ウマ娘 XYZダービー 〜新宿の種ウマ伝説〜   作:ローマン

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 アンケートの結果、個別回はオグリ、クリーク、ウララの3名で描くことになりました

 公開はかなり先になりそうですが、楽しみにお待ち頂ければ

 それと今回から新しいアンケートも開始していますので、よければ投票お願いします


 ではでは、本編どうぞ!!








始まるレース、始まる戦い

 

 

 

 

「全員に告ぐ、野崎トレーナーが現れた、作戦開始してくれ。」

 

【了解!!】

 

「さぁレースがスタートしました! 先頭はサイレンススズカ! どんどん後続を引き離していきます!!」

 

 

 

 獠は無線機を使い、全員に野崎トレーナーが現れたことを伝える

 

 彼の立ち位置に一番近かったのは、美樹とテイオーとマックイーン

 

 それと同時にゲートが開き、レースが始まった

 

 

 

「いい? 野崎さんがアクションを起こすまで、絶対に手を出しちゃ駄目よ?」

 

「分かりましたわ。」

 

「オッケー。」

 

 

 

 そして野崎トレーナーは、自分の上着に手を掛け捨て去った

 

 その下に着ていたのは……!

 

 

 

「っ!? 爆弾ベスト……!?」

 

「何あれ!?」

 

「美樹たちは離れて、ここは俺に任せろ!」

 

 

 

 野崎が着用していたのは、爆弾が巻かれたベストだった

 

 遅れてやってきた海坊主は、野崎の相手を一点に引き受けようとした

 

 しかしこの状況に、周りの観客たちも異常事態に気付き始める

 

 

 

「おい! あれ爆弾じゃないか!?」

 

「嘘、本物!?」

 

「こ、来ないで下さい……下手に騒いだら上村に……!」

 

「くっ……!」

 

 

 

 そしてこの様子は、パトロールタワーから観ていた獠たちの眼にも映っていた

 

 

 

「どーすんだよ!? このままじゃ観客席がドッカン騒ぎになっちまうぞ!?」

 

「これは、もうレースどころじゃ……」

 

「そいつはどうかな?」

 

 

 

 そしてゲートを抜け、レースを走っているスズカを含めたウマ娘たちも、この異常事態に気付き始めていた

 

 

 

(スタンドの方が騒がしいわね、一体何があったのかしら……?)

 

 

 

 野崎の近くにいた観客のほとんどは彼の方を向いてしまっており、目の前のレースはほとんど視界に入っていなかった

 

 折角のレースだというのにスタンドで起きている異変に、思わず心を乱されるスズカを含めたウマ娘たち

 

 

 

(どうしよう、明らかに様子がおかしいわ……何か一大事なことでも……)

 

「いっけー!! スズカさ〜ん!!」

 

「っ!?」

 

 

 

 ザワザワとした空気を切り裂くようにスズカの耳に飛び込んできたのは、チームメイトであるスペの一声だった

 

 その声に後続のウマ娘たちも、自身がレースを走っているという意識を取り戻したようだ

 

 

 

「スズカちゃん、頑張って〜!!」

 

「負けるな、スズカ〜!!」

 

 

 

 スペの応援に、トレーナーと香も続く

 

 そう、これこそが獠がスペ、香、トレーナーに託した重要な作戦だったのだ

 

 この声援を受けたスズカは、心へ一気に火が付いた

 

 

 

(私は負けられない……先頭の景色は、譲れないっ!!)

 

「飛ばしに飛ばすサイレンススズカ! 今1000mの標識を通過!」

 

 

 

 スズカは更に加速し、野崎に注目していた観客たちも徐々に彼女の走りへ釘付けになっていく

 

 その隙に、海坊主は野崎を取り押さえる

 

 

 

「うぐっ……」

 

「爆弾を止めるからじっとしてろ。」

 

 

 

 海坊主は爆弾を解体するためのコードを探るが、何故か見当たらない

 

 

 

「こ、こりゃどういうことだ……?」

 

「ファルコン、まさか……!」

 

「もしかしてそれ、爆弾じゃないんじゃないの?」

 

「えっ……!?」

 

 

 

 テイオーの一言に、海坊主は全てを察した

 

 爆弾はダミーで、初めから野崎はおとりだったということだ

 

 どうやら野崎自身も、爆弾が偽物だとは気付いていなかったらしい

 

 

 

「野崎はおとりだ! 上村を探せ!」

 

「ファルコン、野崎トレーナーは私に任せて!」

 

「う、海坊主さん! 上村は赤いサングラスをかけて黒のライダースーツを着ています!」

 

「皆聞いたか!? 赤いサングラスに黒のライダースーツを着た男だ! 急げ!」

 

 

 

 海坊主は無線機を使い、獠やスピカたちに上村の特徴を伝える

 

 

 

「ゴルシちゃん、キタちゃん、ウォーミングアップは済んでるな?」

 

「おう! もちろんだぜ!」

 

「私もできてます!」

 

「俺が撃ったタイミングで、頼んだぞ!」

 

 

 

 ゴルシとキタサンは作戦の為に走る準備を整えていたため、準備万端だ

 

 一方の獠はライフルのスコープ越しに、上村の姿を探す

 

 そして、赤いサングラスを付け黒いライダースーツを着た男がライフルを構えている姿を獠は捉えた

 

 

 

「全員に告ぐ、上村はスタンド西側の踊り場にいる!」

 

 

 

 獠は銃弾を装填し、上村が構えたライフルに狙いを定め、指を引き金にかけ引いた

 

 

 

「今だ! ゴルシちゃん! キタちゃん!」

 

「おっし! 任せろ〜!!」

 

「はいっ!!」

 

 

 

 

 

_____________________

イメージBGM

FOOT STEPS

北代桃子

(CITY HUNTER オリジナル・アニメーション・サウンドトラック Vol.2より)

 

 

 

 

 

(っ!? ライフルのバレルが撃ち抜かれた……!? 一体誰が……!!)

 

 

 

 上村はライフルを下げ、辺りを見渡す

 

 だが、自分を狙撃した人物の姿は見つけられなかった

 

 

 

(どこから撃ったんだ!? ひとまずここは退散だ!)

 

 

 

 上村は無人の踊り場から逃亡した

 

 丁度そのタイミングで、スピカのウマ娘たちも到着する

 

 

 

「黒のライダースーツ……テイオーさん、あの人が真犯人ではないですか!?」

 

「あれだ! 犯人は東側の通路を走ってるよ!」

 

 

 

 テイオーは他のメンバーに連絡すると、マックイーンと共に追いかけ始める

 

 

 

「ウオッカ、アイツよ!」

 

「よし、オレたちは先回りだ!」

 

 

 

 ウオッカとスカーレットは、上村が逃げ込んだ通路へ先回りする

 

 

 

「待て〜!!」

 

「しつこいな……この先を抜ければ……! なっ!?」

 

「ここは通さないわよ!」

 

「ちっ! ならまわり道を……!」

 

「させるか!」

 

 

 

 まわり道を塞いでいたのは海坊主

 

 それ以外のルートはテイオーたちが立ち塞がっているため、上村は後にも先にも進めない

 

 

 

「くっ……!」

 

「さぁ、観念しろ!」

 

「っ! 邪魔をするな〜!!」

 

「させるか〜! ゴルシキーック!!」

 

「どゎぁ〜っ!?」

 

「!?」

 

 

 

 颯爽と上村にドロップキックを決めたのは、何処からか現れたゴルシだった

 

 上村は吹っ飛ばされ、その場に倒れている

 

 

 

「皆さん、大丈夫ですか!?」

 

「大丈夫だよキタちゃん! ゴルシのお陰で犯人は倒せたよ!」

 

「フッフッフ! 見たか! ゴルシ様渾身のキックを!!」

 

「く、くそぅ……!」

 

「なっ!? マズい……!!」

 

 

 

 スピカの面々はゴルシの攻撃に夢中で、上村が銃を取り出していたことに気が付いていなかった

 

 遅れて海坊主が気付いたものの、このままでは間に合わない

 

 

 

「ハハハ! これでチームも終わりだ〜!!」

 

「くっ……!」

 

 

 

 その時一発の銃声が轟き、上村の銃は粉々になった

 

 

「ぐわっ……!?」

 

「今のは……!?」

 

「フッ、俺にかかればこんなものさ。」

 

 

 

 そこに立っていたのは、コルト・パイソン357マグナムを持った獠だった

 

 獠は、自らの愛銃で上村の銃を弾き飛ばしたのである

 

 

 

「フン、おいしいところだけ持っていきやがって。」

 

「あら、上村を制圧したみたいね。」

 

「冴子。」

 

「誰だ〜? このオバサン?」

 

「野上冴子、警視庁の敏腕刑事さ。」

 

「それと、まだ私はオバサンじゃないわ。」

 

 

 

 そこに、刑事である冴子が上村を逮捕しにやってきた

 

 まるで、このタイミングを読んでいたかのように

 

 

 

「ま、色々言いたいことはあるが、今はそれどころじゃないしな。」

 

「フフッ、犯人のことは私に任せて。」

 

「頼んだ、さて、俺たちはスズカちゃんのゴールの瞬間を見届けるとするか。」

 

「だね!」

 

「スズカさんの勇姿を見届けますわよ!」

 

 

 

 こうして、獠とスピカの面々はスタンド席へと戻っていくのであった

 

 

 

 

 

 







 事件はこれにて一件落着

 シティーハンターといえば、この挿入歌ですよね

 次回、スペ&スズカ編最終回です!




今後のお話に登場してほしいキャラは?

  • ナリタタイシン
  • ウイニングチケット
  • ビワハヤヒデ
  • メジロパーマー
  • ダイタクヘリオス
  • ライスシャワー
  • ミホノブルボン
  • ナイスネイチャ
  • ツインターボ
  • イクノディクタス
  • マチカネタンホイザ
  • 黒沼トレーナー
  • 南坂トレーナー
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