01-07 七英雄の1人
Ver1.0
アバロンを脅かしていたゴブリンの巣を殲滅した2週間後、ジェラールは直参と選りすぐりの兵を連れてソーモンの町を見下ろしていた。
消耗を度外視した連戦に対し「(この世界の戦は随分と忙しいのですね)」と‘人間(イロウル)’が零し、自分の内に広がった言葉に『(身に迫る危機が解消されていないとなれば、致し方だと思うよ)』と‘竜(ベルフェジール)’が応じてから幾つかの言葉を交わした2人は「(世界に犇めくモンスターの存在がこの世界の人の力を強いているのだろう)」と結論付ける。
「――――」
そんな思考を転がしている2人(イロウル)の視界に映っているのは見慣れた港町の景色であり、滞在していたのは短い期間であったものの目に入った情景はその間に得た記憶を脳裏に過ぎらせる。
ソーモンはアバロンの東、北バレンヌに広がる平野を挟んだ反対側に位置する港町であり、イロウルとしての年齢を誤魔化す為に滞在していた頃には飽きもせずに海を眺めていた事を思い出した‘ベルフェジール’は、華やかなアバロンとは違った“活気(いろ)”があったと懐かしんだものの――。
「……人間が出歩いていない町は、なんとも味気ないね」
今の‘ベルフェジール’の『目』に映るソーモンの“空気(いろ)”はとても嫌な気配を漂わせており、目に映る町並みは以前と同じ筈なのに“気配(いろ)”を読む彼女にはまるで違う世界のように見えていた。
「ジェラール様、モンスターは我々の手で押さえます! 今のうちに館へ!」
‘ベルフェジール’がそんな哀愁を思う中、随伴していた兵達が自ら役目を宣言し、ジェラールの承諾(うなづき)を得た彼等はソーモンに蔓延るモンスター群との交戦に入る。
そうして先行した兵達の築いた道を進むジェラールが目指すのは町の北側、高台に存在する大きな館となり――ここからでも見えるその大きな館の最奥に、クジンシーと呼ばれる七英雄の1人がいるらしい。
「――七英雄」
‘イロウル’がこの世界への順応に注力していた頃からその名前は耳にしており、興味を持った‘ベルフェジール’が昼夜を問わずに書籍を読み漁り、集められた情報を‘イロウル’が統合した結果、『御伽噺の中の人物』というのが『七英雄(かれら)』に対するこの世界の認識だった。
伝説や物語の上では『帰ってくる』とされているものの、所詮は御伽噺の存在である事から現実に存在する筈がない。
それが『この世界の常識』であったが――その存在しないモノを討つべく、ジェラール達はここに来た。
「よし……館の外は掃討したな」
敵味方が入り乱れている町中では撃てなかったものの、館に至る坂道には敵しか居ない事からイロウルの火力を存分に発揮する事ができ――辛うじて炭化を免れていた残敵を滅したジェラールは館の前で直参達に小休止を取らせる。
「……陛下。先の軍議でお伝えした通り、建屋の中では私の『火の魔石(ファイアボール)』は使えません。ご不便をお掛けしますが、慎重な采配をお願い致します」
その最中、イロウルはソーモン攻略前の軍議で共有した事を再度耳打ちする。
アバロンの防衛戦やゴブリン撃滅戦では問題にならなかった事であるが――エメラルドの放つ術法が目を瞑っていても当たるのに対し、イロウルの術法(ませき)は投擲で当てている事から必中とは言い難いのが実情となる。
それでも『これまで外していない』のは竜の高度な予測演算と彼女の『ファイアボール』の加害範囲の広さによる結果となるが、そんな大雑把な火力を建屋の中で使おうものなら延焼必至の愚行となる。
「うむ。――とは言え、君の手札はまだあるのだろう?」
自らも術法を使う事から『目を瞑っていても当たる』事が『当たり前』という認識を持っているジェラールやエメラルドには不思議がられたもののイロウルにとっての事実に変わりはなく、その現実を『イロウルにとってはそうである』と納得していたジェラールはその申告を許容しながらも問いを重ねる。
「はい」
「ならばよい。……ここから先が敵の本陣である。陣形を整え、突入するぞ!」
ジェラールの号令に「「「御意」」」と応じた直参の前に立った皇帝は館の扉に手を掛ける。
そうして踏み込んだ館の中もまた魔物の巣と言って差し支えない有様となっており、そこから先はイロウルの火力による集団壊滅が狙えぬ事から熾烈な激闘が繰り広げられる事となった 。
ジェラールとジェームズが骸骨共と刃を重ね、テレーズの矢が宙を浮く敵の後衛を射落し、エメラルドやイロウルの術法がソレ等を邪魔しようとする敵を阻害する。
事前に話し合い、ゴブリンの巣で実践を経験した彼等の動きに淀みはなく、一行は終始優位な状況のまま歩みを進めていく。
そんな中、歩く骸骨(スケルトン)を初めて見た時から彼等がどんな物理現象で動いているのかと興味を隠せないでいたイロウルは――館の中で『何らかの球体』や『小さすぎる翼』しか持たない存在が宙に浮いているのを見た事で、ある種の諦めを得る事が出来ていた。
命無き者が歩き回り、揚力を得るのが難しいであろう存在が悠々と宙を舞う。
ソレは竜が空を飛ぶ時のように『そういう概念が効いている』からであり、2人(イロウル)がシリウスやウィンドシードに術法を習った時から感じていた事ではあったが、『この世界は元居た世界よりも概念が形に成りやすいのだろう』という事実を改めて認識した彼女等は目の前に異様に納得し、認める事ができた。
同時に、そのような世界であるならばジェームズが繰り出した『強撃』という技が成立するのも納得でき、イロウルが初めてその技を見た時には驚きのあまり固まってしまったのに対し、ジェラール達に大した動揺が走らなかったのも同じ理由なのだろう。
「――――」
そして、その結論ありきでジェラールの方を見てみればスケルトンを相手に繰り出した皇帝の『二段切り』もただの『二段切り』では無いように見て取れ、彼にそれを問うてみれば『十字切り』という違う技であるとの応えが返って来た。
「(……本当に違う世界なのですね)」
‘イロウル’がしみじみと思う中、ジェラールは館の最奥にある大扉に手を掛ける。
『ようやく城を差し出す気になったか。いいだろう。特別にお前を門番に取り立ててやろう』
その先に居たのは、幽霊のように足がないのに大椅子でふんぞり反っている――不合理の塊のような存在であった。
「お前を討つ為に来た」
ジェラールがそう言って自身に向けられた侮蔑を切り捨てるも不合理の塊(クジンシー)は不遜な態度を崩さず、その奢り腐った態度に直参やイロウルが冷え切った視線を向けるものの、七英雄(?)の口上は続いていく。
「…………」
竜の中でも比較的温和といえる‘ベルフェジール’も竜の性質(サガ)には逆らえないのか力を振るう事を是としており、積極的に争いに向く事はなくとも『敵に類するモノ』はさっさと片付けて人間が織りなす“景色(いろ)”を眺めていたいという欲求を強く持っていた。
そんな竜と混ざっている‘イロウル’も敵と判断すれば早々に排除すべしという思想を持っている事から敵との話し合い等は時間の無駄でしかないと考えており――思惑が重なった事で暇を持て余した2人(イロウル)は、竜の“目”を使う事でクジンシーの内面を探りに掛かる。
「――――」
強大なモンスターである為なのか発している“気配(いろ)”も独特であり、‘ベルフェジール’もアバロンが最初に襲われた時からその存在は知覚していたが――こうしてじっくりと見てみると、その異質さが目に留まるようになる。
『(…………混ざっている?)』
視界に映る表層は単一の生物のように見て取れるものの、その内側に“目”を向けてみれば無数の存在の“残滓(いろ)”が見て取れ――その集合体の流れを追いかけて行けば、希薄になって見えなくなりつつある『人間』のような姿が見えた。
「――――っ!?」
その人型を捉えた瞬間、‘ベルフェジール’の中に強烈な殺意が噴き上がり――自身の内側から湧き出る使命感のような衝動に彼女が戸惑い、‘イロウル’がその動揺が表に出さぬように務める中、竜の“目”はクジンシーの身体が竜と同じように魔力に軸足を置いた在り方をしている事を突き止める。
『(……普通のモンスターとも違う形――そも生き物でもない?)』
今にも決壊しそうな殺意を留めながらもクジンシーを探る‘ベルフェジール’は、『(こいつは竜(わたし)と似たような存在なのだろうか)』と勘繰り、それにしては気配に現実味が無い気がするとも感じた彼女は自分の手綱を握ってくれている‘イロウル’にそれらの情報を共有する。
「――――」
しかし、感性に寄る所の大きい‘ベルフェジール’の所感を只人である‘イロウル’が解明できる筈もなく――イロウルが内に渦巻く激情と困惑を押さえ続ける中、侮蔑を続けるクジンシーを前にジェラールが黙して剣を構えた事でようやく戦端が開かれる。
その始まりを機として最初に奔ったのは原因不明な激情を留める必要の無くなったイロウルであり、跳ねるようにクジンシーへ切り掛かるもその剣は躱され、隙を晒した彼女と代わるようにジェームズの大剣が続き、攻勢に出た2人に反撃の手が及ばぬようにとジェラールが前に出る事で陣形を整え、エメラルドとテレーズが彼等全員の援護に入る。
それからは流れるように削り合いが始まり、崩れた陣形を整えるように先頭に立ったジェラールはクジンシーの反撃を捌き、イロウルとジェームズ、エメラルドがその間隙を突き、テレーズが手傷を負った者に術法を掛ける。
ジェラールが明らかな苦境に陥った際にはイロウルとエメラルドも術や薬による支援に回るものの、戦場の流れは帝国側に傾いており――‘ベルフェジール’はこの時点で『負けは無いだろう』と当たりを付けた。
「――――」
とはいえそれはまだ確定していない未来であり、竜の見た勝ち筋を現実とするべく‘イロウル’は相手に逆転の隙を与えぬよう目端を広げ、更なる優位を引き出すべくこの世界でも使用出来る魔術を思い浮かべる。
「…………こんな程度で?」
そうして状況が盤石になっていく中、敗北へと突き進んでいくクジンシーの動きを検めた‘ベルフェジール’は、今だに収まらぬ使命感のような殺意に苦慮しながらもそう呟く。
クジンシーが繰り出す剣技はイロウルでも描ける技であり、ジェラールから共有されている相手の奥の手を『無いもの』と考えれば竜(じぶん)の力が無くとも元居た世界の‘イロウル’の姉妹達が総出で掛かれば駆除出来てしまうだろうと‘ベルフェジール’は推定する。
そんな中、自らの劣勢を感じ取ったクジンシーは反攻の起点とするべく赤い光を放ち――軍議の折に最も懸念されていた『ソウルスティール』という恐ろしい“気配(いろ)”を発する魔技がジェラールを包もうとするも、彼はソレの集束点からあっさりと逃れ、隙を晒した巨躯に反撃の一太刀を入れる。
「甘いな!」
『な、なにぃ!?』
身に迫る剣を半歩(?)下がって身を捻る事で致命傷を避けたクジンシーは大型剣を構え直す事で生まれた隙を隠したものの、『かわせるはずがない……そんなこと……あり得ぬ!』と明らかな動揺を示し、「父上の想い、私が受け継いだ!」とジェラールが口上を返してしまった事で手を止めざるを得なくなってしまった‘ベルフェジール’はクジンシーという『存在』に再び視点を向ける。
「――――」
確かに、『ソウルスティール』――先程ジェラールが躱した魔技は恐ろしい“気配(いろ)”を発しており、ソレを行使できるだけでも七英雄という仰々しい名を冠してもよいのだろう。
「…………」
だが、そんな一芸しかないクジンシーに対し、ジェラール達はどうだろうと――口撃の隙を突くように『強撃』を放った後のジェームズを切り払おうとした巨躯の剣に自らの剣をぶつけ、描く軌道を打ち上げさせた‘ベルフェジール’は思案を深める。
先にも述べたように、高速で2回切り付ける『二段切り』や身体を横に回転させた遠心力で敵を打つ『巻き打ち』はイロウルでも再現出来る技だが、『十字切り』のように歩く骸骨の類を抵抗も許さず討滅する概念を付与させる事は想像の埒外となり、この世界の基準で考えればイロウルに剣の才能は無いのだろう。
『(……元居た世界のイロウルは、それなりの剣士だった筈なのだけれど)』
‘ベルフェジール’が洩らした思考を‘イロウル’は否定するものの、元居た世界の彼女の経歴を知る竜の判断は確かであり――その力量差を鑑みれば、ジェラール達の異常性も見えてくる。
イロウルでも使えぬ絶技を発現出来るジェラールやその直参達は人間が輩出できる至上の英傑達であり、世が世なら彼等の内の誰か1人であっても夢物語に語られるような存在となる。
「――――」
そんな確信に対し、翼も無く浮いている――無駄に肥大化しているクジンシーはどうなのだろうかと‘ベルフェジール’は視線を戻す。
確かに『カマイタチ』や『イルストーム』という人間が扱わない概念混じりの魔技は脅威と思えるが、剣技だけを取ればイロウルにも理解出来る『巻き打ち』程度の技量しかなく、先程の魔技さえなければ自分1人でも倒せそうだと‘ベルフェジール’は認識する。
そして、そんな彼女の認識をなぞるように、『ソウルスティール』を封じられたクジンシーはジェラール達の攻勢に追い込まれていき、『(コレは本当に七英雄と呼ばれる存在なのだろうか?)』と彼女が頭を捻っていると――。
「――七英雄、ねぇ」
『――っ! そこのお前! クジンシー様を相手に余所見とはどういう了見だっ!?』
2人(イロウル)が同じ思考の中で転がしていた為か疑念の言葉が思わず零れてしまい、それがよほど気に触ったらしいクジンシーはジェラールに振り下ろそうとしていた切っ先を翻し、イロウルへと迫って来る。
「……おっと」
そのまま切り下ろすべく引き絞られた大型剣に妙な“魔力(いろ)”が溜められていた事もあり、此方も相応の魔力を込めねばと振るったイロウルの剣はクジンシーの大型剣と真正面から激突し――その刃を切り飛ばしてしまう。
『ばっ――ばかなーっ!?』
ソレは‘イロウル’が大切にしているこの剣に付与されている刻印魔術が‘ベルフェジール’の魔力によって動いた結果であり、あまりの事態にジェラール達すらも硬直する中、武器を失ったクジンシーは困惑しながらも退る事で間合いを取る。
『俺様が……七英雄であるクジンシー様が選び創った魔剣だぞ!?』
右手に残った僅かな剣身と柄に混乱しながらも術法を編み、術法中心の攻勢に切り替えたらしいクジンシーは左手を掲げて魔力を集め始める。
しかし、狭い屋敷の中で下がれる距離などたかが知れており、テレーズが射掛けた矢に気を取られた隙にジェラールとジェームズが間合いを詰め、迎撃に動こうとしたクジンシーの顔面にエメラルドの『ファイアボール』が直撃する。
『ぬごぅ!?』
「ふぅっ!」
強大なモンスターであろうとも顔への痛打は流石に堪えがたかったらしく、怯んだクジンシーの左腕をジェームズの『強撃』が切り落とし――。
「お前の負けだ、クジンシー!」
完全に死に体となったクジンシーの身体に、ジェラールの『十字切り』が深々と刻み込まれる。
「――終わりね」
‘ベルフェジール’に掛かっている得も言われぬ殺気の源と思しきクジンシーの内面――竜で言う所の魂と心臓の繋がりにまで損傷が入ったのを彼女の“目”は捉えており、相手の“存在(いろ)”が急速に霧散し始めている事から致命傷である事に間違いないと判断する。
『く……くそぅ……! このオレがやられるとは――』
竜であれば即死しそうな損傷ではあったもののクジンシーは今も深く切り裂かれた胸を抑えながら呪詛を吐いており、生にしがみ付くその姿勢は認められる所ではあるが言葉と共に漏れ出る“気配(いろ)”を前にしたイロウルは慢心して足を止めた者に未来が見えるものかと目を瞑る。
今もクジンシーから溢れ出ている『他人に認められたい』という“感情(いろ)”は如何なる存在でも持っているものであるが、誰しもが持つ悪性であるが故にソレをそのまま吐き出せば煙たがられ、避けられるが故にその願いが満たされる事は無い。
『なぜだ……なぜ、オレの必殺の技が……!?』
「今、はっきりと判った。父は自らの命を犠牲にして私に力を伝承した。父上は私の中で……生きて……」
同時に、竜と身体の構成が似ていようとも‘ベルフェジール’にとっての命綱であるB系フレームのような存在が見えない事から逆転の目は無いだろうとも考えながら“目”を広げて警戒を強めた彼女に続き、ジェラールは彼自身の“魂(いろ)”が変わってしまった事を自覚するような言葉を洩らす中――。
『だがまだ終わりではないぞ、オレは死んだわけではない。パワーをたくわえる為に永い眠りにつかねばならんが、オレは戻ってくる。貴様らに必ず復讐してやる……必ずだ』
妙な言い回しの捨て台詞と共にクジンシーの身体が霧散した瞬間、その“魂(いろ)”が跳ねるように飛び動いた。
「――何っ!?」
予想だにしていない挙動に驚きながらも広げていた“目”でその“魂(いろ)”を追えば、何かに引っ張られるように南の方に飛んで行く所までは知覚できたが――この僅かな間で見える範囲の外まで行ってしまったのか、その行方を追う事はできなかった。
「――イロウル? どうかしたのか?」
「いえ…………何でもないよ」
“存在(いろ)”を読めぬ人間を相手に説明のしようの無い現象に言い淀みながら、‘ベルフェジール’はクジンシーの残滓が飛び去った方向を睨む。
『(――――取り逃がした気がする)』
「(……確かですか?)」
クジンシーに感じていた理由の判らぬの殺気(げきじょう)は収まっており、この場に敵が居なくなったのは確かであるが――竜の直感は『仕損じた』と‘ベルフェジール’に告げており、その認識を共有された‘イロウル’が真偽を問いかけるも未熟な竜はそれ以上の応えを返せなかった。
「(――ベルフェジール様。意味もなく遅れると、不審に思われます)」
『(…………わかったよ)』
懸念は残っているものの周囲に敵が居なくなったのは確かであり、後ろ髪を引かれながらもイロウルはジェラールや直参達の後を追った。
こうしてバレンヌ帝国を滅亡の淵にまで追い込んだ元凶たるクジンシーが討たれた事で、帝国の危機は去った。
同時に、モンスターの餌場と化していたソーモンはその元凶を滅したバレンヌ帝国への再恭順を示し、北バレンヌ全域が帝国の掌握下に収まる事となった。
イロウルの剣(この世界表記だと、片手剣:攻撃力32)
正式名称は『D5S-1』、もしくは『母様の剣』
フィフトメルが娘達の為に製造している遺物であり、外見は幅広な剣身が特徴的な長剣。
付与されている術式は『一般的な構造強化』に加え、『刃に触れた存在に付与されている術効果を解く』という概念魔術が刻印されており、この世界では攻撃力低下特大(というか武器破壊)として効果が現れている。
別記:本人の別作品に出てくる『旦那様の剣』(『D1S-2』もしくは『ファスエルの剣』)とは別物。