誰もが眠っている深夜。町外れにある廃墟の洋館に一人の少年がいた。
年は8歳ぐらいでその髪は雪を思わせる白銀の長髪、顔は少女と見間違えるほどの中性的な顔だちをしておりはたから見れば何故そんな場所に居るのかと首を傾げるだろう。
ましてや、少年がこれから命がけの戦いにその身を投じようとしてると誰が思うだろうか。
聖杯戦争
この冬木の地で行われる万能の願望器“聖杯”を求める七人の魔術師と七体のサーヴァントによる殺しあいである。
今回で四度めになる戦い。既に七組の参加者は決まっているにも関わらず少年はその手に聖痕···令呪を宿した。
何故そうなったのかはわからないがその時、少年は両親と姉に秘密にして八組目のマスターとして参戦を決意したのである。
少年の足下には水銀による魔法陣があり中央に触媒と思われる古い布の切れ端があった。
そして、大きく深呼吸をした後に詠唱を唱え始めた。
「素に銀と鉄、礎に石と契約の大公、祖こそ我が大元ユスティーツァ。
降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」
幼いその体に宿した魔術回路に今まで感じたことのない魔力が流れこみ意識が遠のきそうになる。
しかし、ここでやめてはならない。少年は歯を食いしばり詠唱を続けた。
「
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる刻を破却する」
「―――――告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」
「誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者。」
ここだ。従来このまま詠唱を続けて終わりだが、ここに別の詠唱を組み込むことでバーサーカーのクラスに限定して召喚できるのならば他のクラスにも同じことが言えるかもしれない。
少年は自身が考えたオリジナルの詠唱を加えあるクラスの召喚に試みる。
「汝、平等にこの戦いを裁定する者。我は汝と共にその裁定の力を振るう者。」
言った。確かにこの少年は平等の(裁定者)が来いと。
それはこの聖杯戦争にとってルール違反。(裁定者)のサーヴァント、ルーラーは本来聖杯自らがそれが必要という時に召喚するマスターが不要のサーヴァント。サーヴァントの真名や宝具等の総てのステータスが閲覧でき、各サーヴァントに対しての令呪を行使することができる。
それだけの権限を持つルーラーは絶対中立でなければならない。一人のマスターがこれを従えるのは許されない。
しかし、少年はそれを求める。自らの目的の為に。
「汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ――――!」
詠唱が終わると辺りは光に包まれた。
そして、
「問おう。貴方が私のマスターですか。」
凛とした少女の声が響き渡った。
初めての投稿です。おかしい所などは是非感想に書いてください。
プロローグでいきなりサーヴァントの召喚をおこないました。
次話からプロローグに到るまでの話を書いてから原作介入させていくつもりです。