竜の目に映る者達   作:サーデェンス・ロー

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02-17 ハリア半島から威力を込めて

Ver1.11

 

 

 ロンギット海の西側を形成する大陸――ルドン地方から東に飛び出ている地域がハリア半島と呼ばれている場所であり、その実情は開けた土地など微塵も無い、険しい山々と風雨によって浸食された断崖や洞穴によって形作られた天然の要害であった。

 そんな険しい場所に辿り着いた皇帝一行はニーベルからここに至るまでに立ち寄った小さな集落でその要害に対する情報を仕入れており、ヌオノへ至る道の確度を向上させていたものの――眼前に広がる断崖の数々と険しい地形に言葉を失っていた。

 

「……モンスターが居なければ綺麗な景色を楽しめるのだろうけれど――進むのはちょっと大変そうだね」

「いや――アンタ、これを見てちょっとで済むのかよ……」

 

 とは言え、‘ベルフェジール’にとっては見ごたえのある景色といった感想しかなく、空気(まそ)が不味い事から『(海を眺めるならどっかの港町のほうがいい良いな)』と呑気な事を考えていたが、疲れたような突っ込みを零したオライオン以外の直参の“気配(いろ)”もどこか弱々しい。

 そんな中で唯一建設的な“思考(いろ)”を保っているビーバーは町の屋根や天井裏を駆け抜ける技術の応用で越えられそうだと考えているようだが、‘イロウル’からして見れば抜け道の入口からして2メートル程の崖下へと複数回飛び降りる必要があり、その先にも道とは到底呼べない断崖の端を渡らなければならないのを見てしまえば尻込むのも仕方ないという認識を竜に共有する。

 

『(あぁ、そっか。人間は空を飛べないから落ちたら終わりだものね)』

 

 ‘友人’からの教えによって状況を把握した‘ベルフェジール’であったが、成さねばならぬ事をする為にはこの先に在るとされるヌオノに行かねばならない事に変わりはなく、他の直参を鼓舞する手段はないものかと記憶を探った竜は最適と思われる言葉を組み立てる。

 

「……皆様、ああいう道に備えて大縄を複数本買って来たのでしょう? 世界に名を馳せる皇帝一行が複雑怪奇な地形如きに尻込みしたとなれば誉れある名声が泣きますよ?」

「「「――――」」」

 

 そうして発した言葉は隊商で学んだ『発破を掛ける』という技術であったが、外にあまり出ない貴族派の2人はともかく、常在戦場が本懐である筈のオライオンですら乗り気でないとなれば相当な状態であると認識を改めた‘ベルフェジール’は背負子から固定杭付きの大縄を取り出し、主君(ビーバー)の方に視線を向ける。

 

「先行して道を作ります。――よろしいでしょうか?」

「……そうね。私がやっても良いのだけれど――お願い出来るかな?」

「御意」

 

 となれば自分が動くしかないと判断した‘ベルフェジール’は許しを得たと同時に跳ねるように崖下へと飛び降り、その先にある断崖の端に立った竜は大縄の端に括り付けられた固定杭を地面に踏み込めた後、一気に対岸へと跳躍し、断崖という最悪な足場に縄の手摺を渡す準備を整える。

 上下方向への移動の補助がこの大縄の主目的であったものの、このような使い方も予定されていた運用方の1つであり、断崖に張られた縄を持って渡れば細い上に海風も強いこの道とて安全になるだろうと振り返った‘ベルフェジール’であったものの、対岸に漂っていたのは信じられないものを見たような“気配(いろ)”であった。

 

『(……あれ?)』

「(――ベルフェジール様。……普通の人間の跳躍力ではあれほどの崖を飛び越えられません)」

 

 視線を下に向けて鑑みれば確かに広い隙間があり、直参に成れる英傑達が強大になった昨今において‘イロウル’が定めた制限を無視せざるを得ない機会が増えていた事で失念していた自身の膂力や跳躍力を改めて実感できたが――完全に後の祭りである。

 そんな想定外があったものの、直参達は大縄(てすり)が出来ても尚足踏みをするような者達ではなく、靴の幅ほどしかない足場と両端に居る人間が引く事で張り詰めさせた大縄を頼りに皇帝一行は断崖を渡り始める。

 その先の道もまた風の浸食によって削られた岩山という最悪な環境であり、今にも崩落しそうな細い足場にひしめくモンスターの集団という状況に加え、時折吹き荒ぶ海風は皇帝一行の戦意を大きく揺さぶり、‘ベルフェジール’としても攻撃力も高いが周辺への衝撃も凄まじい『新術(フラッシュファイア)』を封じられた事で無用な手間を強いられる事となった。

 そんな心許ない道の先に口を開けていたのは風化や雨の浸食によって形作られた洞穴であり、自ら発光している奇妙な菌類のおかげで照明代わりの『ライトボール』擬きをばら撒く必要は無かったものの、構造としての脆さがまたも‘ベルフェジール’の行動を制限する事となり、竜の十八番である爆発系の遠距離火力を発揮出来ない状態が続く事となる。

 加えて、方々から踏破不可能なモンスターの巣窟と言われているだけあって洞穴の中の環境も中々に悪辣であり、自らの足で襲い掛かってくる獣の類から近付く獲物を待ち構えている動く植物達、終いには遠目にも判る程に巨大な菌類という食物連鎖の縮図――不用意に足を踏み入れた者を余す事なく死に追いやり、骨も残さず養分にする生態系が構築されていた。

 

「こっちは足場こそ確りしてやがるが――」

「中々の数だな」

 

 “目”で当たりを付けていたものの視覚的に捉えた洞穴内の環境は魔境と言うに相応しく、接敵する前に多くを焼き払う事の出来なくなった皇帝一行は間合いに入ったソレらを直接的に排除する必要性に駆られていた。

 陣形は何時ものインペリアルクロスであり、最前列に帝国重装歩兵(バイソン)、中衛を皇帝(ビーバー)傭兵(オライオン)が固め、中央に配されたつつも若干後ろに下がっている竜術士(イロウル)宮廷魔術師(アメジスト)を守っている形となる。

 代わり映えがないように思われるかもしれないが中央と左翼の配置を変更した結果として得られた成果は大きく、切り掛かられても力負けこそしないものの術の方が得意だった‘ベルフェジール’が遊撃枠から後衛に近い位置取りに移った事で各々の役割が明確となり、前衛全体の突破力が増した事で殺到するモンスターの中ですら優位に足を進めていた。

 

「最初っからこっちの配置にしておけば良かったんじゃねぇか?」

「ぽっと出の小娘が相棒だと、最強の戦士の剣も鈍るでしょ?」

「その初々しい皇帝様を侮って首を押さえられた俺の立つ瀬がねーんだがなぁ――とっ!」

 

 そんな軽口と共に陣形右側のモンスターを刈っていくオライオンの言葉にビーバーもまた軽い口調で応えて道を作り、攻撃後の僅かな隙を突こうとしたモンスターを精密投射が可能なアメジストの『フレイムウィップ』が巻き落とす傍らで、“目”持つ‘ベルフェジール’が放つ無数の『ウィンドカッター』が遠方で控えている接敵前のモンスター群を削る。

 

「すまん、助かった」

「すぐにイロウル様の弾幕を抜けたモンスターが来ますわ! お喋りしていないで前を向いて下さいまし!」

 

 そんな姦しいやり取りから判るような危機もあったものの、バイソンの両脇を守るように踏み込んでいるビーバーとオライオンは随分と楽しそうに剣を振るっており、その最中に歴戦の傭兵はあらぬ方向に目線を向けてから一瞬だけイロウルの方へと視線を飛ばす。

 

『――――』

 

 オライオンが見ていた先には眼では先を見通す事の出来ない横穴が口を開けており、その望み通りに爆発しないように調整した幾つかの『ファイアボール』を投射すると幾つものモンスターの絶叫が轟き、望み通りの結果に彼が笑みを深める。

 

 「やっぱりアンタは後衛向きだな」と賛辞を送ったオライオンは前へと踏み込み、「剣も振るえるんだから頼りになるよね」と続けたビーバーも敵群へと鋭く突き込めば両翼に押されたバイソンもまた敵を押し退けるように前線を押し上げる。

 

「……広い場所での殲滅力では、イロウル様に敵いそうもありませんわ」

 

 そんな風に後衛である事を自覚し始めた‘ベルフェジール’の背後に居る真の後衛――真っ当な術法を使える事から前衛組の近接火力支援を行っているアメジストがそんな言葉を零すも、前衛のすぐ傍に居るモンスターを焼き落とす等という精密な援護が出来ぬ竜は「適材適所だよ」と相手の長所を強調する。

 このやりとりはこれまでの経験で得た人間の理の転用であり、真実を(ぼか)して話すのは面倒なだけないのだろうかという竜の理に加え、定型文や経験則に頼り過ぎる事が油断に繋がる事への危機感に後ろ髪を引かれるもののそれは今考える事ではなく、‘ベルフェジール’は押している前衛組の側面や後背に注意を払いながら付いて行く。

 そうして抜けた洞穴の先には入口と同じような絶景が広がっており、眼前に横たわる長大な断崖を前にした直参達が洞穴内での勇猛さが幻であったかのように尻込む中、竜は背負子に巻き付けておいた大縄を取り出しながら前に出る。

 

「――イロウル。今回は距離もある上に有翼型のモンスターが居る。……そんな中でも本当に大丈夫なの?」

「ええ、お任せを」

 

 ビーバーの過分な心配に断言で応じた‘ベルフェジール’は背負っていた背負子をバイソンに預け、流石に一気に飛び越えては目立ち過ぎるという‘イロウル’の忠告に従った竜は断崖を形作っている壁面の上方を目指して跳ぶ。

 そうして岸壁の上端に触れた所で“隆起”の魔術を奔らせる事で取っ手を創り、竜の膂力と“構造強化”の魔術を以て崖上に留まったイロウルが着地点となる断崖の対岸(?)の状態を確かめていると――。

 

『……甘いよ』

 

 見晴らしの良い所で動きを止めたイロウルを格好の獲物と捉えた有翼型のモンスターが空の随所から急襲してくるも、ソレ等を周囲一杯にばら撒いた『フラッシュファイア』で叩き落した彼女は断崖の反対側へと跳び下りる

 元居た断崖の反対側からはイロウルの身を案じているような“気配(いろ)”が届くもののそれは杞憂であり、大縄の端に括られた固定杭を地面に突き刺し、安全を確保してから縄を引っ張ると対岸から応えるように引っ張り返す手応えが伝わり、岩壁に渡されら縄を手摺代わりに直参達が断崖を渡り始める。

 大縄によって足を踏み外しただけで即落下という危険は遠ざかったものの、断崖の端に在る細い足場は歩く彼等の動きを大きく制限しており、それを好機と見た有翼型モンスターの襲撃は断続的に続いているものの、ソレらは両岸で控えている者達の迎撃によって谷底へと叩き落されており、直参達は順当に難所を渡って行く。

 

「……多芸だよな、アンタ」

「年の功と言う奴かな」

 

 使い終えた大綱を纏める中、今回は槍の代わりに弓を背負って来ているオライオンが向けてきた問いに、‘ベルフェジール’は何も考えずに応える。

 

「――普通の女は年嵩である事を黙っておくもんだがな?」

「若いという事は良い男を引き寄せる為の手札なのだから、その手の内を探られれば気分を害するのは当然でしょうに」

 

 表向きの経歴として、イロウルはビーバーの母親代わりを先代から引き継いだように(ぼか)しているものの詳しい出自は不明なままであり、このような問い合わせはソーモンに居た頃から経験していた事から‘ベルフェジール’の対応も慣れたものであり、ここまでは珍しくもない話題となる。

 

「……ソレを気にしないアンタは、普通の女ではないって事だ」

 

 だが、何の意図があるのか後が続く事のない話題を進めて来たオライオンを見据えると、何とも不本意な“感情(いろ)”があった。

 

「――害意の類は感じられないけれど……私を探っていると言う事は、貴方も私と刃を重ねる心算があるの?」

「陛下や大事な依頼主に命じられればな。……まず確実にこっちが殺されるだろうから、受けたくはねーが」

 

 そう言って視線を切ったオライオンは「ま、職業病みたいなもんだ」と続けてから弓を構え直してから空を睨み、有翼型への警戒に移る。

 

『(――――アメジストになんか言われたのかな?)』

「(……なぜここでアメジストの名前が?)」

『( オライオンの“意識(いろ)”がアメジストの方にも向いていたのと、アメジストの“視線”がオライオンに向いているだけじゃなくて『負い目』を感じている時に人間が出す“気配”をしていたから)』

「(――――)」

 

 人間同士の機微に関しては未だに疎い所の多い‘ベルフェジール’であるが、竜であるが故に“目”の特性を熟知した危機管理能力は流石と言わざるを得ず、オライオンへの追求だけで彼の思惑にある背後関係を把握した竜の予測に‘イロウル’は舌を巻く。

 

『(……私は仲良くしたいけれど――やっぱり言葉だけだと難しいね)』

 

 ‘友人’が竜の能力に改めて感心する中、疑いの目を向けられている事を認識した‘ベルフェジール’はそんな思惑が近くに在る事に消沈したような吐息を零す。

 アメジストは『血と花束事件』の関係者であり、‘ベルフェジール’が彼女に贈ったのは友愛の花であったが竜が貴族派全体を脅迫した事実に変わりはなく――。

 アメジストの『番』――竜の認識において彼女を守る義務を持つ存在――であると考えているオライオンが貴族派と敵対した自分を警戒するのは当然の道理であると‘ベルフェジール’は認識しており、あの事件の後にも交流を続けていても尚解けない緊張が有る事に肩を落としつつ、言葉でしか意思を語れぬ人の身で信頼を得るのは容易ではないとも考えながら背負子を担ぎ直す。

 

 そんな一幕を挿みつつも皇帝一行はハリア半島を進み、目標地点までの距離をを測り直した‘ベルフェジール’はヌオノと思しき場所から2km程にまで迫った事を共有する。

 

「――ここから先は、比較的静かに行く必要があると言う訳だな」

「……私の『ファイアボール(Lv2)』やイロウル様の『フラッシュファイア』が使えなくなると、対空迎撃が難しくなりますわね」

 

 戦事に意外と疎かったアメジストがイロウルの言葉の真意をあまり深く察せていないと感じたバイソンがそれとなく補足すると彼女はハッと目を見開き、気が付いた事を確認するように言葉を紡ぐ。

 

「――オライオン、貴方の弓の腕にも期待しているわ」

「背負っては来ましたが、万能を求めるなら帝国軽装歩兵の連中を連れてきて欲しいもんですが」

 

 そうして各々が持つ対空装備を確認する中、ビーバーが続けた言葉に不得手な武器を持たされているオライオンは苦々しい言葉と共に皮肉で返す。

 

「信頼できる筋から『帝国が抱えている戦士の類で一番怖いと思えるのはオライオンかな』という推薦があったからね。他の兵を選ぶ理由は無かったよ」

「――ま、金を貰った傭兵の命は依頼主の物ですからね。期待に沿えるよう身体は張らせて貰いますよ」

 

 そんな皮肉にビーバーは‘ベルフェジール’が何時ぞやに返した言葉を代弁するとオライオンは態度を一転させ、そんな彼の浮かれぶりを見たアメジストから「……お調子者」という微かな呪詛共に、イロウルの方にも微かな“敵意(いろ)”が届くも――。

 

『――――』

 

 当事者達の“情動(いろ)”から会話に自分の存在が関わっている事は把握出来たものの、それが意味する事を計り兼ねている‘ベルフェジール’は沈黙する事でやり過ごしを図り、次の断崖を渡る準備を始める。

 これまでと同じ要領で弛ませた綱を巻いて崖上へと跳び、対岸へと先行する事に変わりは無いもののここで『フラッシュファイア』が使用できない問題は大きく、崖下からの援護射撃と自らの『ウィンドカッター』の乱射だけでは取り零しが発生し――。

 

「――っ」

 

 皇帝一行の迎撃を潜り抜けた巨鳥(サイレン)の嘴がイロウルの胸へと突き刺さる。

 肋骨を砕き、肺まで抉られている事から普通の人間であれば致命傷になる一撃であるが地裂撃の類を受けた時に比べれば‘イロウル’でも耐えられる痛みとなり、岸壁を掴んでいない方の腕でサイレンの細いの首を握り折った‘ベルフェジール’はそのまま対岸へと飛び、胸に刺さったままの巨鳥を引き剥がしながら身体の修復と固定杭の打ち込みを並行し、大綱を引いて皇帝達へと合図を送る。

 崖上での一部始終を見られていたのか、対岸からは物凄い焦りの“気配(いろ)”が漂って来ており、そんな中で最初に絶壁を渡り始めたのは対空兵装を持たぬバイソンであり、その最中に複数の有翼側モンスターが急襲してきた時には流石の帝国の盾の顔も引き攣らせる事となる。

 

 とはいえ、攻撃方向が限定される状況での対空迎撃は容易であり、

 

 ガタイが大きい上にイロウルの背負子も背負っていた彼にしてみれば恐怖は一入であっただろうが攻撃方向が限定される状況下での対空迎撃は容易であり、皇帝達やイロウルによる両岸からの対空砲火によって彼の渡岸は成功する。

 

「――ふぅ。流石に肝を冷やしたよ」

「モンスターの大群にも退かないバイソン様にも冷える肝があるんだね」

 

 ‘ベルフェジール’の居る対岸に足が付いた瞬間にらしくない安堵を零したバイソンであったが、サイレンの嘴を引き抜いた時に出来た血溜りに気付いた彼は崖上での情景を思い出したようにイロウルの元へと駆け寄るも、大縄を保持したままけろりとしていた彼女の状態に安堵の吐息を洩らした大男は背負っていた背負子を静かに降ろし、大綱の保持を代わってくれる。

 その後はアメジスト、オライオンと続き、対岸の地面に打ち付けていた固定杭を抜いて残りの縄を体に巻いたビーバーが殿として渡岸に入る。

 バイソンが弛まぬように適時引っ張りる事で大縄の緊張は保たれてており、既に渡りきっている直参が有翼型のモンスターを警戒する中、またしてもサイレンを筆頭としたモンスターの襲撃が入るも――これも難なく叩き落される。

 

「やっぱり見晴らしの良い所に飛び出すのは危ないね」

 

 ‘ベルフェジール’が不覚を取ったのは死角が多かったからであり、上空や無人となった対岸側から急襲されれば危なかったかもしれないが、モンスター側にそんな経験が有る筈もなく――損害らしい損害を被る事なく一行はハリア半島最後の難所となった断崖を越える事が出来た。

 

「心配したんだからね!」

 

 とは言え、そんなあっさりとした‘ベルフェジール’の呟きに対するビーバーの応えが他の全員の総意であり、使い終わった大繩を背負子に仕舞いおうとするのを押し留められた彼女は女性陣による診察を受ける事になり、傷一つ残っていない事が確認できた後になってからようやく先に進む事が出来た。

 




別記:プラグマタが楽しい。
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