人類の敵として生まれた俺はどうやら女の子になって人類を救うようです 作:ふともも辺りに絡みつく触手
「《テンプルナイト》発射体勢!!」
ヒナさんが大声を上げると同時に車と並走してた5メートルほどの人型の機械のエイリアン達が走りながら背中に付けた大砲を『オルバス閉鎖都市』の上空に向ける
『オルバス閉鎖都市』は既にアリ型の大型のエイリアンに覆われており
壁もほぼ破壊され都市内部へのエイリアンの侵入を許しており絶望的な状況である
しかし先には絶望しかなくそれでもなお抵抗し続ける人達が見える
「撃てぇ!!!!」
ヒナさんの号令と共に空に打ち上がる多数の砲弾
緑色のの光の弧を描き希望が空を飛んでいく
そして、都市に付いていた黒色を弾き飛ばした
「A168と他を打ち出し終わりました。これで都市にいるヤツらは殲滅できるでしょう。あとは我々で周りのヤツらを倒していきます」
そういうとヒナさんは軽機関銃を持ち上げ準備する
それとほぼ同時に車内に居た皆が準備をする
それは今までの人類が行ってきたただ死ぬまで時間を延ばすための行動ではなく間違いなく人類の反撃の為の行動だった
あの日私達人類は『希望』を見つけた
到底無理であろう人類の夢物語を成し得る希望
その希望は『A168』と名乗った
「ススノキさん、号令をよろしくお願いします」
「分かりました。全員降車!!」
この部隊の人間側のリーダーとして任命された私のその掛け声と共に一斉に兵たちが車から降りていく
「部隊展開!!各車両は『レデタ』達に一任!!我々人類は降りて車を盾に敵の迎撃を行う!!」
各部隊に組み込まれているヒナさん達の仲間を車に残して我々人類はその車を盾にしてオルバスから来るエイリアン達を迎撃する
これはイロハさん達の人類に友好的なエイリアン種族『レデタ』の方が狙われやすいからというからである
エイリアンはエイリアンを倒せる
そして基本的に我々人類はエイリアンを倒すことは出来ない
更に言えば我々はエイリアン達と比べると間違いなく脆い
故に我々人間は簡単に駆除できる対象とみなされてそこまで危険とみなされず必然的にエイリアンはヒナさん達『レデタ』を狙うことになるらしい
そして各部隊に組み込まれた少女にしか見えない頭に輪っかを付けたエイリアン『レデタ』達を中心に各隊が展開する
元の部隊に他の部隊を混ぜると確実に混乱が起きる
昔からそうであるし我々もそれは今までの経験で知っている
では何故『レデタ』の子達を各部隊に組み込まれているかというと我々が持っている銃が原因である
見た目こそ我々が日夜使っている銃と違いないがこの銃は『レデタが近くに居ればエイリアンを倒せるようになる銃』なのである
詳しくは分からないが『レデタ』達は『レデタ達自身が持ってるエネルギー』を銃弾に纏わせることで他のエイリアンを倒せるようにしてるらしい
そしてそのエネルギー送れるのはある程度の距離までしかなく、人間の全員に行きわたらせるには人間の各部隊の中に『レデタ』達を組み込まなければならないくらいには距離が無いのである
アリ型のエイリアンを射程距離まで引き付けそれでもまだ発射命令は出てない
全身から汗が流れ出る
定まらない呼吸
止まらない震え
収まらない緊張
それでも皆視線はエイリアン達の方を向いてる
そしてこちらの鼻先までエイリアン達が近づいたとき
「撃てぇ!!!!」
ヒナさんの号令と共に緑色の軌跡を描く無数の銃弾が撃ちだされた
その銃弾を受けエイリアン達は体が弾け引き千切れて行く
「倒せるんだ……私達はあいつらを倒せるんだ!!!!」
誰かが声を上げる
第21拠点編軍か正規軍第13番隊かどっちかは分からない
ただ間違いなくその声は今の人間にとって最大の歓喜の声であった
「見える限りの敵を撃て!!撃ちまくれ!!あいつらエイリアン共に人間達の怒りを教えてやれ!!」
こうして人類史上初の人類の手による『洪水』からの救助戦は勝利に終わったのである
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オルバス閉鎖都市の救助かんりょー
オルバス閉鎖都市を襲ってた『洪水』を割り、アリ型のエイリアンの《サージェント》を今度はショットガンで吹っ飛ばして散らばって行くのを確認して終わりである
とりあえずこっちが感知できる部分からはもう敵は居なくなったようだ
『ヒナ、そっちはどうー?』
『現在こちらはかなりの怪我人で溢れており、こちらから出した医療品で治療してます。あと《ボーラー》以下数名の《テンプルナイト》を人命救助に出しました。《レーダー》に引っかかった人間を可能であれば救助しています』
まぁこの閉鎖都市は都市自体がもう大分壊れてるし被害がめっちゃ出てるんだろうから物理ダメージ受けないし
『しかし救助に素直に応じない者も居ればこちらに嫌悪の表情をしてくる者も居ます。何故でしょうか?』
『今回襲ってきたエイリアンと同じエイリアンだから警戒してんだねー。油断させといて攻撃してくるんじゃないかって』
『………ならば受け取らなければいい。そもそも油断も何も殺すならそんなことをしなくてもいいですし女王の優しさを受け取れないのではあれば潔く死ぬべきでは?何故そんな態度をとりながら治療と食料は受け取ろうとするんですか?』
『そこが人間の難しい所だよねー』
『……分かりません。女王が何故こんな生き物に興味を持つのかを』
『ゆっくりわかっていこー』
『……………了解しました』
すっごい渋い声をして返して来たのが分かった。