人類の敵として生まれた俺はどうやら女の子になって人類を救うようです 作:ふともも辺りに絡みつく触手
「さて最後に我々エイリアンの階級のお話をするよー!!」
と、授業の最後の部分をしようとしたときに突然脳内にヒナから連絡が来る
『A16……イロハ ヒイラギ都市長が緊急の案件が入ってきたと言ってますがどうなさいますか?』
『ありがとうヒナ 今から直接会いに行くよ。あと頑張ってイロハ呼びに慣れてねー』
『……了解しました……』
難しそうにそう返してくるヒナを可愛く思いながら教室の人達に呼びかける
「ごめんちょっと都市長に呼ばれたんで階級の話は次の時にねー!!ごめん片付けとかよろしくねマルコさん!!」
と、俺はマルコさんに片付けを頼み教室から抜け出した
「隣の閉鎖都市《オルバス閉鎖都市》の近くに『洪水』が発生したようです。このままでは《オルバス閉鎖都市》が『洪水』に『流されてしまう』のでどうにか救助をお願いしたいのです」
都市長室に入って早々にヒイラギさん緊急の案件を伝えてきた
「今からここを出ても《オルバス閉鎖都市》が『洪水』に『呑まれる』前には辿り着けません
ですがそれでも『流される』前に生きてる人達を助けたいのです。お願いします」
ヒイラギさんからの切実な願い
ちなみに『呑まれる』は攻撃を受ける
『流される』は全部踏みつぶされて無くなるという意味で使われている
今まではこの二つはイコールだったので別々な意味では使われなかったのだ
そしてこっちにとっては他のエイリアンを倒すのは願ったりかなったりなので問題なくOKを出す
「まぁ人類を救うって言っちゃったからねーそれくらい問題ないよー
それで戦力はどれくらい持ってって良い?」
「イロハさんが呼んでくれた増援と渡してくれた武器のおかげでイロハさんの部隊がここを離れてもあまり問題なくなりましたのでイロハさんの部隊と第21拠点の者達、あとは正規軍第十三番隊を連れて行ってください」
実は人間を見つけた時から本拠地から多数のうちの子達を呼んでダム近くにに移動させてたのだ
そして先日その子達がダムに到着したのでそのままオオムラ閉鎖都市に移動させた
これで私達の部隊(最初のダム探索組)がオオムラ閉鎖都市から離れてる最中にまたオオムラ閉鎖都市近くで『洪水』が発生しても問題ないくらいになったのをヒイラギさんも分かってくれてるみたいで結構な大部隊を持ってって良いことになった
「ありがとう、それじゃ行ってくるよ」
ひらひらと手を振り都市長室から出ていく
「オルバス閉鎖都市をお願いします」
ヒイラギさんは深々と礼をしていた
そして早速準備をし、車に乗り1つの部隊を伴い《オルバス閉鎖都市》に向かうことにした
部隊の内訳としては私達ダムを探索してたエイリアン組と第21拠点編軍の皆さんそしてオオムラ閉鎖都市の正規軍第13番隊である
この第13番隊はオオムラ閉鎖都市救出作戦の時、外側でエイリアンの足止めとして直接戦ってた部隊の一つで私達が直接助けた人が多数所属している部隊である
それ故に私達エイリアンを怖がらずちゃんと接してくれる貴重な人たちなのだ
部隊内で新しい宗教を作ったりこっちを崇めたりしてくるのはなんとも言えないけど……
まぁ本人達が満足してるならいいか……
この部隊の総数は数えてないけど結構な人数が居て全員に『エイリアンを倒せる銃』を配ってあるので今回の『洪水』なら押し返せるだろう
まぁこの『エイリアンを倒せる銃』が結構特別な仕様で私達エイリアンを怖がらない人じゃないと使えないっていう部分があるからこの部隊編成なんだけど
「A16……イロハさん《オオムラ》のことは大丈夫ですか?」
そう聞いてくるのは帽子が似合うナイスガイのススノキさんである
ちなみにイロハとは今の俺ことA168の新しい名前である
というのもオオムラ閉鎖都市に居た期間で仲良くなったチヒロちゃんに
「A168ちゃんカワイイんだから可愛い名前で呼びたい」
と言われ、リルちゃんから
「168だからイロハでいいのでは?」
と聞かれ、そして俺が
「それいいね!!」
で返した結果爆速で決まった名前であり、各所(ヒイラギ都市長とススノキさん)に通達してうちの方(ヒナ)にも言って通した名前である
ヒナは未だに言い辛そうにしてるが
そんなヒナもカワイイ
「防備に関してはうちから呼んできたし問題ないと思うよ」
都市長室での会話をそのままススノキさんに話す
「まぁそれ以外だといろいろあるだろうけどまぁそこらへんは人間頑張って!!」
まぁ今まで敵対してたヤツらが『味方です!!』とか言っても怖いだろうからねぇー
未だに私達を親の仇のように見てくる人たちは結構いる
いや多分マジで親族をエイリアンに殺された方達なんだろうけど
まぁそこら辺はまぁマジで人間が頑張って欲しい。私達エイリアンがいくら言ってもねぇー
「いろいろオオムラ閉鎖都市の為にして頂いてありがとうございます」
狭い車内だがススノキさんは頭を下げる
いろんな人が居るけどこういう心からお礼を言ってくれる人が居るから私も人類の為になんかやって上げようという気になるのだ
『もうそろそろ《オルバス閉鎖都市》が見える!!全員準備をしろ!!』
そう通信機からマルコさんの声が聞こえたので車内の空気が変わる
さて二回目の閉鎖都市救出作戦やりますかぁー