━━統合版 ロード中tipsより
シロコ*テラーが激怒した。
いざこの世界線のキヴォトスを今までと同じように破壊しようとした。
すると、なぜだろうか。掌握していた守護者たちが一瞬で消し飛ぶではないか!
次々にその対応を迫られていたのだが、今度は生成した虚妄のサンクトゥムタワーに物理的な被害が現れた。
「は!?物理的に破壊されていってるの!?」
よく見れば塔のトップでは『TNT』と書かれたあからさまに爆発物であろう物体が設置されたと思ったら次々と爆破してタワーを粉砕しているではないか。
さらに下層部では先ほどボロボロになるまで戦わされた都市伝説と同じ見た目の人?がツルハシで採掘しているではないか。
この狂気的とも言える無心で掘り続け、爆破し続けているクラフターたちの光景を見てシロコ*テラーは絶句していた。
「こうなったらシャーレの先生を先に‥‥‥!」
こうなれば一か八かの賭けだ。
シャーレの教務員室にワープしてそこで先生という鬼札を封じて、一旦作業を遅延させよう。
早速目標を決めたシロコ*テラーはワープホールを
そして潜り抜けた。
「‥‥‥(ワープできた。けど…あれ?)」
シャーレの教務員室のはずがなぜか周りにある物のほとんどがなぜか四角かった。
いや、というか材質そのものが変わりすぎていた。
<スティーブ>マジか、首謀者自らやって来てくれるとは
と、そこへ四角い人物がやって来た。
先ほどの都市伝説と瓜二つな見た目をしたマインクラフターのスティーブである。
「まさか、あなたがこの世界の先生!?」
<スティーブ>おお、正解
<スティーブ>"この世界"って言ってきた辺りやっぱ別世界の存在か
(しまった…!)
想定外が多すぎる。
シャーレの先生があの四角い人かどうか怪しい奴らの同類で、しかも見た感じ腕の立つ戦闘者と分かる。
さらに自分の正体もほぼほぼ掴んでいる。
失言もあったが「やっぱ」と言ってきた辺り、あの都市伝説から情報提供がなされたのだろう。
<スティーブ>さてと、落とし前つけてくれるかな(ネザライト剣を構えながら)
しかし時は無情にも待ってくれない。
一瞬で剣を構え、分厚い装備を着たこの世界の先生がこちらに戦闘態勢を取って来た。
「ま、待って先生、私は━━」
<スティーブ>問答無用
バシュッ
「ッ!」シュッ!
<スティーブ>くっそ外した
「ん、容赦ないねこの世界の先生は‥‥‥」
いきなり構えてたはずの剣を瞬時に装填済みのボウガンへと持ち替えて矢を放ってきた。
しかしそれを皮一枚の所で避け切る。
間違いなく、この先生はヤバいとシロコ*テラーは思ってしまった。
容赦のなさというか慈悲のなさというか本質すら自身の居た世界の先生とは違い過ぎている。
ヒュン ヒュン
「何で雪玉‥‥‥」
今まさに雪玉を投げられて困惑しているシロコ*テラー。
(撤退しないとマズいかも。部屋を見渡しただけで数十カ所近くトラップがある)
そう、ここにはトリップワイヤーによる簡易的なトラップを含め、落とし穴、溶岩バケツ、毒の残留ポーションと様々なトラップを仕掛けてあった。
もしこのままシロコ*テラーが戦った場合勝てる見込みが低くなる。
ならばここは撤退だ。
シロコ*テラーはすぐさまワープゲートを生成した。
「この世界の先生、最後に一つだけ。あなたは『大人』と『子ども』についてどう思ってるの?」
少し間を開けてこの世界の先生は
<スティーブ>知るかよ、そんなに重要か?どちらも同じ括りのモノだろ。別にどうも思ってない
「‥‥‥そう、じゃあ『責任』についてはどうなの?」
これまた少し間を開けてこの世界の先生は
<スティーブ>勝手に背負うものではなく自己が負うべきもの、要は自己責任
<スティーブ>誰かの責任を『
「‥‥‥‥‥‥。」
シロコ*テラーはまた絶句した。
この人かどうか怪しい存在は先生程お人好しですらない自身の興味でしか動かない奇人だ。
これに話術でどうこうしたっても無駄だと理解しているのでそのままシロコ*テラーは無言で退出していった。
<スティーブ>あれ、専用ワープか。上手く潜り込みたかったな
ひとまず襲撃の第一ウェーブは凌ぎきることに成功した。
しかし、向こうもまだ戦力を持っている上に荒らし活動を再開させるかもしれない。
というワケで早速荒らし共の本拠地をサーチしてもらった。
こういうのはマインクラフターは向いていない。
数分が経つとついに本拠地が分かったのだが‥‥‥
<スティーブ>y,75000ってブロック設置不可なはずだけどなぁ
「先生、アレはMobなのでは?」
<スティーブ>確かに! そういうやつMODにいるし
隣でサオリが双眼鏡から例の物体を覗いている。
件の荒らしの本拠地は何と上空7500m、要するに建築不可能な高さに存在しているのである。
あんな所に生成物は絶対にできないはずなのだが…動いているそうだしMobなのかな。
「ターゲット、目標座標に到達しました! どうでしょう? 命中しましたか!?」
「いや、通り過ぎてる‥‥だと!?」
「ええっ!? これで10回目ですよ!」
「遠ざかっていく‥‥まるで幻影を相手してるみたいだね」
<スティーブ>やっぱりMobか
試しにリオによる理論上ウォーデンを消し炭にする威力のミサイルを放ちまくっていたのだが、何度も命中しなかった。
いや、というよりもミサイルが避けるように動いて見えた。
あの巨大Mobの能力なのか?
『いえ、恐らくは『多次元解釈』に基づいた、確率及び統計的な存在である可能性が高いです』
<スティーブ>???
『えっと‥‥‥確か可能性の数だけ、宇宙が分岐するという仮説ですよね‥‥‥?』
『ええ。そしてあの空間はそれらすべての可能性が分岐しないまま混ざり合っているのです。この混沌とした空間だからこそ、存在が確定した席からの
<スティーブ>あぁ?
途中まで話を半分理解できていたスティーブであったが、最終的に理解はできなかった。
が、後々物理的攻撃が効かないのは『状態の共存』という無敵の多次元をバリアのように展開して攻撃を無力化していることは何とか理解できていた。
解決方法は高度な演算をしてバリアと同じデータ値を纏う、向こうが想定できない火力の攻撃を科学の理論を無視して命中させる、多次元すら解釈できないデータ値の存在になるということだろう。
これらの手段を取れるのは『都市伝説』という不確定で未知の存在であるへロブラインをぶつける、この
だが‥‥‥
<へロブライン>不可視の岩盤かこれ? 通り抜けれない
DuckySoul47は運動エネルギーを体験した
ZZZ3453は運動エネルギーを体験した
Rainesvwは運動エネルギーを体験した
普通に対策されていた。
体を擦り付けることで無理やりにでも通り抜けようとするが運動エネルギーを体験することとなった、わざわざ検証につき合ってくれたマインクラフターたち。
いや、だがへロブラインは思う。
これは不可視の岩盤やワールドボーダーとほぼ同じ存在である。
TPコマンドはなぜかこの中に入れないようになってしまっているが、外部からなにかしらの攻撃を加えたら破壊することは可能だ。
情報がスティーブへと伝わったことでスティーブは行動を開始した。
<スティーブ>さて黒服、少し時間を頂けるかな?
「クックックッ‥‥‥ええ、数時間程度でしたら」
そう、今こうして黒服を捕まえたのである。
こいつならヒントをくれるだろう。
<スティーブ>じゃあ早速、AL-1Sの機能について
「!? 驚きました‥‥まさか貴方の
<スティーブ>お前がAL-1S、現アリス関連を調べまわってたのはヘロ経由で知ってた。だからこそ色々調べてるお前に質問だ
「フフフ‥‥‥いいでしょう、ならば恐らく貴方が質問する解を私が教えて見せましょう」
<スティーブ>プロトコル『
破壊と創造。
それはマインクラフターにとってつきものの概念である。
用語・元ネタ解説:
・トリップワイヤーフック…糸と組み合わせることでワイヤー型の感知式のトラップを作成できるアイテム。一昔前はこれで糸無限化装置などという役に立つようで役に立たないモノがあったとか。
・不可視の岩盤…統合版の本来は入手できないバグアイテム。以前までは統合版のワールドタイプ「古い」でワールドボーダーのように四方を囲んでいたのだが、現在ではその「古い」が削除されたことでお目にかかることのできないブロックと化している。見た目は完全透明でコマンドでしか破壊できないバリアブロックのような性質となっている。コマンドを多用すればバグで入手出来ていた。