初めての依頼!
〜トレセン学園〜
「りょ、獠! XYZの文字! 初めての依頼よ!!」
トレセン学園にて、冴羽商事が様々な依頼を引き受ける名目の伝言板が設置されて数日…
遂に、伝言板にXYZの文字が書かれているのを見つけた
「この筆跡……男性かしら?」
「男性ってことはトレーナーか? 俺は美女からの依頼しか受けつけねぇってのに。」
「そんなこと言ってないで、さっさと……って、あら?」
そんな会話をしていた時、いつの間にか香は獠の姿を見失ってしまう
「あいつ、何処に……!」
「やっほー! トレーナーちゃ〜ん! これから僕ちんと〜デートしな〜い?」
「あ、あいつ〜! ウマ娘に手を出せないからってトレーナーに〜……!!」
獠のストライクゾーンは18歳以上の為、学生の身分であるウマ娘たちに手は出さないと話していたが、トレセン学園には成人の女性トレーナーも多く在籍している
その結果たづなをはじめとした、学園関係者にアプローチをかける始末になってしまった
「ったくもう! こんな時は……!」
?「スカーレット!ウオッカ! スペ! やっておしま〜い!!」
?「はいっ! ゴールドシップさん!!」
「ちょっ!? 何なのあなたたち!?」
その時、マスクとサングラスをかけたウマ娘たちに布を被せられ、そのまま香は連れ去られてしまった
一方の獠は、女性トレーナーを口説いている最中である
(待って……さっき仲間がゴールドシップだとか言ってたわね……もしかしてこの子たち……)
エッホエッホと揺られている香は、連れ去られる直前の彼女たちの会話から、ウマ娘ではないかと推測した
しばらくして、扉が開く音がした後、香は彼女たちから解放される
「こ、ここは……!?」
?「連れてきてくれたか、あんたがシティーハンターだな?」
「シティーハンターって……まさかあなたが依頼人!?」
「あぁ、トレーナーの沖野だ。」
香が連れて来られたのは、チーム・スピカのミーティングルーム
その周りには、先程香を誘拐したウマ娘を含む、メンバー全員が集結していた
つまり彼女たちを束ねる沖野トレーナーが、トレセン学園初めての依頼人というわけだ
「あ、あの〜言いづらいんだけど、あたしはシティーハンターじゃないんだけど……」
「えっ!? シティーハンターじゃないんですか!?」
「あたしは助手の槇村香、シティーハンターはあたしの相棒なの。」
「あ〜! あんた、こないだ理事長先生を探してたヤツ!!」
「あなたはあの時の……」
香は、チーム・スピカの最古参であるゴールドシップが、あの時出会ったウマ娘だということに気が付いた
「ゴールドシップさん、この方をご存知なんですの?」
「あぁ、確か校門前でたづなさんと話してたよな!?」
「そうそう、あの時は案内してくれるって言ってたのにごめんね。」
「ん? そういやもう1人、水色の男も居たような……」
?「それは俺のことかな?」
その声の先
ミーティングルームの扉に寄りかかっていた男
そう、冴羽獠だった
「だ、誰よ、あんた!?」
「俺の名は冴羽獠、シティーハンターとは俺のことさ。」
「あんたがシティーハンターか、依頼したのは俺だ。」
「確か沖野トレーナーだったかな、チーム・スピカを率いているっていう。」
「へぇ〜、あの人がシティーハンターなんだ、ボクがイメージしてたのとは違うなぁ。」
獠とトレーナーは互いに握手をする
スイーパーとトレーナー
全く違う仕事だが、その2人の熱量はどこか似たようなものをウマ娘たちは感じとるも、メンバーの1人、トウカイテイオーには裏社会最強の面持ちには見えなかったようだ
「皆、悪いが先に練習を始めててくれ、ゴルシ、監督任せたぞ。」
「おい〜っす。」
「さて、獠さんと香さんはこっちに。」
スピカのウマ娘たちが練習に出たのを確認すると、トレーナーは1人のウマ娘だけを残して獠と香をミーティングルームに招き入れた
「さて、具体的な依頼内容を教えてもらおうかな?」
「依頼は単純だ、このウマ娘の護衛をしてもらいたい。」
「初めまして、サイレンススズカです。」
サイレンススズカ
チーム・スピカの中でもトップクラスの実力者であり、スペシャルウィークやその他ウマ娘たちの憧れの存在でもある
「護衛ということは、スズカちゃんは何者かに狙われてるってことですか?」
「あぁ、今度のレースにスズカが出走する予定なんだが、こんなものがうちのチームに届けられてな。」
トレーナーが取り出したのは、スズカへ宛てられた手紙の数々だったのだが……
「ほう。」
「これは……」
「スズカのことを良く思ってない連中から届いたものでな、中には脅迫めいたものもあった。」
「このことをメンバーには?」
「伝えてない、知ってるのは俺とスズカと学園上層部の人間だけだ。」
「……分かった、依頼は引き受けよう、スズカちゃんは俺たちで守る。」
こうしてサイレンススズカを守るべく、獠と香の戦いが幕を開けるのだった
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「おっ、秘密の会合は終わった感じか〜?」
「あぁ、皆の様子はどうだ?」
「いっつも通り〜……と言いたいところだが。」
ゴールドシップの見つめる先には、どこか思い詰めたような表情のスペシャルウィークの姿があった
「スペのやつ、どうしたんだ? さっきまであんなに元気だったのに……」
「さっき忘れ物を取りに行ってからずっとあの調子なんだよ、トレーナー、なんかしちまったんじゃねぇのか?」
「バカ言うな、俺はさっきまで獠さんたちと話してたんだぞ。」
「いや、もしかするとスペちゃんは……」
獠はスペシャルウィークの走りを見ようと近づいていく
そして彼女が再び走り出した時、あることに気が付いた
「獠、どうしたの?」
「香、さっきの話をスペちゃんに聞かれたかもしれない。」
「えぇっ!? でもあの部屋には、あたしたちとトレーナーさんとスズカちゃんしか居なかったわよ?」
「おそらく、ドア越しに俺たちの会話を聞いてたんだろうな、だとすると……」
「うおぉ〜っ! 負けるかぁ〜!!」
「アタシだって〜!!」
「なっ……!?」
その時、獠たちの真横をウオッカとダイワスカーレットが勢いよく通り過ぎた
そして、獠は何かに気が付いたようで……
「まさか……!!」
「獠、何か分かったの!?」
「あぁ、見たか? 今の走りを!!」
「見たって、ウオッカちゃんとスカーレットちゃんのこと?」
「あぁ。」
「もしかして、あの走りが何か関係してる……?」
香は獠の思いついたことが、先程真横を通り過ぎたウオッカとダイワスカーレットの走りに何か関係しているのではないかと推理を巡らすが、残念ながら結論は出てこなかった
「う〜ん、あたしには分からないわね……それで、何が分かったのよ?」
「よく見てみるんだ、スカーレットちゃんは本当に中等部のウマ娘なのか!? あの双丘は中学生とは思え……!」
「獠、あんたねぇ〜……!!」
「ま、待った! これは不可抗力で……!」
「問答無用! 天誅〜!!」
「どわぁ〜っ!?」
こうして、獠は香の100tハンマーを喰らったのであった
「香さん、すげぇハンマー持ってるんだな……」
「だ、大丈夫なんですかあれ!? 私助けに行ってきます!」
「ありゃ、完全に芝に埋まっちゃってるぜ?」
「あのハンマーがあれば、ゴールドシップさんを成敗する時……」
「何考えてんだマックイーン!?」
メジロマックイーンには、いつか香のハンマーを持たせてみたい……
今後のお話に登場してほしいキャラは?
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ナリタタイシン
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ウイニングチケット
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ビワハヤヒデ
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メジロパーマー
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ダイタクヘリオス
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ライスシャワー
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ミホノブルボン
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ナイスネイチャ
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ツインターボ
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イクノディクタス
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マチカネタンホイザ
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黒沼トレーナー
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南坂トレーナー