アヤネ「……それでは、アビドス対策委員会の定例会議を始めます。」
アヤネ「本日は先生にもお越しいただいたので、いつもより真面目な議論ができるとおもうのですが……。」
ノノミ「は〜い☆」
シロコ「もちろん。」
セリカ「何よ、いつもは不真面目みたいじゃない……。」
いくらなんでも自分たちの学校の危機、きっと真面目な会議になる。……はず……
ホシノ「うへ、よろしくねー。先生雪ちゃん。」
夜羽「よろしく。」
雪「よろしく〜。」
そして我々も参加している。
アヤネ「早速議題に入ります。本日は、私たちにとって非常に重要な課題……「学校の負債をどう返済するか」について、具体的な方法を議論します。」
アヤネ「ご意見のある方は、挙手をお願いします!」
セリカ「はい!はい!」
アヤネ「はい、1年の黒見さん。お願いします。」
最初に手を挙げたのはセリカだった。
セリカはバイトでコツコツ溜めていたりしている。きっと素晴らしい案を出してくれるはず!
セリカ「……あのさ、まず名字で呼ぶの、やめない?ぎこちないんだけど。」
アヤネ「せ、セリカちゃん……でも、せっかく会議だし……。」
ホシノ「いいじゃーん、おカタ〜い感じで。それに今日は珍しく、先生もいるんだし。」
シロコ「珍しくというより、初めて。」
ノノミ「ですよね!なんだか委員会っぽくてイイと思いま〜す☆」
セリカ「はぁ……ま、先輩たちがそう言うなら……。」
セリカよ、それでいいのか……。
セリカ「……とにかく!対策委員会の会計担当としては、現在我が校の財政状況は破産の寸前としか言いようがないわっ!」
セリカ「このままじゃ廃校だよ!みんな、わかってるよね?」
ホシノ「うん、まあねー。」
セリカ「毎月の返済額は、利息だけで788万円!私たちも頑張って稼いではいるけど、正直利息の返済も追いつかない。」
セリカ「これまで通り、指名手配犯を捕まえたり、苦情を解決したり、ボランティアするだけじゃ限界があるわ。」
セリカ「このままじゃ、らちが明かないってこと!何かこう、でっかく一発狙わないと!」
アヤネ「でっかく……って、例えば?」
(ピラッ)
セリカ「これこれ!街で配ってたチラシ!」
アヤネ「これは……!?」
ホシノ「どれどれ……。」
ホシノ「「ゲルマニウム麦飯石ブレスレットであなたも一攫千金」……ねぇ……。」
明らか詐欺である。ウッソだろセリカ。
セリカ「そうっ!これでガッポガッポ稼ごうよ!」
アヤネ「……。」
セリカ「この間、街で声をかけられて、説明会に連れて行ってもらったの。運気を上げるゲルマニウムブレスレットってのを売ってるんだって!」
聞けば聞くほど詐欺である。
シロコ「……。」
セリカ「これね、身に着けるだけで運気が上がるんだって!で、これを周りの3人に売れば……。」
セリカ「……みんな、どうしたの?」
ホシノ「却下ー。」
セリカ「えーっ!?何で?どうして!」
妥当である。
アヤネ「セリカちゃん……それ、マルチ商法だから……。」
シロコ「儲かるわけない。」
セリカ「へっ!?」
アヤネ「そもそもゲルマニウムと運気アップって関係あるのかな……こんな怪しいところで、まともなビジネスを提案してくれるはずなんてないよ……。」
セリカ「そっ、そうなの?私、2個も買っちゃったんだけど!?」
もう手遅れだった。ウッソだろセリカ。
ノノミ「セリカちゃん、騙されちゃいましたね。可愛いです☆」
セリカ「……!!」
ホシノ「まったく、セリカちゃんは世間知らずだねー。気を付けないと、悪い大人に騙されて、人生取り返しのつかないことになっちゃうかもよー。」
セリカ「そ、そんなあ……そんな風には見えなかったのに……せっかくお昼抜いて貯めたお金で買ったのに……。」
ノノミ「大丈夫ですよセリカちゃん。お昼、一緒に食べましょう?私がご馳走しますから。」
セリカ「ぐすっ……ノノミせんぱぁい……。」
アヤネ「えっと……それでは、黒見さんからの意見はこの辺で……他にご意見のある方……。」
ホシノ「はい!はい!」
次に元気よく手を挙げたのはホシノだ。ホシノは仮にも委員長だ、きっといい案を出してくれるはず。
アヤネ「えっと……はい、3年の小鳥遊委員長。ちょっと嫌な予感がしますが……。」
ホシノ「うむうむ、えっへん!」
ホシノ「我が校の一番の問題は、全校生徒がここにいる数人だけってことなんだよねー。」
ホシノ「生徒の数イコール学校の力。トリニティやゲヘナみたいに、生徒数を桁違いに増やせれば、毎月のお金だけでもかなり金額になるはずー。」
アヤネ「え……そ、そうなんですか?」
ホシノ「そういうことー!だからまずは生徒の数を増やさないとねー、まずはそこからかなー。」
ホシノ「そうすれば議員も輩出できるし、連邦生徒会での発言権も与えられるしね。」
アヤネ「鋭い指摘ですが……でもどうやって……。」
やはり委員長ちゃんと改善点を出してるこれならいい案を……
ホシノ「簡単だよー、他校のスクールバスを拉致ればオッケー!」
前言撤回ロクでもねぇ案だった。
アヤネ「はい!?」
ホシノ「登校中のスクールバスをジャックして、うちの学校への転入学書類にハンコを押さないとバスから降りられないようにするのー。」
ホシノ「うへ〜、これで生徒数がグンと増えること間違いなーし!」
シロコ「それ、興味深いね。」
なに賛同してんだこの狼は
シロコ「ターゲットはトリニティ?それともゲヘナ?ミレニアム?」
シロコ「狙いをどこに定めるかによって、戦略を変える必要があるかも。」
ホシノ「お?……えーっと、うーんそうだなあ、トリニティ?いや、ゲヘナにしよーっと!」
アヤネ「ちょ、ちょっと待ってください!そんな方法で転校とかってありなんですか!?」
アヤネ「それに、他校の風紀委員が黙ってませんよ……。」
ホシノ「うへ〜やっぱそうだよねー?」
アヤネ「やっぱそうだよねー、じゃありませんよ、ホシノ先輩……もっと真面目に会議に臨じていただかないと……。」
シロコ「いい考えがある。」
アヤネ「……はい、2年の砂狼シロコさん……。」
次に発言したのはシロコ……ぶっちゃけロクな案じゃなさそうだが一応聞こう。
シロコ「銀行を襲うの。」
アヤネ「はいっ!?」
案の定ロクな案じやなかった……
シロコ「確実かつ簡単な方法。ターゲットも選定済み。市街地にある第一中央銀行。」
シロコ「金庫の位置、警備員の動線、現金輸送車の走行ルートは事前に把握しておいたから。」
アヤネ「さっきから一生懸命見てたのは、それですか!?」
シロコ「5分で1億は稼げる。はい、覆面も準備しておいた。」
シロコはそういって5つの覆面を出した……いや、いつ準備したんだ……。
アヤネ「いつの間にこんなものまで……。」
ホシノうわー、これ、シロコちゃんの手作りー?」
ノノミ「わあ、見てください!レスラーみたいです!」
アヤネ「……。」
ホシノ「いやー、いいねぇ。人生一発でキメないと。ねぇ、セリカちゃん?」
セリカ「そんなわけあるか!!却下!却下ー!」
アヤネ「そっ、そうです!犯罪はいけませんっ!」
よかった1年組はまともだった……
シロコ「……。」
アヤネ「そんなふくれっ面をしてもダメなものはダメです、シロコ先輩っ!」
アヤネ「はぁ……みなさん、もうちょっとまともな提案をしていただかないと……。」
ノノミ「あのー!はい!次は私が!」
アヤネ「はい……2年の十六夜ノノミさん。犯罪と詐欺は抜きでご意見をお願いします……。」
ノノミが手を挙げた……まとも……だったらいいな……
ノノミ「はい!犯罪でもマルチ商法でもない、とってもクリーンかつ確実な方法があります!」
ノノミ「アイドルです!スクールアイドル!」
???今なんてった?アイドル?
アヤネ「そうです!アニメで観たんですけど、学校を復興する定番の方法はアイドルです!私たち全員がアイドルとしてデビューすれば……。」
ホシノ「却下。」
ノノミ「あら……これも駄目なんですが?」
セリカ「なんで?ホシノ先輩なら、特定のマニアに大ウケしそうなのに。」
ホシノ「うへーこんな貧弱な体が好きとか言っちゃう輩なんて、人間としてダメっしょー。ないわー、ないない。」
ノノミ「決めポーズも考えておいたのに……。」
(じゃーん!)
ノノミ「水着少女団のクリスティーナで〜す♧」
セリカ「どういうことよ……。」
セリカ「何が「で〜す♧」よ!それに「水着少女団」って!だっさい!」
ノノミ「えー、徹夜で考えたのに……。」
アヤネ「あのう……議論がなかなか進まないんですけど、そろそろ結論を……。」
ホシノ「それは先生に任せちゃおうー。先生、これまでの意見で、やるならどれがいい?」
急にえげつないパスが来た……どうしよ……
アヤネ「えっ!?これまでの意見から選ぶんですか!?も、もう少しまともな意見をだしてからの方がいいのでは!?」
ホシノ「大丈夫だよー。先生が選んだものなら、間違いないって。」
アヤネ「ちょ、ちょっと待ってください!何でそう言い切れるんですか!?」
セリカ「まさかアイドルをやれなんて言わないよね?」
ノノミ「アイドルで☆お願いします♧」
シロコ「……。」
(スッ)
雪「銀行を襲おーう!」
こいつ余計なことぬかしおった!
アヤネ「えぇっ!?本気ですか!?」
ホシノ「あはははー!よし、決まりー!それじゃあ出発だー!」
ノノミ「きゃあ〜☆楽しそうです!」
セリカ「ほ、ホントに?これでいいの?」
ホシノ「うへ〜いいんじゃなーい?」
シロコ「計画は大胆なほどいい。でしょ、アヤネ?」
夜羽、アヤネ「……い……。」
セリカ「い……?」
夜羽、アヤネ「いいわけない(だろっ!!)(じゃないですかぁ!!)」
ガシャーン!
ホシノ「出たー!アヤネちゃんのちゃぶ台返しー!」
シロコ「……。」
ノノミ「きゃあ、アヤネちゃんと先生が怒りました!非常事態です!」
ホシノ「うへ〜キレのある返しができる子に育ってくれたねぇ。ママは嬉しいよーん。」
アヤネ「誰がママですかっ!もうっ、ちゃんと真面目にやってください!」
アヤネ「いつもふざけてばっかり!銀行強盗とかマルチ商法とかそんなことばっかり言って!」
(ギクッ)
シロコ「……。」
その後めっちゃ説教されてた。
ちなみに考察コメントなんかあると投稿主は狂います。
次回もお楽しみに!
夜羽、雪の外の世界での事件解決の小説があったら見る?(時間軸はキヴォトスから一時的に外に戻り事件に挑む)
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