むしろ真逆です。
遥季「体力を作っとくべきだったか・・・」
黒髪黒目の男は、茨華扇の所から帰って縁側に座るなりそうぼやいた。
散々説教されたのでどこか不服そうにしているが。
霊夢「あんたにとっちゃいいものだと思うんだけれどもね。あと映姫よりはマシなはずよ」
それを背後から近寄り、そして斜め後ろに立って言う巫女服を着た少女。
それでも不満なのか、嬉しくないような顔をその少女へと向ける。
半身だけ振り返るようにして。
遥季「よくないんだけどな・・・。俺にとっちゃ大変だった」
と言うと顔をそむける。
霊夢「別に文句はないでしょう?」
悪びれた様子もなくそう言う。
暫くして、場所は境内。
2人して里の方を眺めていた。
霊夢「そろそろあんたも体力か力をつけてくれないのかしら?」
横にいるであろう男に、前を向きながらそう言った。
遥季「すぐについたら俺も苦労しないっての・・・」
呆れたように、またこちらも前を向きながらそう言う。
しかし、巫女服を着た少女はこう思う。
ただやらないだけなのでは・・・と。
あえて口にはしなかった。
自分で気づかない奴に教える必要はないと考えていたからだ。
霊夢「あー、そう。ならいいわ」
そうあえて触れない、言わない。
諦めているってわけではないが、本人に気づいてもらえるまでは言うつもりはない。
遥季「ああ・・・」
男は鳥居に近づくと軽く右手でふれる。
いつ出れるか、分からないその世界の中、何故こうなっているのか分からないまま今を生きようと決心して。
遥季「ま、でも必要最低限はいるかな?んでもどれだけいるのかさっぱりだな」
鳥居から手を離し、首をかしげては考える。
背後からの答えはなかった。
黒髪黒目、それであってなおかつ目立たないようにコーディネイトされたカジュアルな服を着た男は里におりていた。
なんとなく、里にきたくなったから。霊夢には一言しか告げていない。
返事が来る前に行ってしまったので、いいかどうかまでは知ってはいないが。
遥季「どうしたもんか・・・」
そう呟いて歩いていると偶然なのか妖怪が人間を襲おうとしていた。
運が悪いことに人気が少ないそんな里の一角で。
自分が弱い事を知りながらも走ってかばうようにして妖怪からの攻撃を受ける。
もちろんそれをみていた人間である女性は驚き、
??「な、なにやっているのよ!私は放っておいて逃げればいいのに!」
と叫んだ。どうやら死ぬつもりで近づいたが、恐怖でここまで逃げたらしい。
男にはそう感じた、というよりそう察した。でなきゃこうなっていない―――相手の立場を踏まえて即座に判断した結果らしい。
遥季「別にいいだろ?貧弱な俺が、俺みたいな奴を放っておけるわけなんてないしな・・・」
そう言うと女性の腕を引いて人通りまで走った。
体力がない男に、それは無理難題。
だからこそ半分走った時点で息が切れ始める。
でも何故か珍しく踏ん張り、人通りまで走る。
女性はもはや驚くしかなかった。
自分より弱い、そんな男に、それでも弱いからと言って諦めずに手を伸ばして自分の体力の限界以上の力で人通りまで連れて行ったから。
??「・・・・・・大丈夫なんですか?」
人通りの多い場所についてから女性は男・・・少年と青年のちょうど間にいる男に対して言う。
女性をかばうために背後に怪我を負っていて、ある程度血を流している。
遥季「ん?あ、あぁ・・・大丈夫だよ。ちょっと無理して走ったのがきてるけどね」
笑顔を繕うが、引きこもりやニートを連想させるほどの体力。
最も家事や趣味の花をしていたおかげでそれでもある程度はあるらしいが、肩で息をしているのと同じ状態になっている。
??「だからとは言え、怪我を・・・」
それもあったが、自分の代わりに怪我を負ったその相手のことを心配している。
遥季「僕はいいんです・・・。貴方が無事ならそれで」
いきなり敬語になったかと思うと弱々しく笑う。
やっぱりそんな自分に情けなさを感じたのだろう。
そんなことを女性は知る由もなく。
その後、男と女性は慧音と霊夢の手によって保護され、妖怪は退治された。
もちろん女性は慧音から説教を受けるはめになったが、女性はまんざらでもなかった様子。
まぁ、きりがないので適当にきりあげてみました。
実は話がつなが・・・って言わなくても平気ですかね。
そう言う感じです。