前世の幼馴染があべこべ世界で幼女として存在してる 作:宇佐見あまの
政府の重鎮と会議を済ませ、財団傘下の企業ともすり合わせを終え、レガドニアから世界に向けての発表が行われることになった。
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1924年、12月。
それはとある世界線では父であるアンソン・スーが死んだ月と同じであった。
だが、この世界ではレガドニアの政治基盤はエイル・スーにより固まっていたため、基盤を固めるための帝国への越境侵犯は阻止され、戦争へと発展しなかった。
この世界では各国の記者がレガドニアにある会見場へと集まっていた。
その場所にはレガドニアの政府陣、各国に多大な貢献をしている企業の社長達、そして真ん中の席は空白であった。
予定時刻よりも前倒しで集まった記者たちは、これから行われる発表について今か今かとお互いに喋り合いながら待っていた。
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予定よりも前にめっちゃ記者集まってるんですけど~!?
しかも他の出席者までもう座っちゃった!
「あ、ヤベ」みたいな顔してるけど、ちょっと前まで「記者集まるの早いですね~」って雑談してたじゃないか!
隣に居るターニャ達は至って冷静で、落ち着いている。
傍にいたメアリーが手を握ってくる。
「お兄ちゃん落ち着いて……はい、手の平に十字架を書いて冷静に」
幼いころにメアリーに教えた冷静になる方法を、僕は少し冷静になった。
「ありがとうメアリー」
「ううん、いつもお兄ちゃんには助けてもらってるからね。それに…もう夫婦だから助け合わないと」
その瞬間、ターニャ、ヴィーシャの方から凄まじい殺気が送られてきたが、直ぐに収まり、気が付けば右手にターニャ、左手にメアリー、1歩後ろにヴィーシャが陣取り、会見場に向かった。
会見で発表するのは3個だけ。
ターニャ、ヴィーシャ、メアリーとの婚姻を発表する。
これは主にルーシー連邦当たりの記者が驚いていたが、大体の記者は事前に情報を得ていたのか納得した表情で次々と祝福の言葉を送っていただき、次の発表を冷静に待った。
勿論この発表は事前に各国のスパイが調べ上げていた物だが、ルーシー連邦は諜報機関が育ってないこともあり、連邦の記者と政府関係者が困惑する中、ひと呼吸を置いて発表する。
それは各国から嫁を向かい入れたいという発表。
世界の均衡を保つ為……という事情があるものの、この発表に待ってました!と言わんばかりに記者達は歓喜し、各国の代表達が電報をすぐさま政府に送っていた。
そして3つ目の発表。
軍事力を高めつつ、お互いに緊張を持たせず発散させるための新しいスポーツが発足する事を正式に発表。
前世で覚えているサバイバルゲームと色塗りゲームを合わせた、新感覚のスポーツには婚活よりも食いつきが良かった。
質疑応答に移る。
「合衆国代表、タイムズ誌のアンドリューです。各国から何人ずつお迎えする予定でしょうか?」
「最低でも1人は。個人の意思を尊重し、無理やり婚姻は結びません」
「アルビオン代表、WTN社のアーロンです。新しいスポーツで装備品は各国で開発とのことですが、安全性は担保されるのでしょうか?」
「開発してもらった製品を協議会で検品、安全基準を合格したものだけ生産できるマークを刻印します」
その後も続々と質問が続き、無事に会見は終了した。
この発表の後、各国がすぐさま動き始めたのは言うまでもない……
吉と出るか凶と出るかは神のみぞ知る……
X「ハーレムキタコレ!」
神「信仰心爆上がりイベントや!」