ウマ娘 XYZダービー 〜新宿の種ウマ伝説〜   作:ローマン

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※チーム・スピカの海坊主への呼称


海坊主→ゴルシ

海坊主さん→スペ、スズカ、ダスカ、キタサン、トレーナー

ファルコン→テイオー、ウオッカ


 描き忘れてましたが、CHの女性キャラはウマ娘キャラから基本的に下の名前でさん付けで呼ばれてます







スイーパーの特訓

 

 

 

 

「えぇっ!? スズカさん、4日後のレースに出るんですか!?」

 

「本当は大事をとってお休みする予定だったんだけど、トレーナーさんが出てもいいって許可してくれたの。」

 

 

 

 翌日の練習休憩の時、スズカはスピカのメンバーへ4日後に控えたレースに出走することを話していた

 

 本来は脅迫状の件もあり出走は見送っていたのだが、今回は獠たちが護衛にあたるとのことで特別にトレーナーと運営側からも許可がおりたのだ

 

 

 

「スズカ先輩のレースとはいえ、やっぱりオレたちも何か力になりたいよなぁ。」

 

「う〜ん、と言ってもアタシたちに出来るのは応援ぐらいじゃない?」

 

「シティーハンターにも手出し無用だって口止めされちゃってるしなぁ〜、ボクたちにも何か協力できそうなことは〜……」

 

「ほ〜ん、どうやらスズカちゃんのことが心配そうって顔だなぁ〜?」

 

「冴羽さん!?」

 

「リョー! 来てたのか〜!」

 

 

 

 スペとスズカから少し離れた場所で会話していたテイオーたちは、自分たちにも何か出来ることはないかと考えを巡らせていたが結論は出なかった

 

 そこに、練習を見に来ていた獠が現れる

 

 

 

「君たちも、俺の仕事に協力したいんだって?」

 

「当たり前です! このまま黙って見てろだなんて、メジロ家の恥ですわ!」

 

「で、でもこの間、冴羽さんはむやみに手を出すなって……」

 

「確かにそう言った、だがチームを見ていたら俺だけがスズカちゃんを守るのは違うと思ってな。」

 

「て、てことは、シティーハンター……!」

 

「あぁ、君たちにもスズカちゃんを守るよう協力してもらう!」

 

 

 

 獠は当初から、護衛に関しては素人である彼女たちの力は借りないつもりだった

 

 だがスピカの練習に顔を出す度、彼女たちの絆がいかに儚いものかを理解し、今回協力を仰ぐことにしたのだ

 

 

 

「ただし、依頼人の護衛というものは危険が付き物だ、そこで! 今日はこの人たちに来てもらってま〜す!!」

 

 

 

 獠が手を掲げた後、トレーナー室の裏口から軍服を着た男とカジュアルな格好の女性が現れる

 

 特にテイオーやウオッカ、ゴルシといった面子は、2mを越える巨体の男を見上げていた

 

 

 

「海坊主、またの名をファルコン。」

 

「美樹よ、よろしくね。」

 

「普段2人は喫茶店を経営してるんだが、本当は俺と同じプロのスイーパーなんだ。」

 

「ほぉ〜、喫茶店か〜……」

 

 

 

 そこにゴールドシップが海坊主へ近づいていき、目の前に立った

 

 

 

「海坊主だっけ? お前強いのか?」

 

「な、何だその質問は……?」

 

「ファルコンは強いわよ! 何てったって私のパートナーなんだから!」

 

「み、美樹……////」

 

「なんだよ〜、ラブラブじゃんか〜?」

 

 

 

 美樹はゴールドシップからの質問に、海坊主は強いと断言しながら彼の腕に抱きつく

 

 そんな光景を見せられたスピカは、揶揄う視線を送る者や顔を赤くする者、苦笑いする者など様々だった

 

 

 

「ご、ゴホン!//// ……話を戻すと、俺たちはお前らの護衛を手伝うことになった。」

 

「あなたたちが仲間を守りたいという気持ちはよく伝わったわ、私たちがしっかり伝授してあげる。」

 

「本当か!? なぁなぁそれなら! 山奥に伝わる秘術を教えてくれよ〜!!」

 

「何ですの、その秘術……」

 

「秘術とまではいかないが、ウマ娘であることを活かした特訓をしようかと考えている。」

 

 

 スイーパーとして、護衛の経験がないウマ娘たちに出来ること

 

 その特訓を海坊主はつけようと考えていたのだ

 

 その内容はというと……

 

 

 

「勝負は鬼ごっこだ、5分待つ、その間に隠れろ。」

 

「へ? ゴルシ先輩が言ってたような秘術じゃないのか?」

 

「かくれんぼって、そんなお子様な遊び、ボクたちには楽勝だよ〜。」

 

「フフッ、どうかしら?」

 

 

 

 人間以上の走力を持つウマ娘と鬼ごっこで勝負をしようなど、結果は見えているようなものだ

 

 そして勝負は、レースを間近に控えたスズカ以外のスピカメンバーで参加することになった

 

 

 

「皆さん、逃げましょう!」

 

「あいつ、どれだけ強いか分からないけど、隠れて体力を温存しておけば有利なんじゃ……」

 

「それも良い作戦ね。」

 

「海坊主、手貸すか?」

 

「必要ない、あんな小娘、俺1人で十分だ。」

 

 

 

 そして5分経過し、皆が散らばったことを確認すると、海坊主は動き出した

 

 

 

「冴羽さん、海坊主さんは一体……」

 

「俺が昔、傭兵部隊にいたときの知り合いでな、時には味方で時には敵、良きライバルって言えばいいかな。」

 

「ライバル……」

 

「君にも良いライバルが沢山いるじゃないか、最初は敵として出会っても今は友達だって子も多いだろう?」

 

「そうですね、皆大切な友達でありライバルです。」

 

 

 

 獠と話しているうち、スズカは友人でありライバルであるウマ娘たちのことを思い出す

 

 その顔に不安はなく、むしろ安心したかのような表情だ

 

 そんな話の途中、何やら騒がしい声が聞こえてきた

 

 

 

「くっそ〜! このオレが追いつかれるなんて〜!!」

 

「海坊主さん、本当に人間なんですの!?」

 

「ウマ娘に追いつける人間なんているの!?」

 

「ふぅ、これで3人か。」

 

 

 

 開始早々、ウオッカ、マックイーン、ダスカが海坊主に捕まってしまった

 

 明らかに人間を超えた海坊主の身体能力に、スピカの面々はかなり衝撃を受けていた

 

 

 

「む、ここは……」

 

「あっ……」

 

「……くっ、ここは一旦退却だ。」

 

 

 

 1人逃げていたのは、キタサン

 

 しかし彼女が進んだ先は行き止まりであり、反対側からは海坊主が迫って来ていて、逃げ道が無い

 

 だが何故か、海坊主はキタサンへ近づこうとせず、そのまま別の方向へと走っていってしまった

 

 

 

「お、おいスペ、あいつ、どっかいっちまったぞ……!」

 

「ど、どうしてでしょう……?」

 

「キタちゃんに遠慮しちゃったのかな?」

 

「ん? あれは……」

 

 

 

 近くの草むらに隠れやり過ごそうと考えていたスペ、テイオー、ゴルシの3人は、キタサンと海坊主の一連のやり取りを見てあることに気が付いた

 

 

 

「猫? 学園に迷い込んじゃったんですかね?」

 

「キタちゃん、大丈夫だった!?」

 

「だ、大丈夫です……」

 

「猫か……シシッ! いいこと思いついちゃったもんね〜!」

 

 

 

 そしてゴルシは不敵な笑みを浮かべると、その作戦をスペたちに話すのだった

 

 

 

 

 

 

 







 はたして、ゴルシが考えた作戦とは何なのでしょうね?

 次回に続きます!!





今後のお話に登場してほしいキャラは?

  • ナリタタイシン
  • ウイニングチケット
  • ビワハヤヒデ
  • メジロパーマー
  • ダイタクヘリオス
  • ライスシャワー
  • ミホノブルボン
  • ナイスネイチャ
  • ツインターボ
  • イクノディクタス
  • マチカネタンホイザ
  • 黒沼トレーナー
  • 南坂トレーナー
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