モンスターハンター 千堂姉妹の転生物語 作:エーベルヴァイン
また、肌に合わないと感じたら、そのまま回れ右してPCの電源を落としましょう
まるでヒキニートが暮らすような汚い部屋で、ある老人がPCに向かって絶叫をあげていた。
「リナちゃあ~ん、リオちゃあ~ん!!?どうして生存ルートがないのよぉ!?」
PCの画面のタイトルには、dark blue(ダークブルー)と書いており、どうやら老人はこのゲームの結末に文句があるらしい…
「こんなえげつない拷問されてるところとか見ちゃったら、余計に愛着湧いて助けたくなるでしょうがぁ!!」
双子合体、双子合体と直後に叫びだす老人。
最早収集が付かない程に発狂している。
「千堂姉妹~どうにかして助けられんかのぉ……ん?なんじゃこれ、神様転生ss………これじゃあぁ!!!」
また叫びだす老人。
「そうじゃ!ワシは神じゃ、その手が使えるのじゃった!!んじゃあ、早速書類持ってきて…」
今度は途端にキビキビと、何かを探しに行った。
そして数秒経たずに帰ってくる。
「え~公式サイトは~と…よしよし、これでおkじゃあ!!喚び魂!!死者の魂を我が元に!」
紙を掲げ、なにか高らかに叫ぶ老人。
するとまるでルビーの様に、ぼんやりと輝く球体と、アジメスト色に輝く球体が、老人の前に姿をさらけ出した。
「よし、上手くいった。後は人違いじゃないかどうかじゃな。」
暫くすると、それぞれの球体が次第に形を変え、だんだんと人の姿へと変貌する。
そして球体がすっかり人の形になったとき、そこにはPCの中で死んだ双子が眠っていた。
そして…
「う、うぅぅん……」
赤い髪の方が先に目を覚ました。
「あ、あれ?ここは…私、死んだはずじゃあ…」
回りの汚い部屋に加え、自身が死んだ事を覚えているせいか、多少混乱しているようである。
「千堂リナよ、ワシは神じゃ」
「え、えっ…と」
「う、お姉ちゃん…どうしたの?」
妹の方も目覚めたのか、上体をゆっくり起こす。
「どうせ痛い人と思っているじゃろうが事実じゃ。お主らは拷問の末、窒息し死んだ」
神の一言に警戒する二人。
それもそうだろう、自分達の死因を知っているのは犯人のあいつだけなのだから。
「だが心配せんでえぇ。ワシはそんな不憫な死にかたをしてしまった、お主らを助けたいんじゃ。具体的に言うなら転生させてやるぞ?」
突然の宣告に戸惑う双子。
だがしかし、神は続ける。
「つ~訳で、お主らは『モンスターハンター』の世界に転生してもらう。なあに、そう簡単に死なへんよ!じゃ、逝ってらっしゃぁーい!」
「え、ちょっと待ってよ!?何を勝手に決めて…うわぁぁぁぁぁ!!」
「お、お姉ちゃん!?…ひゃああぁぁぁ!!」
突如二人の足元にできる黒い穴、二人はそれに飲み込まれていった。
「さて、二人はどんなハンティングを見せてくれ…ん?…ギャァァァァア!!!しまったぁぁ!!これ人間登録用紙じゃなくてモンスター登録用紙だぁ!!半人半魔になってまう!!ああああああああぁぁ!!」
直後に、神の絶叫が響き渡るのであった。