能力と式神使いの嘘つき先生   作:モグラパラダイス

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拾陸ノ巻:襲撃開始

セリカ「はぁ……しんど。」

ノノミ「もう数時間は歩きましたよね……。」

私達は今ブラックマーケットにてヘルメット団の使った武器と便利屋について知るべく探索しているが……。

ご覧の通り進捗無しである。

ホシノ「これはさすがに、おじさんも参ったなー。腰も膝も悲鳴を上げてるよー。」

ヒフミ「えっ……ホシノさんはおいくつなのですか……?」

セリカ「ほぼ同年代っ!」

ヒフミさんその疑問は当然だよ……。

ノノミ「あら!あそこにたい焼き屋さんが!」

雪「たい焼き!?食べた〜い!」

……やっぱこいつ置いておくべきだったか?

ホシノ「ほんとだー。こんなところに屋台があるなんてね。」

ノノミ「あそこでちょっとひと休みしましょうか?たい焼き、私がご馳走します!」

ノノミの奢りとなるとやっぱ……

セリカ「えっ!?ノノミ先輩、またカード使うの!?」

やっぱり……。

ホシノ「先生の「大人のカード」もあるよ〜。」

夜羽「おい待てコラ。」

ノノミに奢らせるくらいなら奢るけど何奢らせようとしてるんだ。

ノノミ「ううん、私が食べたいからいいんですよ☆みんなで食べましょう、ねっ?」

そういうことならいいんだが……やっぱ……

夜羽「私はいいや。甘いのそんな好きじゃないし。」

もちろん嘘である。個人的に生徒に奢らせたくないのだ。

 

たい焼き屋店主「まいどー!」

(もぐもぐ)

セリカ「おいしい!」

ホシノ「いやぁ、ちょうど甘い物が欲しかったところだったんだー。」

(ガサッ)

ヒフミ「あはは……いただきます。」

ノノミ「アヤネちゃんには、戻ったらちゃんとご馳走しますね。私達だけでごめんなさい……。」

アヤネ「あはは。大丈夫ですよ、ノノミ先輩私はここでお菓子とかつまんでますし……。」

ホシノ「しばしブレイクタイムだねー。」

……ワタシモタベタイ。何故私は飯テロされてるんだ。まぁいいや、私はみんなに見えないところで……

雪「ほら、あれ嘘でしょ?意地張っちゃってさ。」

夜羽「やれやれ、相棒には全部筒抜けってか?」

雪「どれだけ一緒にいると思ってんだ?あんたのことは筒抜けよ。」

 

ヒフミ「ここまで情報がないなんてありえません……妙ですね。」

ヒフミ「お探しの戦車の情報……。絶対どこかにあるはずなのに、探しても探しても出てきませんね……。」

ヒフミ「販売ルート、保管記録……すべて何者かが意図的に隠しているような、そんな気がします。」

……心当たりはいる。便利屋に依頼した奴らだ。勘でしかないがヘルメット団の襲撃と便利屋の依頼をした奴が同一人物ならありえる。

ヒフミ「いくらここを牛耳っている企業でも、ここまで徹底してブラックマーケットを統制することは不可能なはず……。」

となると手掛かりはあるはず。だが一体何処から手を付けるか……

シロコ「そんなに異常なことなの?」

ヒフミ「異常というよりかは……普通ここまでやりますか?という感じですね……。」

ヒフミ「ここに集まっている企業は、ある意味開き直って悪さをしていますから、逆に変に隠したりしないんです。」

ヒフミ「例えば、あそこのビル。あれがブラックマーケットに名を馳せる闇銀行です。」

セリカ「闇銀行?」

なんでこんな治安悪いところに銀行?

ヒフミ「ブラックマーケットで最も大きな銀行の一つです。聞いた話だと、キヴォトスで行われる犯罪の15%の盗品があそこに流されているそうです……。」

……潰すべき?

ヒフミ「横領、強盗、誘拐などなど、様々な犯罪よって獲得した財貨が、違法な武器や兵器に変えられてまた他の犯罪に使われる……。」

潰すべき……だよな?

ヒフミ「そんな悪循環が続いているのです。」

ヒフミ「まさに銀行も犯罪組織なのです……。」

シロコ「……。」

セリカ「ひどい!連邦生徒会は何やってんの?」

いや、これは……

雪「手数が足りない……のもあるけどここを居場所にする人も大勢いるだから何もできない。」

シロコ「現実は、思った以上に汚れているんだね。私たちはアビドスに気を取られすぎて外のことをあまりにも知らなすぎたかも……。」

いや、普通そうだ。…………あんな現実見たくもない。汚れなんかついてない。元々極限まで汚れきったものなんか……

アヤネ「お取り込み中失礼します!そちらに武装した集団が接近中!」

シロコ「!!」

アヤネ「気づかれた様子はありませんが……まずは身を潜めたほうが良いとおもいます……。」

ヒフミ「う、うわあっ!あれは、マーケットガードです!」

ノノミ「マーケットガード?」

ヒフミ「先ほどお話しした、ここの治安機関でも最上位の組織です!」

ヒフミ「急ぎましょう!」

 

ヒフミ「……パトロール?護衛中のようですが……。」

(ブロロロ……)

シロコ「トラックを護送してる……現金輸送車だね。」

ノノミ「あれ……あっちは……。」

(ブロロロ……)

ノノミ「闇銀行に入りましたね?」

(キキッーー!!)

銀行員「今月の集金です。」

闇銀行の行員「ご苦労様、早かったな。では、こちらに集金確認書類にサインを。」

銀行員「はい。」

(サラサラ)

目の前で様々なことが行われる。

闇銀行の行員「いいでしょう。」

銀行員「では、失礼します。」

闇銀行の行員「さぁ、開けてくれ。今月分の現金だ。」

(ブロロロ……)

 

ノノミ「見てください……あの人……。」

ノノミが指したのは……

セリカ「あれ……?何で!?あいつは毎月うちに利息を受け取っているあの銀行員……?」

そう、利息を受け取った銀行員である。

ホシノ「あれ、ほんとだ。」

ヒフミ「えっ!ええっ……?」

シロコ「……どういうこと?」

アヤネ「ほ、本当ですね!車もカイザーローンのものです!」

アヤネ「今日の午前中に、利息を支払ったときのあの車と同じようですが……何故それがブラックマーケットに……?」

カイザーローンはここに金をあずけてるのか?

ヒフミ「か、カイザーローンですか!?」

ヒフミもカイザーローンを知ってるのか

ホシノ「ヒフミちゃん、知ってるの?」

ヒフミ「カイザーローンと言えば……かの有名なカイザーコーポレーションが運営する高利金融業者です……。」

シロコ「有名な……?マズイところなの?」

マズイところだったら今すぐ潰すが企業となるとそうも行かない……難しいところだ

ヒフミ「あ、いえ……カイザーグループ自体は犯罪を起こしてはいません……。しかし合法と違法のグレーゾーンで上手く振る舞っている多角化企業で……。」

ヒフミ「カイザーは私たちトリニティの区域にもかなり進出しているのですが、生徒たちへの悪影響を考慮し、「ティーパーティー」でも目を光らせています。」

なるほどそれなら迂闊に潰せないな……

ホシノ「「ティーパーティー」……あのトリニティの生徒会が、ね。」

ティーパーティーというのは生徒会の役割を持つのか

ヒフミ「ところでみなさんの借金とはもしかして……アビドスはカイザーローンから融資を……?」

ノノミ「借りたのは私たちではないんですけどね……。」

何回聞いてもひどいことだ。

ホシノ「話すと長くなるんだよねー。アヤネちゃん、さっき入ってた現金輸送車の走行ルート、調べられる?」

アヤネ「少々お待ち下さい。」

アヤネ「……ダメですね。すべてのデータを管理してるようです。全然ヒットしません。」

ホシノ「だろうねー。」

ますます怪しいな……

ノノミ「そういえば、いつも返済は現金だけでしたよね。それはつまり……。」

シロコ「私たちが支払った現金が、ブラックマーケットの闇銀行に流れていた……?」

だから現金しか受け付けなかったのか

セリカ「じゃあ何?私たちはブラックマーケットに、犯罪資金を提供してたってこと!?」

アヤネ「……。」

シロコ「……。」

ホシノ「……。」

ノノミ「……。」

アヤネ「ま、まだそうハッキリとは……証拠も足りませんし。あの輸送車を把握するまでは……。」

あれ?でもさっきの……

ヒフミ「……あ!さっきサインしてた集金確認の書類……。それを見れば証拠になりませんか?」

どうやら同じ考えみたいだ。だが問題はどう見るかだな

シロコ「さすが。」

ホシノ「おお、そりゃナイスアイデアだねー、ヒフミちゃん。」

ヒフミ「あはは……でも考えてみたら、書類はもう銀行の中ですし……無理ですね。」

ヒフミ「ブラックマーケットでも最も強固なセキュリティを誇る銀行の中となると……。それにあれだけの数のマーケットガードが目を光らせていますし……。」

ヒフミ「それ以外に輸送車の集金ルートを確認する方法は……。ええっと……うーん……。」

いや……いけるだろ。案ならシロコがだしたじゃないか

シロコ「うん。」

シロコ「他に方法はないよ。」

ヒフミ「えっ?」

シロコ「ホシノ先輩、ここは例の方法しか。」

どうやらシロコもわかってるみたいなら……

夜羽「雪、ーーー。」

雪「了解。」

ホシノ「なるほど、あれかー。あれなのかぁー。」

ヒフミ「……ええっ?」

ノノミ「あ……!!そうですね、あの方法なら!」

セリカ「何?どういうこと?……まさか、あれ?まさか、私が思っているあの方法じゃないよね?」

すまん。多分その方法だ。

シロコ「……。」

セリカ「う、嘘っ!?本気で!?」

ヒフミ「……あ、あのう。全然話が見えないんですけど……「あの方法」って何ですか?」

シロコ「残された方法はたった一つ。」

そう、たった一つである。

(スッ)

シロコが覆面をかぶる。

シロコ·夜羽·雪「銀行を襲う。」

ヒフミ「はいっ!?」

ホシノ「だよねー、そういう展開になるよねー。」

ヒフミ「はいいいいっ!?」

まぁそりゃ驚くだろう

ノノミ「わあ☆そしたら悪い銀行をやっつけるとしましょう!」

ヒフミ「えええっ!!??ちょ、ちょっと待ってください!」

雪「あ、これ身バレ防止の影で作った銃ね。形と仕組みは同じだから安心して。」

雪が私が頼んだ武器を配る

セリカ「はぁ……マジで?マジなんだよね……?」

セリカ「ふぅ、それなら……。」

セリカ「とことんまでやるしかないか!!」

セリカもヤル気のようだ

ヒフミ「あ、うあ……?あわわ……?」

アヤネ「……。」

アヤネ「……はぁ、了解です。こうなったら止めても聞く耳持たないでしょうし……どうにかなる、はず……。」

シロコ「ごめん、ヒフミ。あなたの分の覆面が無い。」

しまった。シロコが用意したのはアビドスの分だけだ。どうする?血で作るのも嫌だろうし……

ホシノ「うへー、ってことは、バレたら全部トリニティのせいだっていうしかないねー。」

とんだ外道発言である。ティーパーティー?が可哀想になっちゃう……

ヒフミ「ええっ!?そ、そんな……覆面……何で……えっと、だから……あ、あう……。」

ノノミ「それは可哀想すぎます。」

ノノミ「ヒフミちゃん、とりあえずこれでもどうぞ☆」

そういってノノミはさっきのたい焼きの袋を差し出す。

ホシノ「たい焼きの紙袋?おお!それなら大丈夫そうー!」

ヒフミ「え?ちょ、ちょっと待ってください、みなさん……。」

ノノミ「あ、あうう……。」

(ガサガサ)

ノノミがヒフミに紙袋を被せる。

ヒフミ「あううっ……。」

ヒフミ「……。」

シロコ「ん、完璧。」

ノノミ「番号もふっておきました。ヒフミちゃんは5番です☆」

いつの間にかヒフミが被ってる紙袋には5の番号が振られてた。

ホシノ「見た目はラスボス級じゃない?悪の根源だねー、親分だねー。」

ヒフミ「わ、私もご一緒するんですか?闇銀行の襲撃に……?」

ホシノ「さっき約束したじゃーん?ヒフミちゃん、今日は私達と一緒に行動するって。」

カワイソス……

ヒフミ「う、うああ……わ、私、もう生徒会の人たちに合わせる顔がありません……。」

セリカ「問題ないよ!私らは悪くないし!悪いのはあっち!だから襲うの!」

いい考えだ。その考えは生きる上で大事な考えだ。

シロコ「それじゃあ先生。例のセリフを。」

 

夜羽「銀行を襲うぞ!!」

 

ノノミ「はいっ!出発です☆」

ヒフミ「あ、あうう……。」

アヤネ「ふぅ……では、水着覆面団。」

(スッ)

アヤネ「出撃しましょうか。」

 




もうそろそろ出る次の便利屋戦はかな〜り不快にさせるような場面があるので注意を!!
次回もお楽しみに!!

夜羽、雪の外の世界での事件解決の小説があったら見る?(時間軸はキヴォトスから一時的に外に戻り事件に挑む)

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