美しい銀色の髪を朝日で反射させ彼女は眠い目をこすりながらベットから立ち上がる
彼女の名前は空崎ヒナ、ゲヘナ学園3年生で風紀委員長でもある
ついでに言えばキヴォトスでも上から数えた方が早い程の実力者。ヒナが1日学校を休んだら犯罪件数が数倍に跳ね上がる
その次の日マイナスまで犯罪件数は下がるのだが。
そんな彼女の朝のルーティーンを見ていこう
朝目が覚める…私はこの瞬間があまり好きではない…なぜならもう一度寝たいし、めんどくさい仕事が待ってるから…
アコがもう少し使えるようになってくれるのなら遅刻していくのだけど…ダメね…イオリの猪突猛進が治らない限り現場を完全に任せられない
実力はあるのだけど抜けてるのよね、チナツはそのままでいいわ、救護騎士団とかの影響さえ受けなければ3年になったら上位層になると思うし
「ふぁぁ…さて…朝ご飯を作らないと…」
パジャマのままキッチンに立ち、コンロに火をつけ卵を割る
「
ちょうどいいタイミングで焼けたパンをお皿に乗せてその上に目玉焼きを乗せる
後は冷蔵庫の中に残っていた野菜と果物のサラダとコーンスープ
「
ゆったりとした朝食に締めの珈琲を堪能…ストレスが多い毎日の数少ない安らぎ…
エデン条約の書類も私の所にあんまり回ってこないし、そもそもゲヘナあまり被害受けてないから書類が無いのよね
変なの回して来たら迫撃砲で万魔殿の窓に叩き込んでるし…しばらくは平気
「
制服に着替えてドアを開ける、私を待っていたかのように不良たちがショットガンを構えている…前回は死ぬ0.5歩前ぐらいにしてから外に吊るしておいたのにもう忘れたのかしら
溜息を吐きながら銃口に指を突っ込むそのまま不良たちは反射的に引き金を引くけど…安物の弾より私の皮膚の方が強いわよ?
そのまま暴発して不良たちが吹き飛ぶ…はぁ…玄関の片付けもしないといけないわね…
まぁ…その前に処理しないと
「
蹲っている不良たちの口に指を突っ込み、上顎に指を引っかけてそのまま引きずる、絶叫が聞こえてくるがゲヘナでは子守歌より身近なものだから誰1人として気にしない
「
玄関にある鉄製のフックを不良の口の中に突っ込みそのまま吊るす
呼吸が止まらないように背伸びしたらぎりぎり足が届く高さにしておくのがポイント、多分死なないと思うけど
「今から死にたくなるようなことするけど我慢しなくてもいいわよ?そうそう死ねないの知ってるから」
「た、助けてくださぃ…」
「人の楽しい朝の時間ぶち壊しておいて何言ってるの?」
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この書類は私…この書類も私…この万魔殿おやつ予算は迫撃砲行き、こっちのイブキと旅行予算も手榴弾付きで迫撃するとして
こっちは私じゃなくて給食部…なんでこれが回ってくるのかしら風紀員は何でも屋じゃないと思うの
チラリと時計を見てそろそろ午前中が終わる時間帯…
ぐぐぐと凝り固まった背筋と腰を伸ばす…ちょっと気持ちいいわ。
「アコ、これ午後から部隊に回してくれる?万魔殿の窓に正確に撃ち込んで、いい訓練になるわ…キレたマコト辺りが出てきたら叩きのめしなさい」
「はい…わかりました…午後からはどうしますか?」
「散歩がてらゲヘナを回るわ…書類仕事ばかりだと体が固まっちゃうし」
立ち上がりゲヘナの食堂に向かう、向かう途中に砲撃の流れ弾が飛んできたから受け止めてそのまま戦車に投げ返す
爆発音が鳴り響きながら食堂に入り、私より頭1つ大きい給食部部長、愛清フウカに注文、彼女の食事はとても美味しい
正直ゲヘナの食堂ではなく普通にお店を出してもやっていけるのではないかと思う程…あぁいや、美食研究会が攻めてきそうね
荒れも正式にどうにかしないといけないけど…無駄に強いのよね
というかアレが居てよく他の人達は外にお店出せるわよね
「今日の定食も美味しいわね…エビチリとか私久しぶりに食べたわ」
「お店でわざわざ注文しないですからね」
隣に座ってるアコが食後の珈琲を淹れながら相槌を打つ…
確かにそうね、普段はラーメンとか炒飯とか餃子かしら?定食はあまり私も食べないかも
さて…午後はゲヘナを回ろうかしら、食後の運動もいいかもしれないし
あと私の指示無く仕事回せるかの訓練もして欲しいし、現状私が居ないとどうにもならない組織になってるし
武力は仕方ないとはいえ書類方面は慣れもあるから。
「久しぶりにバイクでも乗ろうかしら、確か地下にあったはずだし」
「では用意しておきますね!」
「別にいいわ、たまには自分で選びたいもの」
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景気のいい音を奏でながら大型のハーレーダビッドソンでゲヘナの町を爆走
高級そうなバイク、いっちょ奪って自分たちのものにしようと不良たちが腰を上げるが乗ってるのがヒナだとわかるとその腰を再び下ろす
それをヒナはつまらなそうに不良たちを見てバイクを走らせる
「次はブラックマーケットでも行きましょうか…殺しの依頼を受ける人間が居る噂があるし…」
万が一ゲヘナの生徒だったらいろいろ対処しないと行けなくなるから
そんなことを考えながら到着、比較的マシな駐車場にバイクを止めて街中を歩く、帰ってきた時あるかどうか五分五分ね
ブラックマーケット名物の屋台から唐揚げを2個買ってぶらぶら
そんなことをしていると建物の上に見覚えのある白い背中
即座に壁を駆け上がり隣に並ぶ
「アン、貴女ここで何しているの?」
「非番だからちょっとした調査だな。興味深いのが一点」
唐揚げを1個アンに渡し隣に並ぶ。
シスターフッドの処刑人にして絶対なる悪の敵対者、私の愛おしい宿敵
私を戦闘の楽しさに目覚めさせたシスター
「む…この唐揚げ美味しいな…それでお前はなんで居るんだ?」
「私も変な噂があるから来たのよ…殺しの依頼を受けるって言う、2年前じゃないんだから」
「同じ理由か…まぁ、たまたま会えて手間が増えたがな」
唐揚げを食べ終わり屋上のフェンスにもたれ掛かりながらアンの言葉を促す
「考えてみろ、トリニティで一番価値のある首は?私かティーパーティー、ゲヘナで一番価値がある首はお前だろう?それが雁首揃えてここに立ってる、狙わない手はないだろう?」
「あぁ…釣り餌って訳ね…ここに居ないとダメ?折角の午後休なんだから、ぶらぶらデートしない?」
「デートってお前な…まぁいいが…私あんまりここら辺知らないぞ?」
少し困惑したように見えるその表情、普段の刺々しい表情とは違う…ちょっと可愛いと思えるその感じ
負担からそれでいたらいいのに、そしたら取っつきやすくなるわよ
「アコにいろいろ聞いてるから私わかるわ、何が食べたい?」
「食べるの限定なのか…いや…闇市で何するかと言われれば食べるか武器ぐらいか?」
2人同時に屋上から飛び降りて余裕で着地して歩き出す、自然と横に並びながら街を歩く
その過程で街の住人たちが怯えたように道を開ける…失礼過ぎない?
まるで怪獣が2人通ってるみたいじゃない?
「屋台で食べるケバブってなんでこんなに美味しいのかしら」
「シチュエーションもあるんじゃないか?神聖なところで食べる食事は美味しく感じるし」
近くのベンチに腰掛けながら食事、お昼ご飯は食べたけど私たちはまだ育ち盛りちょっと動くとすぐにお腹がすくのよね
それはアンも同じっぽいわね…まぁ、身体も大きいし消費カロリーも凄いんじゃないかしら?
そんな感じでアンとデートをする、と言ってもぶらぶらしたり違法の銃器やらを見て回ったりとそれなりに楽しく過ごせた
3時間ほどたってアンが食べたいらしいタピオカの店に並ぶ。
「黒糖もあるらしいですよ、ヒナはどれにしますか?」
「飲んだことないし普通のミルクティーにしようかしら…分け合いっこしましょ」
「いいですね!流石に1人で2個飲むのはしんどいです…」
店員さんから受け取る瞬間はるか遠くで発砲音、数秒後アンのこめかみ辺りがはじけ飛び倒れ込む
その瞬間即座に再生してタピオカを私に向かって軽く投げる
それを受け止めながら近くの建物の中にアンと一緒に飛び込み簡易的な弾除け
「いくら何でもアン脆すぎない?銃弾一発で身体抜かれるとか鈍った?」
「ふざけろ!確かに私は脆いがこれが硬すぎるだけだ!」
アンがタピオカを飲みながら撃たれたであろう弾丸を見せてくる
私も飲みながら弾丸を触ったり力を籠めるがあまり変形しない…ということは
「劣化ウラン弾?」
「おそらくな…キヴォトスの住人ですらこれを頭に食らったら最悪即死だぞ!そもそも劣化ウラン弾なぞ人に向けて撃つものじゃない!戦車の弾に使われるものだぞ!」
「貴女この間もそんな感じの敵と戦ってなかった?ほら、あのぽっちゃりとした子」
「今度サクラコを誘って悪魔祓いするか…貴様も来るか?」
「いいわね、私の気分が悪くなったら成功ってことで」
アンが窓の外に手を出して軽くピース、かなり遠くから発砲音が響きアンの掌を撃ち抜く
舌打ちしながら聖書に手をかざして修復…いつみても面白いわね…巻き戻ししてるみたい
「狙撃の腕もそこそこありそうだ」
「痛覚あるんだから自己犠牲辞めなさい」
2人で顔を見合わせて同時に建物から飛び出す
私に向かって発砲されるが羽を大きく広げ弾を滑らすように弾く、頭に当たったら死ぬ可能性がある、逆説的に頭にさえ当たらなければただの弾丸見て避ける程度軽い物
そして今ので距離は大体わかった
「アン、目の前のビルとあと後ろ1棟ぶった切って」
「絶対に外すなよ」
肩にかけてあるデストロイヤーを担ぎ電動のこぎりのような甲高い音を奏でる
その瞬間私の周りに聖書とタピオカが舞う、そのすべてが燃え始め隣に居たはずのアンの姿が掻き消える
次の瞬間目の前のビルがまとめて斬られその後ろにいる狙撃手が驚いたような表情を見せる
「次は同じのを10人用意しておいた方がいいわよ」
瓦礫が飛び散る中私のデストロイヤーが発射される
その瞬間デストロイヤーの弾丸に晒された建物の一角ごと狙撃手を吹き飛ばす
あんまりよく見えないけど恐らく吹き飛んだんじゃない?狙撃とか向いてないのよねこれ
隣に着地したアンがタピオカを飲みながら退屈そうに手の中で銃剣をクルクルと回す
空中に舞っていた私のタピオカをキャッチして同じように飲む
「どう見る?」
「陽動だろうな、あの程度の狙撃で我々が死ぬようなら等にマコト辺りに殺されてる」
ケラケラとアンが笑っているとその言葉が事実だったように大型のバンが私達2人を囲む
その中からぞろぞろと重武装をしたロボット兵、なるほど精密射撃とかは実力のある生徒にやらせて
ダメ押しは自分たちの兵でやる感じかしら
「どっちが多く倒せるか勝負しない?晩御飯負けた方の奢りで」
「クハハハ!今から私のおすすめの高級レストランを予約しておこう」
拳銃と重火器を2人が構えてお互いに笑う
ちょっとしたパーティーの始まりだ
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「2人ともやりすぎです!!いくら襲われたとしてもブラックマーケットの一角を吹き飛ばすだなんて!」
警察車両から出てきた尾刃カンナ、彼女に軽いお説教を受けている
久しぶりのアンとの共闘でテンション上がってついでに私たちを攻撃してきたブラックマーケットの住人もまとめて相手したのよね
だいぶ楽しかったわ
「結局どっちの数が多かった?」
「途中から数えてないから私はわからないわね…もう割り勘でいいんじゃない?お互い困ってないし」
「そこ!ちゃんと聞いてください!お2人とも地位と立場のある人間なんですよ!?」
怒られちゃったわ…けどそうね…確かに私達は地位と立場がある、気軽に全力で戦ったりももうできないでしょう
これから部下の育成に進路決め、組織の在り方…3年生で上に立つ立場だからこそやらないといけないことが多い
私が個人で暴れる時間もどんどん少なくなってしまうでしょう…楽しい学校生活で心残りを残したくないわね…
皆好き勝手やってるし私も最後の我儘パーとやりましょうか
「どうしました?お説教聞き流してたみたいですけど…お腹すきました?」
「ちょっと考え事してただけよ、予約してたお店って遠いの?トリニティだったら変装でもしないといけないんだけど」
「流石に貴女とご飯行くのにトリニティは取りませんよ…アビドス近くにある砂料理を出してくれるお店があるんです」
「あの砂漠にそんなところあったの?まぁ、期待しておくわ」
何とか無事だったバイクのところまで行きアンにカギを投げ渡す
身長の関係で私が前だと絶対事故るのよ、怪我とかは無いけど足が無くなると私帰れなくなるし
「捕まっててくださいね?」
「いつでもいいわよ」
反応高評価お待ちしております
ドイツ語のところはすべて創作の歌になっております