ウマ娘 XYZダービー 〜新宿の種ウマ伝説〜   作:ローマン

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 2月になってしまいましたが、本年もよろしくお願いします!

 活動報告にもある通り、今年もシティーハンターとウマ娘たちのやり取りを自分のペースで描いていきたいと思います

 本章は、BNWの3人をメインに置いたお話になります!

 それではどうぞ!!







BNWの誓い編
Nの異変


 

 

 

 

 〜トレセン学園、トレーナー室〜

 

 

 

 

 

「依頼人は……スカーレットちゃんとブライアンちゃんか。」

 

 

 

 ある日獠と香は、掲示板に書かれたダイワスカーレットとナリタブライアンの依頼内容を確認していた

 

 別々の依頼かに思われたが、2人の連名で書かれていたため、同じ依頼である

 

 

 

「スカーレットちゃんとブライアンちゃん? 珍しい組み合わせね。」

 

「チームも別々だし、こりゃチーム間を越えた依頼かね。」

 

「まぁ、とりあえず行ってみれば分かるわよ。」

 

 

 

 そして指定された場所へ2人が向かってみると、ちょうどスカーレットたちが話しているところだった

 

 

 

「来たな、冴羽、香さん。」

 

「ブライアンちゃん。あの、2人の依頼って?」

 

「その、ちょっと監視をお願いしたいウマ娘がいるんですけど……」

 

「監視だって?」

 

「案内する、私についてこい。」

 

 

 

 そう言ってブライアンに連れられて来たのは、学園の食堂

 

 アスリート育成機関であるトレセン学園の食堂は非常に広く、一流のシェフによる栄養バランスが考えられた一級品の料理が提供されている

 

 

 

「はぇぇ、流石トレセン学園ね〜……!」

 

「冴羽、この辺で様子を窺うわよ。」

 

 

 

 スカーレットの指示で、近くにあったテーブルに4人は座った

 

 どうやら、監視対象はこれから現れるようだ

 

 

 

「……来たぞ。」

 

「あの娘か。」

 

 

 

 やって来たのは、小柄で華奢なウマ娘だった

 

 その体つきの割に、彼女の座ったテーブルには大量の料理がずらっと並んでいる

 

 

 

「ありゃ、随分と多い料理だな〜、あれ1人前か?」

 

「あ、ウマ娘が2人駆け寄ってきたわよ!」

 

 

 

 2人のウマ娘が小柄なウマ娘と話していたが、しばらくして聴こえてきたのは怒号だった

 

 その様子に観念したのか、2人のウマ娘は思い詰めた表情をしながらその場を後にしていく

 

 

 

「タイシン先輩、最近はあんなに仲良くしてたのに、一体どうして……」

 

「なるほど、あの娘の名前はタイシンちゃんというのか。」

 

「あの娘、普段はどんな感じなの?」

 

「タイシンは人付き合いの苦手な娘だが、さっきの2人とは非常に仲が良い。」

 

「あの3人……タイシン先輩とチケット先輩とハヤヒデ先輩は良き親友でありライバル同士なんです! うちの学園じゃBNWの三強とも呼ばれてるんですよ!」

 

 

 

 3人は学園でBNWの三強と呼ばれており、お互いの絆の深さは広く知られていた

 

 過去に春の感謝祭の駅伝の件で、お互いのいざこざも解消されたかに思われていたが……ここ最近はタイシンの様子がおかしいのだという

 

 

 

「なるほど……それなら少し、タイシンちゃんと話してみるか。」

 

「え、獠?」

 

 

 

 獠は席を立ち上がると、タイシンが座っているテーブルの横に座った

 

 

 

「よぉ。」

 

「……誰、アンタ?」

 

「俺の名前は冴羽獠、シティーハンターってのは聞いたことあるかな?」

 

「チケットが前に喋ってるの聞いたかも……で、何か用?」

 

「いや別に? それにしても凄い量の食事だな〜、1人で食べ切れるのかい?」

 

「うっさい、アンタには関係ないでしょ。」

 

「関係ないならこの料理少し貰っていいか? 腹減っちまってよ〜!」

 

「あげない、自分の分は自分で取ってきて。」

 

「もぉ〜、タイシンちゃんのケチ〜……」

 

「何なのアイツ……てか、何でアタシの名前……」

 

 

 

 タイシンの料理をつまみ食いしようとした獠だったが、彼女に止められた

 

 仕方なく、獠はビュッフェへ向かっていったのだが……

 

 

 

「コックのお嬢さん! どうだい? ボクともっこりちゃんの胃袋を掴むためのレストランデートなんてのは!?」

 

「は、はい……?」

 

「こら獠! 何やっとんじゃ! あいつは!」

 

(ホントに何なの……)

 

 

 

 獠がビュッフェへ向かった矢先、早速厨房で働く女性従業員へナンパしている姿を見て、香は制止しに行く

 

 その様子にタイシンは、獠という人物が余計何者なのか分からなくなるのだった

 

 

 

「冴羽の力を持ってしても駄目か……」

 

「ブライアン先輩……」

 

「おや? ブライアンとスカーレット君じゃないか。」

 

「姉貴、それにチケットも。」

 

「珍しい組み合わせだね! 2人は今からお昼?」

 

「ま、まぁ、そんなところです。」

 

 

 

 遠くから獠と香の様子を眺めていたスカーレットたちの元にやって来たのは、ウイニングチケットとビワハヤヒデ

 

 タイシンと並ぶBNWの三強ウマ娘である

 

 

 

「姉貴、タイシンの様子がおかしいことについて、何か知っていることはないか?」

 

「……やはり気付いていたか。」

 

「やはりってことは、タイシン先輩に何があったか知ってるんですか!?」

 

「いや、詳しい理由は分からない。」

 

「でも、1週間ぐらい前から様子がおかしいんだよ! [アタシには時間が無い]だとか、[今はほっといて]だとか。」

 

「ほう、その話、詳しく聞かせてくれないか?」

 

「冴羽。」

 

 

 

 チケットが話していると、そこに獠と香が戻ってきた

 

 厨房へナンパに向かった時とは違い、獠は真剣な表情だ

 

 

 

「ブライアン、この人は?」

 

「あぁ、この男は冴羽獠。シティーハンターと言えば分かるか?」

 

「シティーハンター!? あのスピカやリギルの事件を解決したって人ですか!?」

 

「あぁそうだ。よければタイシンちゃんに何があったか、詳しく教えてくれないか?」

 

 

 

 獠は、事情を知っていそうなチケットとハヤヒデから話を聞いていく

 

 

 

「それで、今のタイシンちゃんが言ってたことって……」

 

「1週間、10日ぐらい前からかな……スマホを見ながら『アタシには時間が無い』って言ってたんだよ!」

 

「スマホを観ながら……か。」

 

「スマホゲームでもしてたのかしら……」

 

「あぁ、タイシンは音ゲーが好きでな、よくやっているぞ。」

 

「……香、音ゲーってあれだよな?」

 

「音ゲーはあれよ……音楽を聴くやつよね?」

 

「違うって、作曲をするゲームだろ?」

 

「……もしかして2人とも、音ゲー知らないの……?」

 

 

 

 獠と香は音ゲーの意味をイマイチ分かっておらず、聞き慣れない若者言葉に2人は焦りだす

 

 

 

「あ、あ〜! リズムゲームのことよね! それならやったことあるわよ!!」

 

「あ、あぁ、ゲーセンにある身体を動かすやつか! 中々良い汗をかけるんだよな〜!!」

 

「冴羽と香さん、いつの時代の人間なの……?」

 

「まぁその話は置いといて……ひとまずタイシンちゃんの調査と尾行は俺たちに任せろ。」

 

「ほ、本当!?」

 

「えぇ、あたしたちがしっかりタイシンちゃんから聞き出してみせるから!」

 

「それは頼もしい、助かる。」

 

 

 

 こうして獠と香は、様子のおかしいナリタタイシンについて調べ始めるのだった

 

 

 

 

 

 







 と、初回はこんな感じのお話でした

 ダスカとブライアンを出したのは、BNWの誓いにてメイン3人以外で見せ場のあったウマ娘だったからです

 思えばBNWの誓いって、唯一最終回でうまぴょい伝説が流れなかった回ですよね(シングレは今後流れるのだろうか…?)


 少し話は逸れますが、先日フランスの実写版シティーハンターを観ました!
 原作愛に溢れていて、凄く面白かったです……!


 というわけで、次回ものんびり更新をお待ち頂けると幸いです

 それでは!!





今後のお話に登場してほしいキャラは?

  • ナリタタイシン
  • ウイニングチケット
  • ビワハヤヒデ
  • メジロパーマー
  • ダイタクヘリオス
  • ライスシャワー
  • ミホノブルボン
  • ナイスネイチャ
  • ツインターボ
  • イクノディクタス
  • マチカネタンホイザ
  • 黒沼トレーナー
  • 南坂トレーナー
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