朝のルーティンを終えて朝食を作っているとアズサさんが入ってくる
「今日は随分早いですね?どうなされたんですか?」
「勉強だ!私は置いていかれているから人より早く予習と復習をしなければならない」
「なるほど…勤勉なのはいい事ですね!とりあえず朝ご飯作りましょう!栄養を与えなければ身に付く者も身に付きませんからね!」
手早く朝食を作りアズサさんに渡すとすぐに食べて教室に向かう…もう少し落ち着いてもいいと思うのですけどね…勉強は逃げませんよ
という訳でやる気満々のアズサさんに釣られて皆さんもやる気を見せてくれた模様
追い込みをかけてた試験開始です!
「”じゃあスタート!”」
「頑張ってくださいね~!」
うんうん…!良い感じですね。確実に皆さんスラスラと問題を解けるようになっています
勉強にも慣れてきましたね!頑張ってください!
そこから先生の採点が終わる
「先生…発表をお願いします!」
「”行くね、ハナコ69点合格、アズサ73点合格、コハル61点合格、ヒフミ75点合格!”」
全員が立ち上がり嬉しそうに抱き合う!
よくやりましたよ!一週間でこんなに成績を上げられるなんて!
いいですね!本当に努力が実っています!正直ちょっと厳しいかな…って思っていましたが私の予想を軽々と超えてきました
これは私も何かご褒美を上げた方がいいのでしょうか…そうですね…トリニティの美味しいケーキを人数分買ってきましょうか!
ヒフミさんが当初のご褒美としてペルル?ペロロ様か…そのグッズを皆さんにプレゼント中です!
ハナコさんとコハルさんは遠慮していましたが、好みのぬいぐるみじゃないとちょっと困るのはそうですけど…
「う~ん…趣味の世界は広いですね…」
「の、ノーコメント…」
「ちゃんと私がケーキ買ってきますので…」
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「明日はついに!第2次特別学力試験です!この一週間の合宿で私たちはしっかり合格できるだけの実力を身に着けられたはずです!」
「”本当に頑張ったね”」
本当に頑張りましたよ…!ぜひ合格してください!私は応援していますからね!
「あとはしっかり試験に合格し、堂々と補習授業部を卒業するだけです、今までの勉強が無駄ではなかったことをきっちり証明しに行きましょう!」
「そして…最後はみんな笑顔でお別れできるように…!」
お別れの言葉にアズサさんが少しだけ目を伏せてしゅんとしたような雰囲気を出す
「そうか…合格したらもうお別れか…」
「ちょ!ちょっとアズサ!?どうしてそんな急にしんみりするわけ!?」
「なるほど♡合宿も含めて、なんだかんだで凄く楽しかったですもんね」
少しだけ部外者の私もこんなに楽しかったのです。中心に居た4人の心情は計り知れないですね
ですが大丈夫ですよ!
「あぁ…いや…それでもやっぱり出会いがあれば別れもある…全ては…いや…これもアンに言わたな」
「そうですよ、アズサちゃんも含めてみんな、試験が終わったらどこかに行ってしまう訳じゃないでしょう?解散してもみんな同じ学園に居るんですから
いつでもすぐ会えますよ」
「ほ、ほら!私はいつも正義実現委員会の教室に居るから!ひ、暇な時があったら来れば…?」
「シスターフッドでいつでも待っていますよ?」
しゅんとした雰囲気が消え去り、顔を上げて、とびっきりの笑顔でアズサさんが笑う
「うん…!」
「え、えっと…気持ちとしては同じなのですが…都営会えず試験に合格することが先決と言いますが…なんだか急に青春ドラマのエンディングになっているような…
とにかく!今日は早めに休んで明日に備えましょう!」
「あ、そういえば、明日の試験会場って前と同じところ?」
ヒフミさんがスマホを開きトリニティ掲示板を覗く、私あの掲示板嫌いなんですよね…バックドアが仕込まれてて裏サイトに通じてるんで…
本当に気持ち悪いですよあれ…
なんてことを考えているとヒフミさんが絶叫!
「試験範囲を既存の範囲から約3倍に拡大…?また、合格ラインを60点から90点に引き上げとする…?」
「はぁ!?何よそれ!?」
なるほどなるほど…
「露骨な手だな…あのアバズレが…舐めたマネしやがる!余程補習授業部を合格させたくないと…!余程退学にしたいと見る」
「待ってください…試験会場と時間も変更されています…!試験会場は…【ゲヘナ自治区第15エリア77番町、廃墟の1階】ゲヘナ…?」
「ゲヘナで試験を受けるんですか!?」
「もし行かなければ未受験扱いで不合格ですよね…」
「そ、それもそうだけど!さっきの退学ってどういうこと!?初耳なんだけど!?」
取り合えずいったん情報交換と行きましょうか、同じ情報を持っていないと混乱しますからね、ぶち殺すのはあとででもできますので
私の資料は燃やしてしまったので見せられませんけど覚えてはいますので
説明を終え、全員が絶望的な表情を見せる。
それはそうだろう、普通はこんな定期試験で落ちた程度で退学だなんてありえませんからね
「か…隠しててごめんなさい…まさか…こんなことになるなんて…」
「状況は理解した…とにかく出発しよう、試験時間が深夜の3時って書いてある今から出発しないと間に合わない」
「あ!た、確かに…!」
「障害の多さに文句を言ったところで、状況が変わるわけじゃない、大切なのは、それでも最後まで足搔くこと…各自装備を用意して出発しよう」
そう!その精神ですよ!主も決してあきらめることなかれたとえその道を阻むものが居ようともって言ってますし諦めないことが大切なのです!
「アズサさん!私その考えは大好きですよ!Vanitas、Vanitasよりその前向きな考えが!だから私も全力で協力しましょう!」
「えっと…アン様…?もしかして…」
「私の部隊を出します」
「「「「え!?」」」」
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「我が名において命じる、地獄の扉を開け放ち給え、死すべき者の頭上に主の祝福あれ、しかし今宵は我らが主に代わり神罰の代行者としてすべてを蹂躙しよう」
私の前に居るのはシスターフッドの暴力担当、主の為にありとあらゆるものを粉砕する私の直属の部隊
紺色のシスター服を完璧に着こなし、胸元には銀貨がぶら下げられている
条約締結前?明確な敵対行為?だからどうした!お前らなんぞに我々が止められるか?
露骨に私もテンションが上がって要るしムカついてもいる、これまでの努力を踏みにじるだと?私が一番嫌いなことだ!
「さて!私の部隊が陽動で大暴れする、その隙に目的の場所に向かって欲しい、車は用意してある」
銃剣を袖口から取り出し拳銃を懐から引き抜く、いつものルーティン違うのは私の背後に居る部隊がそれぞれ得意な武器を抜いたということ
本当は部隊全員メイスとかハンマーとか持ってたかったんですけど…流石に連邦生徒会長に怒られた、世界観が合わないとかなんとか
「…私も初めて見ました…シスターフッドのエウレカ…キヴォトスでも屈指の暴力部隊…1つの生き物のように襲撃し神の敵を打ち滅ぼすもの…」
ハナコさんがポツリと呟き、コハルさんがブンブンと頭を振って肯定
確かにあんまり見せる機会は無いですけど…たまに活動してますよ?普段は普通のシスターですし人は見たことあると思いますよ?
いよいよ災害レベルにうるさくなって来たスマホを見るとナギサ、ナギサ、ナギサ、サクラコ…迷わずサクラコの通話に出る
【シスターアン?貴女何しているんですか?】
「哀れな子羊に救いの手を伸べているだけだがぁ?どうせ事情はつかんでいるんだろう」
【ある程度ですけども…確かにティーパーティーのやることは納得いかないのはわかります】
「そうだろう?それともなんだ?貴様も条約だ、関係だと文句を言うのか?」
【
ちなみにこの電話は周りにも聞かれている、補習授業部のメンバーが2人の言い争いに思わず背中に冷たい汗が流れる
普段はほんわかしたお姉さんと言ったアンが頬を吊り上げて今にもかみ殺さんとばかりに楽しそうにしているのである
シスターフッドの暴力担当だと知ってはいたがギャップで割と怖い
「ならばどうする?私は引く気はないぞ」
【1部隊だけ許可します……私もナギサさんのやり方はいかがなものかと思っていますからね…まったく…トリニティ内ならどうにでもできるんですが…外は流石に面倒です】
「マリーと一緒に埋め合わせをしよう、私の奢りだ」
電話を切り部隊の方に振り向く
「アルファ部隊を残してここで待機、3時を過ぎても帰ってこなかったら各自帰還、ゲヘナが襲ってくるなら地獄を見せろ」
「「「了解しました!!」」」
補習授業部の方に振り向き小さめの無線機を人数分投げ渡す
耳に着けてもらい軽くチェック
「我々が陽動としてゲヘナを文字道理、火の海にする、その隙に目的地に向かって欲しい」
「”やりすぎちゃだめだよ?”」
「主に祈っておいてくれ」
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今回は大規模な破壊などが目的ではないので部隊で集まらずある程度離れる
そうするとゲヘナでは目立つシスター服に虫のようにゲヘナ生徒が集まってくる
「フハハハハハ!!やはり暴れるのはいィものだなぁ!」
襲い掛かってきたゲヘナ生徒を銃剣で貼り付けにして堂々と敵地を歩く
だがなんだ?妙に人が少ない…トリニティですらこの時間は刺激を求めて学生たちがそこそこ居るはずだ…ゲヘナだぞ?
目立つのが目的なんだが…こちからもアクションを起こすか?
そんなことを考えながらブラブラと街の中心を歩く
次の瞬間前方で爆発音ッ!
咄嗟に後方に飛びこちらに飛んでくる瓦礫をぶった切る
「ハーハッハッハッハ!ごほっ…げほ…意外と近かったな…!」
「部長ー!派手にやったねー!」
爆炎の中から出てくるのはキヴォトスで指名手配されている凶悪組織、温泉開発部
確かにゲヘナ出身だし、いるのは不思議じゃないんだが…
「お!もしかして一番風呂を期待してくれていたのか!だがすまないな!ここでは温泉は湧かなかったのだ!」
「え…私は特に温泉を期待したわけじゃないですが…」
思わずアンが素に戻るレベル…割と困る、目の前には札付きの悪、だけどもここはゲヘナ
客観的に見てどちらが悪と言えばアンの方になる!襲い掛かってくるなら普通に叩きのめすだけなのだが
こうも好意的に対応されると普通に困る
「えっと…どうしますか?逃げるなら負いませんけど…」
「うむ!ならばお言葉に甘えて逃げさせてもらおう!アン処刑人!」
「もう少し可愛いあだ名ありませんかね…」
なんて会話をしていると私の後ろから重たいものが降ってくる音がする
チラリと視線を向けると部隊の5人が廃車の上に叩き落されていた
「アン、何のつもりかしら?エウレカなんて送り込んで…戦争がしたいのかしら?」
妙に楽しそうな声をしながら近くの街頭から飛び降りたヒナが部隊のまだ意識があったに人間の上に着地して完全に気絶させる
半分近く狩られたか、ヒナ相手に半分は運がいいと見るが悪いと見るか悩みどころだな
「ひ、ひ、ひぇぇぇぇ!!」
「あぁ!部長が泣いちゃった!」
なんだか温泉開発部が泣いてるんですけど…何かトラウマでも抱えてたりします?
同じようなことしてボコボコに殴られたんでしょうねぇ…トリニティで温泉とか掘られたら同じようにやりますし
さて!じゃあメインディッシュをいきますか
背後に風紀委員会を連れてこちらに歩いてくる
私も正面から向かい合うようにヒナに向かって歩く
「今は大切な時期なのよ?貴女1人ならともかく部隊を連れてくるなんて…あぁ、どうしましょ…対処するしかなくなるわ」
「少し野暮用でな、陽動をしないと行けなくなった、少し遊んでもらうぞ」
銃剣を袖口から数本取り出して地面に突き刺す
そのあと腰から銃を抜いて銃弾をゆっくりと入れなおす
ヒナもデストロイヤーのマガジンを抜いて新しくマガジンを入れてコッキング
「条件はどうしようかしら?」
「ビル1棟ぐらいでどうだ?」
2人の間に風が吹き、飛んできた薬莢が視線を切る
瞬間デストロイヤーから撃ち出される毎分1.500発の殺意が撃ち出されるッ!
地面に突き刺していた銃剣の柄に向かってかかと落としを決める、恐るべき脚力で繰り出されるそれは容易に地面を引き剝がし壁を作る
一瞬だがアンにとってはその一瞬で十分すぎる
「委員長が戦闘を開始しました!全員退避!!!」
風紀委員会が巻き込まれて吹き飛ばされる光景をしり目に、飛び上がり街頭に着地
当然のごとく追ってくる弾丸を銃剣で切り崩しお返しとばかりに爆薬付き銃剣を投擲!当たる前に撃ち落とされるが
空中で爆発を起こしアンとヒナの姿を隠す。
「相変わらずふざけた威力だ!」
「アナタが言う?まだ強化してないのでしょう?」
懐に飛び込まなければ勝機は薄い、ヒナレベルの相手だ、得意な距離で戦う方がどうかしてる
再び弾丸が撃ち込まれ地面に飛び降り、前に進むッ!
弾丸の雨の中に体を晒す、むろん弾丸を撃ち込まれるが、聖書を一冊神秘の力で燃やし身体を強化、体がえぐれる瞬間から再生が始まる
「いつ見ても、不気味ね…!」
「私は非力だからなァ!そぉら!」
顔面の半分が吹き飛ばされ、再生した瞬間に懐に飛び込む
巨大な銃身を薙ぎ払い私ごと吹き飛ばそうとするが、即座に銃剣を地面に突き立て腕の力だけで空中に逃げる
当然刀身が砕けるが、一手持てば上等だ!
逆さまになりながら顔面に向かって前蹴り、ヒナが咄嗟に片手で防御を取るがその防御事ぶち抜いて廃トラックに叩き付ける
空中にいる一瞬で6発の弾丸を即座にヒナの着地地点に叩き込むが
「ちっ…撃ち抜いた感触が無いな」
「私じゃなければ死んでいたわよ」
キィィィン!と電動のこぎり似た金切り音が奏でられる
瞬間横に跳ねるように飛びそのまま走るッ!
一瞬遅れて弾丸が私を居た場所を舐めるように放たれ、そのまま私を追うように射線が移動する
そのままもう一度街灯を駆け上がり被弾覚悟でもう一度ヒナの元に突っ込む
銃剣である程度弾丸を弾き飛ばすが数発体に直撃し、体が修復される
そのままデストロイヤーの上に優しく着地、そのままそっ首跳ね飛ばそうと銃剣を振るう
だがッ!ヒナは恐るべきことにデストロイヤーから手を離す、フリーになったその腕でアンの銃剣を迎え撃つ
お互いに頬を吊り上げ当たり前のように振るわれる攻撃が、音速を超える
おおよそ肉体と金属が出してはいけない音を響かせお互いに弾き飛ばされ、空中で体勢を立て直す。
「アッハハハハハハ!!いいぞ!興が乗ってきたァ!」
「ええ!えぇそうね!楽しくなってきたわ!」
お互いに壮絶な笑みを浮かべ、武器を新たに構える
先ほどの戦闘は彼女たちにとってはお遊び程度、事前に決めていたビルを一棟解体できる程度の力で遊びましょうという協定
本気をだしたらそれこそシャレにならない被害が出るからだ
だがお互いにテンションが上がっていく、当たり前だろう、お互いに1年の時から殺し合いをしている付き合いだ
雷帝戦争が起きたときに地獄を作り地獄を駆け抜けた。
さぁ!もう一度殺し合おう!とぶつかる瞬間今日一番レベルの爆発が少し離れた所で起きる
「む!もうそんな時間だったか!我らが部員が新たに温泉を掘ろうとしているのだ!」
「……住所とかわかります?」
「確か…ゲヘナ自治区第15エリア77番町、廃墟の1階だったはずだ!やけに具体的だったから覚えていた!」
「あのアバズレやりやがったな…!!えぇ!?」
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