え!?恩返しが結婚!?エルフの掟では普通なんですか!? 作:hapihapi
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「っは!?……な、なんだ……夢か……」
ガバッと飛び起きた私はまだ覚めきっていない目でキョロキョロと周囲を見回して安堵する。良かった。いつもの私の部屋だ。
「はあ~……びっくりした……」
それにしてもすごい夢だった。この間助けたエルフに求婚されて、びっくりして一旦拒否しようとしたら、エルフが呼んだ大鷲に捕まって攫われる夢なんて……誰かに言ったら確実に『ありえない』と笑われそうな夢だ。
「ふふ、現実じゃありえないわよね…」
「……フン、現実だが?」
「!?」
あまりの現実離れした夢にクスリと笑った瞬間、私以外誰もいない筈の部屋から声が聞こえて慌てて声がした方に顔を向けるとそこには銀髪の特徴的な耳をした美貌の男が立っていた。間違いない。あの私に求婚してきたエルフだった。
「ひっ!?ど、どうしてエルフさんがここに……!?」
「どうしてだと?別に我の屋敷に我がいておかしくはないだろう」
「!?」
「全く、ラナに掴まれただけで気を失うとは……やっぱり人間という種族はエルフと違って貧弱だな」
「……」
「人間?」
(そ、そんな……夢じゃなかったなんて……ま、待って?ここがエルフさんの屋敷ってことは……もしかしてここは大森林の奥のさらに奥にあるというエルフ達が住んでいる隠れ里の中じゃ……)
その事実に気づいた瞬間。背筋から嫌な汗が一筋流れた。そして、いてもたってもいられなくて怪訝そうな顔をする目の前のエルフを無視してベットから降りようとして……
「いっ!?」
ビィン!と右足が何かに引っ張られてそのままバランスを崩した私はゴンとベッドサイドに頭をぶつける。そして痛みに呻きながら恐る恐る足を見ればそこには頑丈な足枷が嵌められていた。
「ひっ!な、なにこれ…!?」
「ああ、それか?お前が寝ている間に取り付けた」
「え!?取り付けたって……どうして!?」
「はぁ……分かりきった答えを聞くな。そんなのわざわざ言わなくても分かるだろう」
「え……」
(ど、どういうこと?足枷を取り付けた理由が言わなくても分かるって……ハッ!?も、もしかして……実は恩返しの為に私を娶るって言う話は嘘で、エルフさんを助けた時にエルフの常識的に何か逆鱗に触れる様な事を無自覚にしちゃっていて、その報復の為に私を攫って逃げない様に部屋に閉じ込めて、時間が来たらエルフ総出で私の事を痛め付ける気じゃ……!)
「おい、人間?どうした、急に黙り込んで……」
「うっ、ううっ……!あ、謝りますから八つ裂きにしないで下さい!」
「は?」