記憶喪失問題児と紅い実験者   作:Lan9393

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あ、何か飛んできたーかもーんかもーぶぐひゅっ?!(スコーン

緋乃「撃ち・・・返した・・・」

腹に刺さるなんてこのバトン、なかなかのドS!

緋乃「やめろ」

まあ、そんなこんなでどうぞ!


八話:生への願い。立ち去る黒い羽

理桜Sido

 

  開かれたスキマに飛び込んだ後、視界が開ける。

頭痛が走るが気にせず着地。そこは、竹林の中の家だった。

 

「・・・・すいません!」

 

俺は必死に声を荒げた。

すると、中からヨレヨレの耳をつけた少女が走ってくる。

そして緋奈ちゃんを見たら血相を変えて戸惑いながらも俺を中へいれてくれた。

緋奈ちゃんはすぐに診療台のようなところに寝かされ、すぐに治療が入る。

俺は邪魔にならないように部屋の外で待つ。

ヨレヨレ耳のお嬢さん同じだった。

多分、呼ばれれば行くのだろうけど。

 

「・・・あなたは?」

「あ、ええっと、天守理桜・・・だと思います」

「え?だと、思う?」

「・・・はっきり言って、自分に自信がない。本当に俺は理桜なのかって、思ってしまって・・・・とと!君は?」

「鈴仙よ」

 

れい・・・せん・・・。

ズキリ、と頭が痛んだかと思いきや、フラッシュバックするようにとある風景が頭に浮かぶ。

俺をかき回した誰か。そいつは俺の親友を俺の体で傷つけたやつ。

親友・・・・?

俺に、親友なんていたか?

なんで関係もない記憶のようなものを、彼女で思い出したのだろう?

 

「・・・あいたたた」

「だ、大丈夫ですか?!」

「え?・・・はい。冥界で目が覚めてから、頭痛が・・・」

「診ましょうか?」

「ああいや、多分慣れないところだからだと思うし、平気ですよ」

 

そんなはずない。

来て早々、何かを思いだそうとしているのだ。

俺・・・なんで?思い出すきっかけでもあったのか?

 

「・・・そうですか」

「あいにくと、冥界から出たくなかったんです。・・・今回は仕方ないとしても、さっきは・・・・」

 

治療は未だ続くらしい。

ドアが少し開いて中から声がする。

 

「うどんげ、手伝って頂戴。というか話してないで最初から手伝いなさいよ」

「あ、はい!すいません!・・・というわけだから、少し待っててください」

「もちろん」

 

鈴仙はぺこりと頭を下げ、部屋へ入った。

中でどんな治療が行われてるかなんて知らないけれど、きっと助かる。

・・・ちょっと悪いことしちゃったなぁ。

俺は天井を仰ぎ見る。

ただ、今は緋奈ちゃんの無事を祈るだけだ。

 

・・・俺は気づけば部屋の前で眠っていた。

 

——————————————————

 

ヴェルディSido

 

いてぇ・・・。

何で俺は突き飛ばされたかを冷静に考える。

まず、原因は先ほどのキスだろう。

なんで吸血鬼としてしまったかなんてわかりゃしない。

否、わかりたくもない。

体が動かない。チッ、吸血鬼め・・・。

ジルシーアを見ようとするが、まあそもそも体が動かないので目も動かせない。

見れるはずないよな。

 

 

『ヴァル、無事かい?』

 

 

呑気な声が耳に届く。

いや、耳ではない、頭に直接響いている。

俺の憧れていたノア・アスファルの声である。

俺はため息をつきながら答える。

 

(・・・・なんだ、ノアかよ)

『無事かい?』

(・・・無事だ。羽はぽっかり穴空いて、今は吸血鬼に突き飛ばされたがな)

『なにしたんだい・・・』

(お前に言うことはない)

『冷たいなぁ。あ、そうそう・・・紅燗緋奈とは接触した?』

(まだだ)

『そろそろ、天界がお怒りだよ?』

(うっせ。いろいろあったんだよ。・・・まあそんなん、理由にすらならないけれどな)

『だねぇ。・・・それでね、僕らもそっちの世界へ行くよ』

(くるな)

 

こっちへ来る?なぜ?

紅燗緋奈になにか?俺がいない間にそっちでなんかあったのか?

 

『なんでだい?ま、ただのおせっかいだけども』

(・・・)

 

・・・なんだよ、杞憂か。

来るとして、緋乃か琴羽だろう。ま、問題児はくる可能性があるってことだ。

 

『君・・・動いてる?』

(いんや、全く)

『なにがあったんだい?』

(・・・あー、んじゃ、俺はどうやら、どうやっても吸血鬼と会うはめになるようだ、と言えば理解するか?)

『そっちのフランに会ったのかい?』

(いいや。あのスカーレット姉妹には会ってないな。なんか、別のだ)

『不思議だねぇ』

(・・・・)

『ヴァル?』

(・・・お前は、規律違反する気なのか?)

『うん』

(そうか)

『だって、僕はもうレミィを愛してしまったんだ。違反するほかない。まあ天界の連中は僕の能力を知っているから演技だと思ってるらしいけど』

 

楽でいいなぁ。今度借りて無力にしてやろうか。

ま、しないけれども。

次第に、悲鳴のようなものが聞こえる。

俺はその時には動けるようになっていて、ばっと起き上がる。

 

『ヴァル?』

(うるせぇ。もういいだろ。切れ)

『はいはい、了解』

 

 

「・・・い。君が憎い!!!」

 

 

憎しみの感情。

俺はついクレーターとなっている場所を駆け上がる。

ジルシーアの前に居た気がしたそいつを掴もうとして——空を切った。

 

「・・・」

 

ジルシーアを見下ろす。

空を見上げたまま、呆然としているようだ。

俺はそいつの目の前に立って、ふいと顔を背ける。

 

「・・・じゃあな」

 

そのまま羽を広げず飛び上がって神社へ向かった。

 

——おそらく、こいつと会うことはないだろう。




ヴェルディくんはどうしても離れたいようですがどうしよう。

ヴェルディ「知らんな」

そうですか。
そして理桜くん。君早めに思い出しそうな気がするの。
どうする?
・記憶なんて知らないよ~▼
・記憶なんて知らないよ~
・記憶なんて知らないよ~

理桜「・・・・」

ちなみに一択ね。

理桜「同じじゃないか?!」

うん。

理桜「もうやだこいつ・・・」

んで、バトンは・・・そうだな。コロコロ~。

理桜「転がすんだ」
ヴェルディ「母親がグラス転がしたからな」

では~!

理桜「あれ途中で止まるんじゃ・・・」
ヴェルディ「・・・多分、誰かが持ってくんじゃね?」

~~Q.理桜「バトンは?」

ノア「?ああ、これ、ヴェルさんへの・・・持ってこーっと!」

A.ノアが回収しました。
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