チビな3年生がティーパーティーに飼われる話 作:T-h208
前半は変な部分が多いと思います。なので、頭空っぽにして見てください。
あらあら、ティーパーティーの百合園セイアちゃん様がこんな夜遅くにお茶なんて……。しかもセイアちゃん様のヘイローを壊すように命じられてここに来た白州アズサちゃんもいらっしゃるのに……。まぁ、本人にはヘイローを壊す意思はないのですけどもね。……なんて能天気なのでしょう。ふふっ私の胃が悲鳴をあげていますわー。
はぁ、お嬢様ごっこはやめにしよう。私の胃が持たない。それで?なんでセイアちゃん様は優雅にお茶してらっしゃるの?ちゃっかり、お菓子まで出しちゃってさ。ほら、アズサちゃんが困ってるでしょ!
「えっと、アズサちゃんも一杯どう?」
「……遠慮する」
ですよねー。飲めないよね。毒、盛られてるかもしれないもんね。……盛らないが?睡眠薬は盛るが毒は盛らないよ。さすがに。あれ、睡眠薬を盛る時点でいろいろヤバいんじゃ……。
とりあえずアズサちゃんには座って貰った。1人だけ立たせるのはちょっと、ね。本人は落ち着いていないみたいだけど。
「それで、リセ。提案について教えて欲しい」
「あ、はい」
ダメか、さすがに無かったことにはできないよね……。ちゃんと、誤解されないように話さないと。ミカちゃん様とナギサちゃん様のためにも!
「アズサちゃん達……アリウスの生徒さん達をベアト……じゃなくて、悪い大人から守る代わりに、セイアちゃん様を襲撃するのはやめて欲しいなっていう提案をしようと思ってました。衣食住が確保できて、自由に暮らせるようにする、と。……すでに家を何個か買いました」
そう、買ったのだ。人権を買われた時のお金と、もともと持っていたお金で。何個か家を買ってもお釣りがあり得ないほどでるからなぁ。もともと持っていたお金も結構な額があるんですよね。恐ろしい。金銭感覚狂いそう!
曇らせは好き?私は好きだ。だけど曇らせたせいで世界が終わりますっ!ってことなら話は別でしょ。そうならないほどの強大な力を持ってる訳じゃないし。力が無くてもできること。それは、辛いくらい幸せにすること!だから、私がアリウスの子達を幸せにするっ!金の力で!……いや、金の力はいらないな。カッコ悪い。
「なるほど。……リセは何故、私が襲撃されることを知っていたんだい?」
「ヒュッ」
考えてなかった。そうだよね、知ってるのはおかしいよね!足がえげつないほどガタガタしてる。冷や汗が滝のように流れてる。考えろ、考えろ。何か納得して貰えるような嘘を……。
「な、なんか、ね。その、よくわからないんだけど、夢にでてきて……?」
「予知夢、というものだね。私と同じだ」
よし、なんとか通った。本当は『ゲームでプレイしていたので結末は知ってるよ!』なんだけどね。
あ、ごめん。アズサちゃん。空気にしちゃってた。
「えっと、そーゆーことで……アズサちゃん。提案、受け入れてもらえる、かな?」
「……」
「初対面だし、よく知らない人の話を信じられないと思うけど、裏切ってもいいからセイアちゃん様を殺さないで欲しい。そして、ね。もし、よければ、貴方達を助けさせて欲しい。……お願いしますっ!」
アズサちゃんがセイアちゃん様のヘイローを壊す気は無いことを知っているけど、ちゃんと伝えないとね。土下座は雰囲気的に合わないから、椅子から降りて精一杯頭を下げた。
「……本当に、助けてくれるのか?」
「絶対に、助けます。今すぐは難しいけど、近いうちに絶対」
「……まだ信じられないが、その提案、のろうと思う」
「ありがとう!ありがとう、アズサちゃん!……これ、お近づきの印に、どーぞ」
「っ!これは……」
私の手作りのトリさんーキーホルダーです!トリさんは私があみあみしました!チェーンは市販だけどね。
よかった、提案受け入れてくれて。後はナギサちゃん様の疑心暗鬼をなんとかして、先生と接触して、ミカちゃん様を止められるなら止めて、ヘイトを集めて、サオリちゃんが先生を撃つのを阻止して……やること多いなぁ。うっし!頑張るぞー!!
「……リセ、私の分は?」
「あ、ご、後日で……」
セイアちゃん様用の動物キーホルダー製作もプラスで!!
うん?お前、何のためにセイアちゃん様襲撃事件に介入したかって?……アズサちゃんに早く会いたかったからだよっ!本当はセイアちゃん様と寝たいけどアズサちゃんにバレるのは嫌だったから、それっぽくしただけなんだけどねー。
ーーセイアちゃん様襲撃(?)事件から数日
トリニティ内ではセイアちゃん様の心配の声や復帰を待ち望む声が多い中。
ティーパーティーはしんみりした感じ……ではなかった!あれ?一応、セイアちゃん様は襲撃されてなんかいろいろヤバイっすって報告されてるはずなのに。救護騎士団の皆さんは何をしてるんですかっ!今日、実はセイアちゃん様は生きてますよーって言う予定だったのに!
あの事件(?)からセイアちゃん様を救護騎士団の皆さんに匿って貰っている。まぁ、セイアちゃん様襲撃事件を企てたのはミカちゃん様だし……また襲撃しに来る可能性もあるから、居場所だけ内緒にして生きてるってことを伝えようとおもったの。そうすればミカちゃん様が自暴自棄になることはないだろうし?
それにしてもなんだこの状況は。いや?もしかしてこれは救護騎士団の皆さんが悪くないのでは?明らかに、ミカちゃん様とナギサちゃん様の様子がおかしいような?
ミカちゃん様はこの前、未遂だけど襲ってきたから気まずい雰囲気になるだろうと思っていたのだけど。……なんだその顔は。平然を装うとして、余計変な感じになってるよ。まるでヤった次の日のちょっと気まずくなった恋人みたいな顔してる。いや、ヤってないけど。昨日も普通にセイアちゃん様と寝てたし。
それでナギサちゃん様は大丈夫!?持ってるティーカップがカチャカチャいってるよ!なんというか、顔がひきつってるような?あー……ナギサちゃん様は限界みたいだ。
なにがあったんだ!私が
「リセさん、お久しぶりですね。セイアさんの話は聞いていますか?」
「う、あ、ひ、久しぶりだね。えっと…大丈夫そう?」
「私は大丈夫です。それで、セイアさんの話は聞いていますか?」
「え、あ、き、聞いてます……」
これ、絶対大丈夫じゃないやつだ。私の直感がそう言ってる。圧が凄いし。
「……リセさんも気をつけてください」
「え、いや、私は襲われないと思うよ?どちらかというとナギサちゃん様のほうが……」
いや、訂正だ。ミカちゃん様に襲われたわ。未遂だけど。それにしてもやけに静かだな。いつもお喋りなミカちゃん様が一言も喋っていないからだけど。そっとミカちゃん様のほうを見ると、目があったらすぐそらされる。めっちゃ顔を赤くして。……可愛いな。なんでミカちゃん様がこんなに乙女になっているかはわからないけど、可愛いからいっか!
「どうしたのですか?ボーとして……」
「なんだなミカちゃん様の様子がおかしいような気がして……今日、ずっとこんな感じだったの?」
「ここ最近はずっとあの調子です。ずっと上の空で……リセさんの話になるとより、様子がおかしくなります。……ミカさんと何かあったんですか?」
「い、いやぁ?なくはなかったけど、なかったよ!うん!何も、なかったよ!」
「?」
言えるか!『未遂だけど襲われました!』って。いいや、無理だね。こーゆーのは黙っておくのが1番いい選択。まぁ、なんか喋っちゃってるんですけどねー。しかも、めっちゃ怪しまれてるし。
「ミカさん、リセさんと何かあったんですか?」
「え、い、いや、な、何もなかったと思うなぁー……」
「ほ、ほら、ミカちゃん様もそう言ってるし……!」
「……怪しいですね」
や、やめて……もう私のライフが……!
「な、何もしてないよ?リセちゃんと寝たりとか、してないからね?」
「え」
「は」
「あ、」
いや、一緒に寝てないが。
この部屋だけ氷点下30度になったような気がした。ナギサちゃん様が怖い……。
「ミカさん。それは本当ですか?」
「え、えっと……」
「な、ナギサちゃん様、私、ミカちゃん様と寝てない……」
「リセさんは黙っていてくだ……え?」
私と寝たと言うミカちゃん様。ミカちゃん様と寝た記憶なんてない私。……若干ホラーだな。ナギサちゃん様もすっんごい驚いているし。
「ミカさん……もしかして、寝ているところを襲ったんですか!?」
「寝るってそっち!?」
「ち、違うよ!リセちゃんが誘ってきたんだからね!?」
「は……?」
いや、いやいや。え、ナニコレ。普通にホラーになってきたよ……。私の知らないところで私に似た何かが……?え、ドッペルギャンガー?
「いやいや、ちょっと、待って?私、ここ最近はずっと、セイ……じゃなくて自室で寝てたからね!?……ミカちゃん様、頭打ったりしてない?」
「ミカさん!どういうことですか!約束しましたよね?リセさんには手を出さないと!!」
「だって!あんなに可愛くおねだりされたら、するしかないでしょ!」
「え、何、その約束!ってゆーか、無視しないで!」
さっき、氷点下30度になった気がしたとか思ってたけど、訂正。熱いわ。なんとか誤解を解こうと必死になってたら熱くなってきた。それと、なんだ、その約束とは。私、知らない。
「……詳しく」
「ナギサちゃん様!?」
「えっとね、最初にリセちゃんが……」
「ちょい、ちょい、ちょい!トリニティのお嬢様がそんな話してもいいの!?他の生徒さんもいるのに、バレたら他の学校の子達に『あら、あら、トリニティって破廉恥な集団ですのね。オホホホ』って感じでトリニティ=破廉恥な集団ってイメージがついちゃうよ!?」
「問題ありません。……貴方達、ここでの話は漏らさないでくださいね?」
少し離れたところでティーポットを持っている子達はナギサちゃん様の言葉を聞き、お嬢様らしく、お辞儀した。……そのうちの1人は私のことを睨んでいるのだが。
ここで、この睨んでくる子の紹介をしよう。この子は最近、本格的に私の
「それでミカさん、続きを」
「ナギサちゃん様ぁ!?よくない!よくないって!そもそも私、ミカちゃん様とそーゆーことした記憶ないの!妄想?マジの話?どっちなんだいっ!」
「あれ?言ってなかったっけ?私はリセちゃんと一緒に寝る夢をみたんだよ?ナギちゃんとか、私がリセちゃんを襲ったーって勘違いしてて、面白かった~!」
ミカちゃん様の衝撃の告白で頭が真っ白な佐藤リセです。どーも、こんにちは。えー、こちら、トリニティ総合学園から中継です。ミカちゃん様の衝撃の告白でさっきまで胃を痛そうにしながら睨んでいた子は安心した表情を浮かべ、ぶっ倒れました。……ストレス過多でしょうね。御愁傷様です。そして、先ほどまでミカちゃん様が襲った!と勘違いしていたナギサちゃん様は顔を真っ赤にしておられます。あら、可愛らしいこと。見ての通り今、この部屋は大惨事になっております。以上、トリニティ総合学園からの中継でした。
「ってことがあってね、」
「……ナギサが可愛そうに思えてきたよ。それで、私のことは伝えられたのかい?」
「やっべ、忘れてた……」
「……」
やれやれと頭を抱えているセイアちゃん様。窓から漏れだす月明かりに照らされて神々しく見えるよぉ……。メモロビにしてもいいと思う。とか考えながら眠りについたのであった。
後日、ちゃんと報告した。
「すみませーん!ここまで乗せてくれませんか?」
「あ?ここじゃ見ない顔だな。アタシらが誰なのかわかってんのか!?」
真夜中に黒い上着を羽織った少女がバイクにまたがっている不良達に声をかける。手にはスマホを持っており、とある場所へのルートが写っている。その他の持ち物は見当たらない。銃も持っていないようだ。
「……
「……っ!!」
少女が取り出したのは現金だった。1ヶ月は暮らしていけるほどの金額だ。
「そこまで送ればいいのか?うっし、乗ってけ!」
「ありがとうございます!」
「ところでアンタ、トリニティのお嬢様か?」
「……ただの一般人です」
「そうか、よかったな」
「?」
なにやら意味深な発言をした不良はその後、少女と楽しく世間話をしながら目的の場所へと送ってくれました。どーも、こんにちは。やめてよ、変なこと言うの!とか思っている佐藤リセです(キリッ 変なこと言うの最近流行ってるのか?あぁぁん?とか思いながら楽しく会話してます。だってこの人、カッコ可愛いくせに話上手なんだもん!
「黒服さん、久しぶりー……」
「外出できないのではなかったのですか?」
「無理やり来ました☆だから、バレたらヤバイです。……例の
「ええ、できてますよ」
「さっすが黒服さん!ありがとう!じゃぁ、これで……」
目的の物を貰ったので逃げるように帰ろうとしたのだが……
「少し、実験の手伝いをしていただけませんか?……新しい写真が手に入ったので」
「やります」
欲望にはさからえなかった。
黒服さんと会った次の日から原作と同じようにセイアちゃん様が目覚めなくなった。