ヴェルディ「ああ、助かった」
理桜「もー!作者!どうするのさ!」
どうするもこうするもないよ!
イチャイチャが書けるまで私はがんばる!
ヴェルディ(そういう問題なのか)
理桜「まあいいや・・・どうぞ!」
第三者side
理桜は腐っていく地面を見やり、ふわりと宙に浮かんだ。
沈んでいく彼女たちを次に見やってヴェルディと目を合わせる。
「俺が何とかする!紅爛緋奈は任せるぞ・・・!」
確かにそう言い放ったヴェルディを見て、理桜は無表情で緋奈のほうを向いた。
「さて・・・戦ってる相手以外を巻き込むのはさすがに俺も怒っちゃうかなぁ・・・ねえ、緋奈ちゃん」
「サッサト・・・腐ッテ、シネ!」
「それはできないかな。僕はきみを助けてあげなきゃだし・・・おっと、言葉は通じないんだった」
苦笑しながら、理桜はふわふわとあたりを浮遊して遊ぶ。
刀をくるくると回し、あっけらかんと笑った。
「よし、続きを始めようか」
パシッと刀を確かに握った理桜。
緋奈を冷たく見下ろし、にっこりと笑った。
☆ ☆ ☆
もがく。
しかし、腐敗した地面は満足に動かさせてくれるはずもなく、ただ彼らの足に、腰に、まとわりついてくる。
もがく。
ずるずると動く腐土はより彼の体に密着してくる。
「・・・うざってぇ・・・気持ちワリィな、こりゃ」
打開策を考えるも何一ついい案は思いつかない。
土を払い、それでいて安全にジルシーアを救助できる方法。
「・・・チッ・・・こい、トマホーク!」
鋭く呼びつける。
トマホークは彼の手に出現し、しっかりとその重量を彼に伝えた。
「・・・・・・天力で隙間を作って・・・その間に抜ける・・・ジルシーアはどうする?天力が当たったら・・・」
爪を噛み、ヴェルディは表情をゆがめた。
この場に使えそうな能力のやからはいない。
(その時に考えるか)
考えることをやめ、ヴェルディは左手で天力を練る。
程よい密度、大きさになった瞬間、体にまとわりつく廃土にそれを押し付けた。
刹那、それが発光し、爆発を起こす。
腐敗した土が同時に爆風とともに退けられ、彼の体のまわりの土は除去されたのだ。
だが、すぐさま腐る土は落ちてくる。
その一瞬を見逃さず、ヴェルディは羽を羽ばたかせ飛翔した。
「!」
足が腐土にとられてしまう。
内心で舌打ちしながら、彼はトマホークを構えた。
「これは、あいつのための犠牲だ・・・ッ!」
☆ ☆ ☆
理桜はその視界の端で確かに目撃した。
ヴェルディが自らの片足を切り落とす瞬間を。
「・・・早まったことをするねぇ・・・ね、緋奈ちゃん」
けらけらと笑った理桜が緋奈に問いかけると、緋奈は変わらぬ表情で返した。
「・・・・・・イイカラ、腐ッテ、シネ」
「さっきもそれ言ったよね?飽きないの?」
「シラン!」
「あははっ!『シラン』って、『フラン』みたいだよね~!」
笑い飛ばした彼は、緋奈の右手の攻撃を弾き飛ばして見せた。
しかしそれは止むことを知らない。
触手は何度でも理桜を襲い、周りに被害をもたらしていく。
(さて、どうしたものか)
彼は刀を構えながら、思案した。
打開策というか、緋奈をどうやって元に戻すかを考えていなかったのだ。
腕を切り落とせばそのショックで元に戻るだろう、気絶あたりでもさせればいいだろう。
そんな考えであったのだが、それはどうやら無理なようで。
(殺すのはやだ。絶対やだ。・・・じゃあ、どうすればいいんだろう?)
殺意を忘れるような行為?殺意以上に強い感情を抱かせる?
とてもじゃないが、今の理桜にはそれはできない。
セツが何をしたのかは彼にはわからないが、彼女はその時以上の強い意志を持っている気がする、理桜は頭をひねらせた。
「・・・まったく、俺は荒事は得意じゃないんだよ」
刀を一閃し、その斬撃で緋奈を牽制する。
考える時間がほしかった。
「ねえ、緋奈ちゃん・・・君は、いつになったら俺の知る緋奈ちゃんに戻ってくれるの・・・?待っているんだけれど」
グッと彼女に近づいて、問う。
緋奈は右腕を振るって反抗する。
そのたびに攻撃は重力に逆らわず違う方向へ逸れていく。
緋奈の右腕をつかみ、その目の色をうかがった。
「・・・君を血で汚したくない。大好きな君を殺したくない」
ぽつり、とこぼす。
言葉は近くで反抗する彼女には届いていないと見て、理桜は嘆息した。
「そう思ってたのになあ・・・」
刀をまた振るい、腕を切り落とさんとする。
しかし、それは叶わなかった。
強い衝撃が腹部を襲う。
「ナニモ、ヒダリガツカエナイワケジャナイ」
緋奈が持っていたナイフが理桜の腹部に深く突き刺さっている。
鈍い痛みが彼を襲うとともに、その腹部からは赤い血がこぽっと流れ出てくる。
ナイフがよっぽど刺さったのか、彼女の手に血が落ちてしまったようだ。
「おっと・・・油断したなぁ」
バッと身を後退させ、理桜は腹部に刺さったナイフをポイと捨てる。
傷口を圧迫し、そこから血が流れ落ちないようにする。
「・・・ヴェルディくん、はやくジルちゃんを助けてあげてくれないかなぁ・・・」
困ったように笑いながら、流砂を見下ろした。
そしてまた彼は刀を構え直し、血が落ちた手を見やる緋奈を悲し気に見つめた。
「・・・緋奈ちゃん・・・なんでこんな物構えてるんだろうね、俺は」
理桜は再び苦笑しながら、刀で彼女の攻撃を弾き、そのまま彼女に肉薄しようと前へ出る。
腹部の痛みがまだあるが、そんなもの関係ない。
「・・・・・・・・・あはは、ごめんね・・・」
カランッ。
刀を手放し、彼女の手を掴んで木の幹へ縫い付ける。
ぶつかるように口づけをして、理桜は緋奈を抱きしめた。
「・・・殺してもいい。どうか、どうか・・・元に戻って。俺の思いを認めてくれないかな」
縋るように、理桜はそうつぶやいた。
緋奈さんが理桜くんを殺めるのか、それとも理桜が緋奈さんを殺めるのか。
理桜「そこに慈悲は」
ない。
ヴェルディもちょっとこれアリかな~なんて思いながらも書いちゃいました、あはは。
救出シーンとこれの続きはヴェルドールさんにお任せというわけで、まあまわしちゃうわけですけれども。
理桜「も?」
緋奈さんをもどすにはどうすればいいのか、真面目に考えてました。
で、この最後だよ!!!
どうすればいい!!!
ヴェルディ「血迷ったことを考えず、きっちり正しいルートを作ろうな」
はーい。
というわけで、理桜、任せた。
理桜「了解!ではでは~!」