アニメにはまだ未登場ですが、シーザリオってある意味獠っぽさがあるキャラですよね
オンオフがきっちりしてるところとか、ギャップがあって好きです
「も、もしもし……」
?【野崎、例のウマ娘の様子はどうだ?】
「脅迫状を送りつけてから風の噂じゃ相当参ってるらしい、だが流石にやり過ぎだ! あんなのは選手生命に関わる!」
トレセン学園に在籍するトレーナー、野崎は何者かと電話で話していた
会話の内容から、相手はトレセン学園の人間ではない
?【彼女への復讐を望んだのはお前だろう?】
「だからって、あそこまでする必要はないだろう!」
?【甘いな、まぁ俺は好きにやらせてもらうさ。】
「あ、あんた、一体何を!?」
それと同時に、電話は切られてしまった
野崎はその場に崩れ落ち、事態が深刻なものになってしまったと嘆く
「……よう、あんたが野崎さんか?」
「あ、あなたは……」
「最近トレセン学園の伝言板から依頼を受けてる冴羽獠だ、色々と聞きたいことがある。」
そこに立っていたのは、獠と香、そしてトレーナーとスペシャルウィークの4人だった
「野崎さん、あなたがスズカちゃんに脅迫状を送り付けたんですか?」
「……」
「答えて下さい! スズカさんの落ち込んでる姿、もう見たくないんです!!」
「野崎、お前一体どうしちまったんだよ!?」
「……すみません、話はトレーナー室でしましょう。」
そう言って、野崎は獠たちを自分のトレーナー室へと案内した
「さて、ここなら大丈夫そうだな、話を聞かせてもらおうか?」
「野崎、お前、本当にスズカへ脅迫状を送った犯人なのか!?」
「……本当です、送ったのは僕で間違いありません。」
「っ……! てめぇ!!」
「「トレーナーさん!!」」
トレーナーは野崎の胸ぐらを勢いよく掴むと、獠が制止する
「よすんだトレーナー。」
「……すまない、つい。」
「野崎さん、確認しておきたいんだが、これはあんた1人の犯行じゃない、そうだな?」
「……!? ど、どうして!?」
「脅迫状の内容からして、一般人であるあんたには不可能なことも多い、誰が背後にいる?」
獠は一介のトレーナーである野崎が、ここまでの騒動を起こせるとは考えにくかった
つまり、彼の背後には別の人物がいると読んだのだ
「よ、よく分からない……でも明らかに犯罪者なのは間違いない……!」
「犯罪者ってお前、一体どんな奴と関わってたんだよ……」
「僕があんな人からお金を借りたのが間違いだったんだ……! しばらくしてサイレンススズカの話をしたら脅迫状を送れって脅されて、それで……」
サイレンススズカへの脅迫状は野崎の意思ではなく、別の黒幕の指示によって書かされていたものだった
野崎はその男から借金をしており、弱みを握られてしまっていたのだ
「野崎さん、その人の見た目とかは?」
「サングラスをかけてた、背は高くてこの時期には珍しいコートを羽織ってた。」
香は犯人の特徴をメモにまとめていく
似顔絵とまではいかないが、少しでも犯人を割り出すために必要なことである
「その男から、何か連絡は来てないか?」
「さっき連絡があって、あの男は自分の好きにやらせてもらうって言ってた……僕があんな人に関わったせいで……!」
「あまり時間はないな、詳しいことは俺たちで調べてみる、あんたは男から連絡があったら報告してくれ。」
「わ、分かった。」
「さて、まだ日が落ちるまでは時間がある、練習再開しようぜ〜。」
「お、おう……」
犯人に関しては獠が詳しく調べることを告げ、トレーナーたちには練習に戻るよう伝える
そして野崎のトレーナー室の扉を開くと、外には一緒についてきたスペシャルウィーク以外のウマ娘たちが立っていた
「スズカさん……!」
「ごめんね、トレーナーさんとスペちゃんが入っていくのが見えて……」
「またまた話は聞かせてもらったぜ、ほんとひでぇ話だなぁ。」
「皆すまない、こんな目に遭わせてしまって……」
「トレーナーさんが謝ることじゃありません。」
「そうよ! 悪いのはさっきのトレーナーを裏から操ってたっていうヤツよ!」
「トレーナー、たまにはボクたちを頼ってもいいんだよ!」
「そうですわ!」
「お前ら……!」
「うぇ〜ん! スズカさ〜ん!!」
「スペちゃん、よしよし……」
担当ウマ娘からの激励を受けたトレーナーは涙を浮かべ、スペシャルウィークはサイレンススズカに泣きつく
他のメンバーも、その光景に笑みや涙を浮かべる者など様々だった
「獠……」
「あぁ、チーム・スピカの依頼は絶対に成し遂げる。」
チーム・スピカの絆を目の当たりにした獠と香は、必ず依頼を遂行すると決めたのであった
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「はぁ……」
「そう肩を落とすなよ、犯人の目星が付いて良かったじゃないか。」
練習を終えた帰り道
獠と香、そしてトレーナーは夜道を歩いていた
「それで、俺に紹介したい人がいるとか言ってたよな……?」
「えぇ、その協力してもらう人たちとの顔合わせみたいな?」
「顔合わせ……?」
こうして一向が辿り着いたのは、喫茶キャッツアイと描かれた喫茶店だった
中に入ると、屈強なマスターらしき男と店員の女性
そして、カウンター席に座る妖艶な美女だった
「来たわね獠、こっちよ。」
「おぉ、何か凄い美人がいるな……」
「あなたがサイレンススズカさんのトレーナーね、野上冴子よ、よろしく。」
「冴子さんは、警視庁の刑事さんなんです。」
(内装も趣があるし、こういう穴場、おハナさんは知ってるのかな……いやいや、今はトレーナーとしての話だ!)
トレーナーは、チーム・リギルのトレーナーである東条ハナが好きそうな店だなと感じ、彼女のことを思い出す
それはさておき、獠がわざわざ刑事を呼んでいるということはかなり重要な話なのだなとトレーナーは察した
「さて本題に入るけど、野崎トレーナーを裏から操っているのはおそらくこの男よ。」
「上村……詐欺師か。」
野崎トレーナーを裏から操っていたのは、上村という詐欺師だった
上村は一般人から政治家まで幅広い相手と闇取引を行なっており、警察もマークしていたが中々尻尾をつかめずにいた
しかし、獠が上村の仕業ではないかと冴子に報告したことで、今回情報提供をするに至ったのだ
「そこでトレーナーさん、あなたに頼みがあるの。」
「お、俺にッスか?」
「5日後にサイレンススズカが出る予定だったレースがあったわね。」
「あぁ、確かにあのレースには出させたかったですよ、でもあんな脅迫状が届いちまったら棄権せざるを得ませんよ……」
「本当にそうなのか?」
「え……?」
「それは本当に、サイレンススズカちゃんの意思なのかしら?」
トレーナーの話の最中、厨房で皿洗いをしていた海坊主と美樹が話しかけてきた
2人は、レースを棄権するというトレーナーの判断がスズカの意思ではないことを見抜いていた
「……スズカの意思じゃありません、俺の意思です。」
「直接本人に聞いてみなきゃ分からないけど、彼女は走りたいんじゃないかしら?」
「そうだな、スズカちゃんがどうしたいのか、それを確かめてからでもいいんじゃないか?」
「でも安全性の確保が難しいって、大会側からも頭を下げられてて……」
「おいおい、大事なことを忘れてないか?」
「大事なこと?」
獠と香はすっと立ち上がると、トレーナーの方に向き直りこう言った
「俺たち……シティーハンターのことを。」
今回、冴子、海坊主、美樹が初登場しましたね
番外編とかで、各トレーナーたちが飲みの席として喫茶キャッツアイを利用するみたいな回も面白そうです
今後のお話に登場してほしいキャラは?
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ナリタタイシン
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ウイニングチケット
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ビワハヤヒデ
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メジロパーマー
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ダイタクヘリオス
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ライスシャワー
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ミホノブルボン
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ナイスネイチャ
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ツインターボ
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イクノディクタス
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マチカネタンホイザ
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黒沼トレーナー
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南坂トレーナー