━━Beta版1.8(pre1)スプラッシュテキストより
「名前は月雪ミヤコ、SRT特殊学園のRABBIT小隊の隊長であってる?」
「はい‥‥‥」
ミヤコは目の前にいるガイを注目する。
一見すると優しい感じのクラフターだが、スティーブと同じくその姿は一流の冒険者と言っても良いぐらいだった。
「資料曰く成績は上位の方に入るって」
と、手に持った紙をガイは見つめる。
「ふーん、じゃあ
「
サマーの(恐らくわざとであろう)言い間違えにミヤコは反応する。
<スティーブ>
「‥‥‥SRTには、そこにしかない『正義』があるからです」
「正義かぁ…。」
「正義ね。」
<スティーブ>正義か
ミヤコの回答に対して三者三様に呟く。
そりゃそうだ、全員「戦わなければ生き残れない」*1という正義を優先できない無法地帯にいたからだ。*2
というかマインクラフターの世界には正義が無い気が━━
「改めて『正義』について考えると難しい概念ではあります。しかし先生含めた御三方も『正義』について耳にする機会があるでしょう。」
<スティーブ>機会あったか?
「あったっけ?ガイ」
「アイアンゴーレムの件ぐらい、かな?」*3
「他の学園もそういった集団はあると聞きますが・‥‥‥ここヴァルキューレもまた、生徒たちは自らの行動が『正義』だと信じているかと思います。」
<スティーブ>無視かよ
3人の会話を無視してミヤコは喋る。
「‥‥‥しかし私にとって、彼女たちの正義は『本当の正義』ではないと考えています」
(これもしかして、哲学の話?)
(この子一昔前の私よりも厄介そうね)*4
「『正義』とは、理にかなった正しい道理のこと」
<スティーブ>それはそうだな
「その道理は真理に基づくものです。であるならば、相手や状況によって変わるものではありません」
「?」
「しかしキヴォトスにおける各所の治安維持組織は、様々な利害関係にあります。その結果、『正義』というものを自分たちが独自に歪曲し続けてきました」
「?」
雲行きが怪しくなってきた。
3名のクラフターはミヤコの話に疑問を抱く。
「しかしSRT特殊学園
(ああ、この子、やっぱり‥‥‥)
(『正義』を過信しすぎてる)
<スティーブ>(いくらなんでも盲目がすぎる)
ここで3人の抱いていた疑問が分かってしまった。
正義への執着心なのだろうか、このミヤコは言っちゃえば「『正義』狂信者』だ。
最初は誰かを守る正義に憧れたのだろう、それは3人共十分理解できる。
しかし、元から「何かに依存しやすい性格」*5だったのだろう、学園が掲げる正義
まぁ、こういう奴もクラフターの中にもいるので、とスティーブは特には何とも思っていない。
<スティーブ>そっちの目的はSRTの廃校撤廃だったか?
スティーブが話を変える。
「はい、SRT特殊学園の閉鎖命令を撤回していただきたいのですが?」
<スティーブ>やるだけやってみるが、期待はしない方が良いぞ。
「!‥‥意外ですね、てっきり「大規模戦力を保有するシャーレの先生」は「現状制御できていないSRT」の廃校賛成派なのかと。」
皮肉交じりにミヤコが言う。
現状把握はできているようだ。
<スティーブ>どっちかと言えば廃校反対寄りの中立。訓練が未完了の1年はともかく2,3年をヴァルキューレの適当な部署に入れるのは宝の持ち腐れすぎるし
「随分と正直に言うのですね‥‥‥」
実際のところはSRTの制御権を手に入れてクラフターの駒として有効活用するためなので全然善意でやってはない、むしろ悪意があったりあする。
というかクラフターは見返りを求めないとそもそも動かない。
<スティーブ>仮に、勝算が低くても君らは戦うのか?
最後にスティーブはミヤコに問いかける。
この回答次第によっては考えが変わるかもだが、
「はい。」
ミヤコは端的に述べた。
「‥‥‥。」
月雪ミヤコは取調室から退出する3人のクラフターの背を見ながら最後を思い返す。
それはスティーブの話が終わり退出の間際にガイが言った言葉だった。
~~~
「一つだけ良いかな?」
「はい、何でしょう?」
「さっき君は他の治安維持組織は『正義』を歪曲させているって言ったよね」
「はい…?」
「まだぼくは
少し間を開けてガイは喋る。
ガイ「君が君自身の想う『正義』という『
ミヤコ「‥‥‥。」
ガイ「だからさ、彼女たちは全員が『正義』のために戦ってないし、『
~~~
ミヤコ「『
鉄とガラスしかない取調室でその声はこだまし続けた。
「あんなこと言ってよかったかな。」
「god jobよ。私だったら暴言合戦になってたわ。」
ガイが「やらかしちゃったかな。」と半面思いながら尋ね、サマーが答える。
「面白い方たちですね、先生の友人というのは」
<スティーブ>もしかして聞いてた?
取調室の向かい側のドアからカンナがやって来た。
「彼らなら説得が出来そうですね。」と小言で呟いている。
「先生の客人方にもご協力いただいてしまい、ありがとうございました。お陰様で手間が少し省けました。」
「いえいえ」
「あの子たちはどうなるのですか?」
「一定期間の拘禁の後、再度ヴァルキューレへの編入を薦める手はずでしたが、連邦生徒会からの要望が強いため、そちらで処罰が下されるかと。事件の被害が大きかったので、重いものになりそうです。」
「そっか‥‥‥。」
少し悲しげにガイが呟く。
「最悪の場合はシャーレが引き取るのですよね?」
<スティーブ>ああ、あんな駒…じゃなかった、人材は有効活用するに限るし。
「相変わらず本心が丸出しね、スティーブ」
<スティーブ>グロウストーンでガイを引きとどめてた君に比べればマシだろ
「うぐっ!‥‥もう過去の件は掘り返してほしくないのだけれど」*6
ガイから前に聞いたけどよくもまぁ、あんな手段に出たもんだよ、サマーは。
今時フロッグライトの方が
<スティーブ>公安局局長として聞きたいけどSRT再開はどう思う?
「そうですね‥‥‥職務が減る分にはこちらにとってもメリットがあるのですが、私自身としては彼女たちの要求に応えることが気に入らないのですが。私が言えた立場ではないのであくまでこれは一個人の意見です」
「さすがのスティーブでも難しそう?」
<スティーブ>まぁね、とりま後日上方の幹部に色々聞く予定に━━
と、スティーブがチャットで文字を打とうとした瞬間、
「では、私が答えましょうか」
「「!?」」
「こ、この声は‥‥‥!」
<スティーブ>(げぇ…よりにもよってコイツかぁ~~)
廊下の過度の方から彼女がやって来る。
「お久しぶりですね、スティーブ先生」
ピンク色の髪にヤギのような目をした真っ白な服のスキンの彼女、不知火カヤ。
彼女の瞳の奥に光るものは何だろうか。
用語・元ネタ解説:
本話のタイトル…元ネタはガイとサマーが登場する小説版マインクラフトでガイが「はじまりの島」時代から言っている「6つのP」のオマージュ。「6つのP」は「計画(プラン)」、「準備(プリペア)」、「優先順位(プライオリタイズ)」、「練習(プラクティス)」、「辛抱(ペインシェンス)」、「不屈の精神(パーシヴィアランス)」の各英語の頭文字がPから来ているのが由来。
ガイ…小説版マインクラフト「はじまりの島」、「つながりの山」、「さいはての村」の主人公。突然マインクラフトの世界に放り込まれた転生者(男性)であり、リアル「ロビンソン・クルーソー」(無人島での一人サバイバル)をした。動物系のモブを殺すのが出来ない上、狩った動物の肉を食えないヴィーガンみたいな人。ちょっとばかり厨二病を拗らせているところもあるが自身の失敗を経験へと昇華して今後のサバイバルに活かしていく姿勢が特徴的。現代人の転生者なので倫理観とかは一般的である。
サマー…「つながりの山」、「さいはての村」の準主人公で「さいはての村」の書き手。ガイと同じく別の世界からやって来た転生者(女性)。慎重派なガイとは違い大胆に行動する。赤石回路を熟知しており「つながりの山」を見るにサバイバル能力がかなり高い。ガイと同じく倫理観は「風呂」や「シャワー」を作る辺り一般的である。
お互い元の世界に帰る方法を探していたところ誤ってスティーブの世界にin、以降しばらくの間はスティーブの世界で過ごしている(本小説オリジナル設定)。
ちなみに主は3冊ともほぼ履修済みです。
フロッグライト…別名「カエルライト」、カエルが小さいサイズのマグマキューブを捕食することでできる光源ブロック。各カエルの実雨によってできるフロッグライトの色も変わる。
グロウストーン…ネザーの天井に生成される光源ブロック。これから採取できるグロウストーンダストとレッドストーンを用いてレッドストーンランプができたりする。都市系の建築でよくみられる。「つながりの山」ではこれによって一波乱起きたり‥‥‥
最終編:一部ボスの倒され方
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ホド:TNT爆撃
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ホド:VSウィザー
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グレゴリオ:画面外で討伐
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グレゴリオ:VS寄生虫MOD
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グレゴリオ:まな板MODクラフター勢