爆発する瞬間カウンター内に入り込み大将さんの上に覆いかぶさり聖書の一ページを神秘で燃やし身体を強化
恐らく支点が爆破でへし折れ私の頭上に数トンの屋根が降ってくるッ!
即座に銃剣をそこら中に袖口から取り出し立て超簡易的な突っ張りに!
「ぐがぁ!?やってくれるなァ!便利屋が!大将さんお怪我はありませんか?!」
「お、おう!シスターさん悪いな!俺が居なきゃお前さん避けれただろ」
「し、シスターなので…人助けは当たり前です!脱出しますか…とはいっても…瓦礫をぶった切るにしても…コンクリートって使ってます?」
「いや!基本的に木と瓦だ!俺が居たところは厨房だから多少は使ってると思うけど」
ふぅ…深呼吸を1つ、腕の筋肉だけでなく肩の関節と肘の関節も使い狭いところでも十分な加速をして崩れ落ちた天井をぶった切るッ!
爆音すらならず、あるのは切ったという事実のみ銃剣という、まともに砥いでもない突き刺すことに特化した物で斬れるのはまさしく彼女自身の腕がいいからだろう
大将さんを抱きかかえ左右に分かれた瓦礫を蹴り飛ばしながら外に出る…えっと…?いつものキヴォトスの奴か?それとも私を狙った犯行か?
どっちでもいいが…一般人巻き込むなクソ野郎が
「大将さん、私がシスターフッドとして対処しますので後ほどトリニティまで来てください、悪いようにはしません」
「そこまでしてもらわなくても大丈夫だ、シスターさんありがとう!助かったよ!今度来た時オマケする!」
遠くに離れて逃げていく大将さんを見送り首の骨を鳴らしながら振り返る
さてェ?便利屋のクソ共はどこだ?
爆風により少し離れた地点で便利屋68達が瓦礫の中から顔を出し、一番初めにカヨコが気が付いてしまう
「社長…アル社長…!」
「え…どうしたのよカヨコ…今ハルカを引っ張り出してあげないといけないのに…」
「不味い相手を巻き込んじゃった…今は気づかれてないけど…気づかれたら文字通りバラバラにされる」
カヨコが指さす方にアルが顔を向けると一瞬で表情が引きずる
アウトローと言うレベルではないのだ、東京卍會がゴットファザーに喧嘩を売るようなモノ
こちらも組織であれば学校に喧嘩を売れる、だが相手は単独で売られる化け物だ
「と、取り合えず見つからないように…!絶対バレちゃダメよ!ハルカ!ムツキ!スニークミッションよ!」
「「了解…!」」
彼女たちにしては珍しくコソコソと逃げている
一方戻ってアン達の場所に。
「…私映画であの光景見たことあるわ…ターミネーター…!」
「ん、あの人はシスター?」
「貴様らは…あの時の強盗団?まさか巻き込まれたのか?」
目の前に居たのは先ほどのバイトの子とブラックマーケットで強盗していた2人?
それと遠くに見えるのは…便利屋68のメンバーアイツらか…爆破したのは…確か爆弾使いが居たはずだが…そいつだな
舐めたマネしやがって!今度こそ豚箱にぶち込んで数年は出られ無くしてやろうか?
袖口から銃剣を取り出しぶん投げようとした瞬間、空から便利屋に向かって何かが降ってくる…あの形状と角度…砲撃か!?
市街地だぞここはッ!手持ちの装備じゃ迎撃はできても場所は特定できんな…この無差別な感じは恐らくゲヘナだろうな
『砲撃です!!3kmの距離に多数の擲弾兵を確認!!50mm砲撃砲です!標的は私たちではなく便利屋の方みたいなのですが…もう少し確認を!』
「大方ゲヘナの風紀委員だろう、ここらでそれだけの規模を即座に出せるのはトリニティかゲヘナしかいないからな」
『は、はい!アンさんの言う通りゲヘナの風紀委員会1個中隊の規模です!』
1個中隊か私を狙ったのであれば少なすぎる…せめてヒナでも引っ張ってこないと虐殺して終わりだ
つまりだ独断専行?副委員長辺りが暴走したのだろう、何が気に入らないのかよく嚙みついてくる。冗談は服装と言動だけにして欲しいものだ
だが私を狙った行為ではない?考えるだけ無駄だな、アイツらの思考は読めん
「な、何!?風紀員会が便利屋を捕まえに来たってこと!?」
『まだわかりません…』
「確かに。砲撃範囲内には私たちは入ってた、あからさまにこっちを狙ったわけじゃないけど…」
わーわー仲間内で騒ぎながら頭を抱える4人、彼女たちは恐らくアビドス生徒だろう見たことない制服そして連度の高い戦闘能力明らかに訓練を受けている
精鋭だろうと流石に4人で1個中隊を相手するのはまだ無理だろうな、なに最悪私がすべて叩き潰せばいい
正直な話、初めて会った相手と組むには私の戦い方は異質すぎる、それならば1人で突っ込んだ方が早いが…こちらには先生が居るな…どうする?
拳銃の弾を入れなおし、銃剣左の袖から滑り出し手の中で受け止める
口に聖書の一ページを咥え構えて準備完了
「取り合えず自己紹介だ、私の名前は神塚アン、シスターフッドでシスターをやっている」
「私は砂狼シロコ、よろしく」
「十六夜ノノミです!」
「黒見セリカよ!」
ん?バイトちゃんもアビドスのメンバーだったのかまぁいい
全員元気があってよろしい、あと初見で私に怖がらなくてくれるのもポイントが高いな、ツルギほどじゃないにせよ、戦闘中は私も怖がられるからな
首を回し、さて行くかと言うタイミングで先生が話しかけてくる
「"アン、君はどうしたい?"」
「よりにもよってゲヘナに聖職者が攻撃されたのだぞ?すべてを叩き潰すしかなかろう!」
「"みんなでやろうか、手伝ってくれる?"」
「ふはは!命令されるのは久しぶりだ、私は異質だぞ?使えるか?」
「"私にとってはみんな可愛い生徒だよ"」
──────────────────────
「私がフロントマンになる、全員後ろから私を巻き込みながら撃ってこい」
「"随時情報を送るから気を付けて"」
一歩踏み出す、それだけで見えてくる景色が変わる、普段のそれとは違い真後ろの情報先生が何かを指示している様子
そして敵が撃ち出す弾丸すら簡単に見えてくる
凄まじいな、これが先生に指揮をされると言うことか、一兵卒でも数さえ揃えれば上位層を足止めできそうだ、脳みそに直接情報が流し込まれる感覚
拳銃で下っ端ゲヘナの眉間に弾丸を叩き込み後方に吹き飛ばしながら地面に転がってるタイヤを蹴り上げ撃ち返してくる弾の盾にして前に進む
それを何度か繰り返し余裕をもってゲヘナの切り込み隊長…確かイオリだったか?の正面に立ちふさがる
「なんでシスターフッドがここに居るんだ!我々風紀委員会と敵対する気か!?」
「敵対する気か?面白いことを聞く、我々は宿敵だろう」
ふははと笑って手元の銃剣を回し構える、突っ込むか…一歩足を踏み出した瞬間先生から送られてくる情報で足を止める
「射程距離に入った!行くぞ!」
即座に移動して撃ち放たれる三連続の弾丸…切り込み隊長なだけあるウチの部隊じゃ苦戦しそうだ
1発目を銃剣で斬り伏せ2発目を自身が撃った弾丸で弾き飛ばし3発目を身体を回転させて避ける、同時に回転の勢いを利用して銃剣を背後に全力で投擲
先生の目の前で弾丸と銃剣がぶつかり左右に分かれる
「"流石、よく見てるね"」
『び、びっくりしました…いきなりでしたから…』
後ろを一瞬確認して振り返ると隣まで来ていたシロコが話しかけてくる
「ん、美味しいところ総取りは良くない」
「くはは!そうだな!お前らの見せ場を奪ってはなぁ!」
私の背中を踏み台にして飛びながら銃を放つ、素晴らしい精度で人体の正中線に綺麗に当たり着地した瞬間手りゅう弾をゲヘナの足元に投げる
流れるような動きでシロコが私の身体を盾にして爆風から身を守る…いい根性してるなぁ!?
瞬間爆発、爆風が私の頬を撫でる
「くっ…我々が負けただと…!?」
シロコさんにオシオキがてら頭を雑に撫でまわしていると地面に横になりながら切り込み隊長のイオリが顔を上げその顔に銃を突きつける
危険が無くなったため先生が残りの2人を引き連れて前線までゆっくりと歩いてくる。
「"久しぶり、チナツ"」
「こんな形でお会いしたくはありませんでしたね…
先生が…いえシスターフッドがそこにいらっしゃる事を知った時点で勝ち目がないと判断して撤退するべきでした…」
む…なんか暴れるのが強くなりましたね…いいじゃないですか…マリーぐらいしかケモミミ生えてる子居ないんですからもうちょいモフモフさせてくれても…
マリーはなんか改まりすぎて触っても楽しくないんですよねぇ…尻尾も触りたいですが…流石にそこまで新味ではありませんから怒るでしょうね…
向こうを見てみるとホログラム越しにけしからん格好をしてる副委員長アコ…なるほど…茶番だな
撫でるのをやめ近くのビルの屋上に向けて銃剣を全力で投擲、ビルの一角など余裕で切断できる威力で投げたのだが…
「いい加減に出て来い、私が居るとわかった時点で貴様がが出てこないはずないだろ」
「相変わらずいい勘してるのね」
ビルから飛び降り、巨大な蝙蝠のような翼を広げて落下してくるのは
『最強』『絶対王者』『魔王』『ゲヘナの最終兵器』『空崎ヒナの電動のこぎり』
空崎ヒナ、身の丈よりも巨大なデストロイヤーを手足のように操りすべてを粉砕する悪魔
我々シスターフッドいやぁ?私の怨敵であり倒すべき相手。
地面に降り立ち私の前に立ち受け止めたであろう銃剣を足元に突き刺し、ヒナが私を見上げ私が見下げる。だが身長など関係ないと言わんばかりの圧力
そうだよな、そうでなければッ!
「い、委員長!?い、一体いつから!?」
怯えたような表情を見せるイオリ、それを一切合切無視してヒナは無表情のまま一切目を逸らさず睨みあう
『ゲヘナの風紀委員長…空崎ヒナ…外見的特徴は一致します、間違いなく本人のようです。ですが…ゲヘナの風紀委員長ということは…』
「そう、私の怨敵だ」
くっくっくっと周りの声を無視し、お互いにゆっくりと楽しそうに三日月のように笑いながら
一触即発の殺し合いの準備、先ほどの戦闘がお遊びに見えるほどの殺意と戦闘意欲
彼女2人の周りだけ空間が歪んでいるようだ。
『そ、その…これは、素行の悪い生徒たちを捕まえようと…』
「だからなに?アドビスは兎も角シスターフッドと敵対する意味は?」
『便利屋が…ほら…えいつの間に逃げたのですか!?さ、さっきまでそこに居たはず!?』
先ずは確認、だがお互いに分かっている建前なぞ…どうでもいい!戦いを闘争をッ!
お互いの存在を否定する戦いを!
「うへ~こいつはまた何があったんだか、すごいことになってるじゃ~ん」
私たちの間にショットガンを撃ち込み戦闘を止めるように来た小さな少女
睨みあっていた2人は弾丸が直撃しても一切身動ぎせず、撃ち込んできた相手を睨む
ただの少女ならこの圧には耐えられないだろう、だが柳のように殺意を受け流し盾とショットガンを回してめんどくさそうな顔を見せる
「ホ。ホシノ先輩!?」
「ごめんごめん。ちょぅとと昼寝しててね~少し遅れちゃった」
ヒナが驚いたように体を震わせ
アンが受け止めた弾丸を口から吐き出す
◆◆◆◆◆
「昼寝ぇ!?こっちは色々大変だったのに!ゲヘナの奴らが!」
「ま、まぁまぁ大体全員倒しましたし…」
にゃーにゃー叫びながらセリカさんがホシノさんと呼ばれたフロントマンに文句を言うがそれを受け流し
油断なく我々に話しかける
「ゲヘナの風紀員会とシスターフッドか…便利屋を追ってここまで来たの?」
「私は巻き込まれただけだ、昼食を取ろうとした所ズドンとな、舐められたものだ」
「う~ん…ゲヘナの事情は分からないけど対策委員会はこれで勢ぞろいだよ?と!いうことで改めてやりあってみる?風紀委員長ちゃん?シスターちゃん?」
やはり油断ならんな的確にヒナには盾を私には銃を向けている…この威圧感人型の城壁を相手にしている方なものだ
これは骨が折れる、ゲヘナでもないしできれば戦いたくないんだが
「…1年生の時とはずいぶん変わった、人違いじゃないかと思うくらいに」
「ん?私のこと知ってるの?」
「情報部のいた頃、各自治区の要注意生徒たちをある程度把握してたから…そこのアンみたいなのを筆頭にね」
「私も貴様のことは懲罰部隊で口を酸っぱくして聞かされたいたがな」
ヒナの無駄にデカい翼で腰をバシバシと叩かれる…話の腰を折るなってことか、やめろ貴様無駄に力が強いから痛いんだよ
軽く頭をはたこうとするとちょうどいい位置に角を配置され掌に刺さる…お前…お前このアマ…
「特に小鳥遊ホシノ…貴女のことを忘れるはずがない。あの事件の後、アビドスを去ったと思って居たけど…なるほど、だからシャーレが…」
「貴様のせいで空気が加速的に悪くなっているぞ、見て見ろあの射殺さんばかりの視線私を巻き込むな」
「煩いわね…絶対にヤるとなったら嬉しいでしょ貴女も、まぁいい私もあなたと戦うためにここに来たわけじゃないから…続きをと言いたいところだけどそんな雰囲気じゃないわね」
ヒナがアビドスのメンバーに頭を下げる、本来ならばありえないことだ、組織の長が簡単に頭を下げ、個人でも最強を欲しいままにする
悪魔がアビドスという少数に対して頭を下げる
「事前通告内での無断兵力運用、そして他校の自治区で騒ぎを起こしたこと、このことについては私、空崎ヒナよりゲヘナの風紀員会の委員長として、アビドスの対策委員会に対して公式に謝罪する」
頭を上げ、後ろで震えていたゲヘナの兵隊どもを引きつれヒナが歩き出すがふとピタリと止まり
「そういえば忘れてたわ、返すわね」
フォームもめちゃくちゃ、だが恐るべき腕力でぶん投げられた銃剣を顔の横で受け止め袖の中に仕舞う
相変わらずふざけた腕力をしている私の手が痺れるだと?
「今度ウチに遊びにいらっしゃい。美味しいスイーツ屋さん見つけたのよ」
「予定が空いたら連絡を入れろ、そのうち会いに行ってやる」
去っていくゲヘナを見届け私も彼女たちに振り替える
「では私もお暇しよう…また何かあればシスターフッドまで連絡を…私の名前をだせば直通で会えるよう手はずを整えておく」
懐から聖書をぶん投げてページが私に覆いかぶさる、頭を下げ私を別の場所に運ぶ
──────────────────────
「い、委員長!いいんですか…そのシスターフッドも便利屋も逃がして…」
「そうね、貴方たちが居なかったら喜んで戦いたかったのだけど…まぁいいわ、今度ケーキを食べる約束もしたし」
手帳を開き予定を書き加える…うん…確かアンは普通のショートケーキが好きって言ってた、やっぱりトリニティだから紅茶も選んだ方がいいのかな?
私の好きな珈琲をごちそうするのもいいかも。
食べ終わったらまた戦うのもいいわね…アンとの戦いは…血潮が躍る
ゲヘナの風紀委員長、空崎ヒナ普段はゲヘナにしては温厚極まりないが
戦闘行為の時は性格が変わる
1年生の頃の話だ…強者故の退屈をしていた日々、情報部で暴れまわっていた毎日、戦闘では無く作業のだった風景
あなた達には想像できる?7.62mmが直撃しても痛くないの、私にとっては蚊に刺されたようなもの
ドラゴンブレス弾が私羽ばたき1つで押し返され光景、料理してるときの油の跳ねよりたやすいわ
高速で突っ込んでくる大型トラックが私の拳1つで跳ね上がるの、脛に物が当たる方が痛いわ
そんなとき彼女と出会った、私たちゲヘナの宿敵にして絶対なる敵対者
古来からの伝え通り悪魔と敵対するのは聖職者
初めて作業ではなく戦闘ッ!身体を真っ二つに引き裂かれた!逆に手足の骨をへし折ってやった!だけどそれでもまだ向かってくる!
一切の敵意を喪失させず、正義と信仰を燃料に燃やし尽くし息絶えるまで戦う兵器のようにッ!
血まみれ血反吐まみれだけどこの瞬間がたまらなく愛おしくて楽しい!
最初の戦いは痛み分けお互いに別の問題が発生して自然と別れた。
2回目は共闘だった、かつて雷帝と戦う時に手を組んだ、足手纏いではなく、人に背中を任せられるこれが本当のチーム戦だって思い知ったわ
その時に見せた輝き、人間賛歌この世のどんな宝石よりも美しい。
それ以来私は戦闘という遊びに魅了された…まぁ、殆どは戦闘にもならないけど
「ねぇ、また戦いましょう?」
破壊者に対になるように処罰者になっております…
反応高評価お待ちしております!!