ブルアカ世界に狂信者を入れてみた   作:カニバルキャンディー

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セネカ 「書簡集」


いかに生きるかを学ぶには全生涯を要す。

「テストも近いですし、ここでいったん模試をやりましょう!」

 

 ヒフミさんから昨日のうちに頼まれていた模擬テスト(ちょっと難しい)を私のバックから取り出す

問題自体は使い回しが効くのであんまり苦じゃないんですよね、とはいっても手は抜きませんよ?

 

 というか先生朝から見てないですね…ミカ様とまだ話しているんでしょうか?一応ナギサ様に連絡入れておいた方がいいのでしょうか?

辞めときましょ、あの人は悪い方向にしか物事を考えないので大方私も一枚噛んでいるはず!とか言われそうですし、しかもミカ様確実に何か企んでそうですし…

まぁ、ティーパーティーなんて今の世代がおかしいだけで普通は殺し合い蹴落とし合い上等ですし、私も何度も殺してくれって依頼受けたか

私は暗殺者じゃありませんけど!?シスターたちを巻き込まないでください!

 

 それにしても先生も全員の生徒の味方しないといけないから大変ですね…全肯定とはならないと思いますけど叱るときは叱った方がいいと思いますよ?

政治の真似事とか銃撃とか以外に明らかに悪意を持って他人を蹴落とそうとしてるとか

私にできるのはせいぜいお手伝いぐらいですし…

とはいっても私はその先生の在り方は好ましいものだと思っています…私にはとてもできないものですからね、ぜひ頑張って欲しいものです

 

さて!応援団扇を持ちまして邪魔にならない程度に振りましょうか!皆さん頑張れ~応援してますよ~!

 

 1時間後テスト終了、そして先生が帰ってきません!なので私が代わりに採点しておきますか。本試験じゃないですしコレくらいなら問題ありませんよ

さて…結果発表は…

 

「あ、先生!」

 

「”ごめんね、ちょっと遅くなっちゃった”」

 

 後ろのドアから入ってきた先生が軽く手を挙げてもう片方の手にはお詫びだろうか

高そうなジュースを持っている…ミカ様からのおみあげでしょうかねアレお気に入りとか言ってましたし

 

「いえいえ…!あ!所で見てください!こちら、ちょうど先ほど受けた模擬試験をアン様に採点してもらいました!発表をお願いします!」

「はい、では僭越ながら私が行きますね

ハナコさん8点不合格、アズサさん58点不合格、コハルさん48点不合格、ヒフミさん64点合格」

 

「くっ…紙一重の差だった…」

「はい!今回は本当に紙一重でした!アズサちゃん。すっごく惜しかったです…!」

「み、見た!?ヒフミ!私も結構上がったよ!?」

「はい、しかと見ました!コハルちゃん!前回は15点だったのに急に48点まで…伸びしろでは一番です!凄いです!」

「ふっ!ふふーん!いったじゃない、本当の実力は隠してたんだって!」

 

 感極まって全員が抱き合ったりして喜びを分かち合う、当然でしょうねだってここまで努力しているのですから

その努力の証明が今ここで証明されたのですから!言葉では言い表せない程に嬉しいでしょう!私も何か結果が出たときはそうですし!

 

そしてその楽しい雰囲気に入れず、少し離れたところでポツンと1人

 

「ハナコさん…いい加減普通にテストの点数取った方がいいですよ…このままじゃ高確率でハブにされます」

「…そ、そうでしょうか…」

「えぇ…今はいいですけど…現実が見えてきたら確実に邪魔者扱いされて終わります、だってちっとも成果が上がっていませんし…ちなみに私は積極的に敵対者を作り残りの団結を強めるタイプです」

「トリニティですね」

 

 そうですけど…宗教はなんでも救いますけど…何もしない愚者と物を隠す馬鹿を救う義理無いですからね?

前も言いましたけど宗教は救われる覚悟のあるものしか救わない。こちらの言葉を拒絶されたりしたらこちらも救う気力は無くなります、リソースは有限ですから。

これは現実世界の社会も同じでしょう、やってできない人は構いません、ですがやれるのにやらない人は前者の人より明らかに嫌われます、むかつきますからね

脳内のお花畑が枯れないように水を上げるのはいいですけど、現実が見られてない輩は少し…

 

なんてことを考えていると私の携帯が鳴る、少し頭を下げて電話に出ると

 

【お世話になっております。シスターマリーです…あの…合宿所に来たのですが…ブービートラップが仕掛けられているのですが…もしかして【緩やかなる平和な歩み】(エウレカ)の合宿でしたか?】

【あ~多分アズサさんのいたずらだと思います…自力でこちらに来られますか?迎えに行きましょうか?】

【おそらく大丈夫です、私の方からそちらに向かわせてもらいますね】

 

スマホを切って興味深そうにこちらを見てる皆さんの方に振り向く

 

「皆さん、もう少しで私の友達がここに来ます…少々騒がしくなるかもしれませんが…」

「む、なら準備をしなければいけないな、ブービートラップを解除しなければ」

「多分大丈夫ですよ?マリーにもいろいろ仕込んで…」

 

 次の瞬間爆発音と銃声、窓ガラスが割れる音と鋭利な何かが突き刺さる音が断片的に鳴り響く

これは解除に失敗して逃げ出そうとしたらそこにもトラップがあってナイフを投げで無理やり爆薬を貫いたって感じですかね…

逃げる方向にも罠があって窓ガラス突き破ったらそれが起動してしまった…そんな感じでしょうか…

 

 う~ん…後2年後にはシスターフッドを背負ってもらうんですからもう少し何とかして欲しかったのですが。

まぁ、武力方面は私の部下がいますから何とかなるでしょう、政治面はサクラコが鍛えてるらしいのでそちらも心配はしていませんが

けど結局このキヴォトス暴力が一番ですからねぇ…上位陣で戦闘力が足りないのはいませんよ?

 

それはともかく急いで爆発音の方に向かう

「だ、大丈夫ですか!?怪我とかは!」

 

 黒煙が舞い上がる中無傷でせき込んでる1人のシスター

どれだけ火薬淹れたんですかこれ…しかも黒い煙ってプラスチックでも仕込みました?確かにあれは燃やされるの喉に来るのでやめて欲しいのですけど…

あ!違う!破片ですか!?しかも焼けたプラスチックを全身に浴びるようにしてますね!?戦場でもこんな悪質なのやりませんよ!?どこで習ったんですこれ!?

 

「きょ…今日も平和と、安寧が…けほっ…こほっ!あ、貴女と共に、こほっこほっ!ありますように…」

「まずは自分の安寧を心配してください!って…あれ?よく見たらその服装シスターフッドの…」

 

マリーの背中を優しく撫でながら首を傾げながら問う

「マリー?どうしました?わざわざこんなところまで」

「し、シスターアン!本当に本当に!【緩やかなる平和な歩み】(エウレカ)の訓練じゃないんですよね!」

 

本当に違いますから…

ここに居る謎ゲリラウーマンの仕業ですので…

 

────────────────────────────────

コハルさんがマリーに水を渡して一旦落ち着かせる

 

「ありがとうございました…入った瞬間何かが作動して…最初は完璧に対処出来てたんですが、いったん距離を取ろとした瞬間爆発して…しかも見えにくくワイヤーもありました…研いであったらことですよ…」

アズサさん割と本気でゲリラの罠仕掛けました?

1年生とはいえ私も一緒に訓練しましたしそれなりに仕込んでいたんですけどね…

 

「こほん…本日は、補習授業部の白洲梓さんを訪ねてこちらに参りました。伺ったところ、ここに居らっしゃると聞きまして…

先日アズサさんが助けてくれ出さった生徒の方から、感謝をお伝えしたいとのことでして。諸事情がありまして、こうして代わりに。」

 

「マリー対処の方は」

「シスターフッドで処理を終えています…クラスメイトの方々からいじめを受けてしまっていた方がいらっしゃいまして…その日もどうやら突然、建物の裏手に呼び出されてしまったのだと聞きました。」

 

 ありがちな話ですね、私たちが目を光らせてるとはいえどクラスという密閉された空間で行われてしまうと。

どうも対処に遅れます…相談されれば暴力を持って黙らせられるんですけどねぇ…あと正直こういう系は正義実現委員会の仕事だと思うんですけども…上はツルギとかハスミとかはしっかりしてくれてるんですが…

下はどうも実力不足と思い切りが足りない、調査不足で逮捕したり暴力に訴えるのはキヴォトスでは構いません、だったらそれを突き抜けて非難されても文句あるかぐらい言って欲しいのですけども。

他の学区の1年生たちよりかは実力があるとは思うんですけどねぇ

 

 話を聞いているとどうやらアズサさんが私たちに代わりそのいじめっ子を退治し、それで退治された側が厚顔無恥にも逆に正実に連絡を取り勘違いした正実と戦闘に発展したらしいですね

まぁ…軍事訓練を受けてるとはいえ1人に3時間籠城されるレベルですし…あっちも熟練度が足りませんね…今度シスターフッドの新人たちと訓練で戦わせてみましょうか

流石に全盛期程派手にやらなくてもいいとは思いますが…力は持っていて損するものじゃないですからね。

 

「それで、その方が報告も兼ねて私達の元に訪れてくださり、アズサさんに感謝をしたいと…ただ学園では見付けられずにここにたどり着いたという次第です」

「別に感謝されるようなことじゃない、最終的に私も捕まってしまったしな…それに…」

 

何かを嚙み締めるように自分に言い聞かせるように呟く

 

「いつまでも虐げられているだけじゃダメ。それがたとえ虚しい事であっても、抵抗し続けることを止めるべきじゃない。」

「そうかもしれませんね…はい、あの方にもそう伝えておきます。」

 

そこから少し会話をしてマリーを玄関まで送る

 

「今日はお疲れさまでした、向こうの様子はどうでしょうか?」

「心配ありません、今のところトラブルなどは聞いてませんね…ただ…サクラコ様が寂しがっていましたよ?」

「終わったらみんなでご飯食べに行きましょうか…マリーのリクエスト聞きますよ?」

「では…イタリアンを…」

「とびっきりの店を用意しておきます…ちなみにお酒飲めますか?」

「我々は未成年ですよ!?赤ワインで!」

 

 

────────────────────────────────

いつも通りの時間に起きて窓の外を見る…大雨ですね…

 

「あ…昨日の夜洗濯物干したまんまでしたね…やらかしました…」

布団を蹴り飛ばしながら窓を開け外に飛び出す!これは一刻も早く選択しなければ!

 

「さぁ♡記念すべき第1回、補習授業部の水着パーティーを始めます♡」

 

 体育館でそこに居る私を含めた全員が競泳水着を着ている、場違いですが仕方ありません。

なんで私もですか?ローテーションしていたシスター服が濡れてしまいましたからね…まぁ…ほとんど女性ですし恥ずかしくは無いですが…

 

「”いろいろと凄い状況だ…”」

 

 本来なら洗濯に乾燥機を合わせても1時間ほどで終わるはずでしたけど…運悪く雷が落ちたのか停電

すべての洗濯物がやはりだめになりました…唯一着られるのが水着…ちなみに私は持って来てなかったんですが…ハナコさんが貸してくれました

あの…我々発育がいい組が着るとそこはかとなくコスプレと言うかちょっと厳しい感じがしてくるんですけど…

 

「神よ…なぜ…」

「まぁまぁ、こうとなってはパジャマパーティーならぬ水着パーティーくらいしかすることはありません♡」

 

停電しているため補習授業はできないですし…合理的でいいともいますが…

そんなこと考えながら思い思いに座りたわいのない会話を始める。

 

「そういえば今、トリニティのアクアリウムでゴールドマグロという希少なお魚が展示されているらしいですね」

「あ、私もそれパンフレットで見ました!幻の魚と呼ばれているんですよね?」

「確か深海魚らしいですよ?食べてしまったらバラムツみたいになるとか何とか…」

 

うへぇぇ…とみんなから引いたような声が聞こえる…いや私が食べたわけじゃないですからね?

 

 その後定番の怪談をハナコさんが披露してコハルさんが私にお祓いして!と抱き着いてきたりといろいろなことがありました

悪魔祓い(物理)はできますけど幽霊的なものはできませんよ?と頭を撫でながら落ち着かせたりそんな微笑ましい光景も

私聖職者ですけどそういう系の話無いんですよね…怖い現実の話ぐらいならいくらでもあるんですけど。

 

「アズサちゃんは夜もう少し寝た方がいいですよ?」

「……うん…今朝は寝坊して迷惑をかけてしまった…慣れない場所で寝坊なんて、これまでほとんど無かったのに…」

 

アズサさんが噛み締めるように目を瞑りそして少しだけ嬉しそうに頬を緩ませる

「もうここは…慣れない場所じゃないからかもしれないな」

 

 虐待レベルの軍事訓練を受けていたのでしょうか…出なければ今のセリフはとても出てきません…毎晩のようにやっている

見張りも恐らく常識レベルで見についてしまったもの

 

「実は…見張りはいいわけで…ブービートラップとかを設置していたんだ…」

「どうしてブービートラップを…?」

「心配しないで、ここに悪意を持って侵入しようとするルートにだけ設置してるから。普通の生活をする上では、安全面に問題はない」

 

う~ん…ブービートラップ事態をやめて欲しいですけども…そもそもこのメンバーで対処できない相手って誰ですか…

そんな話をしていたら電気が復旧し1日が終わる…

 

「第1回水着パーティー楽しかった第2回も楽しみにしてる」

 

「やらないわよ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 




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