを囲む大きな膜のようなものができた。
パシンッとはじかれた弾幕は地面に溶け、二人を覆っていた結界はそれとともになくなった。
ふぅと息を吐いたジルシーアは、二人の様子が先ほどよりも違っていることに気づく。
「―――――ハハッ!!」
「コロス・・・!」
ガキンッ!!
刃物と刃物がぶつかり合う音が響いた。
「・・・いいねぇ、いいねぇ・・・この感じ、初めてだ!」
「コロス・・・・・・キエロ・・・・・・・・・・・・・・・・・・マッショウスル!」
理桜は脇差を構え、緋奈は弾幕の雨の中、ナイフを片手に口を小さく動かし続けていた。
「・・・最後の言葉だよ」
感染していた二人は目を疑った。
理桜に尾が生えていることに。
理桜の耳が変化していることに。
・・・何より。
彼のまわりに、まがまがしい圧力がかかっていることに。
「・・・元に戻ろうか、緋奈ちゃん。セツがバカやったことならごめん・・・。僕の命を上げるから、彼らのもとに帰ってよ」
真剣な理桜が告げた言葉。
「・・・・・・コロス」
スッと動き出した緋奈が小ぶりなナイフで理桜を肉薄せんと駆け出す。
それを見た理桜はスッと刀身を彼女の体の前に出す。
カァンッと刀身と刀身が再びぶつかる。
「・・・これくらいは許してね?」
理桜が右腕を突き出すとそれに伴って緋奈の体も吹き飛んでいく。
ガンッと遠いところで打ち付けられた緋奈は、むくりと起き上がってまた小さくつぶやく。
ジルシーアはつい飛び出そうとするが、ヴェルディが体を強く抱きしめることでそれを阻止する。
「なんで止めるのよ!?あいつ、有言実行してないじゃない!怪我、怪我しちゃう!」
「・・・でも、今止めるのはダメだ。巻き添えを食らうぞ」
「そんな・・・」
そんな状態を見てか、理桜はゆがんだ笑みを浮かべた。
緋奈に刀の切っ先を向け、ゆっくりと告げた。
「・・・・・・その腕、切り落としてあげるよ」
理桜くん、いつもの調子を取り戻したぜ!ウェイ!
理桜「これでいつもの調子って言われるのも癪だけど」
ヴェルディ「やっとって感じだな」
狂ってなきゃ理桜君じゃない。
と、いうわけで、ヴェルドールさん、続きをお任せします。
本当に申し訳ありません・・・!
理桜「なんで作者、あとがきで謝ってるんだろう・・・」
ヴェルディ「大丈夫だと、信じよう。それじゃあ理桜、頼んだ」
理桜「あいよ!」
では!