今期の某アニメで、海坊主役の玄田さんが猫の翻訳機役で出演しているのを見て、色々ツッコみたくなった作者です笑
(ん? あれはウマ娘か……?)
チーム・スピカは、海坊主から課せられた鬼ごっこで10分逃げ切るというミッションをクリアすべく、学園内を奔走していた
既にウオッカ、ダスカ、マックイーンが捕まってしまい、残るは4人
学園内を探し回る海坊主だったが、角を曲がっていくウマ娘の姿を捉えた
尻尾の色からしてスペシャルウィークだと確信する
(これで4人目……なっ!?)
角に追い詰め捕まえるはずだった海坊主の目の前には、思いもしない光景が広がっていた
それは……
「ニャ〜ン♪」
「あはは! くすぐったいなぁ、もう!」
「ニャオ〜ン?」
「テイオーさん、こっちの子も可愛いですよ!」
「わわっ、可愛い〜!」
「な、な、な……!」
子猫たちと戯れるスペ、テイオー、キタサンの3人だった
一方の海坊主は、猫が苦手なことでその場から動けなくなっていた
「どうやらかかったみたいだな〜、海坊主〜!!」
「……!?」
その声の先には、大量の猫軍団を引き連れこちらへズンズンと歩いてくるマスクとサングラスを掛けたウマ娘
その正体は、ゴールドシップであった
「お、お前は……!」
「へへ〜ん! このゴルシ様の策にハメちまえばこっちのもんだ〜!」
「何を……!?」
「さっきキタサンを追い詰めた時、海坊主は何故か見逃した、そこでピーンときちゃったわけよ!」
「ファルコンは子猫が苦手なことを!」
「そこで私とキタサンで、迷子の子猫たちの溜まり場を見つけたんです!」
「最後はゴールドシップさんに誘き出してもらったというわけです!」
「というわけだ……さぁ猫軍団たちよ! 海ほたるへかかれ〜!!」
「ニャーン♪♪」
「ヌゥォォ〜ッ……!?」
よく見るとゴルシの腕にも子猫が抱き抱えられており、その背後ではスペたちが子猫を抱えている
そしてゴルシの指令で、一斉に猫たちが海坊主の元へと飛びかかっていく
八方塞がりの状況に、海坊主は目を回して気絶してしまった
「うわぁ〜っ!? 海坊主さん!?」
「大丈夫ですか!?」
「ボク、シティーハンターを呼んでくる!」
「ありゃりゃ? 少しやり過ぎちまったか……?」
気絶してしまった海坊主にゴルシたちも流石にマズいと感じ、獠たちを呼ぶことにした
こうして、鬼ごっこ勝負の結果はチーム・スピカの勝利に終わるのだった
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「しかし海坊主の弱点を見つけ出すとは、君たち中々やるな〜!」
「当然! ボクたちは最強のチームだからね!」
「あはは……やっぱり猫が苦手だったんですね……」
「分かった、君たちにもスズカちゃんの護衛を手伝ってもらおう。」
「おぉっ! やったぜ〜!」
鬼ごっこ対決の後、すっかり日が暮れてしまったため、今回の練習は獠の一声で解散することになった
そして後日、依頼人の護衛に関しての説明を獠が行うことにもなった
「冴羽さん、うちのトレーナーさんは?」
「そういえば、今日は一度もお見かけしてないですわ。」
「あぁ、トレーナーは香と一緒に警察に行ってるんだ、俺の知り合いにもっこり100発分の借りがある刑事がいるからな。」
「もっこり?」
「何ですか? それ。」
「りょ、獠! 余計なこと吹き込むな!!」
「ほぉ、裏社会最強と呼ばれしリョーに借りを作った刑事か……」
「気になるかゴルシちゃん!? もっこりこそ、シティーハンターの真髄なのだ〜!!」
「ふざけるのも、大概にしろ!!」
「どわぁ〜っ!?」
我慢しきれなくなった海坊主は、獠を投げ飛ばす
芝に頭から埋まった獠に、美樹も続く
「いきなり何すんだよ〜!?」
「冴羽さん? 香さんがいないからって、純粋な乙女たちに余計なことは吹き込まないようにしましょうね……?」
「ひぃっ!? わ、悪かったって美樹ちゃん。」
香不在で100tハンマーによる天誅はなかったものの、美樹が怖い表情で獠に説教したため、もう大丈夫だろう
「それじゃあ、俺たちは店番もあるから帰らせてもらう。」
「ファルコン、次はボクたちに負けないようにね〜?」
「フン! 口の減らない奴らめ、いつかリベンジさせてもらう。」
「じゃあね、皆も練習頑張って。」
「海坊主さん、ありがとうございました!」
「美樹さんもありがとうございます。」
「じゃ〜な〜! 海坊主!」
とまぁ、この日の練習はこれにて終了となったのだった
後に獠と海坊主とゴルシが、この猫軍団の件で某女帝から大目玉をくらうことになるのはまた別のお話……
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「獠、ごめんね、すっかり遅くなっちゃった。」
「大丈夫さ、ちょうど良いところだったからな。」
「ちょうど良い……?」
数日後の夜のトレセン学園
冴子との会合を終えた香とトレーナーは、獠と合流するため学園へ戻ってきていた
そこで2人が目にしたのは、月明かりが照らすレース場で1人走るスズカの姿だった
「スズカちゃん!? 明日はレースなんでしょ!?」
「どうするトレーナー、スズカちゃんの練習を止めさせるかい?」
「いや、スズカのやりたいようにやらせてやろう。」
トレーナーはスズカの意思を優先することにし、その光景を見守る
しばらく練習風景を眺めていると、スズカがこちらへ駆け寄ってきた
「トレーナーさんすみません、明日は大事なレースなのにこんな時間まで……」
「いいんだ、それよりコンディションはどうだ?」
「ばっちりです、この調子なら明日のレースに勝てると思います!」
「そいつは良かった、背中は俺たちに任せてしっかり走ってくるんだぞ。」
「はい!」
「今日はあたしたち帰るわね、スズカちゃん、レース頑張ってね!」
「冴羽さん、香さん、ありがとうございます!」
獠と香はスズカに一礼され、トレセン学園を去っていく
駐車場に停めてあったミニ・クーパーに乗り込むと、早速今回の収穫を獠は尋ねる
「それで香、冴子との話はどうだったんだ?」
「まずは野崎トレーナーのことだけど、やっぱり彼も一時期はアンチレターを出していたのは事実みたい。」
「そうか。」
「でも野崎トレーナー本人に確認を取ったんだけど、脅迫状の件はやっぱり詐欺師の上村が黒幕で間違いないそうよ。」
「なるほど、つまりトレーナーである弱みを握られた野崎は、泣く泣くスズカちゃんへの脅迫状を書く羽目になっちまったってわけか。」
野崎トレーナーはスピカトレーナーの後輩で、自分がスカウトするはずだったサイレンススズカを加入させたことに逆上し、チーム・スピカへアンチレターを送っていた
だがその事実を掴んだ上村は、口外しないことを約束に脅迫状を書くよう指示されたとのことだった
「それで獠、そっちはどうだったのよ?」
「そうだな、海坊主と鬼ごっこ対決をして、見事チーム・スピカが勝利した。」
「あの海坊主さんに勝ったの!? やっぱりウマ娘って凄いのね……」
「いや、ウマ娘が凄いことは否定しないが……」
実際は海坊主の弱点である子猫を利用して勝利したので、今回はたまたま状況が悪かっただけかもしれない
だがそれと同時に、彼女たちのチームメイトへの想いが本物であることが証明された
「さて、明日のレースで全てカタがつくな。」
こうして獠と香の乗ったミニ・クーパーは、トレセン学園を出て、新宿方面へと走り去るのだった
次回、いよいよスズカのレースが開幕です!
今後のお話に登場してほしいキャラは?
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ナリタタイシン
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ウイニングチケット
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ビワハヤヒデ
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メジロパーマー
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ダイタクヘリオス
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ライスシャワー
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ミホノブルボン
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ナイスネイチャ
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ツインターボ
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イクノディクタス
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マチカネタンホイザ
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黒沼トレーナー
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南坂トレーナー