『サクラコとマリーとヒナタたちは任せても大丈夫ですか?』
『あぁ、我々に任せておけ…傷はいいのか?』
『ツルギ…私は貴女とベクトルは違いますけど再生者ですよ…愚問でだな』
コートをはためかせながら、瓦礫の上でポケットに手を突っ込みながら頬を吊り上げる
下では補習授業部がアリウススクワット相手に啖呵を切っている…いいですね!
先生も居て滅ぼすべき敵もいる…こんなに楽しいことは無いでしょう!めいいっぱい力を出し切って!死にかけるまで戦って!良いですね!
私も所詮は戦争狂戦って戦い抜いて信仰を貫きたい。
さて、ここは任せても大丈夫そうですね…私は私の戦場に行きましょうか
聖書を頭上に投げその場から消える…目指すは私の部隊が前線を張っていた場所
視界が変わり。先ほどよりも悲惨な戦場。
砲撃主が荒い息を吐きながらこちらを見上げている…
優しく髪を撫でてもう少し後方に避難させる。
「お疲れさまでした…怪我はありませんか?私が来たからもう安心してください」
「し、シスターアン…も、もう少し先にエウレカが居ます…」
「ありがとうございます…後でシスターフッドまで…食事と甘い甘いお菓子を提供させていただきます」
ゆっくりと泥の中を歩く、戦場の中心に近づくたびに銃撃音と鉄がぶつかる音
怒声と爆発音…子守歌のような安心する音が響いてくる
こちらに吹き飛んでくる副隊長を受け止め地面に下ろし、追撃してくるミメシスを早撃ちで頭に風穴を開ける
「た、隊長!?もう起きたんですか!?」
「あぁ、ぐっすりと眠りすぎたがな…動けるのは何人だ?」
「えっと…先ほど後退したばかりなので半数は動けます」
なるほど…流石私の部隊、優秀だな
では行くか
「私は戦場に進む…他の戦場は先生が介入したおそらくこの戦いもそろそろ終わるはずだ」
「そうなんですか?ならば後は我々がどれだけ戦果をあげられるかの戦いになりますね!盛大に暴れましょうか!」
私の隣を歩きながらリボルバーをリロードしている副隊長にその後ろからぞろぞろと戦闘で疲れているだろうに
しっかりとした足取りで歩き出す
「そうですよ!隊長!我々は誇り高きシスターフッドの処刑団…何を足踏みする必要が?」
「えぇ!隊長が帰ってこなかったら全部食い尽くすところでしたよ!」
「そしたら全員でダイエットですね!」
あははは!と戦場でも楽しそうに笑う。
泥と血に汚れた顔、信仰に狂ったその姿…私は世界で一番美しいと思います
「クハハ!そうだな、これが終わったら全員で打ち上げでもやるか…全部私持ちで好きなものを食べるといい」
流石隊長!太っ腹!胸は無いのに!
取り合えず最後のシスターは殴っておきますか…まぁ…ここまで軽口を叩けるなら十分でしょう
アンの雰囲気が変わる、先ほどの親しみやすい雰囲気から刃物のようにスイッチを入れたように切り替わる
それを皮切りに後ろのシスターたちの雰囲気も変わる
目の前には戦場…我々の故郷、魂の帰る場所
そして目の前には滅ぼしてもいい、滅ぼすべき敵ッ!
「我らは己らに問う 汝ら何ぞや!!」
銃剣を袖口から両手に3本取り出してぶん投げる
恐るべき速度で飛んでいくそれは容易にミメシスをバラバラに打ち砕くッ!
『我らはイスカリオテ、イスカリオテのユダなり!!』
後衛が重火器を取り出して出鱈目に乱射ッ!
弾幕の壁となり無限のように湧いてくる敵を撃ち倒す!
「ならばイスカリオテよッ!汝らに問う、右手に持つものは何ぞや!!」
触れたら即座に肉の塊になりそうな弾幕の中アンは悠々とその足を進めまだ息のあるミメシスを斬り飛ばし
首を捕まえて弾幕の盾とする
『短刀と毒薬なり!!』
アンに遅れまいと接近戦主体のシスターたちが突撃していく、器用に仲間の弾丸を躱し、弾きアンのように
敵を盾にしながら前に進むッ!
「ならばイスカリオテよ 汝らに問う 汝らの左手に持つ物は何ぞや!!」
遠くから離れた狙撃がアンの脳みそを吹き飛ばすが即座に修復され、近くのミメシスを蹴り飛ばしその胴体に爆薬付き銃剣を突き刺し即席の爆弾
大爆発を起こしながらなお、前に進む
『銀貨三十と荒縄なり!!』
シスターが敵の銃弾に当たり大きく吹き飛ばされ後衛に下がる、だが誰1人としてその歩みを止める者はいないッ!
前に進むしか信仰は無いのだッ!
「我ら使徒にして使徒にあらず 信徒にして信徒にあらず 教徒にして教徒にあらず 逆徒にして逆徒にあらず!!」
己自身で信仰を確実なものにする、我々は何者だと、常に自身い問いかけその答えを内側から吐き出す
「我ら死徒なり 死徒の群れなり。ただ伏して御主に許しを請い ただ伏して御主の敵を打ち倒す者なり闇夜で短刀を振るい、夕餉に毒を盛る者なり
我ら刺客なり イスカリオテのユダなり!!」
そう!我々は純粋なキリスト教徒ではなく、キリスト教を守るのが我々の役目だッ!
弾丸にその身を晒し、刃を己で受け止めすべての神の子を守るのが平和への第一歩ッ!
|緩やかに、されど一歩一歩確実に平和への道を歩いていくのだ、それを我々は見つけている《エウレカ》
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曇天の空が嘘のように晴れ渡り私たちを祝福かのように暖かく照らす
辺りには塵になりながら消えていくミメシス。
疲労困憊のシスターたちが即席の救護テントの下で泥のように睡眠をとりながら休憩中
私以外はずっと戦ってくれてましたからね…流石に疲労もするでしょうし…あと幾らキヴォトスだろうと一晩中休まずに戦い続けるのは流石に疲れますからねぇ…
訓練でもやったことありませんよ…言っておきますけど我々軍隊ではないからそこまでキツイ訓練やりませんから!基本的に何もしないでも戦闘訓練なんて積めるんですからそこら中で戦ってますし
瞬間、どこかに引っ張られる感覚…何かに召喚され、何かを守らなければいけない感覚。
強制ではなくお願い、私を助けて欲しいというそういうお願い…
「私を呼ぶのは誰だ?」
そのまま意識が暗転、次に目を開けると隣には右にはドレスを着たヒナに水着姿のハナコさんと水着姿のアズサさん
後衛にこれまた水着のヒフミさんといつもの格好のコハルさん…
「なんで皆さん変な格好してるんですか…?私緊急だと思って呼ばれたんですけど」
「そういう貴女も割と変な格好よ?」
ヒナにそういわれて自分の姿を見るといつものシスター服ではない
普段の白を基調とした清潔感溢れる格好ではなく、赤色と黒色を混ぜ合わせたような怪しい雰囲気を纏ったゴシックドレス
「うぇ!?なんですかこれ!?私の趣味じゃないんですけど!?」
「あはは!似合ってるからいいじゃない」
「そうですよ?普段の神聖な雰囲気から一気に妖艶に!ギャップで興奮する人が増えるんじゃないですか!」
「ちょ、ちょっと!アン先輩をそんな風に見ちゃダメ!死刑よ死刑!」
バシバシと私の背中を叩くヒナにワイワイと盛り上がるハナコさんとコハルさん…
ヒナ!貴方力が強いから痛いんですよ!!いい加減辞めてください!叩きのめしますよ!?
「”みんなごめんね、ちょっと手伝ってくれないかな?”」
黒いカードを手に持って妙に疲れた表情をしている先生。
それで私たちを呼び出したんですかね?
「”相手が反則な手段を使ってきたから…私が知る中で最強のメンバーを集めたよ”」
少しだけ困った表情をして先生が指さす、その先には赤く、後光のようなものを背負いながら天使の輪をつけている化け物
キリスト教と仏教が混じってますね…後はヒンドゥー教の飢餓もあるんですかね…なるほどなるほど…
「クハハハッ!聖職者相手にその不完全なものを見せつけるとはな!余程死にたいと見える!」
「私も最後の締めに暴れさせてもらおうかしら?」
「うふふ、火遊びを始めましょうか♡」
「
1人は薔薇の模様が付けられた銃剣を取り出して手の中で弄ぶように回し
1人はリボンなどで下品にならないように装飾された重火器を上品に構える
1人は強力な水鉄砲とASを構えて楽しそうに微笑む
1人は神秘で水を纏い自由に操りながら構える
なんだか気が抜けますねぇ…まぁいいですけど…
「”戦闘開始”」
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当然のごとく最初の一歩はアンが踏み込む、古の聖書で強化された戦闘力は普段の数倍まで跳ね上がり
迎撃するように振るわれたヒエロニムスの腕を容易に切断
「ぎひっ!アㇵッ!」
切断された手とは逆の方に持っていた、聖具から美しくも恐ろしい光の光線が発射される、瓦礫をと空間を削りながら放たれるッ!
アンは笑ってそれを受け止めようとするが、後ろから放たれた超高圧の水がそれを容易に切り裂き吹き飛ばすッ!
ハナコがクスクス笑いながら水鉄砲を乱射する。
「多いだけだと苦しいだけですよ♡テクニックもないとダメです♡」
苦し紛れにヒエロニムス吠える、それだけで気が弱い人間は意識を飛ばし戦意を喪失するだろう
だがこの中で誰一人その程度で倒れるほど弱い人間はいないッ!
アズサがポーズを決めた瞬間強力な神秘が発生し、味方全員の力が底上げされる
「は!むぅ…な、なんで私がこんな格好を…」
最後に後ろに居たヒナの持つデストロイヤーのチャージが完了する
普段は乱射する攻撃を一撃に込めた、その場から一歩も動かないという制約のもとに完成する完全なるロマン砲
何もかもすべて一撃を持って葬り去る
「ふふ、こういうのも偶にはいいわね…これで終わり…!」
ヒナの攻撃が終了し砂煙が晴れた後、上部が完全に吹き飛んだヒエロニムスの姿、
キラキラとその体が消えていくと同時に我々の体もキラキラと足元から消えていく
余りにも呆気なく、そして簡単に異形がその姿を消す
「弱すぎるなァ!我々を集めたのであればもう少し歯ごたえのある敵を用意して欲しいものだ!」
「普段より力が出る感じするわ…いったいこれなんなのかしら…」
「はい…少なくとも私がアンさんやヒナさんと同じような動きが出来てるとは…結構楽しいものですね…力を持ってなぎ倒すというのは」
「ハナコ辞めなさいよ…?頭脳担当が暴力担当にならないで…」
そんな感じで世間話をしていると完全に意識が消え失せる
次に目を開けると先ほどの救護テントの下で椅子に座っていた…
「ん~大方先生の神秘か何かでしょう…誰かを呼び出す神秘を持ってる子は何人か知ってますし…呼び出した上にブーストするのは珍しいですが…」
欠伸をしながら外を見る
美しく、輝く太陽が私たちを照らしていた
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「見たか!あの様子を!なんだあの化け物は!雷帝でももう少し節操があったぞ!」
前に会ったときに先生の胸元に付けておいた隠しカメラ越しにさっきの戦いを見る
なんだこれは、面白すぎる。
外見はキリスト教の罪と罰おそらくは贖罪の血をモデルにしてるのだろうか
後は仏教の後光と天使の輪…キキキ!ごちゃ混ぜにも程がある!あの処刑人もそれはキレる
マコト様ですら宗教を混ぜることはしない、アレが本気で殺しに来るからな
「しかし先生のあの召喚はなんだ?まったく別の場所に居た数名を別の衣装で召喚した?ふむ…やはり少し距離を取っておいた方がいいか?
アレで召喚されてはマコト様のプライベートが無くなる…それに、まだ先生には間抜けでどこか抜けている生徒会長と思われていた方が都合がいいからな」
キキキと笑いながら手の中で弾丸を弄ぶ
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「はぁ…大変でしたよ…」
高級な椅子に深く腰掛け、ブランデー入りの紅茶を少しだけ口に含む
事件が終わったばかりなのでまだまだ後処理などが残っているが…それでも一番大きな仕事は終わった
疲労困憊と言う顔を浮かべ、欠伸を浮かべる
「ティーパーティーの弱点もわかりましたし…早急に信頼できる友人をトリニティ内で作らないといけませんね…他の組織に比べて上が崩れると脆すぎる」
最後に残った紅茶を飲み干し疲れたように天井を見る
どうしましょうかねぇ…どうにかしてシスターフッドからアンさん貰えませんか…それでもだめなら私のことを裏切らなくて完全に信用できる
腹心とかシスター達から貰えませんかねぇ…完全に私を信頼してくれるならティーパーティーのホスト確実ですよ…やりたいかやりたくないかって言われたら私ならやりたくありませんけど
「でも仕方ないじゃないですか!ミカさんは正直政治に関しては使えないですし!セイアさんは表に出てこないし仕事もしなくて意味深なことしか言わないんですから!私がやるしかないんですよ!」
乱暴に机を蹴り上げ食器を叩き割る
割と彼女のストレスもマッハである…本来3人でやるような仕事を1人でやってる
1人はなんか夢見がちなことを言って牢屋でのんびり捕虜コース…元々の地位が高い上に部下にだいぶ嫌われてるので下手に開放するとリンチからのミカさん怒り爆発でまた神輿になってクーデターじゃないんですか?
え?物を隠されたり壊される?キヴォトスで何言ってるんですか、銃撃や爆発なんて日常茶飯事なんですからその程度でギャーギャー騒ぐ方がどうかしてますよ
もう1人は体が弱いことを除けばそれなりに外交はしてくれる…まぁ!今は上のおバカさんに襲撃されて寝てるんですけどね!先生の話だと夢の中で目が覚めてまた中二病発揮してるんですけども
アンさんとかにお願いしたら夢から叩き出してくれませんかね?ダメですか…そうですか…
「あ~!私も全部を任せられる後輩に任せてのんびり3年生やりたいです…仕事頑張りましょ…」
あの時守ってくれたアンさん…そういえばお礼まだでしたね…今度遊びに行きましょう
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「今回はお疲れさまでした」
「まったくだ…キヴォトス史上でも類を見ないレベルの事件じゃないのか?」
「ブラックマーケット滅ぼした時以来じゃないですか?建物を破壊したのも」
「ブチ切れたのも1年生以来じゃないですか?」
アンとサクラコとマリーとヒナタと言うシスター4人でお疲れ様会
実は古聖堂が壊れた以外私たちにあんまり被害とかいないんですよね…人的被害はそりゃありますけど
一番怪我が酷かったの私とエウレカですからね…アレどうしましょう…建物直す業者選別しないと…
多分一番しんどいのティーパーティーじゃないですか?ご愁傷様です…ワンオペはしんどそうですね
「その前に下のカタコンペの散策ですかね…」
「正義実現委員会の訓練にも開放しましょうか?多分敵も出てくるでしょうし」
「あ!私もアンさんみたいに自分の部隊育ててみたいです!」
「えぇ…エウレカの隊長になってくださいよ…悲しい…」
「私にアンさんみたいなのは無理ですよ…」
バナナマフィンを食べながら紅茶で喉を潤す、マリーの手作りですか…美味しいですねこれ
私も料理の勉強しましょうかね、人並みぐらいなら作れるんですけども
「誰か1人でも死人が出てしまっていたらゲヘナとの仲が決定的なものになってしまっていました…そこだけは不幸中の幸いですね」
「そんなものぶった切ってしまえ、私がやってやろうかァ?」
「アナタが1年生の時ならお願いしたんですけどね…今は我々ではなくマリーたちの世代ですから」
なら私の仕事減らしてください!自由に宿敵を叩きのめせる程度の地位でいいんです!
なんてことを思いながら紅茶を楽しむ
反応高評価お待ちしております
実はあと数話でブルアカ終わります。
終わった後は私を巻き込むな!のほうを更新させてもらいます