前世の幼馴染があべこべ世界で幼女として存在してる   作:宇佐見あまの

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未来への展望

メアリーともそういう関係になり、頭を悩ませていた。

勿論、男としては求めてくれる女性が多いのは嬉しいし、毎日あんなにハッスルしてるのに、性欲ありあまるからありがたいんだけど……

 

 

「妹とそういう関係になるのは……今だに忌避感がなぁ」

 

 

前世での倫理観が邪魔をして背徳感マシマシなのだ。

まぁほぼ血が繋がってない様なモノだけど、やっぱりずーっと可愛がってた妹という意識も邪魔している。

某プスブルクみたいに子孫が奇形にはならないけど、モヤ〜っとしちゃうよな。

思考と気分をサッパリさせるために朝からシャワーを浴びた。

 

 

今日はみんな揃って買い出しに行ってるので、家の中に1人だ。

スッキリした頭の中で考えるのは、この世界では戦争一歩手前の状況をどう制御できるか、もしくは戦争が起きた時、どうみんなの安全を保障できるかだ。

設立した会社や各国の主要な財閥、政治家などからは逐一報告が届くのだが、少し前まではレガドニアが帝国に宣戦布告一歩手前で泣きそうだった。

 

 

「帝国と早めに会談できて良かったけど……」

 

 

帝国との会談で何とか友好関係まで進んだのだが、今だに係争地帯の問題は残っている。

それに他国からしたら帝国は目の上のこぶだ。

巨大な国を抑えるために周辺国が一致団結して何とか拡大を阻止しているが、友好関係宣言でレガドニアがそこから手を引く様に見えているだろう。

 

 

「もしかしたら帝国とレガドニアで世界と戦う日が来る…?」

 

 

そうならない為に婚活という建前で、自分を犠牲にして各国から嫁をとる事で抑止力にしようというのもある。

現状、興味を示している有力貴族達や政治家の娘達は良くも悪くも、その国での影響力が絶大な人々だらけだ。

フランソワのド・ルーゴ元帥の親戚であり唯一の親族、ジャンヌ・アントワネットは貴族への影響力、政界、軍への手綱を握っている。

何だか処刑されそうな名前が揃ってるが……

 

 

「彼女が立候補してくれればだいぶフランソワとも仲良くなれるはずだ」

 

 

もし、首尾よく婚姻できたとしても問題は帝国との係争地帯がある事ぐらい。

これについては案がある。

現在帝国とレガドニア双方に送った文章で係争地帯を買い取る提案をしている。

ただ買い取るだけではなく、双方に利がないといけない。

だから経済特区構想を練っている。

 

 

「トヨタみたいに上手くいくといいけど」

 

 

この構想では帝国、レガドニア双方の人材を雇い、住ませ企業都市を創り上げる構想だ。

まぁ自分の財団がもう既にいろんな建設構想を練っているので、了承さえ貰えればすぐに動けるだろう。

それに企業都市と言ってもただの都市ではなく、何世代も先の技術を展開する未来都市計画でもある。

三種の神器は勿論、娯楽に困らないのが特徴だろう。

 

 

 

「万博の様に各国に見せつけて誘致するのも良いな……」

 

 

これが上手くいけば各国は係争地帯に国民という人質を抱え、娯楽に溺れ戦争なんてどうでも良くなるだろう。

この世で最も大事なのは余計なことを考えさせる前に、楽しい事で埋め尽くす事だ。

相互貿易で戦争が起こらないなんて思想は前世で打ち砕かれてるからね。

 

 

「上手くいくかなぁ」

 

 

ぼすん。とベッドに倒れ、天井を見上げる。

外からは羊達と馬達がじゃあう鳴き声が聞こえてくる。

動物でも仲良くできるんだから、人間でもきっと仲良くできるはず…

 

 

後は共産主義のルーシー連邦が気掛かりかな。

この世界で唯一の共産主義国、資本主義は悪だと断定しているが、なぜかウチの財閥にはめっちゃ擦り寄ってくる。

五カ年計画とかで経済力が欲しいんだろうな……とも思うが、現地に行った調査員によると世界革命論者がまだ粛清から生き残ってるらしい。

どうやら史実通り亡命している様だが、場所が南米なのが恐ろしい。

 

 

しかも南米連合は共産主義が少しずつ広まってるので、怖い。

もしかしたら戦争のきっかけはこの国かもしれないとも思う。

まぁ、彼女も彼女で僕の事を『革命の先駆者であり労働者の良き理解者である同志』として好感度がバカ高いのが怖いが。

労働者に優しくするのは経営の基本では?とも思うが、今だにブラック企業の方が多いらしい。

 

 

後は何かもう一歩踏み出せる様な……

各国のフラストレーションを発散できる様な何かを思いつけば良いんだが……

 

 

「よいしょ、羊達でも見て回るか」

 

 

のそっとベッドから起き上がり、窓から羊達を見る。

楽しそうに駆け回ってたり、もそもそ草を食べてたり、馬と走りで競い合ってる奴もいた。

いやそりゃあ無謀でしょ。

そういえば前世では無謀にも事前知識なしでサバゲーに参加したことがあったなぁと思い出す。

エアガンで撃ち合って競技性もあるし、楽しかったなぁ……

 

 

ん?サバゲー……

 

 

「これだ!!!!」

 

「メェ〜??」「ブルヒン?」

 

 

羊達や馬達になぜか怪訝そうな顔で見られてるが気のせいだろう。

 

 

軍事力を誇示しつつ、娯楽化し、国民も応援しやすいスポーツに戦争をサバゲー化させる!

これはかなり良いアイディアかもしれない!

 

 

「「「ただいまー」」」

 

 

ちょうどターニャ達も帰ってきたことだし、さっそく会議だ!

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