今回から新作を投稿させていただきます
コメントや評価をしていただけると励みになります!
シスターフッドには戦闘部門が存在する
ユスティナ聖徒会時代から続く由緒正しき暴力専門家
治安維持部隊とは違う、ティーパーティーにも命令権が無く、シスターフッドのリーダーのみが命令を下すことができる
主の怨敵をどんな手を使っても叩きのめし引き潰す、正義は在れど正しさは無い後ろ暗い少数精鋭の部隊
その部隊長は曰く『シスターフッドの首切り判事』『聖堂騎士』『シスターフッドの最終兵器』『ゲヘナが恐れる唯一のシスター』『処刑人』
ゲヘナから悪魔のように恐れられトリニティから天使のように怖がられている。
キヴォトスでは珍しく銃剣と拳銃を使い超接近戦を得意とする武装シスター
そんな彼女は今
「主よ、どうか私を救いたまえ…貴方に祈ることをお許しください…エイメン」
大聖堂の中神の像に跪きながら祈る。
少女というより女性と言った風貌の肩まである美しい金髪の髪、スラっとした体形は美しき曲線美と他人の羨望を奪うだろう
紺色のオーバーコートを着用し胸元には黄金の小さな十字架が聖職者としてかけられている。
顔も特徴的な丸眼鏡をかけて、それがアクセントとなりまた顔を美しく見せる、ヘイローは丸の中に剣で十字を書かれているシスターらしい物だ
彼女の名前は
だがその柔らかな物腰と表情で威圧感は与えないだろう。
そんな彼女の後ろからコツコツと足音を立て1人の少女が歩いてくる
ぴょこんと可愛らしい猫耳が揺れそっと声をかける。
「シスター・アンそろそろ帰りませんか?サクラコ様がお呼びです」
「シスター・マリーわざわざすみません、ついつい熱が入ってしまって…おや…もうこんな時間これではサクラコ様に怒られてしまいますね」
私を呼びに来たシスター、まだ1年生にもかかわらずしっかりとした倫理観とキヴォトスでも珍しい程に優しい性格を持った期待のホープ!
伊落マリー私ですらついつい引き金が軽くなってしまう時があるのにそんな時でもしっかりと私を諭せるマリーを私は誇りに思っていますよ…!
クスクスと顔を合わせて笑い丁寧に一礼し礼拝堂を抜け、サクラコ様の仕事部屋にたどり着く
軽く身なりを整えドアをノック、数秒して入ってくださいと声がするので入室
「こんばんは、シスター・サクラコ私に何か御用でしょうか?」
「わっぴ~☆どうでしょう?アン…これで親しみが湧きますか?!」
私の専属の上司であり尚且つシスターフッドを取りまとめる中心人物
そんな彼女が横ピースしながらこちらを見ている…
1年の時からの付き合いですけど彼女たまにこうやって奇行始めるんですよね…私としては慣れたもんですけど知らない人が見たら驚かれますよ?イメージと全然違うッ!って
まぁ、確かに割と勘違いされやすい言動はしてると思ってますけど、我々の長なのだから仕方ない一面もあるんじゃないんですか?
「シスター…いや、今はオフですか…サクラコ…私以外にそれやったらまた勘違いされますよ」
「またって何ですかまたって!というか、だからアンにやってるんじゃないんですか…!もう…!また一般のシスターたちに勘違いされたんですよ??」
めそめそと泣き出すサクラコの頭を撫で回して近くにあった椅子に座る
いったい何の用事でしょうか…愚痴を言いたいだけでしょうか?私としては親友に頼ってもらえるから凄く嬉しいんですけど…
お互い暇じゃないでしょうし…いや…私は若干暇ですが…他の地区に巡礼行かないといけないぐらいですし?
「ぐすん…いいじゃないですか…今はプライベートなんですから…親友との仲を深めさせてくださいよ…アンはいいですよねその身長なのに怖がられなくて!!」
「その代わり女子生徒たちから告白が凄いですよ…まったく…主は同性愛など認めていないのに…もう一度教育してやろうかァ…!」
「ほどほどにお願いしますよ…まだ1年生なんですから…」
近くにあった冷蔵庫からペットボトルの飲み物を渡され少しだけ茹った頭をクールダウン
というかやめましょうよ…私たちがペットボトルで紅茶とか飲んでたら下の子たちの夢を壊してしまいますよ…一応高給取りなんですからそれなりのものを飲まないと…
いや嫌いじゃないんですけど…楽ですし水は美味しいですから
あとなんか紅茶を片手に悪い事企んでるっていうのが下の彼女たちの共通認識らしいですし…失礼ですけど…
「確かにティーカップで飲むのは好きですね…皆さんの周りで普通にペットボトルの水とかを飲むと物凄く驚かれるんですけど…それに喫茶店で貴女とケーキ食べてるとジロジロ見られるのはなぜでしょう…」
「私たちが目立つからじゃないですかね…私は大きいですし、サクラコは怪しいですし」
ベシベシと近くにあったクッションを投げつけられ顔面で受け止める…痛くはないですよ…あ、ペットボトルはやめてください…流石痛い…
まぁ…私たちしかいないから別にいいですけど…彼女のいろいろ溜まってるんでしょうかね?
「私だってもっと普通に挨拶とかされたいです…」
「私たちのトップなんですからちゃんとしてくださいちゃんと…今日晩御飯食べに行きますか?せっかくですし愚痴ぐらい聞きますよ」
いきまぁす…と疲れ切った感じで体を伸ばして机に頬杖を付く
これは本格的にお疲れモードですね、去年ユスティナ聖徒会の残党を叩きのめしたときか1年の時ヒナとマコトと共闘したときぐらい疲れていますね…
やはり最近噂になっているエデン条約…あれが尾を引いてるって感じでしょうか?まぁ、類を見ないぐらい大きな条約ですからね…我々はあまり政治にかかわらないとはいえ
まさかゲヘナと仲良くしよとは…
潰すか
主の為に信仰の為に刃となり悪魔共を引き裂いてくれようか
「はぁ…じゃあ真面目にお仕事の話でもしましょうか…アン、2つ頼みたいことがあります…我々の信仰に危機が迫っていますエデン条約という我々の怨敵との友好条約が」
「ほぉ?では私はすべてを粉砕してこればいいのだな?一発の弾丸のように悪魔どもが撃つ魔弾のように」
雰囲気が変わる、今ここに居るのは先ほどまで仲良く馬鹿をやっていた女子高生シスターではなく
神の怨敵を粉砕する弾丸とそれを制御し敵に撃ちだすための司令塔だ
愉しそうに嗤うアンに無表情のサクラコ、ここだけ切り取ったらまさしく悪の軍勢だろう、正確には神の下僕だが
「
「なるほど…上の天使共が何かをしてると…気に入らねぇなァ!」
「気に入ってください、我々は政治活動には関与しません、それが
「いつからそんなに我らは弱気になった!?えぇ!?神罰の地上代行者が聞いて呆れるぞ」
「我々はただの暴力装置ではないのですよ、私から正式に依頼を与えます、それを持って判断しなさい」
手に持っていたペットボトルを握り潰し話の続きを促す
仮にふざけたことを抜かすようであれば自身の上司だろうとなぎ倒すそんな物理的にも感じそうな圧力を持って睨む
ゲヘナの上層部と仲はいいがそれはそれこれはこれ、シスターフッドの仲間たちが危険に陥るなら叩き潰すのが我々の暴力装置の役目だ
これは誰にも止められるわけにはいかない。
サクラコが指を3本立てる
1つ目連邦生徒会長が失踪した影響で最近トリニティ総合学園周りでカツアゲや暴行事件が多発、それらの対処を、ブラックマーケットまで目を広げても構いません
2つ目ティーパーティーがきな臭い動きをしています、これは努力目標で構いませんので調査を
3つ目近々連邦生徒会長の代わりに先生と呼ばれる大人が来ます、後々彼を迎えに行ってくれませんか?
「了解した…2つ目と3つ目は腑に落ちましたが…げせないのは、だ、1つ目はトリニティの治安部隊を出せばいいのでは?私を出すほどか?」
「…貴女のガス抜きですよ?最近暴れていないらしいじゃないですか、ちょっとしたプレゼントです」
「私を狂人か何かと勘違いしてないか?まぁ…正式な命令ならば受けよう、それとティーパーティーは期待をするな、私は嫌われてるからな…ではAmen」
いつの間にか持っていた聖書を閉じると煙のようにアンの姿が消え去り聖書がその場に落ちる
溜息をつきながら聖書を拾い上げ机の上に置き指先でなぞる
現在、まだ朝の10時、学生は勉学をしていないといけないが…彼女たちは優秀な分類に入る、3年にもなればすべての単位ぐらい取り終えて大体自由な時間になっている
少しだけサクラコが溜息をつきながらドアに向かって声をかける
「さて、マリーさん?貴女聴いてますね、私もアンも気が付いてたのだから入ってきても大丈夫でしたよ」
「ひゃ!ひゃい!し、失礼します!」
ドアを恐る恐る開けて中に入ってくるのは伊落マリーその人、駄目だとわかっていてもサクラコとアンの蜜月を邪魔してはいけない
だけど見たい!聴きたい!という心が揺れ動く、なのでこっそり聞いてたら普通にバレてた…気づいた段階で言って欲しい…と心底思う
「マリーさん?あまり人の話を盗み聞きするのはいけませんよ?」
「は…はい…すみません…気になってしまって…」
「これから気を付けてくださいね?…無用なトラブルに巻き込まれる可能性が高まります…とくにトップの会話は厄ネタが多いのですから…身を守る意味も考えて」
ビクッと体を震わせるマリーにくすっとからかうような表情を見せて退出を促す
出ていくのを見届け、背筋を伸ばして机に向かう
「困ったものですね…本当に話せないこともありますし…ん~さて頑張りますか…アンは今日どこに連れて行ってくれるのでしょうか…久々に中華とか食べたいですね…」
サクラコ様今日も絶好調に勘違いされている。
◆◆◆
「なぁ!お前いいところに!その制服トリニティだろ?金持ってんだろちょっとあたし達に恵んでくれよなぁ!」
トリニティとゲヘナの境界線ほど近い場所、どちらも嫌悪と相手を見下してはいるが本音を言えば両方自分たちが持っていない資源を持っている
ゲヘナは人と資源、トリニティは物と伝統、ならば2つの境界線の近くは栄えるのが当然だろう、ブラックマーケット程治安も悪くなく。お互いの学校でしか取り扱ってない物も売ってたりする
市場のような場所だ、大きくはないが学校終わりに友達と遊びに行くのにちょうどいい、日中はキッチンカーが学生を歓迎し夜は出店のような店が少し悪い学生たちを誘惑する!
流石にお酒は出せないがそれっぽいジュースは完備していてとても好評!
だがここはキヴォトス、暴力が支配する超巨大な学園都市いざこざは絶えない
今日もまたあるものを買おうとし、偶然遊びに来ていた特徴的な鳥のぬいぐるみを鞄に入れているトリニティの生徒、彼女の名前は阿慈谷ヒフミ自称平凡の彼女が今
ゲヘナの生徒にカツアゲをされていた…
「え、あ、あの…私今日ペロロ様グッズを買って…お金ない…です…」
「はぁ!?そんなわけないだろ!お嬢様高校なんだからさ!飛んでみろよ!」
再び詰め寄ろうとした瞬間ゲヘナの生徒の後頭部に銃が突き付けられる
シスター・アンが手に持つその銃はアンリミテッドリボルバー、コルト・アナコンダをベースにした44マグナム、とある人間が作った遺産である、本人は奪ったと言っているので遺産ではないと言い張っているが
銃の上下にピカティニーレールをつけ分厚くド迫力に作り変えた、銀色の神々にささげるための銃、銃本体の名前はパニッシャー
「いけませんよヒフミさん…前から言っていますよね?暴力は振るうべき時に振るわないとこの街では舐められてしまいますよ?悪魔共と暴力を振るってくる相手には容赦はしてはいけません」
「アン様!どうしてここに?」
「見回りですよ、最近トリニティの生徒が襲われる事件が増えていると聞いて」
次の瞬間発砲ッ!ド派手な音がしてゲヘナの生徒が地面に倒れ込むそれを気にした様子もなく踏みつけて前に進む
ヒフミも苦笑いしたようにまぁまぁと手を前に出してなだめる。
「ところでヒフミさんはなぜここに?前までは良かったんですが…連邦生徒会長が居なくなって以来めっきり治安が悪くなりましたよ?」
「限定ペロロ様グッズが売ってるという情報が手に入ったんですよ!!」
あぁ…あの〆られる寸前みたいな鳥のクッションですか私はよくわかりませんが…1年生の間で流行ってるんでしょうか?
くっ…サクラコのことを言えませんね私も…!若い子たちの流行りについていけません…!年齢はそこまで変わらないはずなのに!
私としてはミネから送られてくる…へんなウェーブしている猫の方が可愛いと思うのですけど。猫が好きなだけかもしれませんけどね
「あ、わかりました!キモ可愛いってやつですね!私もそれは知ってますよ」
「あはは…ペロロ様は気持ち悪くありません…!アン様!今から暇ですか!?」
「え?あ…一応パトロールがありますけど…夕方まで暇と言えば暇ですね、一緒にお昼ご飯食べますか?」
「食べます!あとペロロ様の魅力を教えてあげますので!!」
手を引かれ屋台が多く出ている場所まで一緒に歩いていく
く…!身長の関係で…ほとんどかがんでる状態なので私の腰が痛いんですが…ま、まぁ、大丈夫ですよちゃんとついていきますので…手を放してくれても
シスター服の裾を持ったりしてくれませんか…!?
◆◆◆
【あ…繋がった…もしもし…サクラコ様ですか?阿慈谷ヒフミです…いまアン様の携帯から電話をかけています】
【えっと…ヒフミさん?シスター・アンの携帯ですよね…?彼女に何が…彼女が不覚を取るとは思い浮かばないのですけど…何かありましたか?】
【あはは…えっと…一緒にキッチンカーでお昼を食べてたんですが…美食研究会がそのキッチンカーを爆破してしまって…アン様がキレちゃって乱闘騒ぎです…】
【はい?】
反応高評価お待ちしております!